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ホッカイドウ競馬 注目2歳馬紹介【ホッカイドウ競馬ゆかりの血統&五十嵐冬樹厩舎編】

開幕初日の4月19日に〝日本一早い2歳新馬戦〟こと
『JRA認定スーパーフレッシュチャレンジ競走』(1,000m、門別)が行われ、いよいよ新シーズンのPOGがスタート。
門別競馬場では未来のスター候補たちがデビューへ向けて急ピッチで乗り込まれている。
今回は角川秀樹厩舎のホッカイドウ競馬ゆかりの血統のほか、新トレーナー・五十嵐冬樹厩舎の注目馬をピックアップする。

母ゆかりの地でフレッシュ勝ちを目指す アベニンスマイル&ミスプリマ
アベニンスマイル(牡)は角川秀樹師から名前が挙がった1頭で、
母アベニンプラナスや半兄アベニンドリーム(19年北海道2歳優駿(Jpn3)2着、20年北海優駿勝ち)も同厩舎出身。
この血統を熟知しているスタッフたちの手によって、ここまで順調に調整されてきた。

「お母さんは個人的にとても好きな馬でした。顔も姿かたちも良くてね。
見た目や雰囲気はその母に似ているところもあります。素直な気性で癖がないですし、
この血統ですから期待値は高いですよ」と角川師。

5月17日生まれながらの能検時456キロとまずまずのサイズ感。
3月16日の能検ではスタートでの出足もよく、勢いのある走りで2着入線を果たしており、仕上がりも早そうだ。
順調なら5月、遅くとも6月にはデビューしてくるだろう。

同じく角川厩舎・ミスプリマ(牝)の母は09年エーデルワイス賞3着、東京2歳優駿牝馬勝ちのプリマビスティー。
本馬が誕生してすぐに生産者さんから「この子はぜひ角川先生のところへ」と依頼を受けており、
送られてくる動画等でつぶさに成長を見てきたという。

「幼い頃は細身に映りましたが、しっかりと成長してきてくれました。
とても機敏な馬でそのあたりがレースに行って良い方向に出て欲しいなと思っています。
胴が詰まった体型でもありますから距離は短くなりそう。お母さんくらい走って欲しいですね」。

能検では母譲りのスピードを生かして50秒9の好タイムをマーク。
母や兄同様、2歳戦からの活躍を見込んでいる。

北海道が生んだ名手・五十嵐冬樹トレーナー
開業1年目の注目2歳馬はキタサンヒコボシ&エムティワルツ&パペッティア

シーズン開幕2日目に初勝利を挙げ、第2のホースマン人生を華々しくスタートさせた五十嵐冬樹調教師。
開業1年目ながら馬房はすでに満杯で、多くのオーナー、牧場関係者から厚い信頼を得ている。

キタサンヒコボシ(牡)は3月23日の能検で好スタートを切ってそのまま逃げ切り、51秒4のタイムで1着入線を果たした。
五十嵐師も「能検のスタートは良かったけれど、ハナに行くタイプではないと思います。
体はまだ幼いですが馬格はありますし、ポテンシャルは高いものがあります。
先を見据えてうまく育てていきたいですね」と将来性を評価している。

師匠である桑原義光元調教師の教えどおり、2歳馬については焦らずじっくり仕上げていくのが五十嵐厩舎の基本スタイル。
「脚質に幅がありそうですし、忙しい競馬はさせたくない」ということで
2回、3回開催の1,100mまたは1,200mでのデビューを目指している。

また、エムティワルツ(牝)も能検の内容が良く、手応えを感じている1頭。
「素直な性格ですし、普段の調教から動きが良くて、反応も良い。新馬向きのタイプだと思います」。
こちらもキタサンヒコボシ同様、2~3回開催でのデビューを予定している。

また、社台ファーム生産&育成のパペッティア は4月13日の能検で、牝馬としては今季最速となる48秒6をマークしてきた。
「少し繊細な面を持っている子なので能検でしっかり走ってくれたことは予想以上の収穫でした。
道中遊びながらこの時計を出せるのだから期待できますね」と五十嵐師。
現状でも非凡なスピードの持ち主だが、「まだまだ未完成で子供という雰囲気ですから、
これから暖かくなっての成長が楽しみ」と先を見据えている。

半兄エリモグリッターは先日、中央ダート4勝目を挙げてOP入り。
叔父フェラーリピサはダート重賞3勝と血統的にも魅力だ。
デビューは少しばかり先になりそうだが、この馬も将来性は十分だろう。

ホッカイドウ競馬ゆかりの血統&五十嵐冬樹厩舎編:注目馬ピックアップ
アベニンスマイル(牡) 父エスポワールシチー、母アベニンプラナス、スマイルファーム生産
ミスプリマ(牝) 父トビーズコーナー、母プリマビスティー、伏木田牧場生産
キタサンヒコボシ(牡) 父キタサンミカヅキ、母キタサンナデシコ、木田牧場生産
エムティワルツ(牝) 父ラブリーデイ、母ハトマークワルツ、富菜牧場生産
パペッティア (牝) 父ネオユニヴァース、母コーンドリー、社台ファーム生産

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