ホッカイドウ競馬で7年連続リーディングを獲得し、名実ともにNo.1の田中淳司厩舎。
今年も外厩、内厩ともに充実のラインナップで、シーズン開幕から攻勢をかけてきそうだ。
まずは能検初日組からピックアップする。
田中淳司厩舎のエース候補 シャーマンロック
新種牡馬インカンテーション産駒のシャーマンロック(牡)は
「うちのエース候補。現時点で言うことなし」と田中師が惚れ込み、早期デビューを見込んでいる1頭だ。
目標はJBC2歳優駿ということで先々は距離を延ばすことになりそうだが、
「スタートが速く、スピードもあるので門別の1,200mなら問題なし。
芝血統だけど服部騎手も“ダートは全く問題ない”と言っています。能力的に抜けた存在ですよ」
と大きな期待を寄せている。
能検初日に一番時計 ポリゴンウェイヴ
能検初日に47秒5の一番時計を叩き出したポリゴンウェイヴ(牡、父ヘニーヒューズ)は
田中師と長年付き合いのある浦河・山口ステーブル育成馬。
「例年の同場育成馬と比べると攻め切らずに入厩しており、落ち着きがあるのが好印象。
追ってしっかり反応しますし、だんだん良くなりそうな雰囲気がある」
と2歳戦はもちろん、先々まで楽しめそうだ。
早期から期待できる好素質馬 スペシャルエックス
スペシャルエックス(牡、父ダノンレジェンド)はオータムセールにおいて1,375万円で取引された好素質馬。
「気性的にピリピリした面があるので、そこは課題」としつつも、
「アカ抜けた馬体の持ち主で、トモがしっかり。早期から動ける馬」とこちらも高評価。
門別2歳戦で主戦場となる1,100m~1,200mなら持てる能力をフルに発揮できそうだ。
エーデルワイス賞を視野 ライトニングブルー
牝馬ではセプテンバーセール出身のライトニングブルーに注目。
まだまだ成長の余地を残しながらも動きは水準以上で、
田中師は「僕自身、セリ会場で一番、良いと思った馬です。
性格がおっとりしていて、牝馬特有のピリピリ感がなく扱いやすい。
秋のエーデルワイス賞を狙うつもりで進めていきます」と大舞台を意識している。
船橋記念ウイナーの半妹が門別デビュー キモンアップル
コパノリッキー産駒のキモンアップルは先日、12連勝で船橋記念を制したキモンルビーの半妹。
母父サウスヴィグラスの影響を強く感じる馬体で、いかにも短距離ダート向きだ。
田中師も「スピードがありそう。見た目どおりサウスヴィグラス産駒の牝馬をイメージしており、
早期デビューで1,000mでもいいくらいの短距離馬。重賞を狙っていきたいね」と2歳戦からの活躍を見込んでいる。
田中淳司厩舎:早期デビューピックアップ
シャーマンロック(牡) 父インカンテーション、母コウヨウルビー、母の父バブルガムフェロー、谷川牧場生産
ポリゴンウェイヴ(牡) 父ヘニーヒューズ、母カヒリ、母の父キングカメハメハ、北星村田牧場生産
スペシャルエックス(牡) 父ダノンレジェンド、母ファーマクリーム、母の父スニッツェル、増尾牧場生産
ライトニングブルー(牝) 父ホッコータルマエ、母システーナブルー、母の父ゼンノロブロイ、タツヤファーム生産
キモンアップル(牝) 父コパノリッキー、母キモンレッド、母の父サウスヴィグラス、西村牧場生産