~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2019年10月30日(水) 
サラ系2歳 船橋1,600m
平和賞(S3)

レース紹介

2歳重賞「平和賞(S3)」
“名馬の宝庫”船橋競馬場で行われる2歳重賞!
地元馬か?それとも遠征馬か!?地方交流として行われる一戦を過去のデータから分析してみよう。

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2018年 ヒカリオーソ 川崎 フリオーソ 6人気
2017年 リンノストーン 北海道 スマートロビン 5人気
2016年 スカイサーベル 船橋 ディープスカイ 7人気
2015年 アンサンブルライフ 浦和 アジュディケーティング 1人気
2014年 ストゥディウム 船橋 ルースリンド 8人気
2013年 ナイトバロン 船橋 Tiznow 2人気
2012年 インサイドザパーク 船橋 タイムパラドックス 1人気
2011年 エンジェルツイート 北海道 タイキシャトル 7人気
2010年 ヴァインバッハ 船橋 アグネスタキオン 6人気
2009年 ナンテカ 北海道 スマートボーイ 1人気

歴代優勝馬からは、2019年の東京ダービー馬ヒカリオーソをはじめ、南関クラシックホースが3頭誕生(インサイドザパーク・ストゥディウム)。
さらに、2歳女王エンジェルツイートを輩出するなど、レベルの高い重賞となっている。

また、南関東出身馬を父に持つ馬も活躍している。
ストゥディウムの父ルースリンドは、南関東で重賞4勝の実績。
さらに、昨年の優勝馬ヒカリオーソの父フリオーソは、現役時代に南関東のJpn1競走を6勝し、現役引退後は種牡馬(※)として大活躍中だ。

※2019年の南関リーディングサイアー第4位(10/15現在・収得賞金順)

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

JRA所属騎手に注目?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2018年 瀧川 寿希也 笹川 翼 井上 俊彦
2017年 真島 大輔 和田 譲治 御神本 訓史
2016年 矢野 貴之 中野 省吾 山口 達弥
2015年 左海 誠二 矢野 貴之 笹川 翼
2014年 石崎 駿 的場 文男 繁田 健一
2013年 本田 正重 張田 京 五十嵐 冬樹
2012年 左海 誠二 御神本 訓史 岩田 康誠
2011年 森 泰斗 的場 文男 御神本 訓史
2010年 石崎 駿 水野 貴史 蛯名 正義
2009年 武 豊 内田 博幸 山田 信大

過去10年で複数回優勝している騎手は「石崎駿騎手」と「左海誠二騎手」で2勝ずつ。
また、平和賞が初の重賞制覇(南関)となった騎手は「森泰斗騎手」と「本田正重騎手」。
それぞれエンジェルツイート、ナイトバロンで初タイトルを手にしている。

その他、目立つところでは「JRA所属騎手」が活躍している点。
太字の騎手が「JRA所属騎手」に該当するが、「武豊騎手」は平和賞が唯一の南関重賞タイトル(※)となっている。
近年は平和賞当日の番組にJRA交流競走が組まれていないが、もし組まれるようであれば、JRA所属騎手のエキストラ騎乗には注目したいところだ。

※ダートグレード競走を除く

船橋vsホッカイドウ競馬!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 1 1 9 8.3% 16.7%
船橋 5 6 3 37 9.8% 21.6%
大井 0 1 1 9 0.0% 9.1%
川崎 1 0 0 12 7.7% 7.7%
南関以外 3 2 5 23 9.1% 15.2%

地元の「船橋所属馬」が5勝、2着6回、3着3回。
南関東4場では抜けた成績を残しているように、地元のタイトルをしっかりとキープしている。

そんな地元勢に“挑戦”する図式となる「南関以外」からの遠征馬。
過去10年で3勝、2着2回、3着5回となるが、これは全て「ホッカイドウ競馬所属馬」が該当する。
レベルの高さには定評のある同所属馬だが、長旅を感じさせない力強い走りには今年も注目となるだろう。

南関生え抜きvsホッカイドウ競馬デビュー馬!

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 6 6 5 59 7.9% 15.8%
ホッカイドウ競馬 4 4 5 25 10.5% 21.1%
その他 0 0 0 6 0.0% 0.0%

続いて、「デビューした地区別」の成績。

前項の「所属競馬場別の成績」と傾向は同じで、「南関東デビュー馬」と「ホッカイドウ競馬デビュー馬」がほぼ互角の勝ち数となった。
ただし、出走頭数が少ない「ホッカイドウ競馬デビュー馬」は勝率、連対率ともに「南関東デビュー馬」を上回る。

ちなみに、「南関東デビュー馬」が3着内を独占した回数は2回。
一方、「ホッカイドウ競馬デビュー馬」は3着内を独占したことはなく、3着内に2頭好走した回数は5回ある。

なお、ホッカイドウ競馬から南関東移籍後に平和賞を制した馬は2013年のナイトバロンのみ。

人気薄は頭勝負!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 3 2 2 30.0% 60.0%
2人気 1 3 1 5 10.0% 40.0%
3人気 0 0 3 7 0.0% 0.0%
4人気 0 3 1 6 0.0% 30.0%
5人気 1 0 0 9 10.0% 10.0%
6人気以下 5 1 3 61 7.1% 8.6%

人気薄の激走が目立つ競走。
過去10年の人気別勝利数では、なんと「6番人気以下」の馬が最多の5勝を挙げている。
今となっては驚きだが、昨年の優勝馬ヒカリオーソも「6番人気」での戴冠だった。

上位人気では「1番人気馬」の信頼度が高く、過去10年で3勝、2着3回、3着2回。
勝率30.0%はやや低く感じるが、3着内率80.0%の安定感は魅力だろう。

1番人気馬が軸だが、着順次第で高配当に!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2018年 860 1,380 163,910
2017年 1,080 910 11,700
2016年 4,980 14,350 162,660
2015年 230 1,610 6,640
2014年 1,640 8,680 598,440
2013年 530 590 23,730
2012年 190 310 1,720
2011年 1,380 4,420 45,350
2010年 1,400 4,410 88,010
2009年 250 320 3,350
平均 1,254 3,698 110,551

「単勝」は4桁配当が5回。
経験の浅い2歳馬、ホッカイドウ競馬からの遠征馬など、不確定要素が多いだけに一筋縄ではいかない。
ただし、ビックリ配当は2016年の「4,980円」のみで、“人気割れの一戦”となっているようだ。

「馬複」、「三連単」は両極端な結果に。
過去10年で1番人気馬が8回も3着内に好走していることを考えると、ボックス、マルチ馬券で“妙味あり”といったところだろうか。
ちなみに、1番人気馬が馬券に絡まなかった年は2010年と2014年の2回となる。

真ん中の枠と大外枠!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 0 0 9 10.0% 10.0%
2枠 0 1 2 6 0.0% 11.1%
3枠 1 2 2 7 8.3% 25.0%
4枠 2 1 0 11 14.3% 21.4%
5枠 2 1 2 12 11.8% 17.6%
6枠 2 1 1 15 10.5% 15.8%
7枠 1 1 1 16 5.3% 10.5%
8枠 1 3 2 14 5.0% 20.0%

「真ん中の枠」が好相性。
勝率1位の「4枠(14.3%)」、連対率1位の「3枠(25.0%)」、過去3年で2勝の「6枠」…

その他、目立つところでは「8枠」。
連対率は20.0%で、3着内に好走した頭数「6頭」は、枠番別の最多頭数となっている。

一方、内枠勢はというと…「1枠」が1勝、「2枠」が0勝と苦戦中。
2017年に「1枠」が待望の勝利を手にしているが、これは2002年グリンゼファー以来、15年ぶりの勝利だった。
また、「2枠」の勝利は2005年グッドストーンを最後に出ていない。

牝馬の好走率が高い!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 7 8 7 81 6.8% 14.6%
牝馬 3 2 3 9 17.6% 29.4%
セン馬 0 0 0 0 - -

出走頭数が少ない「牝馬」だが、“好走率”は総じて高い。

過去10年で「牝馬」はのべ17頭が出走し、8頭が3着内に好走。
勝率17.6%、連対率29.4%、3着内率47.1%は、いずれも「牡馬」を大きく上回っている。
また、2頭同時に好走することが多く、2010年、2011年、2017年は、2頭の「牝馬」が3着内に好走している。

なお、3着内に好走した「牝馬8頭」の平均人気は4.5番人気。
1番人気に支持されていた馬は昨年のトーセンガーネットのみなので、人気薄でも軽視は禁物となりそうだ。

【平和賞トライアル】

平和賞と同じ「船橋1,600m」で行われているトライアルレース。
なお、サンプル数が少ないため、今年の結果のみご紹介するが、ぜひとも参考にしたいレースだろう。

2019年シーチャリオット・メモリアル(平和賞TR)の結果

2019年トーシンブリザード・メモリアル(平和賞TR)の結果

重賞ウイナーには大注目!

【鎌倉記念の着順別の成績】

鎌倉記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
鎌倉記念1着 2 0 0 1 66.7% 66.7%
鎌倉記念2着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
鎌倉記念3着 0 1 0 3 0.0% 25.0%
鎌倉記念4着以下 1 1 1 17 5.0% 10.0%

南関東で最初に行われる2歳重賞「鎌倉記念(S2)」。

過去10年で鎌倉記念覇者は3頭が出走しているが、そのうちの2頭が平和賞も制している。
両レースの間隔が短い年も多く、転戦してきた馬は3頭と少ないが、出走してくるようなら注目を集めるだろう。
※今年は“連闘”となるので、転戦馬は限られそう…

また、鎌倉記念で2着以下に敗れた馬は、2勝、2着2回、3着1回。
昨年はヒカリオーソが、鎌倉記念4着から優勝を手にしている。

2019年鎌倉記念の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回も2歳重賞!11月13日(水)に大井競馬場で行われる「ハイセイコー記念(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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