~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2018年11月27日(火) 
サラ系2歳牝馬 川崎1,600m
ローレル賞(S2)

レース紹介

2歳牝馬重賞「ローレル賞(S2)」
今年から「S2競走(旧S3)」に昇格する2歳牝馬重賞。
本競走の1~3着馬には2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」の優先出走権が付与される一戦だ。

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2017年 ゴールドパテック 川崎 ゴールドアリュール 3人気
2016年 アップトゥユー 北海道 サウスヴィグラス 3人気
2015年 モダンウーマン 北海道 サウスヴィグラス 2人気
2014年 ララベル 大井 ゴールドアリュール 4人気
2013年 クライリング 北海道 ハーツクライ 1人気
2012年 デイジーギャル 大井 ブラックタイド 12人気
2011年 ドラゴンシップ 船橋 クロフネ 1人気
2010年 オリークック 大井 フィガロ 1人気
2009年 キョウエイトリガー 大井 イーグルカフェ 8人気
2008年 ヴィクトリーパール 川崎 アグネスゴールド 10人気

南関東リーディングサイアー1・2位(勝利数)の一騎打ち。
2014年&2017年はゴールドアリュール産駒が制し、2015年&2016年はサウスヴィグラス産駒が制している。
今年もサウスヴィグラス&ゴールドアリュールが上位1・2位を独占(※)しているが、この牙城を崩す種牡馬は出てくるのだろうか…!?
※11月15日時点

また、年末の「東京2歳優駿牝馬」に向けても見逃せないレース!
現在、5年連続で「ローレル賞優勝馬」が「東京2歳優駿牝馬」でも3着内に好走している。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2018年リーディングサイアー(勝利数)はこちら

真島大輔騎手に注目!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2017年 瀧川 寿希也 森 泰斗 御神本 訓史
2016年 阿部 龍 赤岡 修次 森 泰斗
2015年 阿部 龍 本田 正重 井上 俊彦
2014年 真島 大輔 瀧川 寿希也 酒井 忍
2013年 御神本 訓史 山崎 誠士 真島 大輔
2012年 真島 大輔 張田 京 桑村 真明
2011年 御神本 訓史 真島 大輔 繁田 健一
2010年 坂井 英光 本多 正賢 川島 正太郎
2009年 柏木 健宏 町田 直希 酒井 忍
2008年 佐藤 博紀 今野 忠成 的場 文男

過去10年で複数回優勝している騎手は太字の3名!
その中から、今回は「真島大輔騎手」をフューチャーしてみよう。

今年は川崎コースとの相性が抜群で、2018年11月14日現在で川崎リーディング2位。
2014年には川崎リーディングを獲得しているが、昨年5位からの巻き返しが著しい。

また、「真島大輔騎手」は“ブリージーウッズの子供”とのコンビがドラマチック。
ご存じ、ララベルのお母さんになるのだが、ララベルの全姉ショコラヴェリーヌとのコンビで挑んだ、2011年のローレル賞では2着に惜敗。
それから3年後。2014年のローレル賞で妹のララベルとコンビを組み、見事、リベンジを果たしているのだ。

2018年の川崎リーディングジョッキーこちら

過去7年で3勝!ホッカイドウ競馬所属馬が好相性!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 1 1 11 0.0% 7.7%
船橋 1 4 2 26 3.0% 15.2%
大井 4 1 1 19 16.0% 20.0%
川崎 2 4 3 37 4.3% 13.0%
南関以外 3 0 3 14 15.0% 15.0%

過去10年で4勝を挙げる「大井所属馬」。
年末には地元の大一番「東京2歳優駿牝馬」が控えており、前哨戦から能力全開といったところだろうか。

ローレル賞は2011年から全国に門戸が開かれている。
そういった意味では、過去7年で3勝を挙げる「南関以外の所属馬」は要注目だが、全て「ホッカイドウ競馬所属馬」が該当。
特に、「阿部龍騎手・角川秀樹厩舎・馬主グランド牧場」の組み合わせが好相性で、2015年&2016年に連覇を決めている。

質の高さには定評あり!

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 7 9 7 83 6.6% 15.1%
ホッカイドウ競馬 3 1 3 21 10.7% 14.3%
その他 0 0 0 3 0.0% 0.0%

続いて、デビューした競馬場別の成績。
ローレル賞は2011年から全国交流となっているので、2011年以降の7年間を以下にまとめてみた。

【デビューした地区別の成績(過去7年)】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 4 6 4 56 5.7% 14.3%
ホッカイドウ競馬 3 1 3 16 13.0% 17.4%
その他 0 0 0 3 0.0% 0.0%

数に勝る「南関東デビュー馬」だが、やはり「ホッカイドウ競馬デビュー馬」の質の高さは目を引く。
特に近年はその傾向が強く、該当馬は2015年が4頭中2頭、2016年は2頭中1頭、2017年は4頭中2頭が3着内に好走。
つまり、過去3年に限れば、「ホッカイドウ競馬デビュー馬」の3着内率は50.0%にもなるのだ。

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 1 1 5 30.0% 40.0%
2人気 1 3 2 4 10.0% 40.0%
3人気 2 1 1 6 20.0% 30.0%
4人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
5人気 0 2 2 6 0.0% 20.0%
6人気以下 3 2 3 79 3.4% 5.7%

最も信頼度が高いのは「1番人気馬」。
それでも、勝率30.0%、連対率40.0%では抜群の信頼度とまではいかないだろう。

2歳牝馬重賞は難しい?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2017年 750 3,280 28,410
2016年 440 1,750 11,900
2015年 430 330 2,840
2014年 480 3,140 110,380
2013年 320 2,140 129,030
2012年 7,730 46,910 3,561,630
2011年 200 570 2,350
2010年 300 710 13,390
2009年 4,360 4,930 115,930
2008年 4,920 14,180 223,190
平均 1,993 7,794 419,905

「単勝」は平均1,993円。
2012年にビッグ配当が飛び出しているが、2013年以降は落ち着いた配当となっている。

一方、「馬複」、「三連単」はやや荒れ気味。
大荒れの2012年を除いても、「馬複」の平均は3,448円、「三連単」の平均は70,824円と高配当を提供している。

過去10年で1番人気が3着内を外した年は5回。
経験の浅い牝馬同士、加えて南関以外からの遠征馬も参戦してくるだけに、馬券の検討も難しくなっているようだ。

近年は好走枠が集中!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 1 0 9 0.0% 10.0%
2枠 2 0 1 7 20.0% 20.0%
3枠 3 2 2 12 15.8% 26.3%
4枠 0 0 3 17 0.0% 0.0%
5枠 0 3 0 17 0.0% 15.0%
6枠 1 0 1 16 5.6% 5.6%
7枠 3 1 1 15 15.0% 20.0%
8枠 1 3 2 14 5.0% 20.0%

【枠番別の成績(過去5年)】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 0 5 0.0% 0.0%
2枠 0 0 0 5 0.0% 0.0%
3枠 2 2 2 4 20.0% 40.0%
4枠 0 0 1 9 0.0% 0.0%
5枠 0 1 0 9 0.0% 10.0%
6枠 0 0 0 8 0.0% 0.0%
7枠 2 1 0 7 20.0% 30.0%
8枠 1 1 2 6 10.0% 20.0%

近年の好走枠は「3枠」、「7枠」、「8枠」!
過去10年のデータは上記の上段となるが、今回は下段、過去5年のデータもご紹介しよう。

過去5年で最も成績が良い枠は「3枠」の2勝、2着2回、3着2回。
目下のところ、6年連続で「3枠」が3着内に好走している。

また、「3枠と7枠」、「3枠と8枠」の組み合わせが多く、2012年から6年連続でどちらかの組み合わせが3着内に来ている。
さらに言うと、2015年からの3年間は「3枠」、「7枠」、「8枠」しか3着内に絡んでいない。

2歳重賞は「外枠の成績が良い」とこれまでも紹介してきたが、ローレル賞では「外枠」に加えて、「3枠」も見逃せないようだ。

ホッカイドウ競馬での重賞実績に注目!

【エーデルワイス賞の着順別の成績】

エーデルワイス賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
エーデルワイス賞1着 0 0 1 0 0.0% 0.0%
エーデルワイス賞2着 2 0 0 1 66.7% 66.7%
エーデルワイス賞3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
エーデルワイス賞4着以下 1 0 1 4 16.7% 16.7%

※2008年は1,600m 2009年から1,200mで実施(本分析の対象期間のみ記載)

ホッカイドウ競馬の2歳牝馬重賞戦線のクライマックスとなるダートグレード競走。
ローレル賞が2011年から全国交流となっていることもあり、「エーデルワイス賞出走組」も2011年から参戦している。

「エーデルワイス賞出走組」はのべ11頭が参戦し、3勝、3着2回。
3着内率は45.5%と高いが、「エーデルワイス賞“連対馬”」となると、その確率は75.0%にまで跳ね上がる。

ちなみに、「エーデルワイス賞出走組」で3着内に好走した全5頭を見てみると…
“エーデルワイス賞3着内”もしくは“ホッカイドウ競馬の重賞で3着内”に好走した馬に限られている。

2018年エーデルワイス賞の結果

鎌倉記念3着馬が好相性!

【鎌倉記念の着順別の成績】

鎌倉記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
鎌倉記念1着 0 0 0 0 - -
鎌倉記念2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
鎌倉記念3着 1 0 1 0 50.0% 50.0%
鎌倉記念4着以下 1 0 0 12 7.7% 7.7%

川崎1,500mで行われる2歳重賞「鎌倉記念(S2)」。
この競走の1~3着の牝馬にはローレル賞への優先出走権が付与されている。

「鎌倉記念1~3着」の牝馬は過去10年でのべ4頭が参戦し、1勝、3着1回の成績。
優勝馬の参戦はなく、2着馬は2頭が出走して3着内ゼロ、3着馬は2頭が出走し、1勝、3着1回となっている。

2018年鎌倉記念の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はローレル賞の翌日、11月28日(水)に川崎競馬場で行われる「ロジータ記念(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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