
3歳スプリント王決定戦「優駿スプリント(S2)」!
2011年より実施されている3歳スプリント重賞!
3歳限定としては南関東唯一のスプリント重賞となるため、3歳スプリンターにとっては大目標となる一戦だ。
なお、優駿スプリントは「帝王賞(Jpn1)」前日の6月25日(火)に行われるのでご注意を!
※優駿スプリントは今年で9回目となるので、過去8年分のデータとする
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2018年 | クルセイズスピリツ | 大井 | サウスヴィグラス | 11人気 |
2017年 | バンドオンザラン | 川崎 | スズカコーズウェイ | 8人気 |
2016年 | エイシンヒート | 大井 | Street Sense | 2人気 |
2015年 | ルックスザットキル | 大井 | Wildcat Heir | 1人気 |
2014年 | アピア | 大井 | ファスリエフ | 1人気 | 2013年 | ハードデイズナイト | 川崎 | サウスヴィグラス | 2人気 | 2012年 | ゴールドキャヴィア | 船橋 | ゴールドアリュール | 4人気 | 2011年 | ミヤサンキューティ | 大井 | クロフネ | 2人気 |
今年1月の「船橋記念(S3)」をはじめ、船橋5ハロン重賞を3勝しているアピアは2014年の優勝馬。
さらに、ハードデイズナイト、ルックスザットキルと、南関東の短距離重賞を複数制している“スピードスター”を多く輩出している。
ちなみに、アメリカ出身のルックスザットキルは2018年から北海道のイーストスタッドで種牡馬入り(2021年に初年度産駒デビュー)。
地方出身馬の種牡馬入りは多くはないが、天性のスピードを受け継いだ産駒の登場が今から楽しみだ。
若手騎手が活躍!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2018年 | 西 啓太 | 赤岡 修次 | 本田 正重 |
2017年 | 赤岡 修次 | 的場 文男 | 左海 誠二 |
2016年 | 矢野 貴之 | 上田 健人 | 笹川 翼 |
2015年 | 早田 功駿 | 赤嶺 亮 | 的場 文男 |
2014年 | 御神本 訓史 | 本橋 孝太 | 瀧川 寿希也 |
2013年 | 山崎 誠士 | 見澤 譲治 | 森 泰斗 |
2012年 | 御神本 訓史 | 真島 大輔 | 的場 文男 |
2011年 | 真島 大輔 | 今野 忠成 | 森 泰斗 |
若手騎手の活躍に注目!
1990年生まれの「早田功駿騎手」は、2015年の優駿スプリントが初の重賞タイトル!
主戦を務めていたルックスザットキルとのコンビでは、合計3つのタイトルを獲得している。
また、1994年生まれの「西啓太騎手」も、昨年の優駿スプリントが初タイトル。
同騎手は2014年にデビューし、昨年の3月29日には通算100勝を達成している。
ちなみに、上記2名は“父も騎手”という共通点がある。
「西啓太騎手」の父は岩手で活躍していた「西康志元騎手」、「早田功駿騎手」の父は現役の大井ジョッキー「早田秀治騎手」だ。
大井所属馬が強い!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0.0% | 0.0% |
船橋 | 1 | 0 | 3 | 23 | 3.7% | 3.7% |
大井 | 5 | 6 | 3 | 50 | 7.8% | 17.2% |
川崎 | 2 | 2 | 1 | 21 | 7.7% | 15.4% |
地元の「大井所属馬」は5勝、2着6回、3着3回。
昨年は1~3着を「大井所属馬」が独占したほか、過去8年で連対を外したのは1回しかないという堅実ぶり。
ただし、「大井所属馬」が1~3着を独占したのは昨年の1回のみ。
「浦和」、「船橋」、「川崎」の各所属馬の食い込みにも注意したいところだ。
軸は人気馬だが…
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 2 | 2 | 0 | 4 | 25.0% | 50.0% |
2人気 | 3 | 2 | 0 | 3 | 37.5% | 62.5% |
3人気 | 0 | 1 | 2 | 5 | 0.0% | 12.5% |
4人気 | 1 | 1 | 1 | 5 | 12.5% | 25.0% |
5人気 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0.0% | 0.0% |
6人気以下 | 2 | 2 | 5 | 77 | 2.3% | 4.7% |
「1番人気馬」及び「2番人気馬」が順当に結果を出している。
過去8年のうち、7回は「1番人気馬」or「2番人気馬」が連対しており、この2頭によるワンツー決着も2回ある。
ただし、両人気馬とも“3着が1度もない”ので、揃って馬券圏内に好走した回数もワンツーとなった2回しかないのだ。
となると、人気薄の激走に注意したい。
「6番人気以下」の成績はデータの通りだが、そのうち、2勝、2着2回、3着4回は過去5年でのもの。
昨年は1着から順に「11番人気」⇒「8番人気」⇒「6番人気」で決まっているように、人気薄の台頭が目立ってきた重賞でもある。
ちなみに、過去5年の「6番人気以下」で3着内に好走した8頭のうち、5頭は「大井以外」の所属馬によるものだったりする。
高配当になってきた!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2018年 | 4,780 | 31,940 | 1,389,700 |
2017年 | 2,890 | 1,050 | 76,140 |
2016年 | 450 | 1,060 | 71,690 |
2015年 | 270 | 690 | 16,580 |
2014年 | 110 | 5,820 | 41,700 |
2013年 | 240 | 1,630 | 23,280 |
2012年 | 880 | 2,020 | 30,330 |
2011年 | 380 | 1,450 | 26,040 |
平均 | 1,250 | 5,708 | 209,433 |
「単勝」の平均配当は「1,250円」。
2017年及び2018年が高配当となったものの、上位人気馬が結果を出しているため、全体的には低めの配当が多い。
「馬複」は4桁配当が過去8年で6回、万馬券が1回。
1番人気と2番人気が揃って連対した時でも690円(2015年)と1,060円(2016年)なので、ガチガチの配当とはならない傾向だ。
同様に、「三連単」も高めの配当が期待できそう。
昨年の130万円オーバーこそ特殊なケースだが、近年は、年を追うごとに配当が高くなっている。
真ん中の枠が安定!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 0 | 0 | 14 | 12.5% | 12.5% |
2枠 | 1 | 0 | 1 | 14 | 6.3% | 6.3% |
3枠 | 2 | 1 | 0 | 11 | 14.3% | 21.4% |
4枠 | 1 | 4 | 2 | 9 | 6.3% | 31.3% |
5枠 | 1 | 1 | 1 | 13 | 6.3% | 12.5% |
6枠 | 1 | 2 | 2 | 11 | 6.3% | 18.8% |
7枠 | 0 | 0 | 0 | 16 | 0.0% | 0.0% |
8枠 | 0 | 0 | 2 | 14 | 0.0% | 0.0% |
枠番別の成績は「内枠有利」の傾向。
昨年は「6枠」が1、2着を独占したものの、2017年以前の7回は全て「5枠以内」が優勝し、うち6回は「1~4枠」が占めている。
また、2着は「3~6枠」の真ん中に集中しているが、その中でも、2着が4回もある「4枠」に注目したい。
「4枠」は過去8年で1勝、2着4回、3着2回と抜群の成績を残しており、3着内率は43.8%にもなる。
3着内に絡まなかった年は2013年と2017年の2回だが、2017年は隣の「5枠」が2着。
この年は「3枠両頭」が競走除外となったため、「5枠」のスタート位置は、実質“4枠”だったことを付け加えておこう。
一方、外枠勢は苦戦気味で、「7枠」は3着内がゼロ、「8枠」も3着が2回あるのみ。
優駿スプリントは多頭数(※)となることが多いだけに、枠順の違いも重要なファクターとなりそうだ。
※2017年(除外2頭)以外は全てフルゲート16頭立て
牝馬だって速い!
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 5 | 4 | 7 | 63 | 6.3% | 11.4% |
牝馬 | 3 | 4 | 1 | 38 | 6.5% | 15.2% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
「牡馬」が5勝、2着4回に対して、「牝馬」は3勝、2着4回。
昨年も「牝馬」が2、3着に好走しているように、牡馬/牝馬で互角の戦いが演じられている。
3歳スプリント路線は牡馬/牝馬ともに「優駿スプリント」が大目標のレース。
“スピードスター”には性別など関係ない!ということだろう。
最重要トライアル出走組は好相性!?
優駿STR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
優駿STR1着 | 2 | 2 | 0 | 2 | 33.3% | 66.7% |
優駿STR2着 | 0 | 0 | 2 | 4 | 0.0% | 0.0% |
優駿STR3着 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0.0% | 0.0% |
優駿STR4着以下 | 2 | 0 | 0 | 30 | 6.3% | 6.3% |
※2012年から実施されているので、過去7年の成績
「優駿スプリント」と「同コース」「同距離」で行われる最重要トライアルレース!
「優駿STR」の優勝馬からは、過去7年で2頭の「優駿スプリント」優勝馬を輩出し、2着も2回ある。
2016年の優駿STR優勝馬は優駿スプリントに出走していないため、優駿STR優勝馬の連対率は66.7%と抜群の成績だ。
2019年優駿スプリントトライアルの結果
今年から優駿スプリントのトライアルレースとなった「若潮スプリント」。
船橋1,000mで争われる一戦で、1着馬には優駿スプリントへの優先出走権が付与される。
2019年若潮スプリントの結果
コース経験は重要なファクター!?
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
経験あり | 6 | 6 | 5 | 71 | 6.8% | 13.6% |
経験なし | 2 | 2 | 3 | 31 | 5.3% | 10.5% |
優駿スプリントの舞台である「大井1,200m」の経験があるか否か。
「経験あり」の出走頭数が多いため、率的には大差ないが、「経験あり」は過去8年で6勝、2着6回、3着5回。
“経験が生きている”ということが言えそうだ。
さらに、細かく見てみよう。
「大井1,200m」を3勝以上している馬の成績は以下の通り。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
3勝以上馬 | 3 | 2 | 1 | 7 | 23.1% | 38.5% |
「大井1,200m」を3勝以上している馬は3勝、2着2回、3着1回。
連対率は38.5%となっており、前述の大井1,200mの「経験あり(連対率13.6%)」よりも連対率が高くなっている。
大井1,200mが得意な馬は要チェックとなりそうだ。
差し・追い込み馬が侮れない!
1着 | 2着 | 3着 | |
---|---|---|---|
1番手 | 2 | 0 | 0 |
2~5番手 | 4 | 7 | 0 |
6~10番手 | 2 | 1 | 5 |
11番手以降 | 0 | 0 | 3 |
過去8年の「1~3着馬」の「4コーナーでの位置取り」はご覧の通り。
「1着馬」の位置取りに差はないものの、「2着馬」及び「3着馬」は明確な結果が出ている。
「2着馬」は「2~5番手」の7回、「6~10番手」の1回、「3着馬」は「6~10番手」が5回、「11番手以降」が3回ある。
逃げ馬が活躍するイメージのある短距離戦だが、優駿スプリントに限っては「差し・追い込み馬」の活躍にも注目したい。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はスーパースプリントシリーズ2019ファイナル!7月17日(水)に船橋競馬場で行われる「習志野きらっとスプリント(S2)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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