~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2019年4月9日(火) 
サラ系4歳以上 大井1,800m
ブリリアントカップ(S3)

レース紹介

この道は帝王賞に続く…「ブリリアントカップ(S3)」!
2018年から「S3(旧準重賞)」に格付けされた重賞。
5月の「大井記念(S1)」、そして、上半期総決算「帝王賞(Jpn1)」へと続く、中長距離路線の重要な一戦だ。
なお、今年から距離を「2,000m」⇒「1,800m」に変更され実施される。

※一昨年までの“準重賞”を含めた、過去10年のデータを使用

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2018年 リッカルド 船橋 フサイチリシャール 1人気
2017年 ムサシキングオー 大井 キングヘイロー 3人気
2016年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気
2015年 ドラゴンエアル 川崎 タイムパラドックス 1人気
2014年 サミットストーン 船橋 ロージズインメイ 2人気
2013年 フォーティファイド 大井 フォーティナイナー 2人気
2012年 ナムラブレット 浦和 エイシンサンディ 8人気
2011年 ツルオカオウジ 大井 メイセイオペラ 1人気
2010年 イーグルショウ 大井 スエヒロコマンダー 3人気
2009年 ケイアイプラネット 大井 タバスコキャット 2人気

準重賞当時を含め、そうそうたる馬たちが歴代優勝馬に名を連ねている。
2010年までは「A2以下」の格付馬で争われていたが、2011年以降は「A1」格付馬(オープン)も出走できるようになり、
出走馬とともに、レースの質もグンと上がっている印象だ。

ちなみに、2017年の優勝馬ムサシキングオーは2013年から6年連続で出走中。

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

4年連続3着内の森泰斗騎手!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2018年 矢野 貴之 森 泰斗 岡部 誠
2017年 和田 譲治 中野 省吾 森 泰斗
2016年 的場 文男 笹川 翼 森 泰斗
2015年 森 泰斗 笹川 翼 本橋 孝太
2014年 石崎 駿 柏木 健宏 戸崎 圭太
2013年 山崎 誠士 和田 譲治 高橋 利幸
2012年 和田 譲治 吉原 寛人 戸崎 圭太
2011年 町田 直希 石崎 駿 森 泰斗
2010年 坂井 英光 真島 大輔 早田 秀治
2009年 戸崎 圭太 坂井 英光 真島 大輔

過去10年で1勝、2着1回、3着3回の「森泰斗騎手」!
現在、4年連続で3着内に好走しており、今年も出走してくるようなら是非とも注目したい。

また、和田譲治騎手(愛称はワダジョー)も過去10年で2勝、2着1回と好相性!
怪我で長期休養した期間(2016年3月に復帰)もあったが、2018年は85勝を挙げ、南関リーディング11位タイと実力は確かだ。

大井所属騎手の「愛称」はこちら(TCKサイト)

地元の大井所属馬が優勢!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 2 0 22 4.0% 12.0%
船橋 2 1 3 21 7.4% 11.1%
大井 6 7 7 60 7.5% 16.3%
川崎 1 0 0 9 10.0% 10.0%

地元の「大井所属馬」が6勝、2着7回、3着7回と他を圧倒している。

ただし、昨年の1~3着馬は順に「船橋所属馬」⇒「浦和所属馬」⇒「大井所属馬」。
重賞格上げに伴い、有力馬が南関4場から集結しているため、準重賞当時以上に混戦となっていきそうだ。

1・2番人気馬が強い!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 1 1 4 40.0% 50.0%
2人気 3 1 3 3 30.0% 40.0%
3人気 2 1 1 6 20.0% 30.0%
4人気 0 1 3 6 0.0% 10.0%
5人気 0 2 0 8 0.0% 20.0%
6人気以下 1 4 2 85 1.1% 5.4%

「1番人気馬」が4勝、2着1回、3着1回と好成績を残している。
次いで「2番人気馬」の3勝、2着1回、3着3回が続くが、「2番人気馬」の3着内率70.0%は、「1番人気馬」の同60.0%を上回っている。

なお、「4番人気以下」で優勝したのは2012年のナムラブレット(8番人気)。
その時の鞍上は和田譲治騎手だった。

単勝は堅いが…

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2018年 130 590 2,040
2017年 530 4,290 36,500
2016年 220 220 2,880
2015年 260 4,340 37,290
2014年 250 5,740 24,820
2013年 370 1,890 23,970
2012年 7,020 9,480 176,970
2011年 380 2,000 81,760
2010年 700 3,640 38,000
2009年 380 2,710 17,490
平均 1,024 3,490 44,172

2012年にナムラブレットが「単勝7,020円」の高配当を提供しているが、その他の年の「単勝」は落ち着いた配当となっている。
一方、「馬複」は高配当が多く、過去10年で8回も4桁配当を提供。
「三連単」も万馬券を連発しているが、出走頭数が少ない年もあり(フルゲートは3回)、それほど大荒れとはなっていないようだ。

なお、昨年はフルゲート16頭で行われたが、「単勝」は1番人気、「馬複」、「三連単」はともに2番人気の組み合わせで決着している。

3枠の優勝が6回!!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 0 2 10 7.7% 7.7%
2枠 0 2 0 14 0.0% 12.5%
3枠 6 0 0 10 37.5% 37.5%
4枠 1 2 2 13 5.6% 16.7%
5枠 0 1 3 15 0.0% 5.3%
6枠 1 3 0 16 5.0% 20.0%
7枠 1 1 1 17 5.0% 10.0%
8枠 0 1 2 17 0.0% 5.0%

過去10年の優勝馬のうち、6頭が「3枠」からスタートしている。

ブリリアントカップは2012年までが1,800m、2013年以降(※)が2,000mで行われているが、
距離変更を跨いでもこの傾向は続いており、真っ赤な3枠はまさに「激熱」の枠なのである。
※今年は1,800m

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 10 10 105 6.7% 14.2%
牝馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%
セン馬 1 0 0 6 14.3% 14.3%

「牡馬」と「セン馬」が3着内を独占。
一方、「牝馬」は同時期に牝馬重賞が行われることもあり、出走自体が非常に少なくなっている。

6歳vs他の世代!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 2 1 0 8 18.2% 27.3%
5歳 0 3 1 17 0.0% 14.3%
6歳 5 4 3 28 12.5% 22.5%
7歳以上 3 2 6 59 4.3% 7.1%

「6歳馬」が5勝、2着4回、3着3回。
各馬の成長曲線にもよるが、競走馬として充実期を迎える「6歳馬」が貫録を見せている傾向にある。
また、「4歳馬」も2勝、2着1回の成績を挙げており、若手の勢いにも注目したいところだ。

唯一、勝ち星のない「5歳馬」だが、2017年から2年連続で連対中。
今年こそは相性の悪さを払拭したい。

上がり馬は狙える?

【アクアマリン賞の着順別の成績】

アクアマリン賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
アクアマリン賞1着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
アクアマリン賞2着 0 0 0 0 - -
アクアマリン賞3着 0 0 0 0 - -
アクアマリン賞4着以下 0 1 0 3 0.0% 25.0%

2014年よりブリリアントカップのトライアルレースとして実施されている「アクアマリン賞」。
出走条件は2014年~2016年が「B1B2」、2017年からは「A2以下」の格付馬となっている。
なお、2013年以前は非トライアルのため、2014年以降のデータとする。

一昨年までは「アクアマリン賞(A2以下)」⇒「ブリリアントカップ(旧準重賞)」⇒「大井記念(旧S2)」とステップアップしていたが、
「ブリリアントカップ」の壁は厚く、「アクアマリン賞」組から「ブリリアントカップ」の優勝馬はまだ出ていない(※)。
※2018年は「アクアマリン賞」組の出走馬はゼロ

条件戦から重賞へとステップアップする上がり馬を追いかけるのも楽しみの1つだが、
過去の傾向からすると、険しい道のりと言わざるを得ない。

なお、今年は「アクアマリン賞」と同条件で「ブリリアントカップトライアル競走」が行われている。

2019年ブリリアントカップトライアル競走の結果

金盃組は侮れない!

【金盃の着順別の成績】

金盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
金盃1着 0 0 1 1 0.0% 0.0%
金盃2着 2 0 0 3 40.0% 40.0%
金盃3着 0 0 1 2 0.0% 0.0%
金盃4着以下 1 1 3 34 2.6% 5.1%

2月に行われている長距離重賞「金盃(S2)」。
2009年~2014年(※)は2,000m、2015年以降は2,600mで行われているが、ブリリアントカップに転戦してくる傾向に変わりない。
※本分析の対象期間のみ記載

過去10年で「金盃」優勝馬は2頭が参戦し、3着が1回。
また、「金盃」2着馬は5頭が参戦し、2勝、5着3回の成績を残している。
「金盃」連対馬のブリリアントカップでの“掲示板率(5着内)”は85.7%と高く、安定した走りを見せていると言えるだろう。

また、「金盃」で4着以下に敗れた馬でもチャンスあり!
該当馬は過去10年で39頭がブリリアントカップに出走し、1勝、2着1回、3着3回と、巻き返すシーンも少なくない。


2019年金盃の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は南関東牝馬クラシック第2戦!4月23日(火)に大井競馬場で行われる「東京プリンセス賞(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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