
クリスマス決戦「ゴールドカップ(S2)」!
JBC開催に沸いた令和元年の浦和競馬場。
その締めくくりとなる短距離重賞を、過去10年のデータから分析してみよう!
※2008年~2010年は6月から7月に実施、2011年以降は12月に実施
※2001年以前は2,000mで実施(2002年~2007年はレース休止(未実施))
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2018年 | キャプテンキング | 大井 | ファスリエフ | 2人気 |
2017年 | ソルテ | 大井 | タイムパラドックス | 3人気 |
2016年 | トキノエクセレント | 川崎 | アッミラーレ | 6人気 |
2015年 | ソルテ | 大井 | タイムパラドックス | 1人気 |
2014年 | リアライズリンクス | 浦和 | ダイタクリーヴァ | 1人気 |
2013年 | ジョーメテオ | 浦和 | ネオユニヴァース | 2人気 |
2012年 | ナイキマドリード | 船橋 | ワイルドラッシュ | 1人気 |
2011年 | ナイキマドリード | 船橋 | ワイルドラッシュ | 1人気 |
2010年 | ボランタス | 川崎 | ティンバーカントリー | 4人気 |
2009年 | ノースダンデー | 船橋 | ダンシングカラー | 1人気 |
南関東で一時代を築いたソルテ。
引退レースとなった2017年をはじめ、ゴールドカップでは3戦2勝、2着1回の成績を残している。
ソルテの引退。
すなわち、新時代の幕開けとなった2018年のゴールドカップはキャプテンキングが優勝。
翌年の活躍を予感させる圧倒的なパフォーマンスはまだまだ記憶に新しいところだろう。
過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
ソルテの成績はこちら
左海誠二騎手が好成績!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2018年 | 坂井 英光 | 森 泰斗 | 御神本 訓史 |
2017年 | 吉原 寛人 | 的場 文男 | 繁田 健一 |
2016年 | 見澤 譲治 | 左海 誠二 | 張田 昂 |
2015年 | 吉原 寛人 | 真島 大輔 | 左海 誠二 |
2014年 | 左海 誠二 | 吉原 寛人 | 今野 忠成 |
2013年 | 坂井 英光 | 見澤 譲治 | 佐藤 博紀 |
2012年 | 戸崎 圭太 | 見澤 譲治 | 和田 譲治 |
2011年 | 戸崎 圭太 | 服部 茂史 | 水野 貴史 |
2010年 | 山崎 誠士 | 左海 誠二 | 的場 文男 |
2009年 | 左海 誠二 | 的場 文男 | 戸崎 圭太 |
「左海誠二騎手」が2勝、2着2回、3着1回と好成績!
「左海誠二騎手」は2013年&2014年に浦和リーディング(勝利数)を獲得、2015年以降も同リーディング3位以内と浦和を得意にしている。
今年も11月終了時点で2位につけており、2019年12月23日(月)~25日(水)に行われる年内最後の浦和開催も大注目となるだろう。
また、2019年12月から“調教師”となった「坂井英光元騎手」はゴールドカップ2勝。
2018年の優勝馬キャプテンキングとのコンビは印象深く、2019年も同コンビで3つのタイトルを獲得している。
2019年の浦和リーディング騎手はこちら
勢いのある大井所属馬に注目!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 2 | 4 | 4 | 25 | 5.7% | 17.1% |
船橋 | 3 | 3 | 4 | 37 | 6.4% | 12.8% |
大井 | 3 | 2 | 2 | 17 | 12.5% | 20.8% |
川崎 | 2 | 1 | 0 | 11 | 14.3% | 21.4% |
「大井所属馬」が3勝、2着2回、3着2回。
うち、3勝、2着2回、3着1回は直近5年での成績となる。
「大井所属馬」は2017年、2018年と連覇中でもあり、当然ながら今年も注目となるだろう。
1番人気馬の連対率は80.0%!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 5 | 3 | 1 | 1 | 50.0% | 80.0% |
2人気 | 2 | 1 | 3 | 4 | 20.0% | 30.0% |
3人気 | 1 | 2 | 1 | 6 | 10.0% | 30.0% |
4人気 | 1 | 1 | 1 | 7 | 10.0% | 20.0% |
5人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0.0% | 10.0% |
6人気以下 | 1 | 2 | 4 | 63 | 1.4% | 4.3% |
過去10年で「1番人気馬」が5勝、2着3回、3着1回!
好走率で見ると凄さがさらに際立ち、勝率50.0%、連対率80.0%、3着内率に至っては90.0%と、驚異的な数字を残している。
「1番人気馬」の好成績に伴い、「2番人気以下」は2着、3着が多くなっている。
その中でも注目したいのが「6番人気以下」の2着2回、3着4回。
「1番人気馬」は堅軸となっている一方、馬券を的中させるには、人気薄まで手広く流したほうが良いのかもしれない。
単勝は堅めの配当!紐は広めに!?
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2018年 | 330 | 1,040 | 4,710 |
2017年 | 480 | 680 | 4,360 |
2016年 | 2,160 | 1,520 | 45,830 |
2015年 | 150 | 770 | 4,300 |
2014年 | 160 | 570 | 8,210 |
2013年 | 320 | 2,560 | 23,360 |
2012年 | 140 | 250 | 8,600 |
2011年 | 160 | 12,600 | 182,320 |
2010年 | 1,510 | 1,100 | 21,820 |
2009年 | 220 | 960 | 2,880 |
平均 | 563 | 2,205 | 30,639 |
「単勝」は100円台が4回、200円~400円台が4回と堅い決着が多い。
「馬複」も低めの配当は多いが、1・2番人気でのワンツー決着は2012年の1回のみで、ガチガチの配当は少なくなっている。
同様に、「三連単」も平均30,639円とまずまずの配当。
前項の「人気別成績」でも記載したが、人気薄まで手広く抑えても良さそうだ。
浦和競馬は内枠有利!?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 0 | 1 | 7 | 20.0% | 20.0% |
2枠 | 0 | 2 | 1 | 7 | 0.0% | 20.0% |
3枠 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0.0% | 10.0% |
4枠 | 2 | 0 | 3 | 5 | 20.0% | 20.0% |
5枠 | 3 | 3 | 2 | 12 | 15.0% | 30.0% |
6枠 | 1 | 1 | 2 | 16 | 5.0% | 10.0% |
7枠 | 2 | 2 | 1 | 15 | 10.0% | 20.0% |
8枠 | 0 | 1 | 0 | 19 | 0.0% | 5.0% |
浦和競馬は1周1,200mの小回りコース。
となれば内枠勢(※)の成績が気になるところだが…「1~4枠」の4勝、2着3回に対して、「5~8枠」は6勝、2着7回。
「8枠」の成績はあまり振るわないものの、全体的には外枠の成績が良くなっている。
ゴールドカップは2017年から実施距離を「1,500m」⇒「1,400m」に変更。
変更初年度から1着「7枠」、2着「8枠」の決着となったが、実は「8枠」の連対は過去10年で初めてのことだった。
2018年10月1日~2019年9月30日に行われた距離別の「8枠」成績を調べてみると…
▼「浦和1,400m」:勝率7.2%、連対率15.4%、3着内率26.4%
▼「浦和1,500m」:勝率6.6%、連対率13.6%、3着内率22.3%
いずれの数字も「1,400m」の方が良いだけに、ゴールドカップの傾向も変わっていくのかもしれない。
ちなみに、昨年の「8枠」は10着と11着。人気通りの結果だっただけに、まだまだ推移を見守りたいところだ。
※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 10 | 10 | 10 | 82 | 8.9% | 17.9% |
牝馬 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
「牝馬」では2010年テイエムヨカドーの4着が最高成績。
ただし、南関東の冬期は牝馬重賞が盛んな時期でもあり、出走頭数自体が少なくなっている。
年齢による大きな差はない!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
4歳 | 3 | 2 | 1 | 14 | 15.0% | 25.0% |
5歳 | 2 | 2 | 2 | 13 | 10.5% | 21.1% |
6歳 | 2 | 1 | 4 | 17 | 8.3% | 12.5% |
7歳以上 | 3 | 5 | 3 | 43 | 5.6% | 14.8% |
「4歳」~「7歳以上」が勝ち数ではほぼ互角だが、勝率、連対率では「4歳馬」に分がある。
「3歳馬」は2011年から出走可能となっているものの、過去8回で3頭が出走したのみ。
ゴールドカップの斤量は「クラス別定(※)」となり、年齢による減量がないため、3歳馬にはやや厳しい条件なのだろう。
※A1級58kg A2級56kg B級以下54kg 牝馬2kg減
ゴールドカップTRまがたま賞!
まがたま賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
まがたま賞1着 | 1 | 1 | 0 | 3 | 20.0% | 40.0% |
まがたま賞2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
まがたま賞3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
まがたま賞4着以下 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0.0% | 0.0% |
2014年から実施されているゴールドカップTR「まがたま賞」。
過去5回の優勝馬は全てゴールドカップに参戦し、1勝、2着1回。
「A2以下」の条件馬で争われるトライアルなので、連対率40.0%は悪くない数字と言えそうだ。
ちなみに、連対した2頭はともに「小久保厩舎&左海誠二騎手」のコンビだった。
2019年まがたま賞の結果
JRA勢相手に好走していればチャンスは十分!
オーバルS着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーバルS1着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
オーバルS2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
オーバルS3着 | 1 | 0 | 0 | 1 | 50.0% | 50.0% |
オーバルS4着以下 | 2 | 1 | 1 | 10 | 14.3% | 21.4% |
浦和1,400mで行われているダートグレード競走。
施行時期が2011年からゴールドカップの前に行われるようになったので、過去8回分のデータを抽出してみよう。
過去8回で「オーバルスプリント出走組」は3勝、2着1回、3着1回。
優勝した3頭はいずれも「オーバルスプリント」で5着以内に好走していた実績を持つ。
JRA勢が相手の「オーバルスプリント」で上位争いをしてきた馬は要チェックと言えるだろう。
2019年テレ玉杯オーバルスプリントの結果
マイルグランプリは4着以下に敗れた馬が…!?
マイルGP着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
マイルGP1着 | 1 | 0 | 0 | 1 | 50.0% | 50.0% |
マイルGP2着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
マイルGP3着 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0.0% | 33.3% |
マイルGP4着以下 | 2 | 2 | 4 | 9 | 11.8% | 23.5% |
大井で行われる“秋の南関マイル王決定戦”!
冬場は牡馬が出走できるマイル前後の重賞が少ないこともあり、例年、多くの馬がゴールドカップに転戦してくる。
なお、こちらも施行時期が2011年からゴールドカップの前に行われるようになったので、過去8回分のデータとする。
過去8回の優勝馬からは2頭が参戦して1勝。
逆に出走数が多いのは「4着以下」で、のべ17頭が参戦し、2勝、2着2回、3着4回。
3着内率は「47.1%」と高く、昨年もマイルグランプリ8着のキャプテンキングが優勝、同15着のバンドオンザランが2着に好走している。
マイルグランプリ出走組は「4着以下」でも軽視は禁物だ。
2019年マイルグランプリの結果
浦和実績には要注目!!
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
経験あり | 8 | 8 | 7 | 64 | 9.2% | 18.4% |
経験なし | 2 | 2 | 3 | 26 | 6.1% | 12.1% |
浦和コースの「経験あり/なし」別の成績はご覧の通り。
「経験あり」は8勝、2着8回、3着7回に対して、「経験なし」は2勝、2着2回、3着3回となる。
では、浦和コースの“成績別”ではどうだろう。
「経験あり」の馬から、さらに浦和コースで「3着内の経験がある/なし」を条件に抽出した数字は以下の通り。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
3着内経験あり | 7 | 6 | 5 | 41 | 11.9% | 22.0% |
3着内経験なし | 1 | 2 | 2 | 23 | 3.6% | 10.7% |
「3着内経験あり」は7勝、2着6回、3着5回となり、勝率は11.9%、連対率は22.0%となる。
対して、「3着内経験なし」は1勝、2着2回、3着2回、勝率3.6%、連対率10.7%となり、好走率は「3着内経験あり」より劣る結果となった。
小回りコースの浦和は経験の有無に加えて、“得手不得手”も重要な要素の1つとなりそうだ。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は、12月30日(月)に大井競馬場で行われる「東京シンデレラマイル(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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