~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2018年12月31日(月) 
サラ系2歳牝馬 大井1,600m
東京2歳優駿牝馬(S1)

レース紹介

大晦日に行われる2歳女王決戦!「東京2歳優駿牝馬(S1)」!
地方競馬全体で行われている世代別牝馬重賞シリーズ 「グランダム・ジャパン2018 2歳シーズン」の最終戦。
全国各地から有力馬が大井競馬場に集結し、2歳女王の座を競い合う。
歴代優勝馬には地方を代表する名牝が名を連ねているが、過去10年の傾向をデータから分析してみよう。

グランダム・ジャパン2018(外部サイト KEIBA.GO.JP)
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【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2017年 グラヴィオーラ 船橋 サウスヴィグラス 9人気
2016年 ピンクドッグウッド 愛知 サウスヴィグラス 6人気
2015年 モダンウーマン 川崎 サウスヴィグラス 1人気
2014年 ララベル 大井 ゴールドアリュール 2人気
2013年 ブルーセレブ 川崎 アサクサデンエン 8人気
2012年 カイカヨソウ 船橋 ティンバーカントリー 1人気
2011年 エンジェルツイート 大井 タイキシャトル 2人気
2010年 クラーベセクレタ 船橋 ワイルドラッシュ 2人気
2009年 プリマビスティー 船橋 プリサイスエンド 3人気
2008年 ネフェルメモリー 船橋 アジュディケーティング 1人気

サウスヴィグラス産駒が3連覇中!

南関東リーディングサイアー(勝利数)は、2013年~2017年まで「サウスヴィグラス」と「ゴールドアリュール」が上位2位を独占。
2014年にはゴールドアリュール産駒のララベルが制しており、近年は”旬”の種牡馬の産駒が活躍している傾向にある。

2018年のリーディングサイアーも12月14日時点で、「1位:サウスヴィグラス」、「2位:ゴールドアリュール」。
残念ながら2頭ともに亡くなってしまったが、残された産駒たちが活躍するのか?それも次代を担う種牡馬が台頭するのか…!?

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2018年リーディングサイアー(勝利数)はこちら

南関東地区以外の騎手が活躍!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2017年 今野 忠成 阿部 龍 瀧川 寿希也
2016年 戸部 尚実 阿部 龍 森 泰斗
2015年 阿部 龍 桑村 真明 石崎 駿
2014年 真島 大輔 矢野 貴之 酒井 忍
2013年 森 泰斗 楢崎 功祐 山崎 誠士
2012年 戸崎 圭太 張田 京 坂井 英光
2011年 森 泰斗 戸崎 圭太 真島 大輔
2010年 戸崎 圭太 矢野 貴之 今野 忠成
2009年 左海 誠二 今野 忠成 柏木 健宏
2008年 戸崎 圭太 山田 信大 五十嵐 冬樹

南関東地区以外の所属騎手が過去3年で“5連対”!
特に、ホッカイドウ競馬所属の「阿部龍騎手(※)」が好相性で、過去3年で1勝、2着2回の成績を残している。
※2016年の2着時は南関東地区で期間限定騎乗(川崎所属)

南関東所属騎手では「森泰斗騎手」が2勝、3着1回と活躍。
ちなみに、「森泰斗騎手」の南関東S1競走初優勝は、2011年の東京2歳優駿牝馬(エンジェルツイート号)である。

2018年度に南関東地区で期間限定騎乗する他地区所属騎手はこちら

近年のトレンド?

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 1 4 0.0% 0.0%
船橋 5 2 1 25 15.2% 21.2%
大井 2 2 3 57 3.1% 6.3%
川崎 2 5 4 23 5.9% 20.6%
南関以外 1 1 1 19 4.5% 9.1%

過去10年で「船橋所属馬」が5勝、2着2回、3着1回と好成績を挙げている。
これは勝率・連対率も同様で、勝率15.2%は全体でもダントツ、連対率21.2%も全体トップの成績だ。

次に成績が良いのは「川崎所属馬」の2勝、2着5回、3着4回。
この中でも、近年のトレンドになりつつあるのが、川崎の「ローレル賞(S2)」好走(3着内) ⇒ 「東京2歳優駿牝馬」好走(同)のパターン。
該当馬は過去5年で7頭(※)もいるだけに、このパターンの馬が出走してきたら要チェックとなりそうだ。

※7頭のうち、「ホッカイドウ競馬所属」で「ローレル賞」好走 ⇒ 川崎移籍 ⇒ 「東京2歳優駿牝馬」好走が4頭

ホッカイドウ競馬デビュー馬が強い!

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 2 3 6 73 2.4% 6.0%
ホッカイドウ競馬 8 7 4 41 13.3% 25.0%
その他 0 0 0 14 0.0% 0.0%

続いて、デビューした競馬場別の成績。

「南関東」でデビューした馬の成績は2勝、2着3回、3着6回。
対して、「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬は8勝、2着7回、3着4回となり、南関東でデビューした馬を圧倒している。
さらに顕著なのは直近3年で、1、2着馬は全て「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬たちだった。

一方で、「ホッカイドウ競馬所属馬」としては優勝馬がいない。
前項でも触れたが、ホッカイドウ競馬のシーズン終了前後(11月)に南関東へと移籍し、活躍する馬が多いようだ。

ちなみに、「南関東」でデビューした馬、いわゆる”南関生え抜き”での優勝は2014年ララベルと2013年ブルーセレブの2頭。

1~3番人気が7勝!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 4 0 3 30.0% 70.0%
2人気 3 0 1 6 30.0% 30.0%
3人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
4人気 0 0 3 7 0.0% 0.0%
5人気 0 0 0 10 0.0% 0.0%
6人気以下 3 5 5 95 2.8% 7.4%

「1番人気馬」は3勝、2着4回の成績で、勝率は30.0%、連対率は70.0%。
「2番人気馬」は3勝、「3番人気馬」は1勝、2着1回で、「1~3番人気馬」を合計すると、7勝、2着5回となる。

一方で、「6番人気以下」も見逃せない。
該当馬は過去10年で3勝を挙げているが、実際のところは“過去5年”で3勝を挙げている。
また、連下に絡むケースも多く、過去10年で2、3着は5回ずつある。

ちなみに、「1~3番人気馬」が揃って3着内に好走した回数は0回。
同じく、2頭以上、3着内に好走した回数は4回しかない。

高配当の傾向!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2017年 2,450 2,460 26,630
2016年 1,870 1,450 28,530
2015年 190 620 13,180
2014年 370 4,230 86,450
2013年 6,400 28,030 683,340
2012年 160 1,150 11,140
2011年 610 400 14,740
2010年 540 114,110 1,800,940
2009年 570 660 8,960
2008年 220 4,780 136,990
平均 1,338 15,789 281,090

過去5年の「単勝平均配当」は2,256円、その前の5年は420円。
近年は「単勝」の配当が高額になることが多い。

一方、「馬複」、「三連単」の配当は過去10年でも高め。
前項「人気別成績」の通り、6番人気以下の馬が台頭していることが大きな要因だろう。

優勝馬は外枠!特に「6枠」が好相性!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 2 2 15 5.0% 15.0%
2枠 1 1 2 16 5.0% 10.0%
3枠 0 1 1 18 0.0% 5.0%
4枠 1 1 2 15 5.3% 10.5%
5枠 1 1 0 18 5.0% 10.0%
6枠 4 2 0 14 20.0% 30.0%
7枠 1 2 1 16 5.0% 15.0%
8枠 1 0 2 16 5.3% 5.3%

「6枠」が3連勝中!
過去10年でも「6枠」の成績が最も良く、4勝、2着2回と抜群の相性だ。

その他は、「3枠」を除いた全ての枠で1勝ずつ、勝ち星を挙げている。
ただし、直近6年の優勝馬は全て「馬番号」が「10番より外」となっているだけに、外側の枠がやや優勢と言えそうだ。

ローレル賞優勝馬を狙え!

【ローレル賞の着順別の成績】

ローレル賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ローレル賞1着 2 1 3 4 20.0% 30.0%
ローレル賞2着 0 1 1 6 0.0% 12.5%
ローレル賞3着 0 2 1 5 0.0% 25.0%
ローレル賞4着以下 1 1 0 29 3.2% 6.5%

東京2歳優駿牝馬のトライアルとして行われる川崎マイル重賞。
南関東の2歳牝馬重賞は東京2歳優駿牝馬と「ローレル賞(S2)」しかないため、必然的に有力馬が集まってくる。

過去10年の「ローレル賞」優勝馬は10頭全てが東京2歳優駿牝馬に出走し、2勝、2着1回、3着3回。
特に、直近5年の成績が抜群で、2勝、2着1回、3着2回、3着内率100.0%の成績を残している。
「ローレル賞」は2011年から地方交流となっており、年を追うごとにレースの質も向上しているのだろう。

2018年ローレル賞の結果

エーデルワイス賞上位馬は強い!

【エーデルワイス賞の着順別の成績】

エーデルワイス賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
エーデルワイス賞1着 0 2 0 1 0.0% 66.7%
エーデルワイス賞2着 2 1 1 2 33.3% 50.0%
エーデルワイス賞3着 2 0 0 3 40.0% 40.0%
エーデルワイス賞4着以下 1 1 2 10 7.1% 14.3%

ホッカイドウ競馬の2歳牝馬重賞戦線の頂点に位置する「エーデルワイス賞(Jpn3)」。
レベルの高いホッカイドウ競馬、さらにはJRA所属馬が出走してくるだけに、上位勢は実力馬揃いだ。

過去10年で「エーデルワイス賞」1~3着馬はのべ14頭が出走し、4勝、2着3回、3着1回。
昨年は「エーデルワイス賞」1、2着馬が揃って東京2歳優駿牝馬に参戦し、2着内を独占している。

2018年エーデルワイス賞の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2019年1月3日(木)に川崎競馬場で行われる「報知オールスターカップ(S3)」です!
それでは、東京2歳優駿牝馬を当てて、良いお年をお迎え下さい♪

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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