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ホッカイドウ競馬 注目2歳馬紹介【ホッカイドウ競馬ゆかりの良血馬編】

今年も全国最多のJRA認定競走が行われ、夏を待たずに2歳まっさかりとなるホッカイドウ競馬。

なにかと早期デビュー馬に目が行きがちだが、最近は21年NARグランプリ2歳最優秀牝馬のスピーディキック、
23年2歳最優秀牡馬のサントノーレなど、5月下旬~6月デビュー組が重賞路線を賑わす傾向にある。

今回は秋を見据えるホッカイドウ競馬ゆかりの良血馬たちを紹介していこう。

漆黒の馬体に惚れ惚れ サントノーレの全妹、ダルドワーズ
今年もこの血統がホッカイドウ競馬からデビューすることになった。
サントノーレの全妹、ダルドワーズは間もなく田中淳司厩舎に入厩予定で、
現在は浦河BTC近郊の育成牧場・森本スティーブルで調整中だ。

牝馬ということでサイズは兄よりもひと回りコンパクトになったが、
流れるようなボディラインと運動神経の良さは兄と共通するところ。
田中師も「お兄ちゃんとよく似ていて、良い雰囲気を持っている。楽しみにしています」と期待を口にしている。

5月中に移動、6月能検のスケジュールを組んでおり、7月頃のデビューを予定。
短距離対応のスピードがあり距離ももつ血統だけに、
エーデルワイス賞~南関東牝馬クラシック路線を歩むことになりそうだ。

シャルフジンの半妹、ウェットストーンは6月デビューへ向けて乗り込み順調!
4月11日に能検を好内容でパスしたウェットストーン(牝)は21年ブリーダーズゴールドジュニアカップを制し、
3歳時に雲取賞、京浜盃を制したシャルフジンの半妹。
ノーザンファーム育成の良血馬であり、活躍馬を多数送る間違いのないファミリーラインだ。

シャルフジンに続いてこの血統を管理することになった田中師は
「兄シャルフジンは気性が勝ったタイプでハミ噛んで行くような面がありましたが、
この子は変な癖がないですし、距離もこなせそうですね。
コースで追われると重心を低くして体全体を使った動きを見せますよ」と高評価。

能検はダッシュひと息で中団につけるかっこうとなったが、
4コーナーにかけて加速していき、1着馬から2馬身差の3着入線を果たした。
まだ心身ともに幼く、ボディラインからは成長の余地がかなりありそう。
ここからの変化が楽しみな逸材だ。能検後に一旦、放牧を挟んですでに再入厩済。
早ければ5月中にも初陣を迎えられそうだ。

母は関東オークス3着のマニエリスム 社台ファーム生産の良血パルミジャニーノ
パルミジャニーノ(牡)の母マニエリスムは2010年にホッカイドウ競馬からデビューして、後に東京プリンセス賞勝ち。
さらに関東オークスで地方馬最先着の3着に入った実力馬だった。

これまで母を超えるほどの活躍馬は出ていなかったが、6番子のティントレットが門別、
南関東で3勝をマークし、クラシック戦線へ。確かな成長力を示した。
そんな中、母の7番子となるパルミジャニーノは3月14日に能検をパス。
やや頭の高い走りでスピードに乗り切れず5着入線という結果ではあったが、
気難しい面を見せたために無理して追わず、馬なりで流したもの。

角川師も「まだ成長途上ですし、この経験で馬が変わってくると思う」と前向きだった。
能検後は一旦、放牧を挟んですでに再入厩しており、間もなくデビューを迎えられそうだ。

スピーディキックの半妹 ワンダーウーマンも仕上がり順調!
石本厩舎からデビューするワンダーウーマン(牝)はNARグランプリを3度受賞した
名牝スピーディキックの半妹という注目の血統馬。

4月30日の能検では好ダッシュから先行して、そのまま後続の追い上げを封じて1着入線を果たした。
2歳時の姉は後方から末脚にかけるタイプだったが、
本馬は能検を見る限り前向きな走りでスピードを生かすスタイルになりそう。

能力は確かなものがあり、何より成長力のある血統。実践での走りが楽しみだ。

ホッカイドウ競馬ゆかりの良血馬ピックアップ
ダルドワーズ(牝) 父エピカリス、母リンガスウーノ、母の父サウスヴィグラス、生産・松浦牧場
ウェットストーン(牝) 父ニューイヤーズデイ、母シャーペンエッジ、母の父クロフネ、生産・坂東牧場
パルミジャニーノ(牡) 父パイロ、母マニエリスム、母の父ゼンノロブロイ、生産・社台ファーム
ワンダーウーマン(牝) 父ナムラタイタン、母デザートフラワー、母の父サイレントディール、生産・曾我博氏

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