2027 Dirt Triple Crown
2026.10.1 門別 1,200mネクストスター門別(H1)【1・2着馬】北海道2歳スプリント 出走権付与

2025年優勝馬 スペシャルチャンス号
ホッカイドウ競馬2歳

ネクストスター門別とは
ダート競馬の体系整備に伴い、2023年よりスタートした「ネクストスター」競走。
北海道地区は「ネクストスター門別(H1)」として門別1,200mで争われる。
地元所属馬のみ出走可能というネクストスター競走の側面からも、
北海道の2歳No.1スプリンター決定戦としての意味合いが強いだろう。
また、JBC当日にオープン特別として実施されていた「北海道2歳スプリント」が2026年からH1重賞に昇格。
北海道2歳スプリントは「地方競馬交流」となっており、北海道以外からの遠征馬を迎えることになる。
「ネクストスター門別」を勝利した馬が強力な遠征馬を迎え撃つ、2026年からはそんな役割を担うことになりそうだ。
予想
参考レース
-
- 6/17
- 門別
- 1,200m
- 栄冠賞(H2)
- ダブルゲーム
-
- 8/6
- 門別
- 1,200m
- サッポロクラシックカップ(H3)
- カズドリーム
-
- 8/19
- 門別
- 1,200m
- フルールカップ(H3)
- セルアウトクラウド
レース回顧<競馬ブック・板垣祐介記者>
単勝オッズ1.1倍という圧倒的支持を集めたセルアウトクラウドが4着に敗れ、12番人気→11番人気→4番人気の決着。
3連単の配当は280万円超の大波乱となった。
上位5頭の内、2着のマッドシークレット以外はすべて牝馬であり、例年通り牝馬のレベルが高いことが示された一方で、
エーデルワイス賞に向けて順風満帆と思われたセルアウトクラウドにとっては、
同じ牝馬に先着されたことでにわかに逆風を受ける形となった。
風向きが変わった短距離路線のこの先を見通すためにも、このレースをしっかり咀嚼しておかなければならない。
まずは何より、セルアウトクラウドの敗因から探るべきだろう。
今までとの違いは2つある。まずはパドックの様子。
今回のパドックは終始落ち着かない様子でテンションが高く、何度も尻っぱねをするなど集中力を欠くシーンが多かった。
これまでのレースでもチャカつく様子はあったが、今回ほどのことはなかった。
スピードが勝った2歳牝馬にはありがちな気の強さが、レースを重ねて"聞かん気"として表面化してきた嫌いがある。
2つ目は、ペースと展開。
逃げる形を取ったのはここまでの3戦と同じだが、今回この馬が刻んだ前半3Fのラップは35秒0。
同34秒2を刻んで逃げ切ったフルールカップを思えば、この馬にしてはタメ逃げの格好である。
この馬自身にとっても楽に逃げていることにはなるが、この馬を目標に追いかけるライバルたちにとっても、
追走にさほど苦労しないペースということになる。
実際、馬群は縦長にならずほぼ一団で、半馬身後ろにぴったりと張り付かれる展開になっている。
もちろん、引きつけた後続を一気に突き放すことができればいいのだが、
今までスピード任せの競馬をしている馬でもあり、
いざ追い出されてから頭を上げて、しっかりハミを取らない形になってしまった。
前走をよく振り返ると、ゴール前でステッキを入れられてから同様の仕草をしており、
鞍上の操作に反抗するようなこのリアクションは、今回のパドックの様子とも結びつく。
つまり、今日は気性面の課題の表面化と、控えめなペースでの逃げ、
この2つが合わさってパフォーマンスを落としてしまったと見るべきだろう。
現状、加減なくスピードをフルに生かして、後続に脚を使わせる逃げがベストのように感じる。
世代屈指のスピード、能力についての評価は変わらない。
純粋に能力だけで言えば、エーデルワイス賞でも勝ち負けになるレベルのはずだが、
同じくスピードのあるJRA勢の参戦によって先行争いが激化するのが例年の傾向であり、展開的には簡単ではない。
それでも自分の競馬をやり切れるかどうかが、巻き返すための鍵になりそうだ。
少し長くなってしまったが、ここからは、好走馬を中心に、各馬のレースぶりや可能性について触れていこう。
勝ったクラプロスパーのこれまでの印象的なレースといえば、
離れたシンガリから直線一気の離れ業で差し切った3走前のルビー特別(オープン)。
非凡な脚力を有していることを示した一方で、そのレースを含め、デビュー以降ネックになっていたのが出遅れ癖である。
それを踏まえて、この中間は何度もゲート練習を重ね、改善を図っていた。その努力が実った結果の勝利であると言っていい。
鞍上の山本聡哉騎手は前走のフルールカップに続いて2度目の騎乗だったわけだが、
勝利後のインタビューでは「ゲートだけ心配でしたが、陣営の皆さんがゲート練習をしてくれていたおかげで、
(前走とは)全然違ってスムーズに出てくれました。」と語っている。
しかし、流れに乗ったうえで、同じ脚が使えるのかどうかは未知数だった。
それについても山本騎手の言葉を引用しよう。
「正直ちょっと(スタートで)遅れる想定をしていたので、出過ぎちゃった感じがあって、
あまり前に行きすぎないよう運びました。
どこまで脚を使えるか分からない部分はありましたが、ずっと手応えはよく、
強い馬の後ろについていって、多分交わせるだろうなという感じでした。」
タメを作りやすいペースだったことも確かだが、先行集団で流れに乗りながらも、
しっかり弾けて差し切ったのだから、これがこの馬の本当の実力だと見るべきだろう。
1分13秒3の勝ちタイムは優秀である。
フルールカップで1秒5の開きがあったセルアウトクラウドとの差を一気にひっくり返し、
一躍、エーデルワイス賞の主役候補となった。
スタート難が再発しないとは限らないものの、持ち前の鋭い決め手にレースの上手さが加わったとなれば、信頼性は相応に高い。
牡馬で気を吐いたのは2着のマッドシークレット。
デビューから一貫して追い込む競馬を続けていた馬だが、今日は一団の馬群に取り付いて運べたこと、
そしてその中を縫うようにしてロスなく進路を切り開けたことで、存分に末脚を発揮することができた。
キャリアの浅い2歳馬による重賞では、やはり早くから自分のスタイルを確立しているだけで強みになる。混戦になると尚更だ。
それにしても、走破タイムを1秒以上詰めての好走だから、地力強化も確かである。
勝ち切るには多少の展開の助けが必要なタイプだが、
次走に予定されている北海道2歳スプリントでもやはり上位評価が必要な馬である。
3着のミラクルヴェリテは、差す競馬を覚えさせた前走の経験をしっかり生かしての好走だ。
致命的な不利はなかったが、14頭立ての2番枠とあって、やはり道中や勝負どころ、直線の進路取りにも少し窮屈な部分はあった。
次はエーデルワイス賞に向かうはずだが、ストレスフリーに運べる枠順、展開なら、勝利も十分に狙える存在だろう。
芝への挑戦も挟んだ馬で、地元ではまだ今回が3戦目。さらなるパフォーマンスアップも期待できる。
横からのレース映像だと分かりづらいが、
スタートから少し後に馬群が外から圧縮される形になっており、
位置取りを下げざるを得なかった馬も複数いたようだ。
5着のエイシンスクルドもその内の1頭で、
想定通りのポジショニングができたわけではなかったと思うが、それでも中団からよく脚を伸ばしてきた。
ここまでの3勝は1,000mだが、1,200mでも自在に運べるきっかけは掴んだはずだ。
この馬までの上位牝馬4頭は、エーデルワイス賞でも争覇圏内と言えるだろう。
6着のダブルゲームも、向正面で前をカットされる形で一列下がったが、そこまで大きな不利ではない。
栄冠賞以降、やや伸び悩みの時期という印象はあるが、もっと走れるポテンシャルはあるはず。評価を下げるには早計だ。
10着アペリティーヴォはスムーズな2番手追走に見えたが、
4角で外から他馬に馬体を併された途端に、頭を上げて手応えが怪しくなってしまった。
ペースがきついわけではないゆえ、他馬を気にするようなメンタル面のウィークポイントが出て力を発揮できなかった印象である。
将来的な注目馬という意味で、11着だったリコーリベレーターの名前も挙げておく。
この後は移籍も含めて未定とのことだが、まだかなり緩いながら非常にパワフルで目立つ馬体をしている馬で、
かなり伸びしろはあると思う。
2026年ネクストスター門別結果

レース概要
| 実施日 | 10/1(木) |
| 競馬場 | 門別競馬場 |
| 距離 | 1,200m |
| 出走条件 | サラ系2歳 |
| 負担重量 | 牡馬56kg 牝馬55kg |
| 優先出走権 | 1、2着馬に「北海道2歳スプリント(H1)」の優先出走権付与 |

