すぱっと!POG!コラム ・江橋大介さんの南関4場注目馬・ホッカイドウ競馬から注目2歳馬の生情報・浅野靖典さんのPOG必勝法!?すぱっと!POG!コラム ・南関東トラックマンの注目馬・ホッカイドウ競馬から注目2歳馬の生情報・浅野靖典さんのPOG必勝法!?

ホッカイドウ競馬 注目2歳馬紹介【角川秀樹厩舎編】

ホッカイドウ競馬の2歳戦といえば角川厩舎を抜きに語ることはできないだろう。
昨年も春先から管理馬が続々と勝ち上がり、重賞のイノセントカップ、ネクストスター門別、
サッポロクラシックカップ勝ち。
これまでエーデルワイス賞を6度、北海道2歳優駿(現JBC2歳優駿)を3度制している名門厩舎だ。

今年も多くのオーナーから信任されて、自らがセリで選んだ馬を含む多数の素質馬がスタンバイ。
すでに4月4日時点で43頭が能力検査をパスしており、例年同様、開幕ダッシュを決めてきそうだ。

今回は初日に能検をパスした馬を中心に師のコメントを交えながら紹介していく。

姉は22年の2歳牝馬路線を席巻したスティールグレイス
同オーナー、同厩舎の最強タッグであの日のリベンジに燃える スティールブライト

「あのレースのことは思い出したくない。そのくらいショックだったし、つらかったですね。
でも、だからこそ、この馬にはエーデルワイス賞の舞台に立って欲しい」
スティールブライト(牝)の姉は22年エーデルワイス賞で圧倒的な1番人気に支持され、
レース途中で競走を中止したスティールグレイス。天国へ旅立った偉大な姉のバトンを託されたのが本馬だ。

昨年のサマーセールに上場され、ホッカイドウ競馬デビュー馬としては高額の1,100万円で落札されている。
「セリ前から情報や実馬を見たうえで、オーナーと“多少高くても買いましょう”と決めていました。
無事に購入できて、昨年秋に入厩。実際に動かしてみると思っていたとおり素軽い動きを見せてくれて、
改めていい馬だと感じました。父がモーニンに替わった分、姉よりも距離は延びそう。
気性も全く問題ないですから、楽しみですね」

3月14日の能検では好スタートからハナに立ち、道中も抜群の手応え。
直線は抜かれて6着入線となったが、鞍上があえて我慢させたものだけに、着順やタイムは参考外だ。
素質の良さは一目瞭然。能検後にひと息入れて5月以降のデビューを予定している。

昨年フルールカップを制したヨシノヒローインの全妹
騎乗スタッフの評価も高く、早期デビュー予定 イクスクローバー

モーニン産駒の牝馬でスティールブライトよりひと足早くデビューできそうなのがイクスクローバー(牝)。
全姉は昨年デビュー3戦目でフルールカップを制したヨシノヒローインという血統で、
騎乗スタッフの評判もすこぶる良い好素質馬だ。

「テンのスピードがありますし、姉同様、いいものを持っています。
多少行きたがる面もあるので2歳のうちは1,000~1,200mくらいで力を出せそう」と角川師。
タフで直線の長い門別1,200mをこなせるのなら、他地区のマイル位までは守備範囲に入ってくる。
2歳戦はもちろん、先々まで楽しませてくれそうだ。

500キロ超のホッコータルマエ産駒、豊富なスタミナを武器に牡馬の王道路線へ レルアバド
スピード優位の牝馬に対して、JBC2歳優駿(1,800m)を見据える牡馬は中距離対応の体力が求められる。
レルアバド(牡)はその路線を目指す馬たちの中でも一目置かれている存在だ。

母はJRAダートで2勝を挙げ、半兄は岩手の重賞戦線で活躍するレールガンという血統背景。
昨年11月の入厩時ですでに500キロを超えており、完成度の高さで一歩リードしている。

「入ってきた当初から大きく、それでいてまとまりのある馬体をしていました。
脚元の問題もありませんし、現時点で悪いところが見当たらない。
乗り込んでも馬体が崩れることがなかったですし、確かな体力を感じますね。
素直で操作性が良いので、追われてしっかりと脚を伸ばしてくるタイプでしょう。
1,600~1,800mで力を発揮してくれそうです」

デビュー時期は未定ながら早期に認定レースを勝って、
他地区の重賞レースなども視野に入れながら使っていきたいかまえだ。

柔らかな動きでストライドが伸びる、伸びる
中~長距離路線で楽しみなアメリカンペイトリオット産駒 ハネガハエテマス

ハネガハエテマス(牡)も牡馬の中距離路線での活躍が見込まれている1頭。
昨年のオータムセールで角川師の目に止まり、昨年11月の入厩からここまで思い描いていたとおりに成長してきたという。

「セリ出身馬というのはセリのために体を作ってきますので、その後に下降する馬が多いのですが、
この馬は変わらない姿で入厩してきて、順調に乗り込むことができました。
動きが柔らかいですし、気性面も今のところ問題ありません。
同じコーナー4つの競馬でもゆったりと走れる外回り1,800mがぴったりのイメージ。
ブリーダーズゴールドジュニアカップやJBC2歳優駿を目指していきたいですね」

父アメリカンペイトリオット産駒ということで芝対応の可能性も十分。
早期デビューからポンポンと勝つことができればJRA北海道シリーズへの参戦もありそうだ。

角川厩舎で重賞級の活躍が見込まれている素質馬ピックアップ
スティールブライト(牝) 父モーニン、母ファーマシスト、母の父Shamardal グッドラック・ファーム生産
イクスクローバー(牝) 父モーニン、母リンノストーン、母の父スマートロビン 中村雅明氏生産
レルアバド(牡) 父ホッコータルマエ、母トーワフォーエバー、母の父ステイゴールド 岡田スタッド生産
ハネガハエテマス(牡) 父アメリカンペイトリオット、母シルヴァンソング、母の父Street Cry 村上進治氏生産

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