
南関東クラシック第1戦「羽田盃(S1)」!
南関東クラシックは羽田盃後、「6/6東京ダービー(S1)」、「7/11ジャパンダートダービー(Jpn1)」と続く。
JRAとは異なり、春シーズンに全て行われるのが特徴だ。
それでは、南関東クラシックの第1関門!羽田盃を過去10年のデータで分析してみよう。
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2017年 | キャプテンキング | 大井 | ファスリエフ | 1人気 |
2016年 | タービランス | 浦和 | パイロ | 1人気 |
2015年 | ストゥディウム | 船橋 | ルースリンド | 2人気 |
2014年 | ハッピースプリント | 大井 | アッミラーレ | 1人気 |
2013年 | アウトジェネラル | 船橋 | アドマイヤドン | 2人気 |
2012年 | アートサハラ | 大井 | マンハッタンカフェ | 8人気 |
2011年 | クラーベセクレタ | 船橋 | ワイルドラッシュ | 1人気 |
2010年 | シーズザゴールド | 大井 | スキャターザゴールド | 2人気 |
2009年 | ナイキハイグレード | 船橋 | アグネスタキオン | 1人気 |
2008年 | ニックバニヤン | 大井 | デヒア | 11人気 |
過去10年の南関東リーディングサイアー(収得賞金順)は「サウスヴィグラス」、「ゴールドアリュール」、「アジュディケーティング」の3頭。
アジュディケーティング産駒は2000年にイエローパワーが優勝しているが、その他の2頭からは羽田盃ウイナーが出ていない。
現在、不動の地位を築いているサウスヴィグラス産駒だが、南関東クラシック三冠(牡牝)で勝利を手にしていないのは「羽田盃」のみ。
実は、サウスヴィグラス産駒は牡馬クラシックに縁が無かったのだが、昨年、ヒガシウィルウィンが東京ダービー&ジャパンダートダービーを制覇!
羽田盃では惜しくも2着に敗れてしまったため、“南関クラシック完全制覇”の夢は残されたサウスヴィグラス産駒に託されることになる。
直近2年は森騎手&赤岡騎手が好相性!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2017年 | 矢野 貴之 | 森 泰斗 | 赤岡 修次 |
2016年 | 森 泰斗 | 本田 正重 | 赤岡 修次 |
2015年 | 石崎 駿 | 左海 誠二 | 今野 忠成 |
2014年 | 吉原 寛人 | 川島 正太郎 | 今野 忠成 |
2013年 | 御神本 訓史 | 真島 大輔 | 張田 京 |
2012年 | 今野 忠成 | 戸崎 圭太 | 本橋 孝太 真島 大輔 |
2011年 | 戸崎 圭太 | 町田 直希 | 酒井 忍 |
2010年 | 内田 博幸 | 戸崎 圭太 | 木村 健 |
2009年 | 戸崎 圭太 | 酒井 忍 | 今野 忠成 |
2008年 | 的場 文男 | 今野 忠成 | 御神本 訓史 |
※2012年はジャルディーノ、プレティオラスが3着同着
過去10年で複数回優勝している騎手は「戸崎圭太騎手」。
「戸崎圭太騎手」は2着も2回あり、2009年~2012年まで、4年連続連対と相性は抜群だった(2013年JRAに移籍)。
南関東所属騎手では「今野忠成騎手」が抜群の成績!
過去10年で1勝、2着1回、3着3回と羽田盃での活躍が目立っている。
なお、2017年、2016年、2013年は騎乗がないので、騎乗機会では7回中、5回も3着内に来ている!
直近2年では「森泰斗騎手」が1勝、2着1回、「赤岡修次騎手」が3着2回。
「森泰斗騎手」は羽田盃トライアル「京浜盃(S2)」を制した馬の手綱を2年連続で取っており、
「赤岡修次騎手」はともに6番人気馬を3着に好走させている。
1,2番人気の信頼度は高い!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 5 | 3 | 0 | 2 | 50.0% | 80.0% |
2人気 | 3 | 2 | 2 | 3 | 30.0% | 50.0% |
3人気 | 0 | 4 | 2 | 4 | 0.0% | 40.0% |
4人気 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0.0% | 10.0% |
5人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.0% | 0.0% |
6人気以下 | 2 | 0 | 6 | 80 | 2.3% | 2.3% |
過去10年の「1番人気馬」は5勝、2着3回の成績を収めており、連対率はなんと80.0%!
さらに、「2番人気馬」は3勝、2着2回で、「1番人気&2番人気」でのワン・ツー決着は4回もある。
また、2着には全て「4番人気以内」の馬が入っていることから、上位人気馬同士での決着が多いことが分かる。
「6番人気以下」はのべ88頭が出走し2勝、3着6回(※)。
連対数こそ少ないものの、3着数は上位人気馬を上回っているだけに、3連勝式の3着欄にはマークしたいところだ。
※2012年は9番人気ジャルディーノ、11番人気プレティオラスが3着同着
堅い重賞!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2017年 | 220 | 330 | 9,720 |
2016年 | 240 | 660 | 9,520 |
2015年 | 640 | 490 | 61,170 |
2014年 | 110 | 450 | 1,180 |
2013年 | 390 | 1,400 | 9,340 |
2012年 | 2,610 | 7,190 | 307,890 321,880 |
2011年 | 120 | 720 | 6,020 |
2010年 | 560 | 330 | 3,870 |
2009年 | 150 | 210 | 1,460 |
2008年 | 10,980 | 4,300 | 176,550 |
平均 | 1,602 | 1,608 | 82,600 |
※2012年は3着同着のため、2通りの配当金額の合算を2012年の配当として平均配当を算出
前述の「人気別成績」で示した通り、人気上位馬での決着が多いため、「単勝」、「馬複」は比較的堅い配当となっている。
また、3着には人気薄の台頭はあるものの、「三連単」が万馬券となったのは2015年・2012年・2008年の3回のみ。
船橋&大井所属馬が好成績!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 0 | 1 | 12 | 7.1% | 7.1% |
船橋 | 4 | 5 | 2 | 23 | 11.8% | 26.5% |
大井 | 5 | 4 | 3 | 59 | 7.0% | 12.7% |
川崎 | 0 | 1 | 5 | 13 | 0.0% | 5.3% |
過去10年の優勝馬は「船橋所属馬」4頭、「大井所属馬」5頭、「浦和所属馬」1頭となっている。
「過去10年の優勝馬」で示すように、2008年から「大井所属馬」と「船橋所属馬」が隔年で優勝馬を輩出していたが、
2016年に「浦和所属」のタービランスが優勝し、一矢報いた形だ。
「勝率・連対率が高い船橋所属馬」、「地元の利がある大井所属馬」、それとも・・・
枠番による有利不利は少ない
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 0 | 0 | 10 | 16.7% | 16.7% |
2枠 | 0 | 1 | 2 | 10 | 0.0% | 7.7% |
3枠 | 1 | 2 | 1 | 13 | 5.9% | 17.6% |
4枠 | 3 | 0 | 1 | 13 | 17.6% | 17.6% |
5枠 | 0 | 1 | 1 | 17 | 0.0% | 5.3% |
6枠 | 1 | 2 | 2 | 15 | 5.0% | 15.0% |
7枠 | 3 | 3 | 0 | 14 | 15.0% | 30.0% |
8枠 | 0 | 1 | 4 | 15 | 0.0% | 5.0% |
「7枠」が3勝、2着3回と好成績を挙げているものの、「内枠/外枠(※)」の成績に大きな偏りは見られない。
過去10年の羽田盃平均出走頭数は13.8頭。
南関東で一番広い「大井外回りコース(1周1,600m)」ということもあり、どの枠からでも各馬が力を出し切れる傾向にあるようだ。
※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
実績ある牝馬には要注目
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 9 | 10 | 100 | 7.0% | 14.1% |
牝馬 | 1 | 1 | 1 | 6 | 11.1% | 22.2% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
牡馬のクラシック第1戦ということもあり、過去10年の牝馬の出走頭数は9頭と少ないものの、
「2012年エミーズパラダイス(2着)」、「2011年クラーベセクレタ(優勝)」、「2009年モエレエターナル(3着)」の3頭が3着以内に好走している。
クラーベセクレタは羽田盃トライアルの京浜盃、モエレエターナルは「ニューイヤーカップ(S3)」の牡馬混合重賞のウイナー。
エミーズパラダイスは2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」で2着の実績があった。
京浜盃優勝馬は見逃せない!
京浜盃着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
京浜盃1着 | 4 | 3 | 0 | 2 | 44.4% | 77.8% |
京浜盃2着 | 2 | 1 | 1 | 5 | 22.2% | 33.3% |
京浜盃3着 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0.0% | 0.0% |
京浜盃4着以下 | 2 | 2 | 3 | 40 | 4.3% | 8.5% |
羽田盃トライアル「京浜盃」との関連性は非常に高い。
過去10年の「京浜盃優勝馬」は9頭が羽田盃に出走しているが、4頭が優勝し、2着も3回ある。
また、「京浜盃2着馬」は2勝、2着1回で、「京浜盃連対馬」のうち、どちらも羽田盃で連対しなかったのは2012年の1回のみだ。
なお、「京浜盃」以外のレースをステップに羽田盃を制したのは2012年アートサハラ、2017年キャプテンキングの2頭。
アートサハラは羽田盃と同舞台の「チューリップ特別(大井1,800m※)」を制しての戴冠。
キャプテンキングは南関東移籍初戦ではあったものの、JRAオープンの「ヒヤシンスS」で5着に好走していた。
※2018年のチューリップ特別は大井2,000mで実施
2018年京浜盃の結果
頑張れクラウンカップ組!
クラウンC着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
クラウンC1着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
クラウンC2着 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% |
クラウンC3着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
クラウンC4着以下 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0.0% | 0.0% |
羽田盃トライアルの「クラウンカップ(S3)」。
クラウンカップは施行時期によって「羽田盃トライアル」or「東京ダービートライアル」として実施されており、
過去10年では、2014年・2013年・2009年・2008年が東京ダービートライアルとして行われている。
※東京ダービートライアル時は、「クラウンカップ」⇒「羽田盃」が”連闘”となり、2009年に1頭だけ出走している
「クラウンカップ」出走馬のうち、羽田盃で3着内に好走した馬は、
2015年10着のラッキープリンス(羽田盃3着)、2011年2着のヴェガス(羽田盃3着)の2頭のみ。
南関東クラシックの有力馬が参戦する京浜盃と比較すると、データ上では劣勢と言わざるを得ない。
2018年クラウンカップの結果
クラシックTR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
クラシックTR1着 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% |
クラシックTR2着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
クラシックTR3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% |
クラシックTR4着以下 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
2017年から行われている「クラシックトライアル競走」。
1着馬には東京ダービー、1、2着馬には羽田盃への優先出走権が付与される。
実施初年度となった昨年は2頭が羽田盃に参戦。
結果は5着&10着と振るわなかったが、2年目となる今年はどうなるだろうか?
2018年クラシックトライアル競走の結果
ハイセイコー記念覇者に注目!
2歳重賞 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
鎌倉記念優勝馬 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0.0% | 25.0% |
平和賞優勝馬 | 1 | 0 | 1 | 2 | 25.0% | 25.0% |
ハイセイコー記念優勝馬 | 2 | 2 | 0 | 3 | 28.6% | 57.1% |
全日本2歳優駿優勝馬 | 1 | 0 | 0 | 0 | 100.0% | 100.0% |
南関東では、例年9月~12月にかけて2歳重賞が行われる。
「全日本2歳優駿」を制したハッピースプリントは別格として…羽田盃と相性が良いのは「ハイセイコー記念」出走組。
過去10年で7頭のハイセイコー記念覇者が参戦し、2勝、2着2回の成績を残している。
また、「鎌倉記念」、「平和賞」出走組の3着内率も50.0%と悪くない数字だ。
ちなみに、京浜盃でも同様のデータを抽出しているが、その時の数字は下表の通り。
2歳重賞 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
鎌倉記念優勝馬 | 1 | 1 | 1 | 4 | 14.3% | 28.6% |
平和賞優勝馬 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0.0% | 0.0% |
ハイセイコー記念優勝馬 | 1 | 0 | 0 | 5 | 16.7% | 16.7% |
全日本2歳優駿優勝馬 | 1 | 0 | 0 | 0 | 100.0% | 100.0% |
京浜盃時と比較し、出走頭数自体は減少しているものの、勝率及び連対率は上昇。
特に「ハイセイコー記念」優勝馬は顕著で、京浜盃時の連対率16.7%(6頭中、1頭連対)から、57.1%(7頭中、4頭連対)にまで上向いている。
この4頭の連対馬だが、2頭(※)は京浜盃で4着以下に敗れているだけに、“本番で一変”する馬には注意が必要だろう。
※2015年1着ストゥディウムは京浜盃11着、2013年2着ソルテは同4着
※残りの2頭は、2016年2着トロヴァオが京浜盃未出走、2009年1着ナイキハイグレードは京浜盃も優勝
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は南関東牝馬クラシック第2戦!5月10日(木)に大井競馬場で行われる「東京プリンセス賞(S1)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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