
~未来優駿~「鎌倉記念(S2)」
2019年最初の南関東2歳重賞。
南関東の有力馬はもちろんのこと、全国から実力馬が参戦してくる“地方交流”として行われる一戦だ。
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2018年 | ミューチャリー | 船橋 | パイロ | 1人気 |
2017年 | リコーワルサー | 大井 | ブラックタイド | 7人気 |
2016年 | ストーンリバー | 北海道 | ホワイトマズル | 2人気 |
2015年 | ポッドガイ | 川崎 | パイロ | 1人気 |
2014年 | オウマタイム | 船橋 | タイムパラドックス | 7人気 |
2013年 | ニシノデンジャラス | 北海道 | スペシャルウィーク | 2人気 |
2012年 | インサイドザパーク | 船橋 | タイムパラドックス | 2人気 |
2011年 | ニシノファイター | 北海道 | フォーティナイナーズサン | 9人気 |
2010年 | キスミープリンス | 浦和 | ノーリーズン | 3人気 |
2009年 | ナンテカ | 北海道 | スマートボーイ | 5人気 |
「南関東」&「ホッカイドウ競馬」の各馬によってハイレベルな戦いが繰り広げられている。
過去10年の優勝馬からは、インサイドザパーク、ミューチャリーの南関東クラシックホース2頭。
さらには、「北海優駿(H1)」覇者ニシノファイターなど、翌年の両地区クラシック戦線で活躍する馬を多く輩出している。
ちなみに、鎌倉記念の優勝馬は南関東クラシック第1戦「羽田盃(S1)」と相性が良い。
過去10年で羽田盃まで駒を進めた馬は6頭いるが、そのうちの4頭は羽田盃で3着内に好走している(1勝、2着2回、3着1回)。
どの騎手にもチャンスあり!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2018年 | 御神本 訓史 | 五十嵐 冬樹 | 今野 忠成 |
2017年 | 森 泰斗 | 真島 大輔 | 山崎 誠士 |
2016年 | 井上 幹太 | 真島 大輔 | 石崎 駿 |
2015年 | 矢野 貴之 | 的場 文男 | 真島 大輔 |
2014年 | 繁田 健一 | 石崎 駿 | 左海 誠二 |
2013年 | 今野 忠成 | 張田 京 | 山崎 誠士 |
2012年 | 左海 誠二 | 今野 忠成 | 服部 茂史 |
2011年 | 小国 博行 | 坂井 英光 | 繁田 健一 |
2010年 | 戸崎 圭太 | 左海 誠二 | 酒井 忍 |
2009年 | 坂井 英光 | 桑島 孝春 | 岩田 康誠 |
南関東4場、ホッカイドウ競馬の各所属騎手が均等に活躍している。
地元の川崎所属騎手に限ると、「今野忠成騎手」が1勝、2着1回、3着1回、「山崎誠士騎手」が3着2回。
川崎所属騎手にとっては、2013年の「今野忠成騎手」以来の勝利を目指すことになる。
地元勢の奮起は!?
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 1 | 1 | 9 | 8.3% | 16.7% |
船橋 | 3 | 6 | 1 | 14 | 12.5% | 37.5% |
大井 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% |
川崎 | 1 | 0 | 5 | 36 | 2.4% | 2.4% |
南関以外 | 4 | 3 | 2 | 28 | 10.8% | 18.9% |
「南関東4場」の計6勝に対して、「南関以外」の所属馬は4勝。
「南関以外」で3着内に好走しているのは「ホッカイドウ競馬」所属馬のみなので、実質的には「南関東vsホッカイドウ競馬」となる。
「南関東」で最も成績が良いのは、3勝、2着6回、3着1回の「船橋所属馬」。
昨年は「矢野義幸厩舎」のミューチャリーが優勝しているが、残りの2勝は「林正人厩舎(インサイドザパーク・オウマタイム)」が挙げている
「ホッカイドウ競馬」では、堂山厩舎が3勝と相性が良い。
昨年もリンゾウチャネル(※)が2着に好走しているように、地方通算1,500勝を超える名門厩舎からは今年も目が離せない。
※後のホッカイドウ競馬三冠馬
一方、地元の「川崎所属馬」は大苦戦中。
過去10年でのべ42頭が出走したものの1勝を挙げるのみで、勝率、連対率は所属別では最も低くなっている。
ただし、昨年を含めて3着が5回もあるので、もう一押しが効けば…
南関生え抜きvsホッカイドウ競馬デビュー馬!
デビュー地区 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
南関東 | 5 | 6 | 8 | 65 | 6.0% | 13.1% |
ホッカイドウ競馬 | 5 | 4 | 2 | 26 | 13.5% | 24.3% |
その他 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
続いて、「デビューした地区別」の成績。
前項の「所属競馬場別の成績」と同様、「南関東デビュー馬」と「ホッカイドウ競馬デビュー馬」が勝ち数ではほぼ互角の成績となった。
近年はホッカイドウ競馬でデビューして、翌年の南関東クラシックへと歩みを進める馬も多いが、
鎌倉記念の時点では、“南関東生え抜き馬”も結果を出していると言えそうだ。
ちなみに、ホッカイドウ競馬から南関東移籍後に鎌倉記念を制したのは2014年のオウマタイムのみ。
初経験でも問題なし!?
左回り | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
経験あり | 5 | 8 | 7 | 67 | 5.7% | 14.9% |
経験なし | 5 | 2 | 3 | 28 | 13.2% | 18.4% |
こちらは「左回りの経験有無」による成績だが、「経験なし」はほぼほぼホッカイドウ競馬所属馬が該当するので、ご参考までに。
南関東のコース設定は、浦和・船橋・川崎が「左回り」、大井が「右回り」。
南関東以外の地方競馬は盛岡のみ「左回り」で、その他は全て「右回り」で行われている。
となると、鎌倉記念で注目したいのは「左回りの経験」だ。
鎌倉記念が「初の左回り」となった馬はのべ38頭出走し、5勝、2着2回、3着3回。
個々の馬の資質にもよるが、初の左回りでも対応している馬が多いということだろう。
1番人気は3着内率70%、2番人気は連対率70%!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 2 | 2 | 3 | 3 | 20.0% | 40.0% |
2人気 | 3 | 4 | 0 | 3 | 30.0% | 70.0% |
3人気 | 1 | 1 | 2 | 6 | 10.0% | 20.0% |
4人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.0% | 0.0% |
5人気 | 1 | 1 | 3 | 5 | 10.0% | 20.0% |
6人気以下 | 3 | 2 | 2 | 68 | 4.0% | 6.7% |
「1番人気馬」は過去10年で2勝。
信頼度が高いとは言い難いものの、3着内率70.0%(2着2回、3着3回)の安定感は魅力だろう。
※過去5年に限ると、3着内率80.0%(2勝、2着1回、3着1回)
連対率が最も高いのは「2番人気馬」。
その連対率は驚異の70.0%を誇り、現在、4年連続連対中と連軸にはぴったりだ。
堅い配当も多い!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2018年 | 190 | 560 | 7,780 |
2017年 | 1,300 | 3,160 | 58,530 |
2016年 | 340 | 590 | 7,950 |
2015年 | 200 | 230 | 1,610 |
2014年 | 1,510 | 4,300 | 31,070 |
2013年 | 350 | 1,480 | 6,620 |
2012年 | 490 | 400 | 6,690 |
2011年 | 4,090 | 17,720 | 230,660 |
2010年 | 570 | 1,000 | 14,910 |
2009年 | 850 | 2,880 | 19,970 |
平均 | 989 | 3,232 | 38,579 |
1,2番人気馬が好成績のため、平穏な決着も多い。
過去10年で6番人気以下の馬が3着内に好走した回数はのべ7回。
うち、優勝した2011年、2014年、2017年は各賭式で高配当だが、それ以外は比較的平穏な決着と言えるだろう。
外枠勢が圧倒的に有利!?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0.0% | 10.0% |
2枠 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% |
3枠 | 3 | 0 | 0 | 11 | 21.4% | 21.4% |
4枠 | 0 | 1 | 1 | 14 | 0.0% | 6.3% |
5枠 | 0 | 3 | 5 | 9 | 0.0% | 17.6% |
6枠 | 2 | 1 | 1 | 16 | 10.0% | 15.0% |
7枠 | 1 | 0 | 1 | 16 | 5.6% | 5.6% |
8枠 | 3 | 3 | 1 | 13 | 15.0% | 30.0% |
「内枠(※)」の成績を合計すると4勝、2着3回、3着2回、同様に「外枠」は6勝、2着7回、3着8回。
3着内の回数は「内枠:9回」に対して、「外枠:21回」となり、数字面では「外枠有利」の傾向にある。
「外枠勢」では「8枠」が3勝、2着3回、3着1回と成績が良いのだが、今回は「5枠」をピックアップ。
「5枠」は勝ち星こそ無いものの、2着3回、3着5回と相性は抜群。
特に、近年の成績が良く、2017年、2018年と「5枠」の2頭が揃って3着内に好走しているのだ。
なお、「5枠」と「8枠」が同時に3着内に好走した回数は、過去5年で3回もある。
昨年の「南関データ分析」でも該当したが、2歳重賞は「外枠勢有利」の傾向にあるようだ。
※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
牡馬が優勢!
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 10 | 8 | 8 | 67 | 10.8% | 19.4% |
牝馬 | 0 | 2 | 2 | 28 | 0.0% | 6.3% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
過去10年で「牡馬」が10勝、2着8回、3着8回。
「牝馬」は負担重量(※)で1kgのアドバンテージがあるが、「牡馬有利」のデータとなっている。
なお、1~3着の「牝馬」には、同じく川崎で行われる2歳牝馬重賞「ローレル賞(S2)」への優先出走権が付与される。
鎌倉記念で上位争いした牝馬には要注目となるだろう。
※負担重量:「牡馬55kg」、「牝馬54kg」
トライアルレースの成績は?
若武者賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
若武者賞1着 | 0 | 2 | 1 | 5 | 0.0% | 25.0% |
若武者賞2着 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0.0% | 16.7% |
若武者賞3着 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0.0% | 0.0% |
若武者賞4着以下 | 0 | 0 | 1 | 10 | 0.0% | 0.0% |
※2011年1着同着(2頭ともに鎌倉記念出走)
鎌倉記念と同じ「川崎1,500m」で行われるトライアル競走「若武者賞」。
過去10年で鎌倉記念優勝馬は出ていないものの、2着が3回、3着も3回ある。
とりわけ好成績は「若武者賞1着馬」で、のべ8頭が出走し、2着2回、3着1回の成績を残している。
2019年若武者賞の結果
競走馬は経験が大切?
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
3戦以内 | 2 | 5 | 4 | 45 | 3.6% | 12.5% |
4戦以上 | 8 | 5 | 6 | 50 | 11.6% | 18.8% |
“2歳最初の重賞”ということで、気になるのは「レース経験数」。
上記は「レース経験数」を「3戦以内」と「4戦以上」に分けたデータとなる。
「レース経験数」が「3戦以内」の馬は2勝。
対して、「4戦以上」は8勝を挙げており、「3戦以内」を大きく上回る結果となった。
これを、[2009年~2013年]と[2014年~2018年]の5年に分けてみると…
[2009年~2013年]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
3戦以内 | 0 | 1 | 2 | 29 | 0.0% | 3.1% |
4戦以上 | 5 | 4 | 3 | 19 | 16.1% | 29.0% |
[2014年~2018年]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
3戦以内 | 2 | 4 | 2 | 16 | 8.3% | 25.0% |
4戦以上 | 3 | 1 | 3 | 31 | 7.9% | 10.5% |
直近5年の「3戦以内」の成績が著しく上昇しているのが分かる。
ホッカイドウ競馬はもちろんのこと、南関東でも2歳戦の開始時期が早まる傾向にあり、それに伴い2歳馬の質も向上しているのかもしれない。
ちなみに、昨年のミューチャリー、一昨年のリコーワルサーは3戦目で鎌倉記念を制している。
今回の「南関データ分析」はここまで!
南関東は2週連続の2歳重賞!次回は10月30日(水)に船橋競馬場で行われる「平和賞(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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