
南関東クラシック第1戦「羽田盃(S1)」!
南関東クラシックは羽田盃後、「6/5東京ダービー(S1)」、「7/10ジャパンダートダービー(Jpn1)」と続く。
JRAとは異なり、春シーズンに三冠競走が全て行われるのが特徴だ。
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2018年 | ヤマノファイト | 船橋 | エスポワールシチー | 1人気 |
2017年 | キャプテンキング | 大井 | ファスリエフ | 1人気 |
2016年 | タービランス | 浦和 | パイロ | 1人気 |
2015年 | ストゥディウム | 船橋 | ルースリンド | 2人気 |
2014年 | ハッピースプリント | 大井 | アッミラーレ | 1人気 |
2013年 | アウトジェネラル | 船橋 | アドマイヤドン | 2人気 |
2012年 | アートサハラ | 大井 | マンハッタンカフェ | 8人気 |
2011年 | クラーベセクレタ | 船橋 | ワイルドラッシュ | 1人気 |
2010年 | シーズザゴールド | 大井 | スキャターザゴールド | 2人気 |
2009年 | ナイキハイグレード | 船橋 | アグネスタキオン | 1人気 |
東京プリンセス賞の「南関データ分析」に続き、サウスヴィグラス産駒の話題を。
不動の地位を築いているサウスヴィグラス産駒だが、南関東クラシック三冠(牡牝)では「羽田盃」のみ勝利を手にしていない。
そもそも、同産駒は牡馬クラシックに縁がなかったわけだが、2017年にヒガシウィルウィンが東京ダービー&ジャパンダートダービーを制覇!
羽田盃では惜しくも2着に敗れていたため、同産駒による“南関東クラシック完全制覇”とはならなかったのだ。
なお、昨年の羽田盃は同産駒の出走馬が「ゼロ」。
南関東クラシック完全制覇の夢は、2019年以降に出走する産駒達に託されることになる。
森泰斗騎手が3年連続連対中!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2018年 | 本橋 孝太 | 森 泰斗 | 矢野 貴之 |
2017年 | 矢野 貴之 | 森 泰斗 | 赤岡 修次 |
2016年 | 森 泰斗 | 本田 正重 | 赤岡 修次 |
2015年 | 石崎 駿 | 左海 誠二 | 今野 忠成 |
2014年 | 吉原 寛人 | 川島 正太郎 | 今野 忠成 |
2013年 | 御神本 訓史 | 真島 大輔 | 張田 京 |
2012年 | 今野 忠成 | 戸崎 圭太 | 本橋 孝太 真島 大輔 |
2011年 | 戸崎 圭太 | 町田 直希 | 酒井 忍 |
2010年 | 内田 博幸 | 戸崎 圭太 | 木村 健 |
2009年 | 戸崎 圭太 | 酒井 忍 | 今野 忠成 |
※2012年はジャルディーノ、プレティオラスが3着同着
直近3年に限ると、3名の騎手の活躍が目立つ。
特に、「森泰斗騎手」の相性が良く、1勝、2着2回の成績で3年連続連対中だ。
また、「矢野貴之騎手」は1勝、3着1回、「赤岡修次騎手」は3着2回。
2017年には上記3名の騎手が3着内を独占している。
1番人気馬は連対率80%!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 6 | 2 | 0 | 2 | 60.0% | 80.0% |
2人気 | 3 | 2 | 1 | 4 | 30.0% | 50.0% |
3人気 | 0 | 4 | 2 | 4 | 0.0% | 40.0% |
4人気 | 0 | 1 | 2 | 7 | 0.0% | 10.0% |
5人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.0% | 0.0% |
6人気以下 | 1 | 1 | 6 | 80 | 1.1% | 2.3% |
「1番人気馬」が6勝、2着2回!連対率は驚異の80.0%!
さらに、「2番人気馬」が3勝、2着2回の成績を残しており、「1、2番人気馬」同士でのワンツー決着は4回もある。
また、“連対”に限ると、過去10年の連対馬20頭のうち、18頭を「4番人気以内」の馬が占めている。
「6番人気以下」はのべ88頭が出走し1勝、2着1回、3着6回(※)。
連対数は上位人気馬に劣るものの、3連勝式の3着欄にはマークしたいところだ。
※2012年は9番人気ジャルディーノ、11番人気プレティオラスが3着同着
堅い重賞!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2018年 | 180 | 2,090 | 19,500 |
2017年 | 220 | 330 | 9,720 |
2016年 | 240 | 660 | 9,520 |
2015年 | 640 | 490 | 61,170 |
2014年 | 110 | 450 | 1,180 |
2013年 | 390 | 1,400 | 9,340 |
2012年 | 2,610 | 7,190 | 307,890 321,880 |
2011年 | 120 | 720 | 6,020 |
2010年 | 560 | 330 | 3,870 |
2009年 | 150 | 210 | 1,460 |
平均 | 522 | 1,387 | 68,323 |
※2012年は3着同着のため、2通りの配当金額の合算を2012年の配当として平均配当を算出
前述の「人気別成績」で示した通り、上位人気馬同士でのワンツー決着が多いため、「単勝」、「馬複」は比較的堅い配当となっている。
また、3着には人気薄の台頭はあるものの、「三連単」が万馬券となったのは2012年、2015年、2018年の3回のみ。
船橋&大井所属馬が好成績!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 0 | 1 | 12 | 7.1% | 7.1% |
船橋 | 5 | 5 | 3 | 21 | 14.7% | 29.4% |
大井 | 4 | 5 | 2 | 60 | 5.6% | 12.7% |
川崎 | 0 | 0 | 5 | 14 | 0.0% | 0.0% |
「船橋所属馬」と「大井所属馬」が“2強”を形成。
両競馬場所属の馬が隔年で優勝している状況で、「船橋所属馬」が5勝、2着5回、「大井所属馬」が4勝、2着5回とほぼ互角の成績だ。
唯一、両競馬場以外で連対しているのが2016年優勝のタービランス(浦和所属馬)。
「浦和所属馬」としては、1995年ヒカリルーフアス以来の羽田盃制覇でもあった。
勝率・連対率が高い「船橋所属馬」、地元の利がある「大井所属馬」、それとも・・・
枠番による有利不利は少ない
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 0 | 0 | 10 | 16.7% | 16.7% |
2枠 | 0 | 1 | 2 | 10 | 0.0% | 7.7% |
3枠 | 1 | 2 | 1 | 13 | 5.9% | 17.6% |
4枠 | 3 | 0 | 1 | 13 | 17.6% | 17.6% |
5枠 | 1 | 0 | 1 | 17 | 5.3% | 5.3% |
6枠 | 0 | 3 | 2 | 15 | 0.0% | 15.0% |
7枠 | 3 | 3 | 1 | 13 | 15.0% | 30.0% |
8枠 | 0 | 1 | 3 | 16 | 0.0% | 5.0% |
「7枠」が3勝、2着3回と好成績を挙げているものの、「内枠/外枠(※)」の成績に大きな偏りは見られない。
過去10年の羽田盃平均出走頭数は13.8頭。
南関東で一番広い「大井外回りコース(1周1,600m)」ということもあり、どの枠からでも各馬が力を出し切れる傾向にあるようだ。
※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
実績ある牝馬には要注目
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 9 | 10 | 102 | 6.9% | 13.8% |
牝馬 | 1 | 1 | 1 | 4 | 14.3% | 28.6% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
牡馬クラシック第1戦ということもあり、牝馬の出走は過去10年で7頭と少ない。
一方で「牝馬」の“好走率”は高く、「2009年モエレエターナル(3着)」、「2011年クラーベセクレタ(優勝)」、
「2012年エミーズパラダイス(2着)」が3着内に好走している。
それもそのはず。
「クラーベセクレタ」は羽田盃トライアル「京浜盃(S2)」、「モエレエターナル」は牡馬混合重賞「ニューイヤーカップ(S3)」の優勝馬。
エミーズパラダイスは2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」で2着の実績があった。
牡馬クラシックとはいえ、実力を兼ね備えた牝馬の挑戦は見逃せないところだろう。
京浜盃優勝馬が主役!
京浜盃着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
京浜盃1着 | 5 | 2 | 0 | 2 | 55.6% | 77.8% |
京浜盃2着 | 2 | 1 | 1 | 5 | 22.2% | 33.3% |
京浜盃3着 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0.0% | 0.0% |
京浜盃4着以下 | 1 | 3 | 4 | 39 | 2.1% | 8.5% |
羽田盃トライアル「京浜盃」との関連性が非常に高い。
「京浜盃」優勝馬は過去10年で9頭が羽田盃に出走し、5勝、2着2回。
目下、5年連続で「京浜盃」優勝馬から羽田盃の連対馬(3勝)を輩出しているのだ。
さらに、「京浜盃」2着馬の成績は2勝、2着1回。
「京浜盃」の1、2着馬が羽田盃でどちらも連対しなかったケースは2012年の1回しかない。
ちなみに、「京浜盃」以外のレースをステップに羽田盃を制した馬は2012年アートサハラ、2017年キャプテンキングの2頭。
アートサハラは羽田盃と同舞台の「チューリップ特別(大井1,800m※)」を制しての戴冠。
キャプテンキングは南関東移籍初戦ではあったものの、JRAオープンの「ヒヤシンスS」で5着に好走していた。
※2019年は未実施
2019年京浜盃の結果
頑張れクラウンカップ組!
クラウンC着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
クラウンC1着 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
クラウンC2着 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% |
クラウンC3着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
クラウンC4着以下 | 0 | 0 | 1 | 10 | 0.0% | 0.0% |
羽田盃トライアルの「クラウンカップ(S3)」。
クラウンカップは施行時期によって「羽田盃トライアル」or「東京ダービートライアル」として実施されており、
過去10年では、2009年・2013年・2014年が東京ダービートライアルとして行われている。
※東京ダービートライアル時は、「クラウンカップ」⇒「羽田盃」が”連闘”となり、2009年に1頭だけ出走している
「クラウンカップ」出走馬のうち、羽田盃で3着内に好走した馬は2頭。
2011年2着のヴェガス(羽田盃3着)、2015年10着のラッキープリンス(羽田盃3着)が該当する。
南関東クラシックの有力馬が参戦する京浜盃と比較すると、データ上では劣勢と言わざるを得ない。
2019年クラウンカップの結果
重賞に昇格した雲取賞!
雲取賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
雲取賞1着 | 1 | 1 | 0 | 4 | 16.7% | 33.3% |
雲取賞2着 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0.0% | 0.0% |
雲取賞3着 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
雲取賞4着以下 | 0 | 0 | 1 | 20 | 0.0% | 0.0% |
2019年から「S3重賞」に昇格した「雲取賞(S3)」。
施行条件も「大井1,600m(内)」 ⇒ 「大井1,800m(外)」に替わり、例年以上に羽田盃との関連性は高くなってくるだろう。
なお、1、2着馬には羽田盃への優先出走権が付与される。
「雲取賞」出走組はのべ36頭が出走し、1勝、2着1回、3着1回。
昨年までの「準重賞」のデータにはなるが、やや苦戦を強いられていると言えそうだ。
ただし、「雲取賞」は今年から重賞に昇格。
レースレベルが上がっただけに、昨年までの傾向は変わってくるかもしれない。
2019年雲取賞の結果
創設3年目のトライアル
クラシックTR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
クラシックTR1着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
クラシックTR2着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
クラシックTR3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
クラシックTR4着以下 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
2017年から行われている「クラシックトライアル競走」。
1着馬には東京ダービー、1、2着馬には羽田盃への優先出走権が付与される。
2019年クラシックトライアル競走の結果
ハイセイコー記念覇者に注目!
2歳重賞 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
鎌倉記念優勝馬 | 0 | 2 | 1 | 2 | 0.0% | 40.0% |
平和賞優勝馬 | 1 | 0 | 1 | 2 | 25.0% | 25.0% |
ハイセイコー記念優勝馬 | 2 | 2 | 1 | 3 | 25.0% | 50.0% |
全日本2歳優駿優勝馬 | 1 | 0 | 0 | 0 | 100.0% | 100.0% |
南関東では例年、9月~12月にかけて2歳重賞が行われる。
「全日本2歳優駿」を制したハッピースプリントは別格として…羽田盃と相性が良いのは「ハイセイコー記念」出走組。
過去10年で8頭のハイセイコー記念覇者が参戦し、2勝、2着2回、3着1回の成績を残している。
また、「鎌倉記念」、「平和賞」出走組の好走率も悪くない数字だ。
ちなみに、今年の京浜盃(南関データ分析)でも同様のデータを抽出しているが、その時の数字は下表の通り。
2歳重賞 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
鎌倉記念優勝馬 | 1 | 1 | 1 | 4 | 14.3% | 28.6% |
平和賞優勝馬 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0.0% | 0.0% |
ハイセイコー記念優勝馬 | 1 | 0 | 0 | 5 | 16.7% | 16.7% |
全日本2歳優駿優勝馬 | 1 | 0 | 0 | 0 | 100.0% | 100.0% |
京浜盃時とは出走頭数が異なるものの、羽田盃での連対率は全ての重賞で上昇。
特に「ハイセイコー記念」優勝馬は顕著で、京浜盃時の連対率16.7%(6頭中、1頭連対)から、50.0%(8頭中、4頭連対)にまで上向いている。
この4頭の連対馬だが、2頭(※)は京浜盃で4着以下に敗れているだけに、“本番で一変”する馬には注意が必要だろう。
※2015年1着ストゥディウムは京浜盃11着、2013年2着ソルテは同4着
※残りの2頭は、2016年2着トロヴァオが京浜盃未出走、2009年1着ナイキハイグレードは京浜盃も優勝
ちなみに、昨年も傾向的には同じで、「ハイセイコー記念」優勝馬ハセノパイロは京浜盃5着、羽田盃3着だった。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は令和最初の南関重賞!5月1日(水祝)に浦和競馬場で行われる「しらさぎ賞(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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