
南関東牝馬クラシック第1戦「桜花賞(S1)」
南関東牝馬クラシックは「桜花賞(浦和1,600m)」、「4/23東京プリンセス賞(★大井1,800m・S1)」、
そして、「6/12関東オークス(★川崎2,100m・Jpn2)」と、南関東3場を舞台に行われる。
距離、コース、開催時間と全て異なる条件で行われるが、今回は“第1関門”「桜花賞」の傾向を見てみよう。
※★:ナイター開催
※2011年の桜花賞は中止のため、データは2011年を除いた9回分
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2018年 | プロミストリープ | 大井 | ヘニーヒューズ | 1人気 |
2017年 | スターインパルス | 浦和 | サウスヴィグラス | 3人気 |
2016年 | モダンウーマン | 川崎 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2015年 | ララベル | 大井 | ゴールドアリュール | 3人気 |
2014年 | シャークファング | 大井 | パイロ | 5人気 |
2013年 | イチリュウ | 川崎 | キングヘイロー | 2人気 |
2012年 | コテキタイ | 川崎 | サウスヴィグラス | 3人気 |
2011年 | 開催中止 | - | - | - |
2010年 | ショウリダバンザイ | 大井 | プリサイスエンド | 3人気 |
2009年 | ネフェルメモリー | 船橋 | アジュディケーティング | 1人気 |
南関東クラシック第1戦「桜花賞」はサウスヴィグラス産駒が3勝の活躍。
3連覇を狙った昨年は勝利を手にできなかったが、2着&3着にはサウスヴィグラス産駒が入っている。
今年も南関東リーディング(勝利数)を快走するサウスヴィグラス。
地方競馬の発展に多大な貢献をしてきたことから、NARグランプリ2018“特別表彰馬”に選出されている。
過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2019年南関東リーディングサイアー(勝利数)はこちら
真島騎手が好相性!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2018年 | 御神本 訓史 | 笹川 翼 | 今野 忠成 |
2017年 | 石崎 駿 | 今野 忠成 | 矢野 貴之 |
2016年 | 山崎 誠士 | 真島 大輔 | 笹川 翼 |
2015年 | 真島 大輔 | 田中 学 | 森 泰斗 |
2014年 | 矢野 貴之 | 森 泰斗 | 真島 大輔 |
2013年 | 的場 文男 | 石崎 隆之 | 今野 忠成 |
2012年 | 張田 京 | 本橋 孝太 | 森 泰斗 |
2011年 | 開催中止 | - | - |
2010年 | 真島 大輔 | 坂井 英光 | 張田 京 |
2009年 | 戸崎 圭太 | 今野 忠成 | 吉田 稔 |
過去9回で2勝、2着1回、3着1回と好成績を挙げる「真島大輔騎手」。
2010年はショウリダバンザイ、2015年はララベルとのコンビで桜花賞を制している。
「真島大輔騎手」は牝馬との相性が良く、重賞勝ち鞍23のうち、13勝が牝馬によるものだ。
また、直近5年に限ると、真島騎手を含め、5名の騎手の活躍が目立つ。
「矢野貴之騎手」が1勝、3着1回、「森泰斗騎手」、「笹川翼騎手」、「今野忠成騎手」がそれぞれ2着1回、3着1回だ。
トリッキーな浦和コースを制して、一冠目のタイトルを手にするのは!?
今年も上記5名の騎手から目が離せない!
真島大輔騎手の重賞タイトルはこちら
※TCKサイトにリンク
大井&川崎!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% |
船橋 | 1 | 2 | 5 | 16 | 4.2% | 12.5% |
大井 | 4 | 2 | 3 | 21 | 13.3% | 20.0% |
川崎 | 3 | 3 | 1 | 18 | 12.0% | 24.0% |
南関以外 | 0 | 1 | 0 | 6 | 0.0% | 14.3% |
「大井所属馬」が4勝、2着2回、3着3回。
次いで、「川崎所属馬」の3勝、2着3回、3着1回が続く。
地元の「浦和所属馬」は、一昨年、スターインパルスが待望の桜花賞馬に。
この勝利が「浦和所属馬」としては、2007年マルノマンハッタン以来、10年ぶりの桜花賞制覇だった。
また、桜花賞は2010年から地方交流となり、2015年には兵庫のトーコーヴィーナスが2着に好走している。
上位人気馬が強さを見せているが…
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 1 | 3 | 2 | 33.3% | 44.4% |
2人気 | 1 | 3 | 1 | 4 | 11.1% | 44.4% |
3人気 | 4 | 1 | 0 | 4 | 44.4% | 55.6% |
4人気 | 0 | 1 | 2 | 6 | 0.0% | 11.1% |
5人気 | 1 | 2 | 0 | 6 | 11.1% | 33.3% |
6人気以下 | 0 | 1 | 3 | 47 | 0.0% | 2.0% |
過去9回で4勝を挙げる「3番人気馬」。
勝率44.4%、連対率55.6%は人気別ではトップの成績だ。
一方、「1番人気馬」は3勝、2着1回、3着3回で、3着内率は77.8%と堅実。
反面、勝ち星数がなかなか伸びなかったものの、昨年、「1番人気」のプロミストリープが人気に応えて快勝している。
また、特徴的なのが連対馬18頭の人気。
計18頭中、17頭を「1~5番人気馬」が占めている。
ちなみに、唯一、「6番人気以下」で連対したのは、2017年2着のグラスサファイヤで「6番人気」だった。
流すなボックス!?
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2018年 | 130 | 1,430 | 6,170 |
2017年 | 530 | 3,270 | 37,410 |
2016年 | 110 | 260 | 3,410 |
2015年 | 410 | 940 | 19,570 |
2014年 | 1,110 | 1,400 | 11,380 |
2013年 | 830 | 5,360 | 25,550 |
2012年 | 820 | 4,010 | 29,520 |
2011年 | 開催中止 | - | - |
2010年 | 530 | 700 | 17,550 |
2009年 | 150 | 180 | 1,030 |
平均 | 513 | 1,950 | 16,843 |
前項の「人気別成績」のとおり、上位人気馬が順当に勝利を手にしている。
それゆえ、「単勝配当」は4桁配当が1度あるのみで、その他は全て3桁配当での決着となっている。
「馬複」は組み合わせで妙味有。
連対馬17頭が「1~5番人気」ではあるものの、「馬複平均配当」は1,950円と低くない。
平均配当で見れば「5頭BOX(組み合せ数10通り)」でもプラスになる計算だ。
迷わず1枠?迷ったら1枠?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3 | 2 | 1 | 3 | 33.3% | 55.6% |
2枠 | 0 | 2 | 1 | 6 | 0.0% | 22.2% |
3枠 | 3 | 1 | 1 | 4 | 33.3% | 44.4% |
4枠 | 1 | 0 | 2 | 6 | 11.1% | 11.1% |
5枠 | 1 | 3 | 1 | 4 | 11.1% | 44.4% |
6枠 | 0 | 1 | 2 | 13 | 0.0% | 6.3% |
7枠 | 0 | 0 | 1 | 17 | 0.0% | 0.0% |
8枠 | 1 | 0 | 0 | 16 | 5.9% | 5.9% |
「浦和1,600m」は南関東で最も特殊なコース形態の1つで、下図のとおり、3、4コーナーの中間からスタートする。
過去9回の優勝馬は、「1枠」と「3枠」の3勝ずつを筆頭に、「1~4枠」の「内枠勢(※)」に集中している。
一方、「5枠~8枠」の「外枠勢」は2勝を挙げているものの、「6枠以降」の勝率、連対率が低いのはやはり気になる。
さて、好成績を挙げている「1枠」と「3枠」。
過去5年に限ると「3枠」の成績の方が良く、3勝、2着1回と抜群の相性を示している。
「1枠」は過去9年で3勝、2着2回、3着1回。
馬券に絡まなかった年は3回あるのだが、その3回はいずれも「4着」だったので、“4着内率”は100%なのである。
「1枠」を軸にするとなかなかのスリルが味わえるのかもしれない(^_^)
ちなみに、昨年は1番人気に支持された「1枠」のプロミストリープが優勝している。
※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
2017年10月1日~2018年9月30日の「浦和1,600m」の枠番別成績
大注目のユングフラウ賞組!
ユングフラウ賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ユングフラウ賞1着 | 1 | 2 | 1 | 3 | 14.3% | 42.9% |
ユングフラウ賞2着 | 2 | 0 | 2 | 4 | 25.0% | 25.0% |
ユングフラウ賞3着 | 0 | 4 | 0 | 4 | 0.0% | 50.0% |
ユングフラウ賞4着以下 | 2 | 0 | 4 | 21 | 7.4% | 7.4% |
合計 | 5 | 6 | 7 | 32 | 10.0% | 22.0% |
桜花賞トライアルの「ユングフラウ賞(S2)」。
「ユングフラウ賞」出走組からは、過去9回で5頭の桜花賞馬を輩出している最重要トライアルだ。
「ユングフラウ賞」優勝馬は7頭が桜花賞に参戦し、1勝、2着2回、3着1回。
“最有力馬の1頭”としてはやや物足りない成績だが、4着以下に敗れた3頭は全て「桜花賞7枠」だった。
逆に、注目したいのは“敗れた馬”。
「ユングフラウ賞」2着からの戴冠は2頭、同じく「4着以下」に敗れた馬からも2頭(2頭とも「ユングフラウ賞4着」)の桜花賞馬が誕生。
上記の4頭、桜花賞での枠順は、2頭が「1枠1番」、もう2頭が「3枠3番」からのスタートだったことを付け加えておこう。
2019年ユングフラウ賞の結果
それでは、「ユングフラウ賞」に“未出走”だった馬の成績はどうだろう。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ユングフラウ賞未出走組 | 4 | 3 | 2 | 37 | 8.7% | 15.2% |
※ユングフラウ賞除外馬を含む
「ユングフラウ賞」には有力馬が多く参戦していることもあり、「未出走組」の勝率、連対率は「出走組」に劣る結果となっている。
ただし、「未出走組の優勝馬4頭」のうち、ララベル、ネフェルメモリーは「東京2歳優駿牝馬(S1)」を制した2歳女王。
昨年のプロミストリープはJRA2戦全勝の素質馬だった。
桃花賞の次走に注目?
桃花賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
桃花賞1着 | 1 | 0 | 2 | 4 | 14.3% | 14.3% |
桃花賞2着 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0.0% | 25.0% |
桃花賞3着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
桃花賞4着以下 | 1 | 1 | 0 | 10 | 8.3% | 16.7% |
※2018年は走路コンディション不良の為、競走取止
大井1,600mで行われる「桃花賞(とうかしょう)」。
3歳牝馬限定の準重賞競走で、1着馬には桜花賞への優先出走権が付与されている。
過去9回で桃花賞優勝馬は7頭が参戦し、1勝、3着2回。
2010年にショウリダバンザイが桃花賞&桜花賞を制しているが、それ以降は桜花賞馬を輩出できていない。
また、「桃花賞」で4着以下に敗れた馬は桜花賞で1勝、2着1回。
該当馬は2014年の桜花賞馬シャークファング、2010年の桜花賞2着馬バックアタックとなる。
この2頭に共通することは、「桃花賞」の次走、「ユングフラウ賞」で連対を果たして桜花賞に参戦していることだ。
2019年桃花賞の結果
2歳女王の貫禄!馬券圏外は1度も無い!
東京2歳優駿牝馬着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京2歳優駿牝馬1着 | 3 | 1 | 3 | 0 | 42.9% | 57.1% |
東京2歳優駿牝馬2着 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0.0% | 16.7% |
東京2歳優駿牝馬3着 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0.0% | 0.0% |
東京2歳優駿牝馬4着以下 | 2 | 2 | 0 | 25 | 6.9% | 13.8% |
前年末に行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」。
過去9回で7頭の2歳女王が桜花賞に出走し、3勝、2着1回、3着3回。
つまり……3着内率は100.0%!全て馬券圏内に入っているのだ。
「桜花賞」と「東京2歳優駿牝馬」ではコース条件が全く異なるが、2歳女王がその実力を遺憾なく発揮している。
また、「東京2歳優駿牝馬」で4着以下に敗れた馬も2勝、2着2回と侮れない。
2勝は2017年スターインパルスと2014年シャークファングだが、桜花賞ではともに3枠3番からの逃げ切りVだった。
2018年東京2歳優駿牝馬の結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
平成30年度は南関東の全S重賞を分析してきましたが、いかがでしたでしょうか?
次回は…平成31年度最初の南関重賞!
4月3日(水)に川崎競馬場で行われる「クラウンカップ(S3)」です♪
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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