早い時期の新馬戦に出走する馬には、大きく分けて2種類がありまして、
A.わりと早く仕上がっちゃったし、素質もありそうなんで稼ぐか~
B.強い馬が出てくる前に稼いでおくか~
ちなみに「A」の場合は、夏までに2~3勝して、8月21日の「ルーキーズサマーカップ」(浦和)や、
9月10日の「ゴールドジュニア」(大井)を目指す、というのがモデルケースのひとつになります。
「B」の場合の多くは、調教や能試の動きから「足があまり早くないなあ」と判断された場合。
ちなみに地方競馬に入る馬の2歳5月までの育成費用は、
セリ市場で取引された馬の場合はだいたい、180~250万円くらい。
これに馬代金が追加されます。だから「早くデビューさせて、とっとと稼がにゃ!」となるのです。
ちなみに各競馬場の「馬主会」から補助金を受けてセリ市場で馬を買った場合、
3歳の秋くらいまで移籍できないことが多いです。
その代わり、デビューしたらオマケのお金をもらえるとか、いろいろ特典がございます。
そんなわけで木曜日の第3レースは5頭立てなので、馬主さんにとってはありがたいサービスレース。
以上の点を踏まえて予想をすると……
☆5月30日(木)第3レース(1,000m・15時40分発走予定)
◎5.パンクビート
○3.マッサーノ
▲4.ブレッザドリーム
パンクビートは、母の半姉にアイビスサマーダッシュを制したケイティラブがいる血統。
本馬の兄姉は成績的にサッパリですが、こういうタイプが「早い時期に稼ぎましょ」なんだと思いますよ。
短距離戦もピッタリで、この新馬戦を勝つと、これまでの投資金額はなんだかんだで回収できます。
マッサーノも兄姉が成績的に厳しいですが、母系の傾向からは早い時期に動けるタイプ。
ブレッザドリームは母のブレッザも岡林光浩厩舎。
母と同じく小柄ではありますが、いきなりから動けると思います。
木曜日の新馬戦は、◎→○、▲の馬複2点をオススメ☆
☆5月31日(金)第3レース(1,000m・15時40分発走予定)
◎6.グレアネオンライト
○4.ケイズブラン
▲2.アランフェスローズ
△5.ミスターアルデ
グレアネオンライトの母オメガインベガスは、2013年の関東オークスで2着、
14年の報知グランプリカップを勝った実力馬。わりと早くから動けるファミリーですが、心配なのは気性面。
能試時が437kgだったのは、その辺が影響しているのかな……と推測。
それでも初戦向きという点を評価して中心とします。
ケイズブランは兄姉近親の成績を見るとビミョーな気はしますが、
能試で先行して残り200mあたりから後続を突き放した動きが優秀。
仕上がりの差で一枚上と考えるのが妥当とみました。
アランフェスローズは母が2歳7月に本馬と同じ山中尊徳厩舎でデビュー戦を圧勝。
しかし兄姉近親の成績が……。でも、ウインブライト産駒は成長力がありそうなタイプが多い点と、
能試で見せたトビの大きい動きを評価して3番手とします。
ミスターアルデは茨城県稲敷市出身。牛久大仏の近くで誕生しました。
兄姉近親に目立った馬はいませんが、能試で454kgの馬格と、先行できそうな点を含めて連下の穴として押さえます。
☆第4レース(1,000m・16時15分発走予定)
◎4.ユウユウキング
○5.ネライウチ
▲6.アッカーマン
このレースはけっこうな混戦。ユウユウキングもビミョーですが、
初仔でも馬格がそこそこある点と、岡林厩舎の傾向として、おそらく初戦勝ちを狙って仕上げてくるとみて本命にします。
ネライウチは兄姉近親の成績がちょっとアレで、強調できる要素が少ないのですが……能試上々という点と、
川崎の山崎誠士騎手が能試も実戦も乗る点を評価。
アッカーマンは母がJRAで芝1,400mのG2、フィリーズレビューを勝ちましたが、その産駒は成績が……。
ただ、兄姉はすべて芝中距離向きの種牡馬の産駒で、本馬は一気に方針が変わってシニスターミニスター。
それで激変する可能性があるかもしれません。