すぱっと!POG!コラム ・江橋大介さんの南関4場注目馬・ホッカイドウ競馬から注目2歳馬の生情報・浅野靖典さんのPOG必勝法!?すぱっと!POG!コラム ・南関東トラックマンの注目馬・ホッカイドウ競馬から注目2歳馬の生情報・浅野靖典さんのPOG必勝法!?

南関東競馬 注目2歳馬紹介 ~川崎(2)・大井編~

今回のコラムは第2回川崎競馬(1)の続編からスタート。

2016年から8年連続で川崎リーディングトレーナーに君臨し、
昨年は10頭の2歳新馬戦勝ち馬を送り出した高月賢一厩舎が今年も2頭の素質馬をスタンバイさせています。

まずは、800メートル50秒7で2位入線した2組のドリームジャパン(牡)。
スタートダッシュは今ひとつでしたが、行き脚がついてからの走りはスムーズで、
増田充宏騎手は「おとなしくて乗りやすい。900メートル向きなのかなと思っていたけど、
距離は長くても大丈夫ですね」と新たな一面を見いだしていました。

高月調教師は「まさか後ろから行くと思わなかったけど、ふだんのゲート練習は出るからね。
速いし、仕上がりは進んでいる。馬体は480キロぐらい欲しいけど、将来性もある」とデビューVを意識。
母ピカケレイ(父ディープブリランテ)は、15年の阪神ジュベナイルフィリーズ、
16年のNHKマイルCを制したメジャーエンブレム(父ダイワメジャー)の1歳下の妹。
産駒のマイレレイ(父リオンディーズ)は南関東で9戦3勝、
ヘンリー(父ヘニーヒューズ)はJRAダートで6戦3勝の活躍を見せています。

一方、3組のイーガーコーテル(牡)はエンジンがかかるまで時間がかかり、
800メートル51秒9でタイム的にも見劣りましたが、増田騎手は「むちゃくちゃシブくて本気で追ったけど、
しまいは伸びますね。馬体が並べば大丈夫そうだし、距離が延びて良さそう」とコメント。
高月調教師も「メンコをしたからゲートも動きも良くなかったけど、耳覆いを取れば速いからね」と意に介していません。
母ナドー産駒の出世頭は全6勝中4勝が800メートルという6歳上の半兄シルヴァーイーグル(父ハーツクライ)ですが、
イーガーコーテルは1周競馬で真価を発揮するタイプになりそうです。

4月26日に行われた大井競馬の第3回能力試験は、14頭すべて合格しました。

23年の京浜盃勝ち馬サベージ、5戦無敗のハイセイコー記念勝ち馬ダテノショウグンと、
2シーズン連続で重賞ウイナーをオススメしてくれた森下淳平調教師。
今年はラヴクラウド(牡)に大きな期待を寄せています。

スタートダッシュこそつきませんでしたが、
道中は砂をかぶせて直線の入り口で馬と馬の間に進路を取って抜け出す実戦形式の内容。
見守った森下調教師は「普段から真面目に動くし、能力試験前の2歳にしては賢いので、
実戦に行っても指示通りに動いてくれていました。気も良くて、すごく利口な仔です。
体のバランス的には後ろも前もアンバランスで、まだまだ本当に幼い感じですけど、やはりいいモノを持っています。
これから馬ができてきて、どういう体の使い方に変わってくるかにもよりますけど、
今日の走りならマイルぐらいまでもつはず。馬格もあるし、いい馬になると思いますよ」と将来性に太鼓判を押しています。

矢野貴之騎手も「センスがいいし、操縦性がいいですね。期待されている馬だし、
厩舎的にもこれから仕上げてくるでしょう」と同様の評価です。

2002・2003年のJRA賞年度代表馬シンボリクリスエスを半兄にもつ母ティーケイキャットは今まで目立った産駒を出していませんが、今年も森下調教師の相馬眼を信頼してPOGの指名馬にします。

川崎競馬第2回(2)&大井競馬第3回能力試験:注目馬ピックアップ
ドリームジャパン(牡) 父ゴールドドリーム、母ピカケレイ、秋田牧場生産
イーガーコーテル(牡) 父トランセンド、母ナドー、藤沢牧場生産
ラヴクラウド(牡) 父ジャスタウェイ、母ティーケイキャット、高橋陵生産

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