全国最多となるJRA認定2歳戦を実施しているホッカイドウ競馬。
門別競馬場では4月12日時点で332頭の2歳馬が能検をパスしており、デビューへ向けて乗り込みが続けられている。
今回は現2歳世代がファーストクロップとなる新種牡馬たちの産駒に注目する。
戸塚記念勝ちセイカメテオポリスの半弟 グロリオサ
インカンテーション産駒は谷川牧場のバックアップもあり、早期デビューへ向けて複数頭がスタンバイ。
今回、紹介する角川厩舎所属のグロリオサは前々回コラムで登場したシャーマンロック(田中淳司厩舎)に
負けずとも劣らない好馬体の持ち主だ。
半兄セイカメテオポリスは戸塚記念勝ち。
角川師も「新種牡馬の子という面でわからない部分は多いが、走っている時の首の使い方がいいし、
兄同様、良いスピードを持っている」と評価している。
先々は距離を延ばしていくことになりそうだが、
「時おりテンションが上がる面があり、まずは短い距離からスタートしていければ」とのこと。
早期デビューを果たし、繁殖シーズン真っただ中にいる父を後押ししたいところだ。
追って反応良く、レースセンスが光る クイーンラブソング
スクリーンヒーロー後継のグランプリホース・ゴールドアクター産駒も厩舎サイドの手応えがいい。
中でも桧森邦夫厩舎所属のクイーンラブソングは能検でやや出遅れながらも50秒8の好タイムでゴール。
追って反応が良く、レースセンスの良さが光った。
桧森師も「馬っぷりが良いですし、うちの助手も“良い背中をしている”と褒めている。
操作性も問題ない馬ですから、距離の融通も効きそうですね。
母や兄姉は短距離ダートで活躍していますので、2歳戦からしっかりと活躍できそう」と高評価だ。
1月中旬から坂路入りして、ここまで入念に乗り込まれており、仕上がりも早そう。早期デビューを予定している。
芝適性を感じる羽田盃ホース・トランセンデンスの半妹 オンネマトカ
また、4月7日の能検で当日一番時計をマークした田中淳司厩舎所属のオンネマトカもゴールドアクター産駒の注目株。
半兄トランセンデンスは羽田盃、ニューイヤーCを勝ち、2歳時にはJBC2歳優駿で2着と好成績を残している。
兄も管理していた田中師によれば「トランセンデンスとは少しタイプが違って、この子は芝向きの感じがします。
ただ、スピードがあるので短距離には対応できそう。軽い馬場になればなおいいでしょうね」と話しており、
順調に勝ち進めばJRA北海道シリーズへの参戦もありそうだ。
注目の新種牡馬産駒ピックアップ
グロリオサ(牡) 父インカンテーション 母ボウピープ 母の父ディープスカイ 谷川牧場生産
クイーンラブソング(牝) 父ゴールドアクター 母キタサンラブソング 母の父ダンスインザダーク 木田牧場生産
オンネマトカ(牝) 父ゴールドアクター 母タントタント 母の父シニスターミニスター 藤本ファーム生産