~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2019年2月13日(水) 
サラ系3歳牝馬 浦和1,400m
ユングフラウ賞(S2)

レース紹介

桜花賞トライアル「ユングフラウ賞(S2)」
南関東牝馬クラシック戦線の幕開けを告げる一戦!
1~3着馬には南関東牝馬クラシック第1戦「桜花賞(S1)」への優先出走権が付与される。
桜花賞を占う意味でも重要なトライアルレースを過去のデータから探ってみよう。

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2018年 エターナルモール 大井 エスポワールシチー 4人気
2017年 ステップオブダンス 大井 ゴールドアリュール 4人気
2016年 モダンウーマン 川崎 サウスヴィグラス 1人気
2015年 スターローズ 船橋 スマートボーイ 2人気
2014年 ノットオーソリティ 船橋 スウェプトオーヴァーボード 1人気
2013年 カイカヨソウ 船橋 ティンバーカントリー 1人気
2012年 アスカリーブル 船橋 ブラックタキシード 2人気
2011年 クラーベセクレタ 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2010年 バックアタック 大井 アグネスデジタル 3人気
2009年 モエレエターナル 川崎 ゴールドヘイロー 1人気

ユングフラウ賞をステップにクラシックへ!
過去10年の優勝馬からは「クラーベセクレタ」、「アスカリーブル」、「カイカヨソウ」、「モダンウーマン」の4頭が南関クラシックを制覇!
さらに、その他の6頭のうち、ステップオブダンス、エターナルモールを除く4頭が、南関牝馬クラシックで連対を果たしている。

また、クラシックで連対出来なかった「ステップオブダンス」だが、同年の「グランダム・ジャパン2017“3歳シーズン”」で優勝。
その年の「NARグランプリ2017“3歳最優秀牝馬”」も受賞している。

【グランダム・ジャパン】
グランダムジャパン
全国各地で行われる牝馬重賞を世代別(2歳、3歳、古馬)に体系づけ、競走成績によりポイントを付与。
そのポイント獲得数によって、世代別の順位を競い合う。

【NARグランプリ】
“年度代表馬”など、毎年、優秀な成績をおさめた地方競馬の人馬や、地方競馬の発展に功績のあった人馬等を顕彰。
“3歳最優秀牝馬”に限ると、「ステップオブダンス」の他、「クラーベセクレタ」、「アスカリーブル」が受賞している。
NARグランプリ歴代表彰馬・表彰者一覧はこちら(KEIBA.GO.JP)

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

浦和リーディングに注目!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2018年 吉原 寛人 今野 忠成 森 泰斗
2017年 森 泰斗 真島 大輔 今野 忠成
2016年 山崎 誠士 中野 省吾 真島 大輔
2015年 山崎 誠士 佐藤 博紀 左海 誠二
2014年 石崎 駿 矢野 貴之 森 泰斗
2013年 今野 忠成 的場 文男 森 泰斗
2012年 戸崎 圭太 杉村 一樹 本橋 孝太
2011年 戸崎 圭太 今野 忠成 森 泰斗
2010年 坂井 英光 真島 大輔 山崎 誠士
2009年 今野 忠成 戸崎 圭太 桑島 孝春

浦和リーディング獲得歴のある騎手(太字)が、必ず1名以上、3着内に好走している。
特に堅実なのは「森泰斗騎手」の1勝、3着4回。
やや勝ち切れない面はあるものの、南関東を代表する騎手だけに見逃せないところだろう。

なお、今年の浦和リーディングは、1月開催終了時点で「1位タイ:森泰斗騎手・左海誠二騎手」、「3位: 保園翔也騎手」となっている。

2018年浦和リーディングはこちら
2019年浦和リーディングはこちら

過去10年で浦和リーディングを獲得している騎手は以下の通り。

浦和リーディング1位
2018年 森 泰斗
2017年 山崎 誠士
2016年 森 泰斗
2015年 森 泰斗
2014年 左海 誠二
2013年 左海 誠二
2012年 戸崎 圭太
2011年 戸崎 圭太
2010年 戸崎 圭太
2009年 戸崎 圭太

船橋所属馬が勝率&連対率TOP!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 1 17 0.0% 0.0%
船橋 5 2 2 23 15.6% 21.9%
大井 3 2 3 22 10.0% 16.7%
川崎 2 6 4 25 5.4% 21.6%

「船橋所属馬」が5勝を挙げる活躍ぶり(うち、4勝は川島正行厩舎)。
勝率15.6%、連対率21.9%も南関4場でトップの成績だ。

また、連対率が互角(21.6%)の「川崎所属馬」と「船橋所属馬」のワンツー決着は、過去10年で5回(船橋4勝、2着1回)ある。

1~4番人気馬まで信頼度は互角!?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1人気 5 0 1 4 50.0% 50.0% 60.0%
2人気 2 2 2 4 20.0% 40.0% 60.0%
3人気 1 3 2 4 10.0% 40.0% 60.0%
4人気 2 1 3 4 20.0% 30.0% 60.0%
5人気 0 0 1 9 0.0% 0.0% 10.0%
6人気以下 0 4 1 62 0.0% 6.0% 7.5%

過去10年の優勝馬は全て「4番人気以内」の馬が占めている。
その中でも好成績は「1番人気馬」の5勝、3着1回だが、4着以下に敗れるシーンも少なくない。

一方、「2~4番人気馬」は堅実に走っており、合計すると5勝、2着6回、3着7回。
3着内率は「1番人気馬」から「4番人気馬」まで横一線で、それぞれ「60.0%」の信頼度だ。

また、「6番人気以下」は2着が4回。
うち、3回の優勝馬は単勝100円台の「1番人気馬」だった。

組み合わせ次第で?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2018年 860 2,070 13,720
2017年 1,150 2,250 170,820
2016年 140 1,480 4,900
2015年 340 1,190 21,120
2014年 160 17,360 105,340
2013年 120 490 3,550
2012年 390 1,930 12,490
2011年 130 180 640
2010年 650 4,520 100,900
2009年 140 330 2,070
平均 408 3,180 43,555

前項の「人気別成績」でも示したように、優勝馬は全て上位人気馬。
「単勝」は直近2年がやや高額に見えてしまうが、過去10年の平均配当は「408円」と低い。

「馬複」、「三連単」は堅い決着から波乱の決着までバラつきがあるものの、近年はガチガチの決着とはなっていない。
上位人気馬が堅実に走っている一方で、“組み合わせの妙”があるようだ。

ちなみに、昨年は1着から順に「4番人気馬」⇒「3番人気馬」⇒「1番人気馬」の決着。

内枠勢は苦戦気味…!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 1 1 7 0.0% 11.1%
2枠 0 1 0 9 0.0% 10.0%
3枠 1 0 1 8 10.0% 10.0%
4枠 3 0 1 6 30.0% 30.0%
5枠 1 2 0 16 5.3% 15.8%
6枠 2 0 2 15 10.5% 10.5%
7枠 2 2 4 12 10.0% 20.0%
8枠 1 4 1 14 5.0% 25.0%

一見すると「外枠勢有利(※1)」に見えるが…
浦和1,400mのフルゲートは12頭、5枠以降に2頭が収まるので、連対率ではそれほど大きな差は出ていない(※2)。
(昨年、「4枠」が優勝して、一歩抜け出した感はある)

それでも、「1枠」、「2枠」から優勝馬が出ていないのは気になるところ。
「1枠」、「2枠」に人気馬が入っていないのでは??という疑問もあるので、参考までに、枠番別の人気を以下の通りまとめてみた。

※1.「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
※2.2014年は1頭除外で11頭立て、2011年は10頭立て

【枠番別の人気】

1枠 2枠 3枠 4枠 5枠 6枠 7枠 8枠
2018年 9 6 7 4 3 10 1 8 11 12 2 5
2017年 10 5 4 12 8 7 6 1 2 11 3 9
2016年 6 7 9 2 1 12 4 8 10 11 5 3
2015年 4 9 10 1 6 7 11 5 2 8 3 12
2014年 除外 5 2 1 4 6 10 7 3 9 11 8
2013年 8 5 7 11 6 12 9 2 4 1 3 10
2012年 7 4 1 5 12 10 9 6 11 3 8 2
2011年 7 4 5 1 6 - 9 - 2 3 8 10
2010年 11 12 6 2 10 1 3 5 4 8 7 9
2009年 7 5 3 9 8 6 1 10 11 2 4 12
平均 7.7 6.2 5.4 4.8 7.1 6.1 6.4 6.7

※表内数字は「人気」、5枠~8枠の「平均」は各枠番に収まった頭数での平均

上表の通り、「1枠」、「2枠」には「1~3番人気馬」が1頭も入っていない。
特に、「1枠」は平均「7.7番人気」となっており、枠番別では”最も人気薄”なのが分かる。
逆に”最も人気がある”のは、平均「4.8番人気」の「4枠」となり、「枠番別の成績」が良いのも頷けるところだ。

桃花賞連対馬は苦戦中…

【桃花賞の着順別の成績】

桃花賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
桃花賞1着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
桃花賞2着 0 0 1 4 0.0% 0.0%
桃花賞3着 2 0 1 2 40.0% 40.0%
桃花賞4着以下 1 3 1 11 6.3% 25.0%

大井1,600mで行われる準重賞「桃花賞(とうかしょう)」。
1着馬に桜花賞、1、2着馬にユングフラウ賞の優先出走権がそれぞれ付与される。

過去10年で2頭の「桃花賞」優勝馬が参戦しているが、いずれも着外。
2着馬も苦戦気味で、5頭中、3着内に好走したのは2012年のリカチャンスのみだ。

一方で、3着馬からは2017年ステップオブダンス、2012年アスカリーブルの2頭が優勝。
さらに4着以下からは2010年バックアタックが優勝している。

「大井1,600m」から「浦和1,400m」と大きく条件が変わるだけに、適性の有無なども気にかけた方が良いだろう。

※2018年の「桃花賞」は走路コンディション不良のため競走取止
※2011年は「2/1桃花賞」⇒「2/9ユングフラウ賞」が連闘となるため、参戦馬はゼロ

2019年桃花賞の結果

2歳女王決戦の上位馬は買い!?

【東京2歳優駿牝馬の着順別の成績】

東京2歳優駿牝馬着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京2歳優駿牝馬1着 3 1 1 1 50.0% 66.7%
東京2歳優駿牝馬2着 0 1 2 2 0.0% 20.0%
東京2歳優駿牝馬3着 0 3 0 3 0.0% 50.0%
東京2歳優駿牝馬4着以下 3 3 4 28 7.9% 15.8%

大井1,600mを舞台に行われる大晦日2歳女王決戦。

「東京2歳優駿牝馬」の優勝馬は過去10年で6頭が参戦し、3勝、2着1回、3着1回。
優勝馬は「モダンウーマン」、「カイカヨソウ」、「クラーベセクレタ」の3頭だが、この3頭に共通するのは
「ホッカイドウ競馬重賞馬」、「東京2歳優駿牝馬優勝」、そして、地方馬限定レースでは「連対を外していない」ということだ。

「東京2歳優駿牝馬」2、3着馬はのべ11頭が出走し、2着4回、3着2回。
勝ち星こそ無いが、3着内率は54.5%と安定した成績を収めている。

そして、注目は「東京2歳優駿牝馬」で4着以下に敗れた馬たち。
該当馬はのべ38頭が出走し、3勝、2着3回、3着4回と好成績を収めているが、「4着以下」をもう少し細分化してみよう。

東京2歳優駿牝馬着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京2歳優駿牝馬4着 0 2 1 1 0.0% 50.0%
東京2歳優駿牝馬5着 1 0 1 3 20.0% 20.0%
東京2歳優駿牝馬6着 0 0 1 4 0.0% 0.0%
東京2歳優駿牝馬7着 1 1 0 0 50.0% 100.0%
東京2歳優駿牝馬8着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
東京2歳優駿牝馬9着 0 0 1 3 0.0% 0.0%
東京2歳優駿牝馬10着以下 1 0 0 15 6.3% 6.3%

上記の通り、東京2歳優駿牝馬4~9着の“中間着”を取っている馬がユングフラウ賞で好走している傾向にある。
「東京2歳優駿牝馬」を制した圧倒的な中心馬が不在の場合は、“中間着”を取っている馬を狙ってみるのも面白いかもしれない。

ちなみに、昨年は「東京2歳優駿牝馬」1・2・3着馬がユングフラウ賞で2・3・4着。
「東京2歳優駿牝馬」15着のエターナルモールがユングフラウ賞を制している。

2018年東京2歳優駿牝馬の結果

浦和経験がなくても大丈夫!?

【浦和コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 3 0 2 30 8.6% 8.6%
経験なし 7 10 8 57 8.5% 20.7%

3歳牝馬ということで、”経験”は重要なファクター。
特に1周1,200mと小回りな浦和コースは経験の差が明暗を分けるはず…

と、データを抽出してみたところ、浦和コース「経験なし」の成績が良い。
「経験あり」の3勝、3着2回に対して、「経験なし」は7勝、2着10回、3着8回。

では、「経験あり」の馬を、さらに「3着内経験あり/なし」の条件で抽出してみよう。

【浦和コース3着内有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3着内経験あり 3 0 1 22 11.5% 11.5%
3着内経験なし 0 0 1 8 0.0% 0.0%

「浦和経験あり」の優勝馬3頭は、いずれも浦和コースで「3着内経験あり」の馬。
さらに記載すると、この3頭は浦和コース1戦1勝の“浦和負け知らず”の馬だった。

東京2歳優駿牝馬からの直行組が好成績!

【年明け初戦か否か別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
初戦 4 5 5 26 10.0% 22.5%
2戦目以降 6 5 5 61 7.8% 14.3%

ユングフラウ賞が「年明け初戦」or「年明け2戦目以降」かで抽出したデータ。

勝率、連対率は「年明け初戦」が優位ではあるものの、約1か月半前の「東京2歳優駿牝馬」直行組が大半である。
ちなみに、「東京2歳優駿牝馬」から直行した馬で4勝、2着4回、3着4回を占めている。


ユングフラウ賞は南関牝馬クラシック第1戦桜花賞の最重要トライアル。
過去10年のうち、2015年と2018年以外(※)は全て、ユングフラウ賞出走組から桜花賞連対馬が出ている。
今年の出走馬の中にも、未来の桜花賞馬がいるかもしれない!

※2015年及び2018年の桜花賞3着馬はユングフラウ賞出走馬


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2月20日(水)に船橋競馬場で行われる「報知グランプリカップ(S3)」です!

それでは、ハッピーバレンタイン♪

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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