~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2018年12月30日(日) 
サラ系3歳以上牝馬 大井1,600m
東京シンデレラマイル(S3)

レース紹介

ガラスの蹄鉄が似合うのは?「東京シンデレラマイル(S3)」!
南関東所属馬のみで争われる唯一の牝馬重賞!
今年で12回目と歴史は浅いが、“南関東No.1”の座をかけた争いは、年末の風物詩にもなっている。

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2017年 ニシノラピート 大井 サウスヴィグラス 11人気
2016年 トーセンセラヴィ 浦和 ディープインパクト 1人気
2015年 ブルーチッパー 大井 ボーナスフィーバー 2人気
2014年 ノットオーソリティ 船橋 スウェプトオーヴァーボード 2人気
2013年 ビタースウィート 大井 Afleet Alex 4人気
2012年 ミヤサンキューティ 大井 クロフネ 10人気
2011年 テイエムヨカドー 船橋 テイエムオペラオー 12人気
2010年 ザッハーマイン 船橋 Mineshaft 1人気
2009年 パノラマビューティ 船橋 ダンスインザダーク 4人気
2008年 ミスジョーカー 船橋 カコイーシーズ 6人気

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

森泰斗騎手が好相性!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2017年 的場 文男 本橋 孝太 今野 忠成
2016年 森 泰斗 藤井 勘一郎 阿部 龍
2015年 森 泰斗 真島 大輔 笹川 翼
2014年 御神本 訓史 山崎 誠士 森 泰斗
2013年 佐藤 博紀 森 泰斗 山崎 誠士
2012年 真島 大輔 森 泰斗 戸崎 圭太
2011年 山田 信大 今野 忠成 戸崎 圭太
2010年 的場 文男 左海 誠二 柏木 健宏
2009年 張田 京 真島 大輔 今野 忠成
2008年 本橋 孝太 御神本 訓史 石崎 隆之

「森泰斗騎手」が2勝、2着2回、3着1回と大活躍!
2012年~2014年は悔しい競馬が続いていたが、2015年ブルーチッパー、2016年トーセンセラヴィで連勝を決めている。

また、優勝騎手のうち、「張田京騎手」、「山田信大騎手」、「佐藤博紀騎手」は、現在、調教師として活躍中。
偶然にも「2015年4月1日付」で調教師免許を取得した“同期”だが、今後も調教師として地方競馬を盛り上げてくれることだろう。

大井所属馬の勢いが抜群!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 0 0 5 16.7% 16.7%
船橋 5 4 4 36 10.2% 18.4%
大井 4 6 4 69 4.8% 12.0%
川崎 0 0 2 18 0.0% 0.0%

過去10年で5勝、2着4回、3着4回の成績を残している「船橋所属馬」。
対する地元の「大井所属馬」は4勝、2着6回、3着4回。

ほぼ互角の成績だが、直近5年の成績を比べてみると…
「船橋所属馬」が1勝、2着1回、3着1回と苦戦しているのに対し、「大井所属馬」は3勝、2着4回、3着2回と絶好調!

2007年の第1回から5連覇を達成した「船橋所属馬」だが、近年は「大井所属馬」の活躍に押され気味と言えそうだ。

1、2番人気は信頼度高い!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 2 1 5 20.0% 40.0%
2人気 2 4 1 3 20.0% 60.0%
3人気 0 1 3 6 0.0% 10.0%
4人気 2 0 1 7 20.0% 20.0%
5人気 0 1 0 9 0.0% 10.0%
6人気以下 4 2 4 98 3.7% 5.6%

「1番人気馬」は過去10年で2勝、2着2回、3着1回。
これを上回るのが「2番人気馬」の2勝、2着4回、3着1回で、3着内率は70.0%になる。

昨年こそ人気馬総崩れで三連単240万円超の大波乱となったが、
その他の9年間は「2番人気以内」の馬が必ず1頭以上、3着内に好走し、「1、2番人気馬」でのワンツー決着も3回あった。

一方、「6番人気以下」の激走にも注意したい。
「6番人気以下」は4勝を挙げており、うち3勝は「10番人気以下」によるものだ。

昨年は三連単240万円超!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2017年 6,150 27,690 2,405,610
2016年 150 460 2,690
2015年 350 220 4,010
2014年 300 5,340 52,840
2013年 650 2,150 23,490
2012年 3,180 12,460 264,260
2011年 8,880 19,400 251,630
2010年 130 480 8,970
2009年 660 4,620 43,460
2008年 1,210 1,770 62,090
平均 2,166 7,459 311,905

10番人気以下の馬が優勝した年は「2011年・2012年・2017年」の3回。
いずれも高配当となったが、特に2017年は「11番人気 ⇒ 5番人気 ⇒ 10番人気」の決着で、三連単240万円超のビッグ配当となった。

圧倒的に内枠有利!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 2 3 11 11.1% 22.2%
2枠 2 0 2 16 10.0% 10.0%
3枠 1 3 2 14 5.0% 20.0%
4枠 0 4 0 16 0.0% 20.0%
5枠 0 1 0 19 0.0% 5.0%
6枠 1 0 2 17 5.0% 5.0%
7枠 3 0 1 16 15.0% 15.0%
8枠 1 0 0 19 5.0% 5.0%

「東京シンデレラマイル」のレース名通り、「大井1,600m」で争われる。
フルゲートは16頭で、過去10年は全て15頭以上の多頭数でレースが実施されている。

過去10年で最も優勝馬を輩出している「枠番」は「7枠」の3勝。
次いで、「1枠」及び「2枠」の2勝が並ぶが、2着・3着まで広げると内/外の差は明白になる。

1~3着に好走した頭数を合計すると、「内枠が21(※)」、「外枠が9」。
圧倒的に「内枠」の好走率が高く、特に「1枠」は2勝、2着2回、3着3回で、現在、5年連続で3着内に好走している。

多頭数のレースに加え、「大井1,600m」は内回りコースで行われるだけに、“経済コース”は有利に働くのかもしれない。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

各世代が活躍!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 4 3 35 2.3% 11.6%
4歳 1 2 1 19 4.3% 13.0%
5歳 4 1 3 33 9.8% 12.2%
6歳 2 3 2 32 5.1% 12.8%
7歳以上 2 0 1 9 16.7% 16.7%

勝ち数こそ「5歳馬」の4勝がトップだが、連対率で見ると各世代が横一線。
経験の比較的少ない「3歳馬」も“斤量1kg減”の恩恵があり、1勝、2着4回、3着3回と悪くない数字を残している。

格の違いを見せつける!

【斤量別の成績】

斤量 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
56kg以上 6 4 7 27 13.6% 22.7%
54~55kg 3 4 1 51 5.1% 11.9%
53kg以下 1 2 2 50 1.8% 5.5%

東京シンデレラマイルの負担重量はクラス別定で以下の通りとなる。

▼A1級56kg A2級55kg B1級以下53kg 3歳馬1kg減
H29.12.25からH30.12.21までのダートグレード競走/JRA重賞勝ち馬2kg、南関重賞勝ち馬1kg加増
(2歳・3歳限定競走の成績を除く)

A1馬、いわゆるオープン馬は「56kg以上(※)」を背負うことになるが、「56kg以上」の成績は6勝、2着4回、3着7回。
勝率、連対率ともに「54~55kg」及び「53kg以下」を大きくリードしており、オープン馬がまさしく“格の違い”を見せている。

ちなみに、2008年は「53kg以下」が13頭出走し、上位3着内を独占。
その他の「53kg以下」は、2009年2着ラインジュエル(53kg)、2017年3着グラスサファイヤ(52kg)のみとなる。

※3歳馬は1kg減なので、3歳馬のA1級は「55kg以上」となる
(2014年の優勝馬ノットオーソリティが「55kg」に該当)

上位馬は要注目!

【ロジータ記念の着順別の成績】

ロジータ記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ロジータ記念1着 1 1 0 2 25.0% 50.0%
ロジータ記念2着 0 2 0 1 0.0% 66.7%
ロジータ記念3着 0 1 1 3 0.0% 20.0%
ロジータ記念4着以下 0 0 1 19 0.0% 0.0%

秋の3歳女王決定戦「ロジータ記念(S1)」。
3歳牝馬のトップクラスが集結するレースで、東京シンデレラマイルに上位馬が転戦してくる場合も多い。

「ロジータ記念」の1~3着馬はのべ12頭が参戦して1勝、2着4回、3着1回。
3着内率は50.0%にもなるだけに、上位馬が出走してくるようなら軽視はできない。

2018年ロジータ記念の結果

【シンデレラマイルトライアル】

今年から実施された「シンデレラマイルトライアル競走」。
本番と同条件「大井1,600m」で行われるトライアルで、重要な参考レースとなるだろう。

※昨年は「シンデレラチャレンジ・ファイナル競走(A2以下)」

2018年シンデレラマイルトライアルの結果

南関重賞の連対実績が!?

【クイーン賞の着順別の成績】

クイーン賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
クイーン賞1着 0 0 0 0 - -
クイーン賞2着 1 0 1 0 50.0% 50.0%
クイーン賞3着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
クイーン賞4着以下 2 2 1 22 7.4% 14.8%

12月の初旬に船橋1,800mで行われているダートグレード競走「クイーン賞(Jpn3)」。

「クイーン賞」優勝馬は出走していないものの、2着及び3着馬はのべ4頭が出走。
結果は2勝、3着1回で、勝率50.0%、3着内率は75.0%にもなる。

また、「クイーン賞」で4着以下に敗れた馬も見逃せない。
該当馬はのべ27頭が出走し、2勝、2着2回、3着1回、3着内に好走した5頭はいずれも南関重賞で連対実績があった実力馬だ。

2018年クイーン賞の結果

【JBCレディスクラシック(JBC)の着順別の成績】

JBC着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
JBC1着 0 0 0 0 - -
JBC2着 0 0 0 0 - -
JBC3着 1 1 0 2 25.0% 50.0%
JBC4着以下 2 0 0 10 16.7% 16.7%

ダート女王決定戦「JBCレディスクラシック(Jpn1)」。
今年はJRA京都競馬場で行われたので、データは参考としてご覧頂きたい。

なお、「JBCレディスクラシック」は2011年から実施されているので、過去7年分のデータとなる。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は12月31日(月)大晦日に大井競馬場で行われる「東京2歳優駿牝馬(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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