~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2019年12月25日(水) 
サラ系3歳以上 浦和1,400m
ゴールドカップ(S2)

レース紹介

クリスマス決戦「ゴールドカップ(S2)」!
JBC開催に沸いた令和元年の浦和競馬場。
その締めくくりとなる短距離重賞を、過去10年のデータから分析してみよう!

※2008年~2010年は6月から7月に実施、2011年以降は12月に実施
※2001年以前は2,000mで実施(2002年~2007年はレース休止(未実施))

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2018年 キャプテンキング 大井 ファスリエフ 2人気
2017年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 3人気
2016年 トキノエクセレント 川崎 アッミラーレ 6人気
2015年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 1人気
2014年 リアライズリンクス 浦和 ダイタクリーヴァ 1人気
2013年 ジョーメテオ 浦和 ネオユニヴァース 2人気
2012年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2011年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2010年 ボランタス 川崎 ティンバーカントリー 4人気
2009年 ノースダンデー 船橋 ダンシングカラー 1人気

南関東で一時代を築いたソルテ。
引退レースとなった2017年をはじめ、ゴールドカップでは3戦2勝、2着1回の成績を残している。

ソルテの引退。
すなわち、新時代の幕開けとなった2018年のゴールドカップはキャプテンキングが優勝。
翌年の活躍を予感させる圧倒的なパフォーマンスはまだまだ記憶に新しいところだろう。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
ソルテの成績はこちら

左海誠二騎手が好成績!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2018年 坂井 英光 森 泰斗 御神本 訓史
2017年 吉原 寛人 的場 文男 繁田 健一
2016年 見澤 譲治 左海 誠二 張田 昂
2015年 吉原 寛人 真島 大輔 左海 誠二
2014年 左海 誠二 吉原 寛人 今野 忠成
2013年 坂井 英光 見澤 譲治 佐藤 博紀
2012年 戸崎 圭太 見澤 譲治 和田 譲治
2011年 戸崎 圭太 服部 茂史 水野 貴史
2010年 山崎 誠士 左海 誠二 的場 文男
2009年 左海 誠二 的場 文男 戸崎 圭太

「左海誠二騎手」が2勝、2着2回、3着1回と好成績!
「左海誠二騎手」は2013年&2014年に浦和リーディング(勝利数)を獲得、2015年以降も同リーディング3位以内と浦和を得意にしている。
今年も11月終了時点で2位につけており、2019年12月23日(月)~25日(水)に行われる年内最後の浦和開催も大注目となるだろう。

また、2019年12月から“調教師”となった「坂井英光元騎手」はゴールドカップ2勝。
2018年の優勝馬キャプテンキングとのコンビは印象深く、2019年も同コンビで3つのタイトルを獲得している。

2019年の浦和リーディング騎手はこちら

勢いのある大井所属馬に注目!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 4 4 25 5.7% 17.1%
船橋 3 3 4 37 6.4% 12.8%
大井 3 2 2 17 12.5% 20.8%
川崎 2 1 0 11 14.3% 21.4%

「大井所属馬」が3勝、2着2回、3着2回。
うち、3勝、2着2回、3着1回は直近5年での成績となる。

「大井所属馬」は2017年、2018年と連覇中でもあり、当然ながら今年も注目となるだろう。

1番人気馬の連対率は80.0%!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 5 3 1 1 50.0% 80.0%
2人気 2 1 3 4 20.0% 30.0%
3人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
4人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
5人気 0 1 0 9 0.0% 10.0%
6人気以下 1 2 4 63 1.4% 4.3%

過去10年で「1番人気馬」が5勝、2着3回、3着1回!
好走率で見ると凄さがさらに際立ち、勝率50.0%、連対率80.0%、3着内率に至っては90.0%と、驚異的な数字を残している。

「1番人気馬」の好成績に伴い、「2番人気以下」は2着、3着が多くなっている。
その中でも注目したいのが「6番人気以下」の2着2回、3着4回。
「1番人気馬」は堅軸となっている一方、馬券を的中させるには、人気薄まで手広く流したほうが良いのかもしれない。

単勝は堅めの配当!紐は広めに!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2018年 330 1,040 4,710
2017年 480 680 4,360
2016年 2,160 1,520 45,830
2015年 150 770 4,300
2014年 160 570 8,210
2013年 320 2,560 23,360
2012年 140 250 8,600
2011年 160 12,600 182,320
2010年 1,510 1,100 21,820
2009年 220 960 2,880
平均 563 2,205 30,639

「単勝」は100円台が4回、200円~400円台が4回と堅い決着が多い。
「馬複」も低めの配当は多いが、1・2番人気でのワンツー決着は2012年の1回のみで、ガチガチの配当は少なくなっている。

同様に、「三連単」も平均30,639円とまずまずの配当。
前項の「人気別成績」でも記載したが、人気薄まで手広く抑えても良さそうだ。

浦和競馬は内枠有利!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 0 1 7 20.0% 20.0%
2枠 0 2 1 7 0.0% 20.0%
3枠 0 1 0 9 0.0% 10.0%
4枠 2 0 3 5 20.0% 20.0%
5枠 3 3 2 12 15.0% 30.0%
6枠 1 1 2 16 5.0% 10.0%
7枠 2 2 1 15 10.0% 20.0%
8枠 0 1 0 19 0.0% 5.0%

浦和競馬は1周1,200mの小回りコース。
となれば内枠勢(※)の成績が気になるところだが…「1~4枠」の4勝、2着3回に対して、「5~8枠」は6勝、2着7回。
「8枠」の成績はあまり振るわないものの、全体的には外枠の成績が良くなっている。

ゴールドカップは2017年から実施距離を「1,500m」⇒「1,400m」に変更。
変更初年度から1着「7枠」、2着「8枠」の決着となったが、実は「8枠」の連対は過去10年で初めてのことだった。

2018年10月1日~2019年9月30日に行われた距離別の「8枠」成績を調べてみると…
▼「浦和1,400m」:勝率7.2%、連対率15.4%、3着内率26.4%
▼「浦和1,500m」:勝率6.6%、連対率13.6%、3着内率22.3%

いずれの数字も「1,400m」の方が良いだけに、ゴールドカップの傾向も変わっていくのかもしれない。
ちなみに、昨年の「8枠」は10着と11着。人気通りの結果だっただけに、まだまだ推移を見守りたいところだ。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 10 10 82 8.9% 17.9%
牝馬 0 0 0 4 0.0% 0.0%
セン馬 0 0 0 4 0.0% 0.0%

「牝馬」では2010年テイエムヨカドーの4着が最高成績。
ただし、南関東の冬期は牝馬重賞が盛んな時期でもあり、出走頭数自体が少なくなっている。

年齢による大きな差はない!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 3 0.0% 0.0%
4歳 3 2 1 14 15.0% 25.0%
5歳 2 2 2 13 10.5% 21.1%
6歳 2 1 4 17 8.3% 12.5%
7歳以上 3 5 3 43 5.6% 14.8%

「4歳」~「7歳以上」が勝ち数ではほぼ互角だが、勝率、連対率では「4歳馬」に分がある。

「3歳馬」は2011年から出走可能となっているものの、過去8回で3頭が出走したのみ。
ゴールドカップの斤量は「クラス別定(※)」となり、年齢による減量がないため、3歳馬にはやや厳しい条件なのだろう。

※A1級58kg A2級56kg B級以下54kg 牝馬2kg減

ゴールドカップTRまがたま賞!

【まがたま賞の着順別の成績】

まがたま賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
まがたま賞1着 1 1 0 3 20.0% 40.0%
まがたま賞2着 0 0 0 0 - -
まがたま賞3着 0 0 0 0 - -
まがたま賞4着以下 0 0 0 6 0.0% 0.0%

2014年から実施されているゴールドカップTR「まがたま賞」。

過去5回の優勝馬は全てゴールドカップに参戦し、1勝、2着1回。
「A2以下」の条件馬で争われるトライアルなので、連対率40.0%は悪くない数字と言えそうだ。

ちなみに、連対した2頭はともに「小久保厩舎&左海誠二騎手」のコンビだった。

2019年まがたま賞の結果

JRA勢相手に好走していればチャンスは十分!

【テレ玉杯オーバルスプリント(オーバルS)の着順別の成績】

オーバルS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
オーバルS1着 0 0 0 0 - -
オーバルS2着 0 0 0 0 - -
オーバルS3着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
オーバルS4着以下 2 1 1 10 14.3% 21.4%

浦和1,400mで行われているダートグレード競走。
施行時期が2011年からゴールドカップの前に行われるようになったので、過去8回分のデータを抽出してみよう。

過去8回で「オーバルスプリント出走組」は3勝、2着1回、3着1回。
優勝した3頭はいずれも「オーバルスプリント」で5着以内に好走していた実績を持つ。

JRA勢が相手の「オーバルスプリント」で上位争いをしてきた馬は要チェックと言えるだろう。

2019年テレ玉杯オーバルスプリントの結果

マイルグランプリは4着以下に敗れた馬が…!?

【マイルグランプリ(マイルGP)の着順別の成績】

マイルGP着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
マイルGP1着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
マイルGP2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
マイルGP3着 0 1 0 2 0.0% 33.3%
マイルGP4着以下 2 2 4 9 11.8% 23.5%

大井で行われる“秋の南関マイル王決定戦”!
冬場は牡馬が出走できるマイル前後の重賞が少ないこともあり、例年、多くの馬がゴールドカップに転戦してくる。
なお、こちらも施行時期が2011年からゴールドカップの前に行われるようになったので、過去8回分のデータとする。

過去8回の優勝馬からは2頭が参戦して1勝。
逆に出走数が多いのは「4着以下」で、のべ17頭が参戦し、2勝、2着2回、3着4回。
3着内率は「47.1%」と高く、昨年もマイルグランプリ8着のキャプテンキングが優勝、同15着のバンドオンザランが2着に好走している。

マイルグランプリ出走組は「4着以下」でも軽視は禁物だ。

2019年マイルグランプリの結果

浦和実績には要注目!!

【浦和コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 8 8 7 64 9.2% 18.4%
経験なし 2 2 3 26 6.1% 12.1%

浦和コースの「経験あり/なし」別の成績はご覧の通り。
「経験あり」は8勝、2着8回、3着7回に対して、「経験なし」は2勝、2着2回、3着3回となる。

では、浦和コースの“成績別”ではどうだろう。
「経験あり」の馬から、さらに浦和コースで「3着内の経験がある/なし」を条件に抽出した数字は以下の通り。

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3着内経験あり 7 6 5 41 11.9% 22.0%
3着内経験なし 1 2 2 23 3.6% 10.7%

「3着内経験あり」は7勝、2着6回、3着5回となり、勝率は11.9%、連対率は22.0%となる。
対して、「3着内経験なし」は1勝、2着2回、3着2回、勝率3.6%、連対率10.7%となり、好走率は「3着内経験あり」より劣る結果となった。

小回りコースの浦和は経験の有無に加えて、“得手不得手”も重要な要素の1つとなりそうだ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は、12月30日(月)に大井競馬場で行われる「東京シンデレラマイル(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!

南関東4競馬場公式ウェブサイト nankankeiba.com

>重賞一覧