森下調教師も絶賛！　ダテノショウグン
5月12日に行われた大井競馬の第3回能力試験は、17頭中16頭が合格。
中でも、一番時計の800メートル51秒1をマークしたダテノショウグン(牡、父バンブーエール)は注目です。

2022年の北海道サマーセールで2,145万円で取引された森下淳平厩舎期待の1頭。
骨格、身のこなし、歩きのバランス、推進力のつながり方、つなぎのバネ…すべてが森下調教師のお気に入り。
「そもそもの肉付きがめちゃくちゃいいです。まだ中学生みたいな体ですけど、この時点で首回り、肩回り、
トモ回りにこんなに筋肉がつかないですから」と当時の写真を見ながらセールスポイントを教えてくれました。

4月上旬の入厩後は日を追うごとにフットワークが良化しており
「まだ幼いですから、本当にこれからどんどん良くなる馬。ひと通り競馬を経験させて夏を越えたら、
だいぶ変わるんじゃないかと思っています。すごくバネがあっていい馬ですよ」と目を細めています。

森下調教師が昨年のコラムでおすすめしてくれたサベージは京浜盃で重賞初制覇を飾り、羽田盃でも3着。
2022-23シーズンの総合獲得Gランキング6位(2023年5月24日現在)の大活躍を見せてくれています。

実戦形式の能力試験で高評価　エコロシャイン
2022年の北海道サマーセールで1,375万円で取引されたエコロシャイン(牝、父パイロ)。
スタートダッシュはつきませんでしたが、終始馬なりで5頭立ての1位入線を果たし、
矢野貴之騎手は「牝馬にしては体がしっかりしている。真面目だし、いきなり走っていい」と高評価でした。

藤田輝信調教師は「競馬を教えるような感じで後ろから行って砂をかぶせて、
しまい伸びてきたので、今のところとても優秀だと思います。
まだ芯がしっかりしていないところがあるし、じっくり乗り込んで追い切りをやりながら強くしたいと思う」と期待十分。

今開催の新馬戦(5月26日)を見送ったのは予定通り。デビューVを意識した調整が進められています。

追えばはじける手応えで初戦勝ちも狙える　シナノスマイル
5月19日に行われた川崎競馬第3回能力試験組では、
町田直希騎手が手綱を取ったシナノスマイル(牝、父ディスクリートキャット)が要チェックです。
道中は馬の後ろで我慢を覚えさせ、直線で外に持ち出されると一気に突き抜けました。
町田騎手は「いいですよ。癖がないし、初戦から勝負になる」と自信満々。

鈴木義久調教師も「馬なりだし、楽だったね。追えばますますはじけそうなタイプ。
距離は徐々に覚えさせた方がいい。ピッチ走法だし、スッと動けるから900メートルにしようかな」と終始にこやか。
前開催のデーレーラプターに次ぐスパーキングデビュー新馬勝ちを狙っています。

距離が延びてなお良しの期待馬　カタルシス
絶好のスタートを決めてハナに立ち、3コーナーから後続をグングン引き離して
1位入線したのは山崎尋美厩舎のカタルシス(牡、父フリオーソ)。

今回もフル騎乗(4鞍)となった山崎誠士騎手が「一番良かった。距離が延びて良さそう」と太鼓判。
山崎調教師も「追い切りの時から誠士が『感じがいい』って言っていた。
最初は尻尾を振ったり、馬っ気を出したり、ちょっと気の悪いところを見せていたから、
そんなに動けると思わなかった。速そうな馬もいるけど、頑張ってくれると思う」。
1,400メートルでのデビューを目指します。

ジョッキーの感触が良いその他の川崎組にも期待
なお、テンバイパー(牝、父シルバーステート)、ボレロオブソロウ(牝、父ストロングリターン)もジョッキーの感触が良く、
デビュー戦から期待ができそうです。

大井競馬第3回＆川崎競馬第3回能力試験：注目馬ピックアップ
ダテノショウグン(牡)　父バンブーエール、母ウートゥルメール、大北牧場生産
エコロシャイン(牝)　父パイロ、母ブラックシンデレラ、鮫川啓一生産
シナノスマイル(牝)　父ディスクリートキャット、母トゥルヴァーユ、グランデファーム生産
カタルシス(牡)　父フリオーソ、母エレガントフラッグ、沖田忠幸生産
テンバイパー(牝)　父シルバーステート、母キタサンアカツキ、ヤマタケ牧場生産
ボレロオブソロウ(牝)　父ストロングリターン、母イチリンソウ、松本牧場生産