~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年1月15日(水) 
サラ系3歳 浦和1,600m
ニューイヤーカップ(S3)

レース紹介

クラシック戦線開幕!「ニューイヤーカップ(S3)」!
新年最初の浦和開催を彩る3歳マイル重賞!
南関東クラシックにも繋がる大注目の一戦を、過去10年のデータから分析してみよう。

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 トーセンガーネット 浦和 アグネスデジタル 3人気
2018年 ヤマノファイト 船橋 エスポワールシチー 3人気
2017年 ヒガシウィルウィン 船橋 サウスヴィグラス 1人気
2016年 モリデンルンバ 船橋 マーベラスサンデー 3人気
2015年 ラッキープリンス 浦和 サイレントディール 4人気
2014年 ファイヤープリンス 浦和 オンファイア 8人気
2013年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 3人気
2012年 ゴールドメダル 大井 ゴールドヘイロー 1人気
2011年 ドラゴンウィスカー 船橋 スマートボーイ 4人気
2010年 ウインクゴールド 船橋 マイネルラヴ 4人気

南関東クラシックを占う重要な一戦!

直近5年の優勝馬からは4頭のクラシックホース(太字)が誕生しているほか、
2018年の東京ダービー馬に輝くハセノパイロ、2019年の同ヒカリオーソなど、敗れた馬からもクラシックで活躍する馬が出ている。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

本橋騎手&矢野厩舎!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 五十嵐 冬樹 瀧川 寿希也 今野 忠成
2018年 本橋 孝太 柏木 健宏 中野 省吾
2017年 森 泰斗 的場 文男 吉原 寛人
2016年 矢野 貴之 森 泰斗 真島 大輔
2015年 吉原 寛人 繁田 健一 左海 誠二
2014年 見澤 譲治 左海 誠二 吉原 寛人
2013年 金子 正彦 御神本 訓史 戸崎 圭太
2012年 戸崎 圭太 本橋 孝太 吉原 寛人
2011年 水野 貴史 御神本 訓史 町田 直希
2010年 本橋 孝太 山田 信大 張田 京

過去10年で2勝を挙げている「本橋孝太騎手」。
いずれの勝利も自身が所属する「矢野義幸厩舎」とのコンビによるものだ。
ちなみに、「矢野義幸厩舎」は管理馬が過去10年で4頭出走し、2勝、3着1回の成績を残している。

「森泰斗騎手」も近年は相性がよく、直近4年で1勝、2着1回。
2019年は年間360勝を挙げ、地方競馬全国リーディングの座を獲得するなど、大活躍の1年だった。

近年は「船橋&浦和所属馬」が勝利!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 3 3 1 25 9.4% 18.8%
船橋 5 4 5 19 15.2% 27.3%
大井 2 2 0 17 9.5% 19.0%
川崎 0 1 4 15 0.0% 5.0%

「船橋所属馬」が過去10年で5勝、2着4回、3着5回と頭一つ抜けた成績。
昨年こそ「浦和所属馬」に勝利を譲ったが、2016年~2018年まで「船橋所属馬」が3連覇していた。

また、「浦和所属馬」は2014年、2015年及び2019年に勝利。
いずれも小久保厩舎所属馬によるものだ。

上位人気馬が拮抗!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 3 2 3 20.0% 50.0%
2人気 0 4 0 6 0.0% 40.0%
3人気 4 1 1 4 40.0% 50.0%
4人気 3 1 1 5 30.0% 40.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 1 0 5 50 1.8% 1.8%

「1~4番人気馬」の連対率が「40.0%」or「50.0%」と拮抗してる。
その中で、「2番人気馬」のみ優勝経験がないものの、2着4回の安定感は魅力的だろう。

「6番人気以下」はのべ56頭が出走し、1勝、3着5回。
2014年にファイヤープリンスが8番人気で勝利しているが、「6番人気以下」は3着が一杯という結果となっている。

堅くもなく、高配当でもなく…

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 470 520 9,920
2018年 720 2,720 41,680
2017年 260 480 3,510
2016年 450 1,100 21,760
2015年 560 3,000 20,170
2014年 6,610 3,660 103,000
2013年 430 850 4,310
2012年 200 570 4,590
2011年 1,250 810 23,320
2010年 660 1,090 59,430
平均 1,161 1,480 29,169

4番人気以内の馬が9勝、5番人気以内の馬が2着10回。
データ的に超高額配当は少ないものの、上位人気馬同士の組み合わせの割には配当が期待できそう。
また、3着に人気薄が激走するシーンも少なくないため、「三連単」は高額となる傾向にあるようだ。

“上位人気馬の組み合わせ”と“人気薄の3着”。
昨年も1着から順に「3番人気」⇒「1番人気」⇒「7番人気」の組み合わせで、三連単9,920円とまずまずの配当だった。

実力馬は外枠でも関係なし!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1枠 2 1 0 7 20.0% 30.0% 30.0%
2枠 2 4 0 4 20.0% 60.0% 60.0%
3枠 0 2 1 7 0.0% 20.0% 30.0%
4枠 0 0 1 8 0.0% 0.0% 11.1%
5枠 3 0 0 7 30.0% 30.0% 30.0%
6枠 1 0 2 15 5.6% 5.6% 16.7%
7枠 2 1 3 14 10.0% 15.0% 30.0%
8枠 0 2 3 14 0.0% 10.5% 26.3%

「浦和1,600m」は南関東で最も特殊なコース形態の1つで、下図のとおり、3、4コーナーの中間からスタートする。
コース図

2018年10月1日~2019年9月30日の期間中に行われた「浦和1,600m」の枠番別成績を見ると…
「1枠」の3着内率36.4%、「2枠」の同45.5%に対し、「8枠」の3着内率は20.3%しかなく、内/外で差が出ているのが分かる。

さて、これを過去10年のニューイヤーカップで見てみると、意外にも「外枠(※)」が健闘しているのだ。
最も勝率が良いのは「5枠」の30.0%で、「7枠」・「8枠」の3着内率も「内枠」と遜色ない数字となっている。

なお、過去5年で3着内に好走した「7枠」・「8枠」の馬は6頭いるが、
その内の4頭は、ニューイヤーカップ後に重賞タイトルを手にしている実力馬だった。

とはいえ、「内枠勢」も軽視はできない。
現在、6年連続で「1枠」、もしくは「2枠」の馬が3着内に好走していることを付け加えておこう(2016年は「1枠」・「2枠」のワンツー)。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 10 9 63 9.9% 20.9%
牝馬 1 0 1 12 7.1% 7.1%
セン馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%

南関東牝馬クラシック「桜花賞(S1)」と同舞台だが、「牝馬」の優勝は2019年のトーセンガーネット1頭。
また、3着に好走したのは2012年のリカチャンスだ。

【2歳重賞の着順別の成績】

南関東で行われている2歳重賞は5つ。
そのうち、牡馬が出走できる4レースの成績をピックアップしてみよう。

鎌倉記念(川崎1,500m・S2)

鎌倉記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
鎌倉記念1着 0 1 1 0 0.0% 50.0%
鎌倉記念2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
鎌倉記念3着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
鎌倉記念4着以下 1 1 0 16 5.6% 11.1%

2019年鎌倉記念の結果

平和賞(船橋1,600m・S3)

平和賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
平和賞1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
平和賞2着 3 1 0 2 50.0% 66.7%
平和賞3着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
平和賞4着以下 0 0 1 11 0.0% 0.0%

2019年平和賞の結果

ハイセイコー記念(大井1,600m・S2)

ハイセイコー記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ハイセイコー記念1着 1 0 0 3 25.0% 25.0%
ハイセイコー記念2着 0 0 2 2 0.0% 0.0%
ハイセイコー記念3着 0 0 1 2 0.0% 0.0%
ハイセイコー記念4着以下 3 1 0 11 20.0% 26.7%

2019年ハイセイコー記念の結果

全日本2歳優駿(川崎1,600m・Jpn1)

全日本2歳優駿着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
全日本2歳優駿1着 0 0 0 0 - -
全日本2歳優駿2着 0 0 0 0 - -
全日本2歳優駿3着 0 1 0 2 0.0% 33.3%
全日本2歳優駿4着以下 5 2 1 9 29.4% 41.2%

2歳重賞で最も注目したいのは「全日本2歳優駿(Jpn1)」。
川崎1,600mで行われる一戦で、全国各地から“2歳ダート王”の称号をかけて有力馬が参戦してくる。

レベルの高いレースなので、「4着以下」からの転戦が多くなるが、この組の数字が特筆。
過去10年で該当馬はのべ17頭がニューイヤーカップに参戦し、5勝、2着2回、3着1回!勝率29.4%、連対率41.2%と好成績を残している。
さらに、5勝のうち、3勝はニューイヤーカップに出走してきた「全日本2歳優駿」出走組の中で“最先着”を果たした馬なのだ。


その他の2歳重賞は、全て地方馬限定戦。
各重賞の上位~下位まで、多くの馬がニューイヤーカップに挑戦しているが、成績はあまり安定していない。

共通点となると…「全日本2歳優駿」出走かつニューイヤーカップで3着内に好走した9頭のうち、7頭は上記の2歳重賞で3着内に好走。
残りの2頭は上記重賞への出走歴がないものの、ホッカイドウ競馬の重賞ウイナーだった。

2019年全日本2歳優駿の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2日連続の重賞!2月5日(水)に大井競馬場で行われる「金盃(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!

南関東4競馬場公式ウェブサイト nankankeiba.com

>重賞一覧