
新設重賞「ブリリアントカップ(S3)」!
昨年までは「準重賞」として実施されていたが、今年から「S3重賞」に“格付け”された新設重賞。
これで、大井2,000mを舞台に行われる重賞が「ブリリアントカップ」⇒「5/23大井記念(S1)」⇒
「6/27帝王賞(Jpn1)」と続き、上半期の大一番・帝王賞を目指す路線がひとつ、明確化されたことになる。
※今回の南関データ分析は昨年までの“準重賞”にて分析
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2017年 | ムサシキングオー | 大井 | キングヘイロー | 3人気 |
2016年 | ケイアイレオーネ | 大井 | Henny Hughes | 1人気 |
2015年 | ドラゴンエアル | 川崎 | タイムパラドックス | 1人気 | 2014年 | サミットストーン | 船橋 | ロージズインメイ | 2人気 | 2013年 | フォーティファイド | 大井 | フォーティナイナー | 2人気 | 2012年 | ナムラブレット | 浦和 | エイシンサンディ | 8人気 | 2011年 | ツルオカオウジ | 大井 | メイセイオペラ | 1人気 | 2010年 | イーグルショウ | 大井 | スエヒロコマンダー | 3人気 | 2009年 | ケイアイプラネット | 大井 | タバスコキャット | 2人気 | 2008年 | チェレブラーレ | 大井 | ブラックホーク | 2人気 |
準重賞とは思えない馬たちが歴代優勝馬に名を連ねている。
2010年までは「A2以下」の格付馬で争われていたが、2011年以降は「A1」格付馬(オープン)も出走できるようになり、
出走馬とともに、レースの質もグンと上がっている印象だ。
ちなみに、昨年の優勝馬ムサシキングオーは2013年から5年連続の出走。
過去4年で2着3回と悔しい思いをしてきたが、昨年、待望の初制覇を果たしている。
ワダジョーに注目!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2017年 | 和田 譲治 | 中野 省吾 | 森 泰斗 |
2016年 | 的場 文男 | 笹川 翼 | 森 泰斗 |
2015年 | 森 泰斗 | 笹川 翼 | 本橋 孝太 |
2014年 | 石崎 駿 | 柏木 健宏 | 戸崎 圭太 |
2013年 | 山崎 誠士 | 和田 譲治 | 高橋 利幸 |
2012年 | 和田 譲治 | 吉原 寛人 | 戸崎 圭太 |
2011年 | 町田 直希 | 石崎 駿 | 森 泰斗 |
2010年 | 坂井 英光 | 真島 大輔 | 早田 秀治 |
2009年 | 戸崎 圭太 | 坂井 英光 | 真島 大輔 |
2008年 | 張田 京 | 石崎 隆之 | 山田 信大 |
過去10年で2勝、2着1回の和田譲治騎手(愛称はワダジョー!)。
怪我で長期休養した期間(2016年3月に復帰)もあったが、2017年は123勝を挙げ、南関リーディング8位と実力は確かだ。
地方通算700勝もカウントダウン中!(2018年4月12日時点)
大井所属騎手の「愛称」はこちら(TCKサイト)
地元の大井所属馬が優勢!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 1 | 0 | 20 | 4.5% | 9.1% |
船橋 | 1 | 2 | 3 | 18 | 4.2% | 12.5% |
大井 | 7 | 7 | 7 | 57 | 9.0% | 17.9% |
川崎 | 1 | 0 | 0 | 11 | 8.3% | 8.3% |
地元の「大井所属馬」が7勝、2着7回、3着7回と他を圧倒している。
他の3場も1勝ずつを挙げているが、「大井所属馬」が優勢と言えそうだ。
人気馬強し!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 2 | 1 | 4 | 30.0% | 50.0% |
2人気 | 4 | 1 | 2 | 3 | 40.0% | 50.0% |
3人気 | 2 | 0 | 1 | 7 | 20.0% | 20.0% |
4人気 | 0 | 1 | 4 | 5 | 0.0% | 10.0% |
5人気 | 0 | 2 | 0 | 8 | 0.0% | 20.0% |
6人気以下 | 1 | 4 | 2 | 79 | 1.2% | 5.8% |
過去10年の優勝馬は「1~3番人気馬」が9頭を占めている。
中でも好成績を挙げているのが「2番人気馬」で、4勝、2着1回、3着2回、3着内率は70.0%にもおよぶ。
唯一、「6番人気以下」で優勝したのは2012年のナムラブレット(8番人気)。
その時の鞍上は和田譲治騎手だった。
単勝は堅いが…
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2017年 | 530 | 4,290 | 36,500 |
2016年 | 220 | 220 | 2,880 |
2015年 | 260 | 4,340 | 37,290 |
2014年 | 250 | 5,740 | 24,820 |
2013年 | 370 | 1,890 | 23,970 |
2012年 | 7,020 | 9,480 | 176,970 |
2011年 | 380 | 2,000 | 81,760 |
2010年 | 700 | 3,640 | 38,000 |
2009年 | 380 | 2,710 | 17,490 |
2008年 | 280 | 180 | 2,200 |
平均 | 1,039 | 3,449 | 44,188 |
2012年にナムラブレットが「単勝7,020円」の高配当を提供しているが、その他の年の「単勝」は落ち着いた配当となっている。
一方、「馬複」は高配当が多く、過去10年で8回も4桁配当を記録。
「三連単」も万馬券を連発しているが、出走頭数が少ない年もあり(フルゲートは2回)、それほど大荒れとはなっていないようだ。
3枠の優勝が6回!!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 1 | 2 | 9 | 0.0% | 8.3% |
2枠 | 0 | 2 | 0 | 13 | 0.0% | 13.3% |
3枠 | 6 | 0 | 0 | 9 | 40.0% | 40.0% |
4枠 | 2 | 2 | 2 | 11 | 11.8% | 23.5% |
5枠 | 0 | 1 | 3 | 14 | 0.0% | 5.6% |
6枠 | 1 | 2 | 0 | 16 | 5.3% | 15.8% |
7枠 | 1 | 1 | 1 | 17 | 5.0% | 10.0% |
8枠 | 0 | 1 | 2 | 17 | 0.0% | 5.0% |
過去10年の優勝馬のうち、6頭が「3枠」からスタートしている。
さらに強調すると、「3枠」は過去8年で6勝!
ブリリアントカップは2012年までが1,800m、2013年以降が2,000mで行われているが、
距離変更を跨いでもこの傾向は続いており、真っ赤な3枠はまさに「激熱」の枠なのである。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 10 | 10 | 10 | 100 | 7.7% | 15.4% |
牝馬 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
「牡馬」が3着内を独占。
一方の「牝馬」は、ブリリアントカップの前後に牝馬重賞が行われることもあり、出走自体が非常に少なくなっている。
6歳vs他の世代!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 3 | 2 | 0 | 8 | 23.1% | 38.5% |
5歳 | 0 | 2 | 1 | 15 | 0.0% | 11.1% |
6歳 | 5 | 4 | 2 | 28 | 12.8% | 23.1% |
7歳以上 | 2 | 2 | 7 | 55 | 3.0% | 6.1% |
「6歳馬」が5勝、2着4回、3着2回。
各馬の成長曲線にもよるが、競走馬として充実の時期を迎える「6歳馬」が貫録を見せている傾向にある。
また、「4歳馬」も3勝、2着2回の成績を挙げており、若手の勢いにも注目したいところだ。
その他では、「7歳以上」の3着7回が目立つ数字となっている。
上がり馬は狙える?
アクアマリン賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
アクアマリン賞1着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
アクアマリン賞2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% |
アクアマリン賞3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% |
アクアマリン賞4着以下 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0.0% | 25.0% |
2014年よりブリリアントカップのトライアルレースとして実施されている「アクアマリン賞」。
出走条件は2014年~2016年が「B1B2」、2017年からは「A2以下」の格付馬となっている。
なお、2013年以前は非トライアルのため、2014年以降のデータとする。
昨年までは「アクアマリン賞(A2以下)」⇒「ブリリアントカップ(準重賞※)」⇒「大井記念(S2※)」とステップアップしていたが、
「ブリリアントカップ」の壁は厚く、「アクアマリン賞」組から「ブリリアントカップ」の優勝馬はまだ出ていない。
唯一、好走しているのは昨年2着のレーザーで、「アクアマリン賞」5着から巻き返している。
条件戦から重賞へとステップアップする上がり馬を追いかけるのも楽しみの1つだが、
過去の傾向からすると、険しい道のりと言わざるを得ない。
※ブリリアントカップ:2018年から「S3競走」に格付け(旧準重賞)
※大井記念:2018年から「S1競走」に格上げ(旧S2競走)
2018年アクアマリン賞の結果
金盃組は侮れない!
金盃着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
金盃1着 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0.0% | 0.0% |
金盃2着 | 2 | 0 | 0 | 2 | 50.0% | 50.0% |
金盃3着 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0.0% | 0.0% |
金盃4着以下 | 1 | 1 | 4 | 30 | 2.8% | 5.6% |
2月に行われている長距離重賞「金盃(S2)」。
2008年~2014年(※)は2,000m、2015年以降は2,600mで行われているが、ブリリアントカップに転戦してくる傾向に変わりない。
過去10年、「金盃」優勝馬は2014年のフォーティファイドのみが参戦し3着。
フォーティファイド自身は前年のブリリアントカップを勝っており、その年の金盃では2着に好走していた。
また、「金盃」で4着以下に敗れた馬でもチャンスあり!
該当馬は過去10年で36頭がブリリアントカップに出走し、1勝、2着1回、3着4回と、巻き返すシーンも少なくない。
※本分析の対象期間のみ記載
2018年金盃の結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は4月25日(水)に浦和競馬場で行われる「しらさぎ賞(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!