~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2019年7月25日(木) 
サラ系3歳以上 浦和1,400m
プラチナカップ(S3)

レース紹介

夏の浦和重賞!「プラチナカップ(S3)」!
一昨年までは「準重賞」として行われていたレースだが、昨年からは「S3重賞」へと昇格!
夏場の浦和競馬には重賞がなかったわけだが、本重賞の実施により充実が図られた形だ。
特に、今年は「JBCスプリント(Jpn1)」が行われる舞台でもあり、要注目となるだろう。

※一昨年までの“準重賞”を含めたデータ分析とする

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2018年 キタサンミカヅキ 船橋 キングヘイロー 1人気
2017年 フォクスホール 浦和 ホールウォーカー 3人気
2016年 タマモホルン 浦和 ワイルドラッシュ 1人気
2015年 インフォーマー 川崎 タイムパラドックス 3人気
2014年 ファイヤープリンス 浦和 オンファイア 6人気
2013年 ミラーコロ 川崎 ゴールドアリュール 1人気
2012年 センゲンコスモ 川崎 トーホウエンペラー 2人気
2011年 クリムゾンクエスト 船橋 コロナドズクエスト 4人気
2010年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2009年 ヴァイタルシーズ 川崎 カコイーシーズ 2人気

準重賞当時から「浦和1,400m」という条件は変わらないものの、出走できる格付け(クラス)はバラバラ。
2009年はA2以下、2010年~2013年はA3以下、2014年~2017年はA2以下(※)だ。

重賞となった昨年からはもちろんオープン。
クラス別の別定となっており、「A1級58kg」、「A2級56kg」、「B級以下54kg」で牝馬は2kg減量される。
番組賞金額や重賞勝ち鞍による加増がないので、実績馬も出走しやすいレースと言えるだろう。

※本分析の対象期間のみ記載
※2013年までは、A級が[A1~A3]の3クラスに分かれていた(現在のA級はA1とA2のみ)

父から子への継承…

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2018年 森 泰斗 今野 忠成 張田 昂
2017年 笹川 翼 中野 省吾 左海 誠二
2016年 張田 昂 赤岡 修次 本田 正重
2015年 張田 昂 石崎 隆之 本田 正重
2014年 左海 誠二 張田 京 金子 正彦
2013年 御神本 訓史 町田 直希 山崎 誠士
2012年 的場 文男 御神本 訓史 川島 正太郎
2011年 澤田 龍哉 御神本 訓史 張田 京
2010年 川島 正太郎 町田 直希 今野 忠成
2009年 真島 大輔 戸崎 圭太 森 泰斗

過去4年で2勝、3着1回の「張田昂(アキラ)騎手」。
2013年6月にデビューした若手の有望株で、父は調教師でもある「張田京(タカシ)調教師」だ。

「張田京調教師」は騎手時代、数々のタイトルを獲得してきたが、プラチナカップは2、3着が1回ずつ。
騎手としては2015年3月末をもって引退しており、同年9月のプラチナカップで「張田昂騎手」がリベンジしたことになる。

「張田昂騎手」は昨年も8番人気馬で3着に好走。
プラチナカップとの相性の良さを存分に示した結果となっている。

近年は浦和所属馬が好調!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 3 4 1 38 6.5% 15.2%
船橋 3 4 7 22 8.3% 19.4%
大井 0 1 0 8 0.0% 11.1%
川崎 4 1 2 11 22.2% 27.8%

「川崎所属馬」が4勝の活躍で、勝率22.2%、連対率27.8%はトップの成績。
出走頭数は全18頭と多くはないものの、質の高さが際立っている印象だ。

地元の「浦和所属馬」と「船橋所属馬」の成績も悪くない。
ともに、3勝、2着4回の成績を残しており、昨年は1着「船橋所属馬」⇒2着「浦和所属馬」の決着となっている。

ちなみに、「浦和所属馬」の3勝、2着4回は“過去5年”で達成した数字ということを付け加えておこう。

上位人気馬が強い!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 1 1 4 40.0% 50.0%
2人気 2 3 0 5 20.0% 50.0%
3人気 2 1 2 5 20.0% 30.0%
4人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 1 2 5 51 1.7% 5.1%

上位人気馬が順当に結果を出しているレース。
「1~3番人気馬」が全て3着内を外した回数は1回しかなく、逆に3着内に2頭以上来た回数は7回を数える。
この傾向は重賞になっても変わらず、昨年は「1番人気馬」⇒「2番人気馬」のワンツー決着となっている。

ただし、上位3頭を「1~3番人気馬」が独占した回数は1回もない。

近年は落ち着いた配当

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2018年 150 340 10,680
2017年 420 730 7,010
2016年 180 170 2,790
2015年 450 3,300 105,210
2014年 1,050 8,590 128,280
2013年 130 390 2,440
2012年 480 3,880 35,110
2011年 800 1,470 8,380
2010年 290 1,180 7,160
2009年 410 1,300 16,250
平均 436 2,135 32,331

「単勝」の平均配当は436円。
人気馬が順当に結果を残す重賞でもあり、過去10年で4桁配当は1回しかない。

「馬複」、「三連単」は高配当となるケースが多かったものの、近年は低配当の傾向に。
過去3年に限ると「馬複」の平均配当は413円、「三連単」は同6,827円だ。

内枠有利だが…!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 2 1 5 20.0% 40.0%
2枠 0 2 1 7 0.0% 20.0%
3枠 0 2 1 7 0.0% 20.0%
4枠 1 0 0 9 10.0% 10.0%
5枠 2 2 3 8 13.3% 26.7%
6枠 2 0 1 14 11.8% 11.8%
7枠 2 1 2 13 11.1% 16.7%
8枠 1 1 1 16 5.3% 10.5%

「内枠(※)」の連対率が全体的には高い傾向。
特に「1枠」は、勝率、連対率ともにNo.1の成績を残している。

一方の「外枠勢」。
「5枠」~「7枠」が2勝ずつを挙げているので、実は「内枠勢」よりも勝利数が多いのだ。
2018年4月1日~2019年3月31日に行われた「浦和1,400m」の枠番別成績を見てみると…
「内枠勢(※)」が圧倒的有利とはなっていないので、「外枠」だからといって軽視は禁物だろう。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

牝馬が頑張る!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 8 6 5 51 11.4% 20.0%
牝馬 2 3 3 14 9.1% 22.7%
セン馬 0 1 2 14 0.0% 5.9%

勝利数、連対数では「牡馬」に分があるものの、勝率、連対率は「牝馬」も劣らない。
「牝馬」は過去10年でのべ22頭が参戦し、2勝(勝率9.1%)、2着3回(連対率22.7%)、3着3回と、「牡馬」に引けを取らない成績を残してる。

4歳&5歳が中心!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 2 0 0 33.3% 100.0%
4歳 4 1 0 9 28.6% 35.7%
5歳 3 4 2 19 10.7% 25.0%
6歳 1 2 5 15 4.3% 13.0%
7歳以上 1 1 3 36 2.4% 4.9%

「4歳&5歳馬」が主役。
「4歳馬」は過去10年で4勝、「5歳馬」は3勝を挙げており、「4歳&5歳馬」を合計すると7勝にもなる。

勝率、連対率では「3歳馬」。
過去10年で「3歳馬」は3頭が参戦し、1勝、2着2回、連対率はなんと100.0%だ!

プラチナカップの施行時期は夏場が8回、12月が2回。
「3歳馬」が連対したのは12月に行われた2013年と2014年、8月に行われた2012年となっている。

なお、プラチナカップは“クラス別定”なので、年齢による斤量減は設けられていない。

経験は大事!

【浦和コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 9 9 8 63 10.1% 20.2%
経験なし 1 1 2 16 5.0% 10.0%

浦和コースの「経験あり/なし」別の成績は上記データの通り。
古馬戦なので浦和コースの経験がある馬は多いものの、「経験あり」の成績が圧倒的に良い。

唯一、「経験なし」で勝利を手にしている馬はナイキマドリード。
浦和重賞4勝、うちダートグレード競走1勝を誇る“浦和巧者”だが、2010年のプラチナカップが初めての浦和コースだった。

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は7月31日(水)に大井競馬場で行われる「サンタアニタトロフィー(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!

南関東4競馬場公式ウェブサイト nankankeiba.com

>重賞一覧