~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2018年6月26日(火) 
サラ系3歳 大井1,200m
優駿スプリント(S2)

レース紹介

3歳スプリント王決定戦「優駿スプリント(S2)」!
2011年より実施されている3歳スプリント重賞!
3歳限定としては南関東唯一のスプリント重賞となるため、3歳スプリンターにとっては大目標となる一戦だ。
なお、優駿スプリントは「帝王賞(Jpn1)」前日の6月26日(火)に行われるのでご注意を!

※優駿スプリントは今年で8回目となるので、過去7年分のデータとする

【過去7年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2017年 バンドオンザラン 川崎 スズカコーズウェイ 8人気
2016年 エイシンヒート 大井 Street Sense 2人気
2015年 ルックスザットキル 大井 Wildcat Heir 1人気
2014年 アピア 大井 ファスリエフ 1人気
2013年 ハードデイズナイト 川崎 サウスヴィグラス 2人気
2012年 ゴールドキャヴィア 船橋 ゴールドアリュール 4人気
2011年 ミヤサンキューティ 大井 クロフネ 2人気

今年1月の5ハロン重賞「船橋記念(S3)」を制したアピアは2014年の優勝馬。
さらに、ルックスザットキル、ハードデイズナイトと南関東の短距離重賞を複数制している“スピードスター”を多く輩出している。

ちなみに、アメリカ出身のルックスザットキルは2018年から北海道のイーストスタッドで種牡馬入り。
地方出身馬の種牡馬入りは多くはないが、天性のスピードを受け継いだ産駒の登場が今から楽しみだ。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

今年の連対率は驚異的!御神本訓史騎手!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2017年 赤岡 修次 的場 文男 左海 誠二
2016年 矢野 貴之 上田 健人 笹川 翼
2015年 早田 功駿 赤嶺 亮 的場 文男
2014年 御神本 訓史 本橋 孝太 瀧川 寿希也
2013年 山崎 誠士 見澤 譲治 森 泰斗
2012年 御神本 訓史 真島 大輔 的場 文男
2011年 真島 大輔 今野 忠成 森 泰斗

過去7年で2勝を挙げる「御神本訓史騎手」。
2018年の連対率(※)は驚異の40%オーバーという天才肌のジョッキーで、2017年11月には地方競馬通算2,000勝を達成している。
※2018年6月18日現在

また、若手、中堅騎手の健闘も目立つレース。
「笹川翼騎手」、「瀧川寿希也騎手」は南関リーディングでも上位を争う実力者で、
「早田功駿騎手」は2015年の優勝馬ルックスザットキルの主戦、「上田健人騎手」は2016年の2着馬ラクテとのコンビでお馴染みだ。

御神本訓史騎手の成績はこちら

大井所属馬が強い!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 1 4 0.0% 0.0%
船橋 1 0 3 19 4.3% 4.3%
大井 4 5 2 45 7.1% 16.1%
川崎 2 2 1 21 7.7% 15.4%

過去7年で地元の「大井所属馬」は4勝、2着5回、3着2回。
毎年、必ず1頭は3着以内に好走しており、連対を外したのも1回しかないという堅実ぶり。

ただし、1~3着までを大井所属馬が独占したことは1度も無く、「浦和・船橋・川崎所属馬」の食い込みには注意したいところだ。

両雄並び立たず?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 2 0 3 28.6% 57.1%
2人気 3 2 0 2 42.9% 71.4%
3人気 0 1 2 4 0.0% 14.3%
4人気 1 1 1 4 14.3% 28.6%
5人気 0 0 0 7 0.0% 0.0%
6人気以下 1 1 4 69 1.3% 2.7%

「1番人気馬」及び「2番人気馬」が順当に結果を出している。
特に「2番人気馬」の活躍は顕著で、過去7年で3勝、2着2回、連対率は71.4%にもなる。

と、昨年も「2番人気馬」の活躍を記述したが、昨年の「2番人気馬」は7着惨敗…
一方、「1番人気馬」が2着に連対したことにより「1番人気馬」の連対率は57.1%に上昇している。

過去7年で「1番人気馬」or「2番人気馬」は必ずどちらかが連対しており、この2頭のワンツー決着も2回ある。
しかしながら、両人気馬とも“3着が1度もない”ので、揃って馬券圏内に好走した回数もワンツーとなった2回しかないのだ。

単勝は堅め、馬複&三連単は高配当!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2017年 2,890 1,050 76,140
2016年 450 1,060 71,690
2015年 270 690 16,580
2014年 110 5,820 41,700
2013年 240 1,630 23,280
2012年 880 2,020 30,330
2011年 380 1,450 26,040
平均 746 1,960 40,823

「単勝」の平均配当は「746円」。
2016年までは上位人気馬が勝利を手にしていたが、2017年に8番人気馬が優勝したことで平均配当はやや上昇している。

一方、「馬複」、「三連単」は単勝配当を鑑みると高配当となっている。
前項の「人気別成績」の通り、1番人気馬と2番人気馬が揃って好走するシーンは少なく、連勝式の馬券は手広く流しても良さそうだ。

ちなみに、1番人気&2番人気馬が揃って連対した時の「馬複配当」は2016年が1,060円、2015年が690円。
また、「三連単」が10万円超となったことは1度もなく、配当面からは“大混戦”が想像できる結果となっている。

内枠勢有利の傾向!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 0 0 12 14.3% 14.3%
2枠 1 0 1 12 7.1% 7.1%
3枠 2 1 0 9 16.7% 25.0%
4枠 1 4 1 8 7.1% 35.7%
5枠 1 1 1 11 7.1% 14.3%
6枠 0 1 2 11 0.0% 7.1%
7枠 0 0 0 14 0.0% 0.0%
8枠 0 0 2 12 0.0% 0.0%

枠番別の成績は圧倒的に「内枠有利」の傾向。
過去7年の優勝馬は全て「5枠以内」で、うち6回は「1~4枠」が占めている。

また、2着は「3~6枠」の真ん中に集中しているが、その中でも2着が4回もある「4枠」に注目したい。
「4枠」は過去7年で1勝、2着4回、3着1回と抜群の成績で、連対率は35.7%にもなる。
2017年こそ「4枠」は馬券に絡んでいないが、隣の枠の「5枠」が2着。
この年は「3枠両頭」が競走除外となったため、「5枠」のスタート位置は実質“4枠”だったことを付け加えておこう。

一方、外枠勢は苦戦気味で、「7枠」は3着内がゼロ、「8枠」も3着が2回あるのみ。
優駿スプリントは多頭数(※)となることが多いだけに、枠順の違いも重要なファクターとなりそうだ。

※2017年以外は全てフルゲート16頭立て

牝馬だって速い!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 4 4 7 51 6.1% 12.1%
牝馬 3 3 0 37 7.0% 14.0%
セン馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%

第1回~第3回は「牝馬」、第4回~第7回は「牡馬」が制している。
2着も「牝馬」が3回、「牡馬」が4回あり、牡馬/牝馬で互角の戦いが演じられている。

3歳スプリント路線は牡馬/牝馬ともに「優駿スプリント」が大目標のレース。
”スピードスター”には性別など関係ない!ということだろう。

最重要トライアル出走組は好相性!?

【優駿スプリントトライアル(優駿STR)の成績】

優駿STR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
優駿STR1着 2 2 0 1 40.0% 80.0%
優駿STR2着 0 0 1 4 0.0% 0.0%
優駿STR3着 0 0 1 4 0.0% 0.0%
優駿STR4着以下 2 0 0 27 6.9% 6.9%

※2012年から実施されているので、過去6年の成績

「優駿スプリント」と「同コース」「同距離」で行われる最重要トライアルレース!
「優駿STR」の優勝馬からは、過去6年で2頭の「優駿スプリント」優勝馬を輩出し、2着も2回ある。
2016年の優駿STR優勝馬は優駿スプリントに出走していないため、優駿STR優勝馬の連対率は80.0%と抜群の成績だ。

2018年優駿スプリントトライアル(大井)の結果

創設2年目のトライアル!

【優駿スプリントTR(川崎)】

優駿スプリントTR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
優駿スプリントTR1着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
優駿スプリントTR2着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
優駿スプリントTR3着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
優駿スプリントTR4着以下 0 0 0 0 0.0% 0.0%

2017年より実施されている「優駿スプリントTR(川崎)」。
川崎900mで行われるスピード戦で、2017年は優勝したハウマーナが本番に参戦したものの12着に敗れている。

2018年優駿スプリントTR(川崎)の結果

コース経験は重要なファクター!?

【大井1,200m経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 6 5 4 63 7.7% 14.1%
経験なし 1 2 3 26 3.1% 9.4%

優駿スプリントの舞台である「大井1,200m」の経験があるか否か。
「経験あり」は過去7年で6勝2着5回の成績を挙げており、”経験が生きている”ということが言えそうだ。

さらに、細かく見てみよう。
「大井1,200m」を3勝以上している馬の成績は以下の通り。

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3勝以上馬 3 2 1 4 30.0% 50.0%

「大井1,200m」を3勝以上している馬は、過去7年で10頭が参戦している。
そのうち優勝は3回、2着は2回、3着は1回と、大井1,200mを得意にしている馬が活躍している印象だ。

差し・追い込み馬が侮れない!

【1~3着馬の4コーナー通過順】

1着 2着 3着
1番手 2 0 0
2~5番手 3 6 0
6~10番手 2 1 4
11番手以降 0 0 3

過去7年の「1~3着馬」の「4コーナーでの位置取り」はご覧の通り。
「1着馬」の位置取りに差はないものの、「2着馬」及び「3着馬」は明確な結果が出ており、
「2着馬」に多いのは「2~5番手」の6回、「3着馬」は「6~10番手」が4回、「11番手以降」が3回ある。

逃げ馬が活躍するイメージのある短距離戦だが、優駿スプリントに限っては「差し・追い込み馬」の活躍にも注目したい。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は新設重賞!7月16日(月祝)に浦和競馬場で行われる「プラチナカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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