
今年は秋決戦!「サンタアニタトロフィー(S3)」!
TCK(大井)とアメリカのサンタアニタパーク競馬場との友好交流提携を記念した重賞。
南関東重賞では珍しい"ハンデキャップ競走"として実施される一戦だ。
なお、今年は夏から秋に実施時期を移して行われる。
▼データ分析のポイント
・大井の帝王が5連対
・1番人気は連対率70.0%
・近年はハンデを課せられた馬が活躍
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2019年 | ノンコノユメ | 大井 | トワイニング | 1人気 |
2018年 | ヒガシウィルウィン | 船橋 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2017年 | ゴーディー | 大井 | プレシャスカフェ | 4人気 |
2016年 | リアライズリンクス | 浦和 | ダイタクリーヴァ | 5人気 |
2015年 | ソルテ | 大井 | タイムパラドックス | 1人気 |
2014年 | セイントメモリー | 大井 | アフリート | 6人気 |
2013年 | セイントメモリー | 大井 | アフリート | 1人気 |
2012年 | ゴーディー | 大井 | プレシャスカフェ | 6人気 |
2011年 | カキツバタロイヤル | 船橋 | ロイヤルタッチ | 3人気 |
2010年 | カキツバタロイヤル | 船橋 | ロイヤルタッチ | 6人気 |
連覇を達成したのは「カキツバタロイヤル」と「セイントメモリー」の2頭。
そして、2012年の優勝馬「ゴーディー」は、5年後の2017年にサンタアニタトロフィー2勝目を挙げている。
「ゴーディー」は、サラブレッド全盛の近年では数少なくなった「サラブレッド系(サラ系)※1」の1頭。
タフな馬としても知られており、12歳となった今年も現役生活を続けている。
11/1時点では2021年の南関東での出走資格(※2)はないので、今後の動向には注目が集まるところだ。
ちなみに、サンタアニタトロフィーには2014年から6年連続で出走中(計7回)!
※1.母イケノエメラルドが“アングロアラブ(※注)”で、「ゴーディー」のアラブ血量は14.86%(父はプレシャスカフェ)
※注.アングロアラブ:アラブとサラブレッドの交雑種(アラブ血量25.0%以上)
※2.10歳以上馬の出走資格等、前年次に入着歴のあるA1級格付馬に限り、当該年次の出走資格を与えられる
的場文男騎手が凄い!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2019年 | 真島 大輔 | 的場 文男 | 笹川 翼 |
2018年 | 森 泰斗 | 笹川 翼 | 瀧川 寿希也 |
2017年 | 的場 文男 | 柏木 健宏 | 左海 誠二 |
2016年 | 的場 文男 | 笹川 翼 | 中野 省吾 |
2015年 | 吉原 寛人 | 的場 文男 | 中野 省吾 |
2014年 | 本橋 孝太 | 御神本 訓史 | 坂井 英光 |
2013年 | 本橋 孝太 | 坂井 英光 | 石崎 隆之 |
2012年 | 赤嶺 亮 | 真島 大輔 | 山崎 誠士 |
2011年 | 石崎 駿 | 戸崎 圭太 | 的場 文男 |
2010年 | 本多 正賢 | 的場 文男 | 今野 忠成 |
「的場文男騎手」が抜群の相性!
過去10年で3着内に好走した回数は6回!2勝、2着3回、3着1回の成績は圧倒的だ。
地方重賞通算154勝を誇る“大井の帝王”がいる一方、次世代のTCKを担う「笹川翼騎手」も成績が向上中。
まだ勝利実績はないものの、直近4年で2着2回、3着1回とあと一歩のところまで来ている。
「笹川翼騎手」は南関東リーディングの2位争い真っただ中!
今年も残すところ1か月強だが、将来のリーディング候補の手綱捌きには是非とも注目したいところだろう。
2020年南関東リーディングはこちら
地元勢が強いが…!?
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 2 | 2 | 20 | 4.0% | 12.0% |
船橋 | 3 | 2 | 3 | 33 | 7.3% | 12.2% |
大井 | 6 | 6 | 5 | 66 | 7.2% | 14.5% |
川崎 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
南関以外 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
地元の「大井所属馬」が6勝、2着6回、3着5回と好成績。
昨年も1~3着を独占したように、地の利を最大限に生かしているようだ。
ただし、勝率では「船橋所属馬」、連対率では「浦和所属馬」も遜色ない。
また、「南関以外の所属馬」は、「アメリカ」のレッドアラートデイが該当。
サンタアニタトロフィーは2011年のみ「国際招待競走」として実施されており、この時の招待馬がレッドアラートデイなのである。
1番人気の信頼度が高く、6番人気以下の激走にも要警戒!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 4 | 3 | 0 | 3 | 40.0% | 70.0% |
2人気 | 0 | 4 | 2 | 4 | 0.0% | 40.0% |
3人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% |
4人気 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% |
5人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% |
6人気以下 | 3 | 2 | 6 | 92 | 2.9% | 4.9% |
「1番人気馬」が4勝、2着3回で連対率は70.0%。
次いで「2番人気馬」が連対率40.0%で続くが、2着4回なので勝ち星が無い状況だ。
そして、見逃せないのが「6番人気以下」の馬たち。
過去10年で3勝、2着2回、3着6回なので、単純計算すると、毎年1頭は馬券に絡んでいることになる。
上記のデータを直近5年に照らし合わせてみると…
1着から順に「1番人気」⇒「2番人気」⇒「6番人気以下」での決着が3回も出現している。
人気薄を絡めて高配当!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2019年 | 190 | 510 | 11,540 |
2018年 | 220 | 450 | 18,730 |
2017年 | 670 | 3,820 | 42,650 |
2016年 | 1,120 | 980 | 23,860 |
2015年 | 150 | 450 | 18,970 |
2014年 | 1,510 | 3,260 | 154,110 |
2013年 | 220 | 2,910 | 82,180 |
2012年 | 1,950 | 3,390 | 236,320 |
2011年 | 550 | 1,250 | 8,840 |
2010年 | 1,540 | 2,280 | 26,110 |
平均 | 812 | 1,930 | 62,331 |
1、2番人気の好走率が高いものの、配当は堅く収まることは少ない。
直近2年は1、2番人気のワンツーだが、3着に人気薄が入って「三連単」は万馬券。
過去10年の「三連単」も万馬券が多くなっているように、人気馬を軸として高配当を狙いところだろう。
どの枠でもチャンスあり!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3 | 0 | 0 | 13 | 18.8% | 18.8% |
2枠 | 1 | 3 | 1 | 14 | 5.3% | 21.1% |
3枠 | 1 | 1 | 1 | 16 | 5.3% | 10.5% |
4枠 | 1 | 0 | 3 | 16 | 5.0% | 5.0% |
5枠 | 0 | 1 | 1 | 18 | 0.0% | 5.0% |
6枠 | 2 | 2 | 2 | 14 | 10.0% | 20.0% |
7枠 | 0 | 2 | 0 | 18 | 0.0% | 10.0% |
8枠 | 2 | 1 | 2 | 14 | 10.5% | 15.8% |
サンタアニタトロフィーは大井の内回りコースを使用するマイル戦。
したがって内枠勢(※)有利のイメージがあるが、過去のデータからはそうとは言い切れないようだ。
確かに、最も勝利数が多いのは「1枠」の3勝だが、唯一、2着及び3着が1度も無い枠も「1枠」なのである。
いわゆる「勝つか負けるか」の状況。
一方、「2~8枠」は「5枠」、「7枠」で勝利がないものの、全ての枠で2着及び3着が1回以上ある。
この傾向は昨年も当てはまり、1着から順に「6枠」⇒「2枠」⇒「6枠」。
連対率を見てもほぼ横一線と言えるだけに、どの枠からスタートしてもマイナスということはなさそうだ。
※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 10 | 9 | 109 | 6.6% | 13.9% |
牝馬 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 1 | 0 | 0 | 7 | 12.5% | 12.5% |
「牝馬」で唯一、3着に好走したのは2018年のニシノラピート。
その他は全て「牡馬(セン馬)」が上位を占めている。
4歳馬と5歳馬!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
4歳 | 3 | 2 | 0 | 11 | 18.8% | 31.3% |
5歳 | 2 | 4 | 1 | 14 | 9.5% | 28.6% |
6歳 | 2 | 0 | 3 | 34 | 5.1% | 5.1% |
7歳以上 | 3 | 4 | 6 | 63 | 3.9% | 9.2% |
各世代の馬が活躍。
特に「4歳馬」と「5歳馬」は連対率30.0%前後と高い数字を残している。
なお、例年は夏場の重賞なので「3歳馬」の出走数は少ないが、秋開催となる今年は傾向が変わってくるかもしれない。
重ハンデを克服する実力馬!?
斤量 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
56.5kg以下 | 2 | 6 | 6 | 72 | 2.3% | 9.3% |
57.0kg | 3 | 2 | 3 | 31 | 7.7% | 12.8% |
57.5kg以上 | 4 | 1 | 0 | 7 | 33.3% | 41.7% |
※別定戦で行われた2011年を除いた9回分
南関東所属馬限定の重賞では唯一の“ハンデキャップ競走(※)”となる。
過去9回で斤量「57.5kg以上」のハンデを課せられた馬はのべ12頭。
うち、1着及び2着に好走した馬は5頭いるが、「重ハンデ=実力馬」と考えると、それほど目立つ数字でもない。
ただし、昨年は斤量58.5kgのノンコノユメ、一昨年は斤量59kgのヒガシウィルウィンが勝利。
2015年には斤量57.5kgのソルテが勝利しているように、飛び抜けた実力があれば克服可能と言えそうだ。
※南関東重賞におけるハンデキャップ競走は他に船橋の「クイーン賞(Jpn3)」がある
重賞からの転戦馬vs上がり馬
前走 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
重賞 | 7 | 5 | 7 | 60 | 8.9% | 15.2% |
重賞以外 | 3 | 5 | 3 | 63 | 4.1% | 10.8% |
※南関東地区以外の重賞を含む
こちらは、サンタアニタトロフィーの「前走」が「重賞か否か」に分類した成績。
「重賞転戦組」が7勝、2着5回、3着7回と貫禄を示している。
一方、「重賞以外」のレースをステップに参戦してきた馬にはある特長が…
前走が「重賞以外」のレースで、サンタアニタトロフィーを制した3頭は、全て“前走で勝利”を収めている。
また、2着馬5頭のうち4頭が、3着馬3頭のうち1頭が、同じく“前走で勝利”している馬たちなのだ。
例年は“夏の上がり馬”に注目となるが、さて今年は…!?
トライアル組は?
TR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
TR1着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
TR2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
TR3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
TR4着以下 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
2018年より実施されている「サンタアニタトロフィートライアル競走」。
「A2以下」の格付馬で争われており、1着馬にはサンタアニタトロフィーへの優先出走権が付与される。
まだ歴史の浅い競走だけに傾向は掴みにくいが、過去2年のトライアル覇者はともに9着に敗退。
実質、格上挑戦という形になるが、データ的には重賞の壁に跳ね返されていると言えそうだ。
2020年サンタアニタトロフィートライアルの結果
サンタアニタトロフィーと同舞台で行われる重賞。
今年は7月末に実施されたが、例年はサンタアニタトロフィーとマイルグランプリの実施時期は逆となっている。
これに伴い、データ傾向も抽出できないため、今年のレース結果のみご紹介する。
8月末に川崎で行われるマイル重賞。
こちらもレース結果のみのご紹介とさせて頂く。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は12月9日(水)に大井競馬場で行われる「勝島王冠(S2)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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