4月18日に行われた大井競馬の第2回能力試験は10頭すべて合格しました。
800メートル50秒2の1番時計をマークしたのはシュヴァルニブロン(牡)。
道中2番手で折り合いに専念して4コーナーで先頭に立つと、
ラスト100メートルから仕掛けられてゴール板を駆け抜けました。
御神本訓史騎手は「いい。スピードがあるよね。仕上がりも反応もいいし、初戦から」と頼もしいコメント。
2024年の北海道サマーセール(396万円で落札)で見て、体の柔らかさが気に入ったという田中正人調教師も
「レースまで中1週しかないから、今回はしっかり追ってもらった。
キ甲が全然抜けていなくて、これからの方がいいけど、仕上がりはいい。
短距離タイプだし、初戦から狙っていく」と大井の新馬勝ち第1号へ意欲を見せています。
POGコラムでお馴染みの森下淳平調教師がおすすめするのは、厩舎ゆかりの血統馬ロウリュ(牡)。
祖母ニジノムコウ(高橋三郎厩舎から転厩。通算38戦9勝)、母ベストパートナー(通算4戦3勝)も手がけてきており
「けっこういい馬ですよ。距離は1,200~1,600メートルだと思う。
スピードのある血統で産駒もスピードは感じますし、体もしっかりしています。
気持ちも前向きだし、初戦から動けるタイプかな」と森下調教師。
騎乗した矢野貴之騎手は「ギアの入りがまだ悪く、走り方が分かっていないけど、跳びは悪くない。
まだ使い切れていないだけで背中は悪くないし、これで変わってくれれば」とさらなる良化に期待を寄せています。
22-23年シーズンの京浜盃勝ち馬サベージ、23-24シーズンのハイセイコー記念勝ち馬ダテノショウグンに続く、
コラム推奨馬の重賞ウイナー誕生もありそうです。
ほぼ馬なりで800メートル50秒3をマークしたドキドキ(牡)も開幕ダッシュを狙う有力候補の1頭。
矢野貴之騎手は「スタートがめちゃめちゃ上手。1,000メートルがいいし、
ハナに行ければ」とスプリント能力の高さを評価しています。
そして、名門・荒山勝徳厩舎の2頭も要チェックでしょう。
笹川翼騎手が「まだゆるいけど、素材はいいモノがある」というリトルデビル(牡)、
御神本訓史騎手が「血統的にも気難しいところはあるけど、だんだん良くなってくるんじゃないかな。
奥がありそう」というノットボーダー(牡)は先々が楽しみです。
大井競馬第2回能力試験:注目馬ピックアップ
シュヴァルニブロン(牡) 父ディーマジェスティ、母メガホワイティ、母の父キャプテントゥーレ サカイファーム生産
ロウリュ(牡) 父ミスターメロディ、母ベストパートナー、母の父ヘニーヒューズ 有限会社石川牧場生産
ドキドキ(牡) 父モーニン、母リップグロス、母の父ハーツクライ 道見牧場生産
リトルデビル(牡) 父シニスターミニスター、母マンダラキッス、母の父サウスヴィグラス チャンピオンズファーム生産
ノットボーダー(牡) 父リーチザクラウン、母ノットオーソリティ、母の父スウェプトオーヴァーボード 社台ファーム生産