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ホッカイドウ競馬 注目2歳馬紹介【注目のクラブ所属馬&1回開催デビュー予定馬編】

新シーズンの開幕を間近に控え、急ピッチで若駒のトレーニングが進められている門別競馬場。
いよいよ各厩舎の早期デビュー馬も絞られてきた。
今回は大手クラブの注目馬とあわせて、有力厩舎の1回開催デビュー予定馬を紹介していく。

能検初日に2番時計をマーク!開幕戦候補のスペシャルチャンス
ダノンレジェンド産駒のスペシャルチャンスは能検時422キロと小柄なタイプだが、
能検初日に49秒4の好時計をマークして一躍、開幕戦候補に急浮上した。
能検前には「サイズが小さいですし、現状ではまだ足りないのでは」とやや控えめな評価だった田中淳司師も
「こちらが思っていた以上の走りを見せてくれました。能検後も順調。
初日のスーパーフレッシュ候補として考えている」と期待値は増すばかりだ。
母はJRAの芝マイルで5勝を挙げており、父ダノンレジェンドならダート適性は間違いなし。
持って生まれたスピード能力をフルに生かし、初戦突破を目指す。

社台ファーム生産、育成の良血馬 開幕初日デビュー予定のブルーメンガルテン
社台グループ地方オーナーズで初陣を任されることになったのは、社台ファーム生産&育成のブルーメンガルテンだ。
3月13日の能検では軽く押しながら2番手につけると、直線は先行2頭で後続を突き離して1着入線。
ゴール前が完全に流して50秒1の好タイムをマークしており、ポテンシャルの高さをうかがわせた。
角川秀樹師も「2つ上の兄ザイデルバスト(門別3勝、船橋5勝)も素質が高い馬でしたが、スケール感はこちらの方が上。
父譲りの豊かなスピードがあり、操作性も良い」とかなりの高評価だった。
また、社台ファームの石井猛調教主任によれば「うちにいた時から良いスピードを見せて、動きにも余裕がありました。
芝でもいけそうな感じがありますので、栄冠賞から函館2歳Sを目指していければいいなと思っています」とのこと。
能検後も厩舎で調整されて、順調に仕上がったことから4月16日の〝日本一早い2歳新馬戦〟ことスーパーフレッシュチャレンジ競走(1,000m)でデビュー予定だ。

ボリューム満点のパイロ産駒 早期デビュー見込みのバレンタインケーキ
能検後の状態が良いことからデビュー時期未定から一転、1回開催デビューが視野に入ってきたのがバレンタインケーキだ。
能検時496キロと馬格のあるパイロ産駒で、事前取材でも角川師から推奨馬として名前が挙がっていた1頭だ。
「入厩からここまで問題なくメニューをこなして、進めている方の組。
パイロ産駒らしくスイッチが入る時もありますが、乗っていて困るようなことはありません。
見た目から距離が延びた方が良さそうなタイプ。先々はマイル前後で能力を発揮してくれそうですね」とのこと。
3月13日の能検では大外枠から好位につけて直線の競り合いからジワジワと抜けて1着タイ入線。
51秒8の時計はそれほど目立たないが、実戦並にしっかりと追われた分、上積みは大きいものがある。

一昨年の開幕戦を制したYGG&佐々木国明師の強力タッグ再び
能検後に変わり身を見せ、注目度アップのハーティーアイズ

早期デビューを目指して進められ、能検後に動きが格段に良化してきたのがYGGホースクラブ所属のハーティーアイズだ。
半兄は一昨年のスーパーフレッシュチャレンジ競走を制したクリスタライズで、
本馬も今時期の2歳馬としては上々の仕上がりを見せている。
3月13日の能検では大外枠からゆっくりと出していき、馬なりで先団に追いつくと、
最後まで手綱を抑えたまま差のない3着入線。
直線は若さを覗かせるシーンもあったが、脚さばきは最後まで余裕があった。
「能検の走りも良かったですが、ここにきて動きはさらに良くなっています。開幕初日は別の馬を予定していますが、
最近の動きを見るとこちらでも良かったかなと思うくらい。楽しみですね」と佐々木国明師。
4月17日のフレッシュチャレンジ競走(1,100m)でのデビューを予定している。

今年も素質馬がずらり、村上厩舎の〝イイデ〟ブランドから目が離せない
昨年、イイデマイヒメでサッポロクラシックカップを制した村上正和厩舎。
今年も春先から動けそうな素質馬が揃っており、POGでも注目しないわけにはいかないだろう。
とくに初日能検で目を引いたのはヘニーヒューズ産駒のイイデスカイボスだ。
能検時460キロの馬体は全体に厚みがあり、胸前やトモの筋肉量がかなり豊富。
この時期の2歳馬としては完成度がかなり高い方だ。
3月13日の能検では好発からスッと2番手につけて直線で前をとらえると、
手綱を抑えたまま後続に大差をつけて堂々の1着入線となった。
能検後も連日の坂路入りで仕上がりはすこぶる順調。1回門別開催でのデビューを予定している。

直線の伸び脚に才能がキラリ☆2歳牡馬の王道路線を目指すライジングステップ
前出ブルーメンガルテンと同じ社台グループ地方オーナーズからもう1頭、
注目しておきたいのがノーザンファーム生産&育成のライジングステップだ。
4月10日の能検では中団後方を追走し、直線外に持ち出すと鋭く反応してはるか前方にいた先行馬をとらえて1着入線。
重心を低くして前を追うフォームは迫力十分で、田中淳司師も
「まだ緩さを残しますが、センスの良さを感じさせる走りでした。
父ルヴァンスレーヴで距離が延びて良いことは間違いないですし、
ブリーダーズゴールドジュニアカップ、JBC2歳の路線を歩ませたいですね。
楽しみになりました」と好感触だった。
この後は一旦、牧場に戻して5月中旬頃のデビューを目指していく予定。
番組の関係上、まずは1,100mでデビューしてそこから徐々に距離を延ばしていくことになりそうだ。

注目のクラブ所属馬&1回開催デビュー予定馬
※★印がクラブ馬
スペシャルチャンス(牡) 父ダノンレジェンド、母ワディラム、母の父サンデーサイレンス スイングフィールド牧場生産
ブルーメンガルテン(牡) 父レッドファルクス、母ウララカ、母の父ワイルドラッシュ 社台ファーム生産
バレンタインケーキ(牝) 父パイロ、母テールバインダー、母の父カコイーシーズ 船越牧場生産
ハーティーアイズ(牝) 父パドトロワ、母クラリティ―アイズ、母の父キングカメハメハ サンバマウンテンファーム生産
イイデスカイボス(牡) 父ヘニーヒューズ、母アリノマンボ、母の父オレハマッテルゼ 聖心台牧場生産
ライジングステップ(牡) 父ルヴァンスレーヴ、母ステップオブダンス、母の父ゴールドアリュール ノーザンファーム生産

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