~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2019年1月3日(木) 
サラ系4歳以上 川崎2,100m
報知オールスターカップ(S3)

レース紹介

年始は川崎!「報知オールスターカップ(S3)」!
お正月開催を彩る長距離重賞!
2019年南関東最初の重賞を制するのは!?過去10年のデータから探ってみよう。

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2018年 ディアドムス 大井 ジャングルポケット 1人気
2017年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気
2016年 グルームアイランド 金沢 ヤマニンセラフィム 2人気
2015年 ドラゴンエアル 川崎 タイムパラドックス 1人気
2014年 オオエライジン 兵庫 キングヘイロー 1人気
2013年 シーズザゴールド 船橋 スキャターザゴールド 4人気
2012年 スターシップ 船橋 クロフネ 1人気
2011年 ボランタス 川崎 ティンバーカントリー 3人気
2010年 マズルブラスト 船橋 ホワイトマズル 3人気
2009年 アンパサンド 川崎 フィガロ 1人気

過去10年の優勝馬には、ダートグレード競走覇者が3頭、南関東クラシックホースが2頭。
さらには、南関東以外から遠征してきた有力馬などが名を連ねているように、例年、レベルの高いレースが展開されている。

※【ダートグレード競走優勝馬】:ボランタス・ケイアイレオーネ・ディアドムス
※【南関東クラシックホース】:アンパサンド・シーズザゴールド
※【南関東以外の遠征馬】:オオエライジン・グルームアイランド

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

好相性の真島大輔騎手!あとは優勝のみ!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2018年 岡部 誠 真島 大輔 御神本 訓史
2017年 的場 文男 森 泰斗 真島 大輔
2016年 吉原 寛人 真島 大輔 笹川 翼
2015年 森 泰斗 中野 省吾 今野 忠成
2014年 張田 京 御神本 訓史 吉原 寛人
2013年 戸崎 圭太 山崎 誠士 石崎 駿
2012年 石崎 駿 服部 茂史 今野 忠成
2011年 山崎 誠士 御神本 訓史 今野 忠成
2010年 戸崎 圭太 赤岡 修次 酒井 忍
2009年 御神本 訓史 繁田 健一 戸崎 圭太

過去10年で最も3着内に好走している騎手は「御神本訓史騎手」。
2009年にアンパサンドとのコンビで優勝している他、2着2回、3着1回の成績を残している。

直近で調子が良いのは、3年連続で3着内に好走している「真島大輔騎手」。
過去10年で2着2回、3着1回、4着2回と掲示板率も高く、あとは“優勝”の2文字を手にするだけだ。

南関実績のある遠征馬に注目!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 0 12 0.0% 0.0%
船橋 3 5 7 20 8.6% 22.9%
大井 2 2 2 16 9.1% 18.2%
川崎 3 2 1 32 7.9% 13.2%
南関以外 2 1 0 26 6.9% 10.3%

「浦和所属馬」が3着内「0」と大苦戦。
一方で、浦和を除く「南関3場」及び「南関以外」の所属馬はほぼ互角の成績を残している。

となると、注目したいのは「南関以外」の所属馬。
過去10年では、2014年オオエライジン(兵庫)、2016年グルームアイランド(金沢)の2頭が優勝し、
2010年にはグランシュヴァリエ(高知)が2着に好走している。

このうち、優勝馬2頭に共通するのは“南関東での実績”だ。
2014年オオエライジンは2011年に大井の「黒潮盃(S2)」を優勝、2016年グルームアイランドは南関東で10戦9勝の実績があった。

1番人気馬の3着内率は90%!一方で…

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 6 1 2 1 60.0% 70.0%
2人気 1 0 2 7 10.0% 10.0%
3人気 2 1 1 6 20.0% 30.0%
4人気 1 1 3 5 10.0% 20.0%
5人気 0 0 0 10 0.0% 0.0%
6人気以下 0 7 2 77 0.0% 8.1%

「1番人気馬」が強い重賞。
過去10年で「1番人気馬」は6勝、2着1回、3着2回の成績を残しており、連対率は70.0%、3着内率は驚異の90.0%になる。

そして、もう一つ特徴的なのが「6番人気以下」の2着7回、3着2回。
「6番人気以下」同士が揃って3着内に好走したことはないので、過去10年中、9回は「6番人気以下」が“1頭だけ”馬券に絡んでいるのだ。

ちなみに、「6番人気以下」で馬券に絡んだ9頭中、7頭が7歳以上の古馬。
さらに細かく見ると、7歳以上の7頭中、2頭は9歳馬、2頭は10歳馬なのである。

南関重賞屈指の堅さ…!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2018年 170 1,520 11,140
2017年 220 720 3,970
2016年 480 9,000 48,380
2015年 310 4,010 49,820
2014年 330 880 12,330
2013年 670 3,880 20,310
2012年 410 40,210 373,750
2011年 370 530 23,150
2010年 430 7,390 53,680
2009年 170 1,390 11,000
平均 356 6,953 60,753

「単勝式」の平均配当は「356円」。
ここまで低い配当の重賞(地方馬限定)は南関東でも珍しく、人気馬、実力馬が順当に勝利を収めていると言えるだろう。
ちなみに、1番人気馬が勝利した6回(※)のうち、「単勝1倍台」での決着は2回しかない。

「馬複」は6番人気以下の活躍が多いため、高配当となるケースが多い。
また、「三連単」は5桁以上の配当が9回もある一方、1番人気馬が9回馬券に絡んでいることもあり、“大荒れ”の配当は少なくなっている。

※2009年/2012年/2014年/2015年/2017年/2018年

枠順による差は少ない!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 1 1 8 0.0% 10.0%
2枠 0 3 0 7 0.0% 30.0%
3枠 2 2 1 12 11.8% 23.5%
4枠 3 0 2 14 15.8% 15.8%
5枠 0 2 1 17 0.0% 10.0%
6枠 1 1 1 17 5.0% 10.0%
7枠 2 1 2 15 10.0% 15.0%
8枠 2 0 2 16 10.0% 10.0%

全ての「枠」に連対実績がある。
特にどの「枠」が秀でているわけでもないが、強いて言えば「2枠」と「3枠」の連対率がそれぞれ30.0%と23.5%で高い。

川崎コースは1周1,200mの小回りコース。
本競走が行われる「2,100m」は向こう正面からスタートして1周半、コーナーは6回通過する必要がある。
外々追走だと距離ロスも多くなるが、データ上では枠順による「有利/不利」は出ていないようだ。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 8 10 93 8.3% 14.9%
牝馬 0 0 0 8 0.0% 0.0%
セン馬 0 2 0 5 0.0% 28.6%

「牝馬」は前後に重賞が実施されていることもあり、「牡馬(セン馬)」が優勢だ。

長距離戦は経験が大切!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 1 2 0 13 6.3% 18.8%
5歳 2 2 2 15 9.5% 19.0%
6歳 3 0 1 16 15.0% 15.0%
7歳以上 4 6 7 62 5.1% 12.7%

各世代が結果を出しているが、やはり「7歳以上」の馬に注目が集まる。

「7歳以上」は過去10年で4勝、2着6回、3着7回。
過去10年の3着内30頭のうち、過半数を占める「17頭」が3着内に好走しているのである。

報知オールスターカップはお正月に行われるので年齢は1つ重ねるが、それを加味しても経験馬の活躍が顕著と言えるだろう。

斤量を背負う実績馬!

【斤量別の成績】

斤量 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
57kg以上 5 4 5 13 18.5% 33.3%
55kg~56kg 4 6 5 79 4.3% 10.6%
54kg以下 1 0 0 14 6.7% 6.7%

本競走の斤量は4歳54kg、5歳以上55kg、牝馬は2kg減。
加えて、平成30年12月30日までの総収得賞金額が4歳4,000万円、5歳4,500万円、6歳以上5,000万円ごとに1kg加増(※)される。
※上限は牡馬58kg、牝馬56kg

斤量別で最も成績が良いのは「57kg以上」で5勝、2着4回、3着5回。
「57kg以上」の斤量を背負う馬は賞金を稼いでいる“実績馬”となるが、勝率18.5%、連対率33.3%は群を抜く数字だ。

一方、斤量「54kg以下」は4歳馬もしくは牝馬となるが、この組はあまり成績が芳しくない。
データ的には、年齢を重ねて、賞金も稼いでいる馬に分があると言えるだろう。

【東京スポーツ師走杯(師走杯)の着順別の成績】

師走杯着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
師走杯1着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
師走杯2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
師走杯3着 0 0 0 0 - -
師走杯4着以下 0 0 0 2 0.0% 0.0%

2015年度から行われているトライアル競走。
データ数が少ないので参考値にはなるが、過去3回のトライアル組からは好走馬が出ていない。
なお、今年は「東京スポーツ霜月杯」のレース名称で行われている。

2018年東京スポーツ霜月杯の結果

2着馬が激アツ!

【埼玉新聞栄冠賞の着順別の成績】

埼玉新聞栄冠賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
埼玉新聞栄冠賞1着 0 0 1 1 0.0% 0.0%
埼玉新聞栄冠賞2着 1 3 2 1 14.3% 57.1%
埼玉新聞栄冠賞3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
埼玉新聞栄冠賞4着以下 0 1 0 11 0.0% 8.3%

浦和1,900mで行われている重賞。
浦和コースは1周1,200mで、1,900mのスタート位置は向こう正面となる。
川崎2,100mとは距離こそ異なるものの、似ている条件と言えるかもしれない。

「埼玉新聞栄冠賞」出走組で大注目となるのが「2着馬」。
過去10年でのべ7頭が参戦し、1勝、2着3回、3着2回の成績を残しており、3着内率85.7%は驚異的だ。

その他の着順からは目立った成績を残していないので、“2着馬”が出走してきたときは要チェックとなる。

2018年埼玉新聞栄冠賞の結果

レベルの高い重賞!

【勝島王冠の着順別の成績】

勝島王冠着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
勝島王冠1着 1 0 1 0 50.0% 50.0%
勝島王冠2着 2 0 1 2 40.0% 40.0%
勝島王冠3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
勝島王冠4着以下 1 2 3 16 4.5% 13.6%

※2009年から重賞に昇格、本データは2008年の「'08勝島賞(準重賞)」も含む

11月下旬~12月初旬に大井1,800mで行われている「勝島王冠(S2)」。

過去10年で「勝島王冠」連対馬は7頭が参戦し、3勝、3着2回。
勝島王冠には南関東の有力馬が多数出走することもあり、レベルの高い一戦と言えるだろう。

そういう意味では、「勝島王冠」で4着以下に敗れた馬もチャンスあり。
該当馬は過去10年で1勝、2着2回、3着3回の成績で、連対率13.6%、3着内率27.3%は悪くない数字だ。

ちなみに、前項で紹介した「埼玉新聞栄冠賞2着馬」かつ「報知オールスターカップ3着内」の6頭中、4頭は「勝島王冠」を経由している。

2018年勝島王冠の結果

4角先頭!でも逃げ馬は…

【1~3着馬の4コーナー通過順】

1着 2着 3着
1番手 5 1 1
2~5番手 5 6 6
6~10番手 0 3 3
11番手以降 0 0 0

川崎2,100mは1周半するコースだが、こちらのデータは「最終4コーナーの通過順」となる。

過去10年の優勝馬のうち、「4コーナー」での位置取りが「1番手」の馬が5勝。
さらに、「2~5番手」の馬が5勝となっており、優勝馬は「4コーナー」で前目に位置していた馬のみとなっている。

ただし、スタートから先頭をキープしていた馬、いわゆる“逃げ馬”の優勝は0回。
これは2着・3着にも該当する。

ちなみに、「4コーナー」での位置取りが6番手以降の馬も優勝がない。
逃げ切りはなく、後方一気も難しい…トリッキーなコースでもあり、展開に合わせた自在性が求められるのだろう。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は1月9日(水)に浦和競馬場で行われる3歳重賞「ニューイヤーカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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