~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年4月7日(火) 
サラ系4歳以上 大井1,800m
ブリリアントカップ(S3)

レース紹介

この道は帝王賞に続く…「ブリリアントカップ(S3)」!
2018年から「S3(旧準重賞)」に格付けされた重賞。
5月の「大井記念(S1)」、そして、上半期総決算「帝王賞(Jpn1)」へと続く、中長距離路線の重要な一戦だ。

※2019年から距離を「2,000m」⇒「1,800m」に変更
※2017年までの“準重賞”を含めた、過去10年のデータを使用

▼データ分析のポイント
・森泰斗騎手が好相性
・「3枠」が過去10年で6勝
・トライアル組は苦戦

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 キャプテンキング 大井 ファスリエフ 4人気
2018年 リッカルド 船橋 フサイチリシャール 1人気
2017年 ムサシキングオー 大井 キングヘイロー 3人気
2016年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気
2015年 ドラゴンエアル 川崎 タイムパラドックス 1人気
2014年 サミットストーン 船橋 ロージズインメイ 2人気
2013年 フォーティファイド 大井 フォーティナイナー 2人気
2012年 ナムラブレット 浦和 エイシンサンディ 8人気
2011年 ツルオカオウジ 大井 メイセイオペラ 1人気
2010年 イーグルショウ 大井 スエヒロコマンダー 3人気

準重賞当時を含め、そうそうたる馬たちが歴代優勝馬に名を連ねている。
2010年までは「A2以下」の格付馬で争われていたが、2011年以降は「A1」格付馬(オープン)も出走できるようになり、
出走馬とともに、レースの質もグンと上がっている印象だ。

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

森泰斗騎手が好成績!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 坂井 英光 赤岡 修次 的場 文男
2018年 矢野 貴之 森 泰斗 岡部 誠
2017年 和田 譲治 中野 省吾 森 泰斗
2016年 的場 文男 笹川 翼 森 泰斗
2015年 森 泰斗 笹川 翼 本橋 孝太
2014年 石崎 駿 柏木 健宏 戸崎 圭太
2013年 山崎 誠士 和田 譲治 高橋 利幸
2012年 和田 譲治 吉原 寛人 戸崎 圭太
2011年 町田 直希 石崎 駿 森 泰斗
2010年 坂井 英光 真島 大輔 早田 秀治

過去10年で1勝、2着1回、3着3回の「森泰斗騎手」!
直近5年に限ると、1勝、2着1回、3着2回と特に好成績を残している。

地元の大井所属馬が優勢!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 2 0 22 4.0% 12.0%
船橋 2 1 3 27 6.1% 9.1%
大井 6 7 7 59 7.6% 16.5%
川崎 1 0 0 9 10.0% 10.0%

地元の「大井所属馬」が6勝、2着7回、3着7回と他を圧倒している。
重賞元年の2018年こそ1着「船橋所属馬」、2着「浦和所属馬」だったが、昨年は1着及び3着が「大井所属馬」だった。

上位人気馬が強い!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 1 1 4 40.0% 50.0%
2人気 2 1 3 4 20.0% 30.0%
3人気 2 2 0 6 20.0% 40.0%
4人気 1 1 3 5 10.0% 20.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 1 4 2 90 1.0% 5.2%

「1番人気馬」が4勝、2着1回、3着1回と好成績を残している。
次いで「3番人気馬」の2勝、2着2回、「2番人気馬」の2勝、2着1回、3着3回と続く。

単勝は堅いが…

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 1,080 3,480 86,360
2018年 130 590 2,040
2017年 530 4,290 36,500
2016年 220 220 2,880
2015年 260 4,340 37,290
2014年 250 5,740 24,820
2013年 370 1,890 23,970
2012年 7,020 9,480 176,970
2011年 380 2,000 81,760
2010年 700 3,640 38,000
平均 1,094 3,567 51,059

2012年にナムラブレットが「単勝7,020円」の高配当を提供しているが、それ以外の「単勝」は比較的落ち着いた配当となっている。

一方、「馬複」は高配当が多く、過去10年で8回も4桁配当を提供。
「三連単」も万馬券を連発しているが、10万馬券以上の大荒れは少ないようだ。

3枠の優勝が6回!!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 0 2 10 14.3% 14.3%
2枠 0 1 0 16 0.0% 5.9%
3枠 6 0 0 11 35.3% 35.3%
4枠 1 2 2 14 5.3% 15.8%
5枠 0 1 3 16 0.0% 5.0%
6枠 0 3 0 17 0.0% 15.0%
7枠 1 1 1 17 5.0% 10.0%
8枠 0 2 2 16 0.0% 10.0%

過去10年の優勝馬のうち、6頭が「3枠」からスタートしている。

ブリリアントカップの距離は「~2012年:1,800m」「2013年~2018年:2,000m」「2019年~:1,800m」。
距離変更を跨いでもこの傾向は続いており、真っ赤な3枠はまさに「激熱」の枠なのである。
ただし、重賞に昇格した2018年からは2年連続で「1枠」が勝利中。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 10 10 110 6.5% 13.7%
牝馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%
セン馬 1 0 0 6 14.3% 14.3%

「牡馬」と「セン馬」が3着内を独占。
一方、「牝馬」は同時期に牝馬重賞が行われることもあり、出走自体が非常に少なくなっている。

4歳~6歳に注目!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 2 1 1 9 15.4% 23.1%
5歳 1 3 0 17 4.8% 19.0%
6歳 4 5 3 29 9.8% 22.0%
7歳以上 3 1 6 62 4.2% 5.6%

「6歳馬」が4勝、2着5回、3着3回。
各馬の成長曲線にもよるが、競走馬として充実期を迎える「6歳馬」が貫録を見せている傾向にある。
また、「4歳馬」も2勝、2着1回、3着1回の成績を挙げており、若手の勢いにも注目したいところだ。

唯一、勝ち星の無かった「5歳馬」も、2019年にキャプテンキングが優勝。
「5歳馬」は2017年2着、2018年2着と2年連続で惜敗していたが、ようやく一矢報いた形だ。

上がり馬は狙える?

【ブリリアントカップトライアル(TR)の着順別の成績】

TR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
TR1着 0 0 0 4 0.0% 0.0%
TR2着 0 0 0 0 - -
TR3着 0 0 0 0 - -
TR4着以下 0 1 0 4 0.0% 20.0%

2019年から実施されている「ブリリアントカップトライアル競走」。
2018年以前は「アクアマリン賞」が該当し、出走条件は2014年~2016年が「B1B2」、2017年からは「A2以下」の格付馬となっている。
なお、2013年以前は非トライアルのため、2014年以降のデータとする。

トライアル出走組からブリリアントカップで好走した馬は2着の1回のみ。
条件戦から重賞へとステップアップする“上がり馬”を追いかけるのも楽しみの1つだが、
過去の傾向からすると、険しい道のりと言わざるを得ないようだ。

2020年ブリリアントカップトライアル競走の結果

金盃組は侮れない?

【金盃の着順別の成績】

金盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
金盃1着 0 0 1 2 0.0% 0.0%
金盃2着 2 0 0 4 33.3% 33.3%
金盃3着 0 0 1 2 0.0% 0.0%
金盃4着以下 1 1 3 34 2.6% 5.1%

2月に行われている長距離重賞「金盃(S2)」。
2010年~2014年(※)は2,000m、2015年以降は2,600mで行われているが、ブリリアントカップに転戦してくる傾向に変わりない。
※本分析の対象期間のみ記載

過去10年で「金盃」優勝馬は3頭が参戦し、3着が1回。
また、「金盃」2着馬は6頭が参戦し、2勝、5着3回の成績を残している。

ただし、気になるのはブリリアントカップが重賞に格上げされた2018年以降のデータ。
2018年、2019年と金盃1,2着馬が揃って参戦しているものの、3着内に好走した馬は1頭も出ていないのだ。
2017年以前は「重賞(金盃)」⇒「準重賞(ブリリアントカップ)」の流れだったが、「重賞」⇒「重賞」となり、傾向にも変化が見られる。

2020年金盃の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は4月15日(水)に川崎競馬場で行われる「クラウンカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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