~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2019年8月22日(木) 
サラ系3歳以上 川崎1,600m
スパーキングサマーカップ(S3)

レース紹介

春夏マイル重賞戦線のクライマックス「スパーキングサマーカップ(S3)」!
春シーズンから続くマイル重賞戦線は「スパーキングサマーカップ」が最終戦!
激戦のマイル重賞戦線を戦ってきた馬が強いのか?それとも…!?

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2018年 ウェイトアンドシー 浦和 オレハマッテルゼ 1人気
2017年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気
2016年 ブルーチッパー 大井 ボーナスフィーバー 2人気
2015年 ブルーチッパー 大井 ボーナスフィーバー 2人気
2014年 トーセンアレス 浦和 アドマイヤドン 6人気
2013年 トーセンアドミラル 船橋 キングカメハメハ 3人気
2012年 クラーベセクレタ 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2011年 ベルモントルパン 船橋 アジュディケーティング 9人気
2010年 ディアーウィッシュ 船橋 クロフネ 2人気
2009年 マルヨフェニックス 笠松 エイシンサンディ 2人気

“元”JRA所属馬が好成績を残している重賞。
該当馬はクラーベセクレタ、マルヨフェニックスを除く8頭で、うち6頭(※)はJRAオープンにまで出世している。
※ウェイトアンドシー、ディアーウィッシュ以外の6頭(2、3歳時を除く)

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2018年 今野 忠成 御神本 訓史 森 泰斗
2017年 的場 文男 岡部 誠 和田 譲治
2016年 森 泰斗 笹川 翼 山崎 誠士
2015年 真島 大輔 的場 文男 本田 正重
2014年 張田 京 左海 誠二 御神本 訓史
2013年 川島 正太郎 見澤 譲治 森 泰斗
2012年 戸崎 圭太 張田 京 石崎 駿
2011年 石崎 駿 坂井 英光 張田 京
2010年 今野 忠成 石崎 駿 川島 正太郎
2009年 尾島 徹 石崎 隆之 戸崎 圭太

地元の「今野忠成騎手」が2勝。
本競走は今年で16回目と歴史は浅いが、川崎所属騎手で優勝しているのは「今野忠成騎手」のみだ。

好調の大井所属馬!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 3 0 15 10.0% 25.0%
船橋 4 4 6 19 12.1% 24.2%
大井 3 2 3 12 15.0% 25.0%
川崎 0 1 1 27 0.0% 3.4%
南関以外 1 0 0 21 4.5% 4.5%

「浦和」、「船橋」、「大井」の各所属馬がほぼ横一線。
ただし、近況では「大井所属馬」の成績が抜群に良く、過去4年で3勝、2着2回、3着3回の成績を残している。

一方、地元の「川崎所属馬」は過去10年で2着1回、3着1回。
前項「騎手の傾向」でもそうだが、地元勢の奮起に期待したいところだろう。

また、「南関東以外の所属馬」は、2009年に笠松所属のマルヨフェニックスが優勝。
南関東で行われている古馬マイル重賞(※)では唯一の“地方交流競走”となっており、力のある遠征馬には注目したい。

※ダートグレード競走、牝馬限定戦を除く

安定感の1番人気?それとも2番人気馬で頭勝負!?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 3 2 2 30.0% 60.0%
2人気 4 0 1 5 40.0% 40.0%
3人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
4人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
5人気 0 0 4 6 0.0% 0.0%
6人気以下 2 5 1 66 2.7% 9.5%

「1番人気馬」が堅軸。
過去10年で3勝、2着3回、3着2回の成績を残しており、連対率は60.0%、3着内率は80.0%にもなる。
昨年も「1番人気馬」が勝利を手にしたように、安定感は抜群といってもいいだろう。

優勝回数では「2番人気馬」。
勝率40.0%(4勝)は「1番人気馬」を上回る数字だが、反面、4着以下に敗れた回数も5回ある。
昨年こそ3着だったものの、“勝つか負けるか”という両極端な成績となる傾向にあるようだ。

3着内率80.0%の「1番人気馬」を軸にするか、勝率40.0%の「2番人気馬」を頭固定にするか。
ちなみに、「1着:2番人気馬」⇒「2着:1番人気馬」の決着は過去10年で1回のみ。
さらに、「6番人気以下」の2着5回をどう組み合わせるかもポイントになりそうだ。

人気馬は堅軸なので…

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2018年 290 910 4,580
2017年 190 1,330 11,410
2016年 350 4,370 33,020
2015年 540 470 8,830
2014年 2,060 2,420 37,550
2013年 510 770 9,810
2012年 130 2,290 28,470
2011年 6,340 31,650 864,720
2010年 240 4,180 18,810
2009年 350 1,630 7,350
平均 1,100 5,002 102,455

「単勝」は低配当、「馬複」は高配当となることが多い。
前項の「人気別成績」の通り、1・2番人気馬の計7勝と、6番人気以下の2勝、2着5回が影響しているのだろう。

また、2011年を除いた「三連単」の平均配当は「17,759円」。
「馬複」の配当を考えると低めに感じるが、これは1番人気馬の3着内率80.0%によるところが大きそうだ。
ちなみに、1番人気馬が馬券に絡まなかった年は2011年と2016年の2回。

外枠を狙え!!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 2 8 0.0% 0.0%
2枠 0 2 0 8 0.0% 20.0%
3枠 1 0 0 13 7.1% 7.1%
4枠 2 1 1 14 11.1% 16.7%
5枠 0 2 2 14 0.0% 11.1%
6枠 2 2 3 12 10.5% 21.1%
7枠 3 2 1 12 16.7% 27.8%
8枠 2 1 1 13 11.8% 17.6%

「外枠勢(※)」が抜群の成績。
特に「6枠」、「7枠」、「8枠」の成績が良く、この3枠だけで7勝、2着5回、3着5回の成績を挙げている。

川崎コースはフルゲート14頭で、「3枠以降」が複数頭となるが、
それを加味しても、勝率、連対率は内枠勢より高い数字になっている。

一方、「内枠勢」を合計すると3勝、2着3回、3着3回。
真ん中よりの「4枠」が2勝、2着1回、3着1回と際立つものの、「1枠」、「2枠」からは優勝馬が出ていない。
データ的に見ると「内枠」は少し割引が必要だろう。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

夏は牝馬!強い牝馬に注目!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 6 9 9 79 5.8% 14.6%
牝馬 3 1 0 14 16.7% 22.2%
セン馬 1 0 1 1 33.3% 33.3%

「牝馬」が3勝、2着1回と好成績。
出走数はのべ18頭と少ないものの、勝率16.7%、連対率22.2%は「牡馬」を上回っている。

牝馬で勝利した馬は「クラーベセクレタ(2012年)」と「ブルーチッパー(2015年&2016年)」の2頭。
ブルーチッパーは牝馬限定のダートグレード競走で勝ち負け、クラーベセクレタは南関東牡馬クラシック二冠などを制した実力馬だ。

地方生え抜きは若い馬!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 2 0.0% 0.0%
4歳 1 0 1 9 9.1% 9.1%
5歳 2 2 1 15 10.0% 20.0%
6歳 3 2 3 22 10.0% 16.7%
7歳以上 4 6 5 46 6.6% 16.4%

経験が豊富な馬が結果を残している傾向。
出走頭数自体も年齢を重ねるほど多くなっており、「7歳以上馬」の計61頭は年齢別では最多だ。

「4歳馬」唯一の優勝は2012年のクラーベセクレタ。
「5歳馬」は2009年マルヨフェニックスと2015年ブルーチッパーの2頭。
本分析の最初の項目「過去10年の優勝馬」でご紹介した“地方出身馬”の2頭(クラーベセクレタ・マルヨフェニックス)が該当することになる。

裏を返せば…経験を重ねた元JRA所属馬が力を見せているということだろう。

高配当を提供!?

【スパーキングサマーチャレンジ(SSチャレンジ)の着順別の成績】

SSチャレンジ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
SSチャレンジ1着 0 0 1 5 0.0% 0.0%
SSチャレンジ2着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
SSチャレンジ3着 0 0 0 0 - -
SSチャレンジ4着以下 1 0 1 2 25.0% 25.0%

スパーキングサマーカップと同じ「川崎1,600m」で行われるトライアルレース。
出走できる馬は「A2以下」の格付馬となるので、重賞への挑戦権をかけた争いとなっている。

「スパーキングサマーチャレンジ」出走組からは、のべ13頭が出走して1勝、3着2回。
やや分が悪い成績だが、2011年は4着ベルモントルパン及び5着ザグが、スパーキングサマーカップでそれぞれ1着、3着に好走している。
この年は三連単864,720円のビッグ配当となり、立役者は9番人気と12番人気の上記2頭だった。

2019年スパーキングサマーチャレンジの結果

上位馬の好走率は高い!

【サンタアニタトロフィー(サンタアニタT)の着順別の成績】

サンタアニタT着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
サンタアニタT1着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
サンタアニタT2着 0 2 0 2 0.0% 50.0%
サンタアニタT3着 1 2 1 1 20.0% 60.0%
サンタアニタT4着以下 0 1 2 19 0.0% 4.5%

7月下旬~8月上旬に大井で行われるマイル重賞「サンタアニタトロフィー(S3)」。

スパーキングサマーカップの約3週間前に行われる重賞だが、優勝馬の参戦は1頭のみと少ない。
となると、注目は「サンタアニタトロフィー」で惜敗した各馬。

「サンタアニタトロフィー」2着馬は4頭が参戦して2着2回。
同3着馬は5頭が参戦して1勝、2着2回、3着1回となっており、“重賞好走馬”がその実力を十分に発揮しているといえそうだ。

2019年サンタアニタトロフィーの結果

上位勢は苦戦…

【京成盃グランドマイラーズ(京成盃GM)の着順別の成績(過去9回)】

京成盃GM着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京成盃GM1着 1 0 0 3 25.0% 25.0%
京成盃GM2着 0 0 2 3 0.0% 0.0%
京成盃GM3着 0 0 2 2 0.0% 0.0%
京成盃GM4着以下 2 2 0 8 16.7% 33.3%

※2009年は10月開催のため、本分析から除外

6月に船橋で行われるマイル重賞「京成盃グランドマイラーズ(S3)」。

過去9回の「京成盃グランドマイラーズ」1~3着馬は、のべ13頭が参戦し、1勝、3着4回。
「京成盃グランドマイラーズ」優勝馬に限ると、4頭が参戦して1勝、4着以下3回とやや苦戦を強いられている印象だ。

2019年京成盃グランドマイラーズの結果

同条件もあまり直結しない…

【川崎マイラーズの着順別の成績】

川崎マイラーズ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎マイラーズ1着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
川崎マイラーズ2着 0 0 3 5 0.0% 0.0%
川崎マイラーズ3着 0 1 1 1 0.0% 33.3%
川崎マイラーズ4着以下 1 1 0 12 7.1% 14.3%

5月に川崎で行われるマイル重賞「川崎マイラーズ(S3)」。
スパーキングサマーカップと同舞台で行われるだけに、関連性が非常に気になるレースだ。

過去10年の「川崎マイラーズ」1~3着馬は13頭が出走して、1勝、2着1回、3着4回。
半分の馬は好走していることになるが、勝利を手にするシーンは少ない。

ちなみに「レース別の成績」でご紹介してきた上記3つのマイル重賞(※)。
“同年に3つ全て出走”かつ”スパーキングサマーカップで3着内に好走”した馬は、2015年3着のトーセンアドミラルのみ。
春~夏にかけて行われる南関マイル重賞戦線は、まさに“サバイバル戦”といえるだろう。

※サンタアニタトロフィー、京成盃グランドマイラーズ、川崎マイラーズ

2019年川崎マイラーズの結果

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は8月28日(水)に大井競馬場で行われる「アフター5スター賞(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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