

シャルフジン、ティントレットなど近年も数多くの重賞ホースを送ってきた
社台グループオーナーズ・地方オーナーズクラブ。
今年も早期から能検を受けており、デビューを控えた有力馬がズラリ。
今回はノーザンファーム、社台ファーム育成の注目2歳馬を紹介していこう。
能検で楽々と48秒8の好タイムをマーク!新種牡馬ホットロッドチャーリー産駒のアペリティーヴォ
まずは4月9日の能検で48秒8の好時計をマークしたホットロッドチャーリー産駒のアペリティーヴォ(牡)。
ノーザンファームの育成馬で、JRAデビューのエリートが揃う同場の中でも比較的、進んでいる組で乗りこまれてきた。
さきの能検ではスピードの違いでハナに立つと、そのままグングンと差を広げていき、馬なりのまま流して2秒4差の1着入線。
牡馬としてはやや小柄な能検時436キロという馬体ながら、スケールの大きさを感じさせる内容だった。
田中淳司師は「3月23日に移動してきて、まだ日が浅い中でいきなりあの走りですから驚きました。
もともと期待していた馬でしたが、一気にうちの一番馬になってくれました」とニッコリ。
能検に跨った落合玄太騎手も「背中が良い馬でスピードもかなり。楽しみな馬です」とコメントしており、
期待は膨らむばかりだ。
本馬の能検翌日から父ホットロッドチャーリーの種付け申し込みが一気に増えたというから、
アペリティーヴォの走りはそれだけ業界に大きなインパクトを与えたということだろう。
注目の初陣は4月30日のフレッシュチャレンジ競走(1,100m)を予定。
見逃し厳禁のレースとなりそうだ。

アペリティーヴォ
まだまだ若さを残すも、素質キラリ☆成長力に期待のディセントラリーフ
ノーザンファーム育成馬からもう1頭、2歳牝馬路線で楽しみなのがホッコータルマエ産駒のディセントラリーフ(牝)。
おじにレパードS2着のグリッターウイングがいる血統で、兄姉の多くがダートで勝ち上がっている。
3月13日の能検ではスタートから押して出て行ってハナに立つと、直線はややフォームを崩しながらも1着入線となった。
田中師は「馬格がありますし、素直な走りで良いものを持っています」と評価しつつも、
「まだ走るフォームが定まっていない感じです。
ホッコータルマエ産駒なのでこれから変わってくるでしょう」ということで、
成長促進と鍛錬をかねて一旦、ノーザンファームへ。
夏のデビューへ向けて、さらに乗り込みを進めていく予定だ。

ディセントラリーフ
社台ファーム生産&育成のマテラスカイ産駒、スピード能力に秀でたショートフィルム
田中淳司厩舎で「前進気勢の塊」と称され、スピード能力の高さが評価されているのは、
社台ファーム生産&育成のショートフィルム(牝)だ。
母の初仔ながら能検時454キロと平均的なサイズで、骨量豊富で均整のとれた馬体が目を引いた。
3月13日の能検ではスタートでやや出遅れたものの、二の脚をきかせてハナに立つと、そのまま後続を振り切って1着入線。
直線で追われてからもしっかりと脚を使い、スピード一辺倒ではない面を見せている。
「良い走りでしたね。普段の調教から走り過ぎてしまうので、能検前は軽めの調整にしたのが良かったかなと思います。
スピードの絶対値は高いですし、軽い走りなので芝でも良さそうなタイプですよ」と田中師。
能検後も順調に乗り込まれて態勢が整ったことから、
4月30日のフレッシュチャレンジ競走(牝馬限定、1,000m)でデビューする予定だ。

ショートフィルム
良化途上での能検が好センス、好内容、ここからの上積みが大きいフォアサイトゲイズ
同じく田中淳司厩舎&社台ファームの強力タッグで牡馬の王道路線を目指すことになりそうなのは、
ヘニーヒューズ産駒のフォアサイトゲイズ(牡)。
おじにハイアーゲーム、ダイワマッジョーレがいる血統で、
今年の地方オーナーズ所属馬の中でもとくに期待されている1頭だ。
4月21日の能検では五分のスタートからスッと先手を奪うと、そのままスピードにのって後続との差を広げて直線へ。
ゴール前で2着馬が迫ってくるとグッとハミをとって抜かせず、49秒9の好タイムで1着入線を果たした。
「ゲートもうまく出てくれましたし、折り合いも問題ないですね。ジョッキーも良い感触を得たようです。
心身ともにこれからの馬ではありますが、その分、上積みしかないです。楽しみですよ」(田中師)
能検後は一旦、社台ファームで調整され、デビューへ向けてさらに乗り込んでいく予定だ。

フォアサイトゲイズ
米ダート血統×アルアインの良血、距離が延びて真価を発揮しそうなクーバランセ
五十嵐冬樹厩舎の期待馬として名前が挙がったのはアルアイン産駒のクーバランセ(牝)。
こちらも社台ファーム生産&育成のクラブ所属馬で、3月12日に能検をパスし、
5月のデビューへ向けてさらに乗り込まれているところだ。
「普段から動きの良さを感じますし、能検でもスピードにのってからの走りが良かったですね。
マイル~1,700mが合いそうなタイプですが、気性が良いので短距離にも対応はしてくれそう」と五十嵐師。
能検時466キロでフレームが大きく、伸びのある馬体。2歳戦はもちろん、先々まで楽しみな好素材だ。

クーバランセ
社台オーナーズクラブ・地方オーナーズの注目2歳馬
アペリティーヴォ(牡) 父ホットロッドチャーリー、母オーラレガーレ、母の父マンハッタンカフェ 坂東牧場生産
ディセントラリーフ(牝) 父ホッコータルマエ、母クローバーリーフ、母の父タニノギムレット 新冠橋本牧場生産
ショートフィルム(牝) 父マテラスカイ、母チェインストーリー、母の父カジノドライヴ 社台ファーム生産
フォアサイトゲイズ(牡) 父へニーヒューズ、母ファンタジックアイ、母の父ネオユニヴァース 社台ファーム生産
クーバランセ(牝) 父アルアイン、母キャットタング、母の父Tapit 社台ファーム生産