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ホッカイドウ競馬 注目2歳馬紹介【ノーザンファーム&社台ファーム編】

昨年はノーザンファーム育成のラビュリントスが知床賞、ジュニアグランプリを制覇。
また、ビッグレッドファーム育成のコスモイグロークがすずらん賞で中央勝利を挙げるなど
ホッカイドウ競馬の2歳戦においても大手牧場の存在感は増すばかりだ。

現2歳は新たに制定されたダートクラシック3冠を見据える最初の世代でもあり、各牧場とも力が入っている。
今回はノーザンファーム、社台ファーム育成の注目馬を紹介していこう。

能検で度肝を抜く走りを見せたコールブランド&クールソリッド
今年からオーストラリア産の白い砂に一新された本馬場コース。
4月13日の能検からこのコースが使われて、いきなり今季一番時計となる47秒9をマークしたのが
ノーザンファーム生産、育成のコールブランド(牡)だった。

冬の育成時から動きが目立っていた1頭で、管理する田中師も
「冬にノーザンファーム空港で玄太(落合騎手)が跨った際、〝めちゃくちゃ良い〟と絶賛していた馬。
見栄えする馬体ですし、反応の良いタイプですね。早期デビュー可能です」と手応えを感じている。


同じくノーザンファーム生産、育成のクールソリッド
「体があって、鍛えれば鍛えるほど変わってきそうなタイプで、将来性がある」と田中淳司師が期待する逸材だ。
母ブランシェクールは中央ダートで4勝を挙げ、ダートグレード競走で2着3回。
叔父ノーヴァレンダは18年全日本2歳優駿を制しており、地方ダートへの適性が高いファミリーラインでもある。

4月6日の能検では好ダッシュからハナに立つと、そのまま後続に大差をつけて1着入線。
鞍上の落合騎手も「相当に走る」と絶賛だった。
距離が延びてさらに良さそうなタイプだけに、牡馬の王道路線を目指すことになるだろう。


2歳戦はもちろん、先々まで楽しみな良血ルーラーオブダート&トワイライトウェイ
社台ファームの生産、育成馬は今年も粒揃い。
各馬、順調にトレーニングを積んでおり、春先から攻勢をかけていくかまえだ。
社台ファームの東礼次郎場長のイチオシは開幕初日のスーパーフレッシュチャレンジ競走を予定している
ルーラーオブダート(牡)。

能検は4着入線となったが、直線で遊んでしまったもので、手応えにはまだまだ余裕があった。
「ルーラーシップ産駒らしく良い体をしているし、血統的に期待している1頭。相当走るでしょう」と東場長。
母スアデラは南関東で重賞含む6勝を挙げており、祖母は07年エーデルワイス賞勝ちのマサノミネルバという
地方ダートに強いファミリーライン。
能検を叩かれて坂路での反応はさらに良くなっており、実戦で大きな変わり身を見せてくれそうだ。


前出ルーラーオブダートの叔父にあたるトワイライトウェイも社台ファームが送るエース候補の一角。
こちらは田中淳司厩舎に入っており、能検初日に好内容、好時計でパスしている。
「父ジャスタウェイなら芝を走れる可能性もあるかなと思っています。
遠征に強い厩舎ですし、先々を見据えています」(東場長)ということで、使いながら適性を見極めていく方針。
こちらは5月初旬のデビューを予定している。


また、角川厩舎のザイデルバスト(牡)も東場長から名前が挙がった1頭。
「パイロ産駒で素質はヒケを取らない。5月12日と生まれが遅いので誕生日がきてからのデビューになりますが、
ストライドが大きくて良い走りをしますよ」と高評価だった。
こちらも能検初日に2着入線を果たし、デビューへ向けて順調に乗り込まれているところだ。


コールブランド(牡)、父レッドファルクス、母ジルズパレス、ノーザンファーム生産
クールソリッド(牡)、父マインドユアビスケッツ、母ブランシェクール、ノーザンファーム生産
ルーラーオブダート(牡)、父ルーラーシップ、母スアデラ、社台コーポレーション白老ファーム生産
トワイライトウェイ(牡)、父ジャスタウェイ、母マサノミネルバ、社台ファーム生産
ザイデルバスト(牡)、父パイロ、母ウララカ、社台ファーム生産

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