
南関東牝馬クラシック第1戦「桜花賞(S1)」
南関東牝馬クラシックは以下の3競走で構成されている。
▽3/25「桜花賞(浦和1,600m・S1)」
▽4/28「東京プリンセス賞(★大井1,800m・S1)」
▽6/10「関東オークス(★川崎2,100m・Jpn2)」
距離、コース、開催時間と全て異なるタフなクラシックロードだが、今回は“第1関門”「桜花賞」の傾向を見てみよう。
※★:ナイター開催
※2011年の桜花賞は中止のため、データは2011年を除いた9回分
▼データ分析のポイント
・上位人気馬が連対
・難コースの浦和1,600mは「内枠」に注目
・ユングフラウ賞組と2歳女王が好成績
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2019年 | トーセンガーネット | 浦和 | アグネスデジタル | 1人気 |
2018年 | プロミストリープ | 大井 | ヘニーヒューズ | 1人気 |
2017年 | スターインパルス | 浦和 | サウスヴィグラス | 3人気 |
2016年 | モダンウーマン | 川崎 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2015年 | ララベル | 大井 | ゴールドアリュール | 3人気 |
2014年 | シャークファング | 大井 | パイロ | 5人気 |
2013年 | イチリュウ | 川崎 | キングヘイロー | 2人気 |
2012年 | コテキタイ | 川崎 | サウスヴィグラス | 3人気 |
2011年 | 開催中止 | - | - | - |
2010年 | ショウリダバンザイ | 大井 | プリサイスエンド | 3人気 |
南関東クラシック第1戦「桜花賞」はサウスヴィグラス産駒が3勝の活躍。
2018年と2019年は惜しくも勝利とはならなかったが、3着内に好走する馬を送り出している。
真島騎手が好相性!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2019年 | 左海 誠二 | 山崎 誠士 | 瀧川 寿希也 |
2018年 | 御神本 訓史 | 笹川 翼 | 今野 忠成 |
2017年 | 石崎 駿 | 今野 忠成 | 矢野 貴之 |
2016年 | 山崎 誠士 | 真島 大輔 | 笹川 翼 |
2015年 | 真島 大輔 | 田中 学 | 森 泰斗 |
2014年 | 矢野 貴之 | 森 泰斗 | 真島 大輔 |
2013年 | 的場 文男 | 石崎 隆之 | 今野 忠成 |
2012年 | 張田 京 | 本橋 孝太 | 森 泰斗 |
2011年 | 開催中止 | - | - |
2010年 | 真島 大輔 | 坂井 英光 | 張田 京 |
過去9回で2勝、2着1回、3着1回と好成績を挙げる「真島大輔騎手」。
2010年はショウリダバンザイ、2015年はララベルとのコンビで桜花賞を制している。
「真島大輔騎手」は牝馬との相性が良く、重賞勝ち鞍25のうち、13勝が牝馬によるものだ。
ちなみに、昨年は「左海誠二騎手」&「小久保智調教師」のコンビが勝利。
このコンビは「浦和1,600m」との相性が抜群に良く、昨年に限定すると14戦9勝の成績を残している。
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浦和1,600mの騎手&調教師別の成績(直近1年)はこちら(要ログイン)
真島大輔騎手の重賞タイトルはこちら
浦和所属馬が好調!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 2 | 1 | 0 | 8 | 18.2% | 27.3% |
船橋 | 0 | 2 | 4 | 16 | 0.0% | 9.1% |
大井 | 4 | 2 | 4 | 20 | 13.3% | 20.0% |
川崎 | 3 | 3 | 1 | 18 | 12.0% | 24.0% |
南関以外 | 0 | 1 | 0 | 7 | 0.0% | 12.5% |
地元の「浦和所属馬」が好調。
過去9回で2勝、2着1回の成績だが、これは直近3年で達成した数字でもある。
好走した3頭はいずれも「小久保智厩舎」所属となるので、今年も出走してくるようであれば注目したい。
一方、気になるのは「船橋所属馬」の0勝。
南関重賞では必ずと言っていいほど活躍している「船橋所属馬」だが、桜花賞に限っては苦戦を強いられている。
また、桜花賞は2010年から地方交流となり、2015年には兵庫のトーコーヴィーナスが2着に好走している。
上位人気馬が好成績!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 1 | 3 | 2 | 33.3% | 44.4% |
2人気 | 1 | 2 | 2 | 4 | 11.1% | 33.3% |
3人気 | 4 | 1 | 0 | 4 | 44.4% | 55.6% |
4人気 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0.0% | 11.1% |
5人気 | 1 | 2 | 0 | 6 | 11.1% | 33.3% |
6人気以下 | 0 | 2 | 3 | 46 | 0.0% | 3.9% |
過去9回で4勝を挙げる「3番人気馬」。
勝率44.4%、連対率55.6%は人気別ではトップの成績だ。
一方、「1番人気馬」は3勝、2着1回、3着3回で、3着内率は77.8%と堅実。
この3勝は過去4年で挙げているように、近年は信頼度が向上している。
連対馬18頭中、16頭は「1~5番人気馬」。
「6番人気以下」で連対した2頭も、ともに「6番人気」に支持されていた。
流すなボックス!?
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2019年 | 170 | 1,450 | 7,250 |
2018年 | 130 | 1,430 | 6,170 |
2017年 | 530 | 3,270 | 37,410 |
2016年 | 110 | 260 | 3,410 |
2015年 | 410 | 940 | 19,570 |
2014年 | 1,110 | 1,400 | 11,380 |
2013年 | 830 | 5,360 | 25,550 |
2012年 | 820 | 4,010 | 29,520 |
2011年 | 開催中止 | - | - |
2010年 | 530 | 700 | 17,550 |
平均 | 516 | 2,091 | 17,534 |
前項の「人気別成績」のとおり、上位人気馬が順当に勝利を手にしている。
それゆえ、「単勝配当」は4桁配当が1度あるのみで、その他は全て3桁配当での決着となっている。
「馬複」は組み合わせで妙味有。
連対馬16頭が「1~5番人気」ではあるものの、「馬複平均配当」は2,091円と低くない。
平均配当で見れば「5頭BOX(組み合せ数10通り)」でもプラスになる計算だ。
迷わず1枠?迷ったら1枠?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3 | 2 | 1 | 3 | 33.3% | 55.6% |
2枠 | 1 | 2 | 1 | 5 | 11.1% | 33.3% |
3枠 | 3 | 1 | 1 | 4 | 33.3% | 44.4% |
4枠 | 0 | 0 | 2 | 7 | 0.0% | 0.0% |
5枠 | 1 | 3 | 1 | 4 | 11.1% | 44.4% |
6枠 | 0 | 1 | 2 | 13 | 0.0% | 6.3% |
7枠 | 0 | 0 | 0 | 18 | 0.0% | 0.0% |
8枠 | 1 | 0 | 1 | 15 | 5.9% | 5.9% |
「浦和1,600m」は南関東で最も特殊なコース形態の1つで、下図のとおり、3、4コーナーの中間からスタートする。
過去9回の優勝馬は、「1枠」と「3枠」の3勝ずつが最多。
「5枠~8枠」の「外枠勢(※)」は2勝を挙げているものの、「6枠以降」の勝率、連対率が低いのはやはり気になる。
好成績を挙げている「1枠」にフォーカスを当ててみよう。
「1枠」は過去9回で3勝、2着2回、3着1回。
馬券に絡まなかった年は3回あるのだが、その3回は「4着」「4着」「5着」なので、掲示板率は100%となる。
※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
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浦和1,600mの人気&枠番別の成績(直近1年)はこちら(要ログイン)
大注目のユングフラウ賞組!
ユングフラウ賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ユングフラウ賞1着 | 1 | 1 | 1 | 4 | 14.3% | 28.6% |
ユングフラウ賞2着 | 3 | 0 | 1 | 4 | 37.5% | 37.5% |
ユングフラウ賞3着 | 0 | 4 | 0 | 4 | 0.0% | 50.0% |
ユングフラウ賞4着以下 | 2 | 1 | 4 | 21 | 7.1% | 10.7% |
合計 | 6 | 6 | 6 | 33 | 11.8% | 23.5% |
桜花賞トライアルの「ユングフラウ賞(S2)」。
「ユングフラウ賞」出走組からは、過去9回で6頭の桜花賞馬を輩出している最重要トライアルだ。
トライアル優勝馬は7頭が桜花賞に参戦し、1勝、2着1回、3着1回。
“最有力馬の1頭”としてはやや物足りない成績だが、4着以下に敗れた4頭は全て「桜花賞7枠」だった。
逆に、注目したいのは“敗れた馬”。
「ユングフラウ賞」2着からの戴冠は3頭、「4着以下」からは2頭(ともに4着)の桜花賞馬が誕生。
この5頭の「桜花賞での枠番」は全て「3番以内」だったことを付け加えておこう。
2020年ユングフラウ賞の結果
それでは、「ユングフラウ賞」に“未出走”だった馬の成績はどうだろう。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ユングフラウ賞未出走組 | 3 | 3 | 3 | 36 | 6.7% | 13.3% |
※ユングフラウ賞除外馬を含む
「ユングフラウ賞」には有力馬が多く参戦していることもあり、「未出走組」の勝率、連対率は「出走組」に劣る結果となっている。
ただし、「未出走組の優勝馬3頭」のうち、ララベルは「東京2歳優駿牝馬(S1)」を制した2歳女王。
2018年のプロミストリープはJRA2戦全勝の素質馬だった。
桃花賞の次走に注目?
桃花賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
桃花賞1着 | 1 | 1 | 2 | 3 | 14.3% | 28.6% |
桃花賞2着 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0.0% | 25.0% |
桃花賞3着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
桃花賞4着以下 | 1 | 1 | 0 | 7 | 11.1% | 22.2% |
※2018年は走路コンディション不良の為、競走取止
大井1,600mで行われる「桃花賞(とうかしょう)」。
3歳牝馬限定の準重賞競走で、1着馬には桜花賞への優先出走権が付与されている。
過去9回で桃花賞優勝馬は7頭が参戦し、1勝、2着1回、3着2回。
2010年にショウリダバンザイが桃花賞&桜花賞を制しているが、それ以降は桜花賞馬を輩出できていない。
また、「桃花賞」で4着以下に敗れた馬は桜花賞で1勝、2着1回。
該当馬は2014年の桜花賞馬シャークファング、2010年の桜花賞2着馬バックアタックとなる。
この2頭に共通することは、「桃花賞」の次走、「ユングフラウ賞」で連対を果たして桜花賞に参戦していることだ。
2020年桃花賞の結果
2歳女王の貫禄!馬券圏外は1度も無い!
東京2歳優駿牝馬着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京2歳優駿牝馬1着 | 2 | 1 | 4 | 0 | 28.6% | 42.9% |
東京2歳優駿牝馬2着 | 0 | 1 | 0 | 6 | 0.0% | 14.3% |
東京2歳優駿牝馬3着 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0.0% | 0.0% |
東京2歳優駿牝馬4着以下 | 2 | 2 | 0 | 23 | 7.4% | 14.8% |
前年末に行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」。
過去9回で7頭の2歳女王が桜花賞に出走し、2勝、2着1回、3着4回。
つまり……3着内率は100.0%!全て馬券圏内に入っているのだ。
「桜花賞」と「東京2歳優駿牝馬」ではコース条件が全く異なるが、2歳女王がその実力を遺憾なく発揮している。
また、「東京2歳優駿牝馬」で4着以下に敗れた馬も2勝、2着2回と侮れない。
2勝は2014年シャークファングと2017年スターインパルスだが、桜花賞ではともに3枠3番からの逃げ切りVだった。
2019年東京2歳優駿牝馬の結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
令和元年度の南関データ分析はいかがでしたでしょうか?
次回は4月7日(火)に大井競馬場で行われる「ブリリアントカップ(S3)」です♪
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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