~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2018年8月22日(水) 
サラ系3歳以上 川崎1,600m
スパーキングサマーカップ(S3)

レース紹介

春夏マイル重賞戦線のクライマックス「スパーキングサマーカップ(S3)」!
春シーズンから続くマイル重賞戦線は「スパーキングサマーカップ」が最終戦!
激戦のマイル重賞戦線を戦ってきた馬が強いのか?それとも…!?

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2017年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気
2016年 ブルーチッパー 大井 ボーナスフィーバー 2人気
2015年 ブルーチッパー 大井 ボーナスフィーバー 2人気
2014年 トーセンアレス 浦和 アドマイヤドン 6人気
2013年 トーセンアドミラル 船橋 キングカメハメハ 3人気
2012年 クラーベセクレタ 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2011年 ベルモントルパン 船橋 アジュディケーティング 9人気
2010年 ディアーウィッシュ 船橋 クロフネ 2人気
2009年 マルヨフェニックス 笠松 エイシンサンディ 2人気
2008年 ベルモントサンダー 船橋 アフリート 2人気

“元”JRA所属馬が好結果を残している重賞。
該当馬はクラーベセクレタ、マルヨフェニックスを除く8頭で、うち6頭(※)はJRAオープンにまで出世している。
※ディアーウィッシュ、ベルモントサンダー以外の6頭(2、3歳時を除く)

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2017年 的場 文男 岡部 誠 和田 譲治
2016年 森 泰斗 笹川 翼 山崎 誠士
2015年 真島 大輔 的場 文男 本田 正重
2014年 張田 京 左海 誠二 御神本 訓史
2013年 川島 正太郎 見澤 譲治 森 泰斗
2012年 戸崎 圭太 張田 京 石崎 駿
2011年 石崎 駿 坂井 英光 張田 京
2010年 今野 忠成 石崎 駿 川島 正太郎
2009年 尾島 徹 石崎 隆之 戸崎 圭太
2008年 石崎 駿 的場 文男 山崎 誠士

過去10年では「石崎駿騎手」が2勝、2着1回、3着1回と好成績。
直近5年は3着内に好走していないものの、2013年&2016年には4着があるだけに見逃せないところだろう。
ちなみに、連絡みした3回はいずれも“ベルモント”の冠名馬。

船橋所属馬が圧倒!しかし…

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 3 0 15 5.3% 21.1%
船橋 5 4 6 21 13.9% 25.0%
大井 3 1 2 12 16.7% 22.2%
川崎 0 2 2 24 0.0% 7.1%
南関以外 1 0 0 22 4.3% 4.3%

「船橋所属馬」が5勝、2着4回、3着6回と他場を圧倒。
上位3着を独占した年も3回あるだけに要注目となりそうだ。

ただし、直近3年は「大井所属馬」が3連勝中!
逆に「船橋所属馬」は直近3年で3着が1回あるのみだ。

また、「南関東以外の所属馬」は、2009年に笠松所属のマルヨフェニックスが優勝。
南関東で行われている古馬マイル重賞(※)では唯一の“地方交流競走”となっており、力のある遠征馬には注目したい。

※ダートグレード競走、牝馬限定戦を除く

安定感の1番人気?それとも2番人気馬で頭勝負!?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 4 2 2 20.0% 60.0%
2人気 5 0 0 5 50.0% 50.0%
3人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
4人気 0 1 2 7 0.0% 10.0%
5人気 0 0 4 6 0.0% 0.0%
6人気以下 2 5 1 66 2.7% 9.5%

「1番人気馬」は過去10年で2勝をしているのみだが、2着4回、3着2回で、3着内率は80.0%。
抜群の安定感を誇る「1番人気馬」だが、今回は「2番人気馬」に注目したい。

「2番人気馬」は1着が5回に対して、4着以下も5回。
勝率、連対率、3着内率はいずれも50.0%で信頼度は高いが、一方で両極端な成績と言えるだろう。

3着内率80.0%の「1番人気馬」を軸にするか、勝率50.0%の「2番人気馬」を頭固定にするか。
ちなみに、「1着:2番人気馬」⇒「2着:1番人気馬」の決着は過去10年で2回のみと多くはない。
さらに、「6番人気以下」の2着5回をどう組み合わせるかもポイントになりそうだ。

人気馬は堅軸なので…

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2017年 190 1,330 11,410
2016年 350 4,370 33,020
2015年 540 470 8,830
2014年 2,060 2,420 37,550
2013年 510 770 9,810
2012年 130 2,290 28,470
2011年 6,340 31,650 864,720
2010年 240 4,180 18,810
2009年 350 1,630 7,350
2008年 240 230 3,020
平均 1,095 4,934 102,299

1番人気馬が2勝、2番人気馬が5勝していることもあり、「単勝」は堅い配当が多い。

一方、「馬複」は比較的高めの配当で、4桁配当が6回、5桁配当が1回となっている。
また、「三連単」は2011年を除くと、極端な高配当とはなっていない。

前項の「人気別成績」の通り、1番人気馬の3着内率は80.0%。
2番人気馬も勝率が50.0%あるため、配当面では落ち着いた決着が多いようだ。

外枠を狙え!!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 2 8 0.0% 0.0%
2枠 0 2 0 8 0.0% 20.0%
3枠 1 0 1 12 7.1% 7.1%
4枠 1 1 1 15 5.6% 11.1%
5枠 0 2 2 14 0.0% 11.1%
6枠 3 3 2 11 15.8% 31.6%
7枠 3 1 1 13 16.7% 22.2%
8枠 2 1 1 13 11.8% 17.6%

「外枠勢(※)」が抜群の成績。
特に「6枠」、「7枠」、「8枠」が好成績で、この3枠だけで8勝、2着5回、3着4回の成績を挙げている。

川崎コースはフルゲート14頭で、「3枠以降」が複数頭となるが、
それを加味しても、勝率、連対率は内枠勢より高い数字になっている。

一方の「内枠勢」。
「1枠」は3着2回、「2枠」は2着2回と優勝が無く、データ的には割引が必要かもしれない。
ちなみに、過去10年の「1枠」の平均人気は8.9番人気だった。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

夏は牝馬!強い牝馬に注目!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 7 9 10 77 6.8% 15.5%
牝馬 3 1 0 15 15.8% 21.1%
セン馬 0 0 0 2 0.0% 0.0%

「牝馬」が3勝、2着1回と好成績。
出走数はのべ19頭と少ないものの、勝率15.8%、連対率21.1%は「牡馬」を上回っている。

牝馬で勝利を手にした馬は「ブルーチッパー(2016年&2015年)」と「クラーベセクレタ(2012年)」の2頭。
ブルーチッパーは牝馬限定のダートグレード競走で勝ち負け、クラーベセクレタは南関東牡馬クラシック二冠などを制した実力馬だ。

また、牝馬で2着に好走しているのは2010年のベルモントプロテア。
鞍上は「騎手の傾向」でもご紹介した石崎駿騎手だった。
※半兄はデビュー17連勝を飾ったベルモントアクター、全姉にはデビュー8連勝のダイナマイトソウルがいる南関ゆかりの血統。

地方生え抜きは若い馬!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 3 0.0% 0.0%
4歳 1 0 2 10 7.7% 7.7%
5歳 2 2 1 16 9.5% 19.0%
6歳 3 2 3 22 10.0% 16.7%
7歳以上 4 6 4 43 7.0% 17.5%

経験が豊富な馬が結果を残している傾向。
出走頭数自体も年齢を重ねるほど多くなっており、「7歳以上馬」の計57頭は年齢別では最多だ。

「4歳馬」唯一の優勝馬は2012年のクラーベセクレタ。
「5歳馬」は2009年マルヨフェニックスと2015年ブルーチッパーの2頭。
本分析の最初の項目「過去10年の優勝馬」でご紹介した“地方出身馬”の2頭(クラーベセクレタ・マルヨフェニックス)が該当することになる。

裏を返せば…経験を重ねた元JRA所属馬が力を見せているということだろう。

高配当を提供!?

【スパーキングサマーチャレンジ(SSチャレンジ)の着順別の成績(過去9回)】

SSチャレンジ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
SSチャレンジ1着 0 0 1 4 0.0% 0.0%
SSチャレンジ2着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
SSチャレンジ3着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
SSチャレンジ4着以下 1 0 1 2 25.0% 25.0%

※2008年未実施

スパーキングサマーカップと同じ「川崎1,600m」で行われるトライアルレース。
出走できる馬は「A2以下」の格付馬となるので、重賞への挑戦権をかけた争いとなっている。

過去9回の「スパーキングサマーチャレンジ」出走組からは、のべ12頭が出走し、1勝、3着2回。
やや分が悪い成績だが、2011年は4着ベルモントルパン及び5着ザグが、スパーキングサマーカップでそれぞれ1着、3着に好走している。
この年は三連単864,720円のビッグ配当で、立役者は9番人気・12番人気の上記2頭だった。

2018年スパーキングサマーチャレンジの結果

好走馬は信頼できる!

【サンタアニタトロフィー(サンタアニタT)の着順別の成績】

サンタアニタT着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
サンタアニタT1着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
サンタアニタT2着 0 2 0 2 0.0% 50.0%
サンタアニタT3着 1 2 1 0 25.0% 75.0%
サンタアニタT4着以下 0 0 2 19 0.0% 0.0%

7月下旬~8月上旬に大井で行われるマイル重賞「サンタアニタトロフィー(S3)」。

スパーキングサマーカップの約3週間前に行われる重賞だが、優勝馬の参戦は1頭のみと少ない。
となると、注目はサンタアニタトロフィーで惜敗した各馬。

「サンタアニタトロフィー」2着馬は4頭が参戦し、2着が2回。
同3着馬も4頭が参戦しているが、こちらは1勝、2着2回、3着1回と3着内率は100.0%だ。

「サンタアニタトロフィー出走組」からスパーキングサマーカップの優勝馬が出るパターンは少ないが、
「サンタアニタトロフィー好走馬」はスパーキングサマーカップでも好走するシーンは多いようだ。

2018年サンタアニタトロフィーの結果

上位勢は苦戦…

【京成盃グランドマイラーズ(京成盃GM)の着順別の成績(過去9回)】

京成盃GM着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京成盃GM1着 1 0 0 3 25.0% 25.0%
京成盃GM2着 1 0 2 2 20.0% 20.0%
京成盃GM3着 0 0 1 2 0.0% 0.0%
京成盃GM4着以下 1 2 0 11 7.1% 21.4%

※2009年は10月開催のため、本分析から除外

6月に船橋で行われるマイル重賞「京成盃グランドマイラーズ(S3)」。

過去9回の京成盃グランドマイラーズ3着内の馬からは、のべ12頭が参戦し、2勝、3着3回。
特に、優勝馬は4頭参戦で1勝、4着以下3回となっており、重賞好走馬の成績としてはやや物足りない数字かもしれない。

2018年京成盃グランドマイラーズの結果

同条件もあまり直結しない…

【川崎マイラーズの着順別の成績(過去9回)】

川崎マイラーズ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎マイラーズ1着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
川崎マイラーズ2着 0 0 2 5 0.0% 0.0%
川崎マイラーズ3着 0 1 1 1 0.0% 33.3%
川崎マイラーズ4着以下 1 1 0 12 7.1% 14.3%

※「川崎マイラーズ」は2009年より実施

5月に川崎で行われるマイル重賞「川崎マイラーズ(S3)」。
スパーキングサマーカップと同舞台で行われるだけに、関連性が非常に気になるレースだ。

結論的には、川崎マイラーズ上位勢は2着が一杯という結果に。
過去9回で3着内馬はのべ11頭が参戦し、2着1回、3着3回の成績で、優勝馬は送り出せていない。

ちなみに「レース別の成績」でご紹介してきた上記3つのマイル重賞(※)。
“同年に3つ全て出走”かつ”スパーキングサマーカップで3着内に好走”した馬は、2015年3着のトーセンアドミラルのみ。
春~夏にかけて行われる南関マイル重賞戦線は、まさに“サバイバル戦”といえるだろう。

※サンタアニタトロフィー、京成盃グランドマイラーズ、川崎マイラーズ

2018年川崎マイラーズの結果

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は8月29日(水)に大井競馬場で行われる「アフター5スター賞(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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