~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2018年10月31日(水) 
サラ系3歳以上 大井1,600m
マイルグランプリ(S2)

レース紹介

南関マイル戦線の総決算「マイルグランプリ(S2)」
地方馬限定の古馬マイル重賞としては最もグレードの高い一戦。
それゆえ、歴代優勝馬には南関東を代表する名馬が名を連ねている。

※2011年(3月/第17回)は「開催中止」のため、過去9年(9回)分のデータとする
※また、施行時期が2011年度(11月/第18回)より「春⇒秋」となっているため、一部の分析は第18回以降の7年分とする

【過去9回の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2017年 セイスコーピオン 川崎 デュランダル 5人気
2016年 セイスコーピオン 川崎 デュランダル 1人気
2015年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 1人気
2014年 セイントメモリー 大井 アフリート 3人気
2013年 トーセンアドミラル 船橋 キングカメハメハ 1人気
2012年 ピエールタイガー 大井 カコイーシーズ 2人気
2011年(11月) ボク 大井 タヤスツヨシ 8人気
2011年(3月) 開催中止
2010年 クレイアートビュン 浦和 トーホウエンペラー 4人気
2009年 ロイヤルボス 大井 アメリカンボス 3人気

※2011年は3月(開催中止)及び11月に施行

過去9回でマイルグランプリが初タイトルとなった馬は「セイスコーピオン」のみ。
その他の8頭(連覇含む)は、南関東もしくはホッカイドウ競馬の重賞を制している実力馬だ。
ちなみに、ホッカイドウ競馬の重賞馬は「ピエールタイガー」と「ボク」の2頭だが、ともに「北海優駿(ダービー)(H1)」を制している。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

ま行の騎手!?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2017年 赤岡 修次 真島 大輔 的場 文男
2016年 森 泰斗 柏木 健宏 矢野 貴之
2015年 吉原 寛人 笹川 翼 張田 昂
2014年 本橋 孝太 御神本 訓史 的場 文男
2013年 川島 正太郎 真島 大輔 和田 譲治
2012年 真島 大輔 有年 淳 坂井 英光
2011年(11月) A.ムンロ 御神本 訓史 町田 直希
2011年(3月) 開催中止
2010年 的場 文男 水野 貴史 坂井 英光
2009年 張田 京 内田 博幸 御神本 訓史

過去9回で3回以上3着内に好走している騎手は「真島大輔騎手」、「的場文男騎手」、「御神本訓史騎手」の3名。
ともに、大井所属で名字が「ま行」の騎手だ。

「ま行」にスポットを当ててみると…
「町田直希騎手」、「水野貴史騎手」、「本橋孝太騎手」、「森泰斗騎手」、さらに「A.ムンロ騎手?」も該当する。
3着内を独占した年も2回あるので、今年も「ま行」の騎手には注目してみたい。

地元大井勢が強い!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 1 1 10 7.7% 15.4%
船橋 1 2 1 34 2.6% 7.9%
大井 5 5 6 62 6.4% 12.8%
川崎 2 1 1 7 18.2% 27.3%

地元の「大井所属馬」が5勝、2着5回、3着6回。
連対を外した年も過去9回で3回のみとなっている。

勝率・連対率では「川崎所属馬」が最も高く、勝率は「18.2%」、連対率は「27.3%」。
現在、2年連続で川崎所属馬(セイスコーピオン)が優勝している。

上位人気馬の中では…

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 1 1 4 33.3% 44.4%
2人気 1 1 1 6 11.1% 22.2%
3人気 2 1 2 4 22.2% 33.3%
4人気 1 1 1 6 11.1% 22.2%
5人気 1 1 2 5 11.1% 22.2%
6人気以下 1 4 2 88 1.1% 5.3%

「1番人気馬」が3勝、2着1回、3着1回。
好走率は上位人気馬で大きな差はないものの、「1番人気馬」の信頼度が僅かに高くなっている。

近年は平穏な決着が多い!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2017年 1,520 3,260 26,630
2016年 200 2,250 28,680
2015年 140 790 18,510
2014年 910 750 9,030
2013年 260 4,150 35,860
2012年 340 9,770 116,090
2011年(11月) 2,460 13,360 317,580
2011年(3月) 開催中止
2010年 620 47,010 1,858,060
2009年 810 1,300 21,820
平均 807 9,182 270,251

1~5番人気馬が過去9回中、8回優勝していることもあり、「単勝」は3桁配当が7回と堅めの決着が多い。

一方、「馬複」は万馬券が2回、4桁配当が5回。
「三連単」は2010年の「1,858,060円」を筆頭に、平均「270,251円」と荒れた決着が多くなっている。
ただし、直近5年に限ると、「三連単」の平均配当は「23,742円」と比較的平穏な決着が多いようだ。

枠番はこの4つを押さえろ!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 2 3 12 0.0% 11.8%
2枠 0 3 1 12 0.0% 18.8%
3枠 2 0 1 14 11.8% 11.8%
4枠 4 2 1 11 22.2% 33.3%
5枠 0 1 2 15 0.0% 5.6%
6枠 3 0 0 15 16.7% 16.7%
7枠 0 1 1 16 0.0% 5.6%
8枠 0 0 0 18 0.0% 0.0%

過去9回で優勝経験がある「枠番」は3つ!
勝利数の多い枠から、「4枠」の4勝、「6枠」の3勝、「3枠」の2勝だ。

また、優勝こそないものの、近年好調なのが「2枠」。
過去4年で2着3回、3着1回の成績を残しており、「2枠」と「4枠」は3年連続で3着内に好走している。

ちなみに、優勝経験のある「3枠」、「4枠」、「6枠」、近年好調な「2枠」を「枠複ボックス」で購入すると…
過去9回中、5回も「枠複」が的中していることになるのだ。

参考までに、2017年10月1日~2018年9月30日に行われた大井1,600mの枠番別成績はこちら
「内/外」で大きな差は見られないので、上記の枠が好調なのはマイルグランプリ特有の傾向なのかもしれない。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 8 9 94 7.5% 14.2%
牝馬 0 1 0 8 0.0% 11.1%
セン馬 0 0 0 11 0.0% 0.0%

「牡馬」が9勝、2着8回、3着9回と準パーフェクト。
「牝馬」及び「セン馬」は出走頭数自体が少なく、2012年に牝馬のラインジュエルが10番人気で2着に激走したのみ。

円熟味を増した6歳馬!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 1 4 0.0% 0.0%
4歳 1 1 2 9 7.7% 15.4%
5歳 2 3 3 11 10.5% 26.3%
6歳 4 1 1 26 12.5% 15.6%
7歳以上 2 4 2 63 2.8% 8.5%

過去9回の「年齢別の成績」は上表の通りだが、年齢の出走条件が2011年11月より「4歳以上⇒3歳以上」となっている。
そこで、2011年11月以降の”過去7回”を以下に集計してみた。

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 1 4 0.0% 0.0%
4歳 1 1 2 6 10.0% 20.0%
5歳 1 2 1 9 7.7% 23.1%
6歳 3 1 1 20 12.0% 16.0%
7歳以上 2 3 2 50 3.5% 8.8%

勝利数は経験豊富な「6歳馬」が3勝でトップ。
次いで、「7歳以上」の2勝が続くが、昨年は「7歳馬」によるワン・ツー・スリー決着となっている。

「4歳馬」、「5歳馬」は出走数こそ少ないものの、連対率はともに20.0%超え。
2011年以降の7回中、2017年を除く6回は「4歳馬」ないし「5歳馬」が1頭以上、3着内に好走している。

「3歳馬」で唯一、3着に好走しているのは2013年のソルテ。
ソルテは2015年の5歳時にマイルグランプリを制することになるが、3歳当時から素質の片りんを見せていた。
なお、重賞10勝の輝かしい実績を残したソルテは、2018年10月5日に地方競馬の登録を抹消(引退)している。

マイルグランプリに直結するトライアル!

【ムーンライトカップ(ムーンライトC)の着順別の成績】

ムーンライトC着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ムーンライトC1着 2 2 0 2 33.3% 66.7%
ムーンライトC2着 0 0 1 3 0.0% 0.0%
ムーンライトC3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
ムーンライトC4着以下 1 1 0 18 5.0% 10.0%

マイルグランプリと同舞台で行われているトライアルレース。
昔から秋口に行われているレースだが、マイルグランプリが秋に移行してからの過去7年分を分析してみよう。
※2018年は同条件の「マイルグランプリトライアル競走」が行われている

「ムーンライトカップ」優勝馬とマイルグランプリは相性抜群!
現在、6年連続で優勝馬がマイルグランプリに参戦し、2勝、2着2回、連対率は66.7%と高い数字になっている。

例年、「ムーンライトカップ」は好メンバーが集結するレースだが、そこでの勝利は実力の証と言えそうだ。

2018年マイルグランプリトライアル競走の結果

【マイル重賞の着順別の成績】

南関東では春~夏にかけて、南関(地方)馬限定の古馬マイル重賞が4レース行われる。
以下の表は、それぞれのレースの着順別のマイルグランプリでの成績だ。
※マイルグランプリの施行時期が秋に変更となった2011年以降、7回分のデータ

スパーキングサマーカップ(SサマーC)

SサマーC着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
SサマーC1着 1 0 1 0 50.0% 50.0%
SサマーC2着 0 1 0 2 0.0% 33.3%
SサマーC3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
SサマーC4着以下 1 1 0 9 9.1% 18.2%

2018年スパーキングサマーカップの結果

サンタアニタトロフィー(サンタアニタT)

サンタアニタT着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
サンタアニタT1着 2 0 0 1 66.7% 66.7%
サンタアニタT2着 1 1 0 2 25.0% 50.0%
サンタアニタT3着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
サンタアニタT4着以下 1 3 1 23 3.6% 14.3%

2018年サンタアニタトロフィーの結果

京成盃グランドマイラーズ(京成盃GM)

京成盃GM着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京成盃GM1着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
京成盃GM2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
京成盃GM3着 1 0 0 4 20.0% 20.0%
京成盃GM4着以下 1 1 1 9 8.3% 16.7%

2018年京成盃グランドマイラーズの結果

川崎マイラーズ(川崎M)

川崎M着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎M1着 1 0 1 1 33.3% 33.3%
川崎M2着 0 1 0 2 0.0% 33.3%
川崎M3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
川崎M4着以下 1 0 0 5 16.7% 16.7%

2018年川崎マイラーズの結果

最も出走頭数が多く、関連性が高いのは「サンタアニタトロフィー(S3)」だろう。
マイルグランプリと同舞台で行われている重賞で、サンタアニタトロフィー連対馬は7頭が参戦し、3勝、2着1回と好成績を挙げている。

ちなみに、「京成盃グランドマイラーズ(S3)」と「川崎マイラーズ(S3)」の優勝馬1頭はソルテ。
ともに2015年に勝利したもので、同年の「サンタアニタトロフィー」、「マイルグランプリ」と合わせて、マイル重賞4連勝を達成した。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は11月7日(水)に船橋競馬場で行われる2歳重賞「平和賞(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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