

新人の小川悠汰騎手を迎えて、所属ジョッキー3人態勢となった小野望厩舎。
昨年も南部駒賞勝ちのティーズアライト、ローレル賞2着のトリップスらを送り、
2024年に続いてリーディング3位を堅守している。
今年も能検1週目から総勢26頭を送り、全頭がパス。質・量ともにハイレベルなメンバー構成となりそうだ。
また、開業4年目を迎えた五十嵐冬樹厩舎も能検1週目から管理馬25頭が合格しており、
シーズン前半から攻勢をかけていくかまえ。
今回は小野師、五十嵐師の推奨馬を中心に紹介していこう。
父と母からスピード能力を継承、センスが良く、軽快な動き目立つウンスイ
3月13日の能検で前進気勢に溢れる快走を見せたのは、オーヴァルエース産駒のウンスイ(牡)。
五分のスタートからスッと前につけると、回転の速いピッチ走法でグングンと加速して余裕の1着入線。
2、3着馬が強めに追われる中、ラストまで手綱を抑えたままで50秒3は時計以上に評価できる内容だろう。
小野師も「気性が素直で何より動きの良さが目立ちます。距離はマイルくらいが合いそうですが、
短距離対応のスピードがありますから、1,000~1,100mの新馬戦でも大丈夫です」と好感触だった。
能検時480キロと十分な馬格があり、バランスのとれた好馬体。
能検後も坂路中心のメニューで丹念に乗り込まれており、
開幕初日のスーパーフレッシュチャレンジ競走でデビュー予定だ。

ウンスイ
サイズどおりの大きなストライドが武器、中距離路線に照準ピタリのアクチュエル
現2歳世代が本邦初年度産駒となるウィルテイクチャージ。
日本ですでに結果が出ている米ダート血統ということで、小野師も昨年のセリ会場でかなり注目していたという。
厩舎期待のアクチュエル(牡)は能検時の馬体重534キロで、豊富な筋肉量を誇る超大型馬。
3月13日の能検では4コーナーで外に逸走するロスがあって4着入線となったが、
スタートから4コーナーまでは後続を突き離して先行しており、大物感漂う走りだった。
まだ若さを残す分、ここからの上積みはかなり。
小野師も「手応え良く走るのが好印象。スタートはそれほど速くないですが、大きなストライドで長く良い脚を使う。
距離は延びた方がいいでしょうね」ということで、狙うはもちろん王道路線だ。

アクチュエル
厩舎で一、二を争う動きの良さ、短距離ダート向きのピンクゴールド
「うちで一番良い動きをしている」(小野師)と前出2頭と比較しても、
負けず劣らずの高評価だったのはヘンリーバローズ産駒のピンクゴールド(牝)。
3月13日の能検ではスタートで出負けしながらも直線で軽く追われるとしっかりと脚を伸ばして、差のない2着入線。
直線で前が壁になる不利もあったが、最後まで集中して走りきった。
「ダートの短距離向き。気性が前向きなのも良いですね」。
4月23日生まれなので開幕週は無理だが、能検の内容からすればすぐにデビューできそう。
1,000~1,200mが主体となる牝馬戦線にぴったりのイメージだ。

ピンクゴールド
母はNARグランプリ3度受賞の名牝、社台ファーム生産&育成のドッカンキャベツ
五十嵐冬樹師の推奨馬として真っ先に名前が挙がったのは、
新種牡馬ホットロッドチャーリー産駒のドッカンキャベツ(牝)。
母は地方馬として初めてJBCレディスクラシックを制した名牝ララベルで、母と同じく社台ファーム生産&育成のエリートだ。
五十嵐師は「もう少し気性面の成長が欲しいところですが、折り合いはつくし、走っている時は大丈夫。
調教の動きが良く、楽しみな素材です」と期待を寄せる。
3月12日の能検ではスタートひと息で離された3番手となったが、
コーナーワークで前との差を詰めると、直線外から鋭く差し切って1着入線。
随処に若さを見せながらも能力の高さを示す内容だった。
跨った石川騎手も好感触を得ており、実戦での騎乗希望が陣営に伝えられた。
このあとは5月13日に予定されている新種牡馬産駒限定のフレッシュチャレンジ競走(1,100m)を目指して調整される。

ドッカンキャベツ
雄大な馬格が目を引くヴァンケール、距離が延びる実践で本領発揮へ
能検時504キロとボリューム感のある馬体が目を引くのはグロリアスノア産駒のヴァンケール(牡)。
昨年12月上旬から順調に坂路入りして、ここまでしっかりと乗り込まれてきた。
「スタッフの評価が高く、僕自身も見ていて動きの良さを感じている1頭です。
大人しい気性で見た目どおりの、トビの大きな馬。距離はある程度あった方がいいかもしれませんが、
ゲートの反応が良いので、短い距離にも対応できるのでは」と五十嵐師。
3月13日の能検では五分のスタートから中団で流れにのり、ラストまでしぶとい走り。
前も止まらず4着入線という結果ではあったが、800mはこの馬にとっては忙しいだけに差のない走りができれば問題なし。
大型馬だけに能検を叩かれての上積みも十分。距離が延びる実践で大きな変わり身が期待できそうだ。

ヴァンケール
小野望厩舎&五十嵐冬樹厩舎の注目2歳馬
ウンスイ(牡) 父オーヴァルエース、母メープルパール、母の父アドマイヤオーラ スピードファーム生産
アクチュエル(牡) 父ウィルテイクチャージ、母フューチャーセイル、母の父クロフネ ゼットステーブル生産
ピンクゴールド(牝) 父ヘンリーバローズ、母ブルーフォレスト、母の父パイロ 風ノ丘ファーム生産
ドッカンキャベツ(牝) 父ホットロッドチャーリー、母ララベル、母の父ゴールドアリュール 社台ファーム生産
ヴァンケール(牡) 父グロリアスノア、母シエルクレール、母の父ダイワメジャー 田中スタッド生産