~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年12月30日(水) 
サラ系3歳以上牝馬 大井1,600m
東京シンデレラマイル(S3)

レース紹介

ガラスの蹄鉄が似合うのは?「東京シンデレラマイル(S3)」!
南関東所属馬のみで争われる唯一の牝馬重賞!
“南関東No.1”の座をかけた争いは、年末の風物詩にもなっている。

▼データ分析のポイント
・過去10年の三連単平均配当は30万円超
・オープン馬(A1格付)が好成績
・トライアル上位馬に大注目

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 ローレライ 大井 ゴールドアリュール 5人気
2018年 ラーゴブルー 川崎 ハーツクライ 1人気
2017年 ニシノラピート 大井 サウスヴィグラス 11人気
2016年 トーセンセラヴィ 浦和 ディープインパクト 1人気
2015年 ブルーチッパー 大井 ボーナスフィーバー 2人気
2014年 ノットオーソリティ 船橋 スウェプトオーヴァーボード 2人気
2013年 ビタースウィート 大井 Afleet Alex 4人気
2012年 ミヤサンキューティ 大井 クロフネ 10人気
2011年 テイエムヨカドー 船橋 テイエムオペラオー 12人気
2010年 ザッハーマイン 船橋 Mineshaft 1人気

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

森泰斗騎手が好相性!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 本田 正重 今野 忠成 藤本 現暉
2018年 御神本 訓史 的場 文男 真島 大輔
2017年 的場 文男 本橋 孝太 今野 忠成
2016年 森 泰斗 藤井 勘一郎 阿部 龍
2015年 森 泰斗 真島 大輔 笹川 翼
2014年 御神本 訓史 山崎 誠士 森 泰斗
2013年 佐藤 博紀 森 泰斗 山崎 誠士
2012年 真島 大輔 森 泰斗 戸崎 圭太
2011年 山田 信大 今野 忠成 戸崎 圭太
2010年 的場 文男 左海 誠二 柏木 健宏

「森泰斗騎手」が2勝、2着2回、3着1回と大活躍!
2012年~2014年は悔しい競馬が続いていたが、2015年ブルーチッパー、2016年トーセンセラヴィで連勝を決めている。

現役騎手として初めて黄綬褒章(おうじゅほうしょう※)を受章した「的場文男騎手」は直近3年で1勝、2着1回。
大井競馬場にファンが戻ってくるまで、まだまだパワフルな騎乗を見せてくれそうだ。

※農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する者

大井所属馬の勢いが抜群!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 0 0 6 14.3% 14.3%
船橋 3 4 3 29 7.7% 17.9%
大井 5 6 5 76 5.4% 12.0%
川崎 1 0 2 17 5.0% 5.0%

過去10年で3勝、2着4回、3着3回の「船橋所属馬」。
対する地元の「大井所属馬」は5勝、2着6回、3着5回の成績を残している。

数に勝る「大井所属馬」がやや優勢の成績だが、直近5年の成績を比べてみると…
「船橋所属馬」が2着1回、3着1回と苦戦しているのに対し、「大井所属馬」は3勝、2着4回、3着2回と絶好調!
さらに踏み込むと、上記「大井所属馬」のうち、1勝、2着3回、3着1回は「荒山厩舎」によるものだ。

2019年は荒山厩舎が大井リーディングを獲得(2015年以来)。
今年の大井リーディングは上位4厩舎が競り合っており、最後の最後まで目の離せない争いが続きそうだ。

★12月11日終了時点の大井リーディングトレーナー
1位:的場直之厩舎[62勝]
2位:森下淳平厩舎[60勝]
3位:荒山勝徳厩舎[56勝]
3位:藤田輝信厩舎[56勝]

2020年大井リーディングトレーナーはこちら

1、2番人気は信頼度高い!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 1 1 5 30.0% 40.0%
2人気 2 5 0 3 20.0% 70.0%
3人気 0 1 3 6 0.0% 10.0%
4人気 1 0 3 6 10.0% 10.0%
5人気 1 1 0 8 10.0% 20.0%
6人気以下 3 2 3 100 2.8% 4.6%

「1番人気馬」は過去10年で3勝、2着1回、3着1回。
これに匹敵する成績を残しているのが「2番人気馬」で2勝、2着5回だ。

一方、人気薄の激走にも注意したいところ。
「6番人気以下」は計3勝を挙げているが、いずれも「10番人気以下」によるものだった。

結構、荒れてる!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 1,090 12,870 113,680
2018年 190 630 3,870
2017年 6,150 27,690 2,405,610
2016年 150 460 2,690
2015年 350 220 4,010
2014年 300 5,340 52,840
2013年 650 2,150 23,490
2012年 3,180 12,460 264,260
2011年 8,880 19,400 251,630
2010年 130 480 8,970
平均 2,107 8,170 313,105

前項の通り、1、2番人気が計5勝、2着6回の成績を残しているが…
「馬複」の平均配当は8,170円、「三連単」は平均313,105円と一筋縄ではいかない結果に。

2017年の超高額配当は別格だが、それを除いても「馬複」は万馬券が3回。
「三連単」は万馬券が5回、うち3回は10万円オーバーの高額配当となっている。

圧倒的に内枠有利!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 2 2 12 11.1% 22.2%
2枠 1 0 3 16 5.0% 5.0%
3枠 1 3 2 14 5.0% 20.0%
4枠 0 3 1 16 0.0% 15.0%
5枠 1 1 0 18 5.0% 10.0%
6枠 1 0 2 17 5.0% 5.0%
7枠 2 0 0 18 10.0% 10.0%
8枠 2 1 0 17 10.0% 15.0%

「東京シンデレラマイル」のレース名通り、「大井1,600m」で争われる。
フルゲートは16頭で、過去10年は全て15頭以上の多頭数でレースが実施されている。

過去10年で最も優勝馬を輩出している枠番は「1枠」「7枠」「8枠」の各2勝。
外枠の方が良さそうに見えるが、3着内に好走した回数を比較すると「1~4枠」が計20回、「5枠~8枠」が計10回となる。
以上のことから、好走率では「1~4枠」の内枠勢に分があるようだ。

ちなみに、「7枠」と「8枠」は計4勝しているわけだが、うち3回は「馬複」「三連単」ともに万馬券となっている。
高配当のカギは「7枠」と「8枠」の人気薄が握っているのかもしれない。

各世代が活躍!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 4 3 29 2.7% 13.5%
4歳 2 2 2 23 6.9% 13.8%
5歳 4 0 3 36 9.3% 9.3%
6歳 2 3 1 30 5.6% 13.9%
7歳以上 1 1 1 10 7.7% 15.4%

「5歳馬」が4勝と頭一つ抜けているが、連対率となると「5歳馬」が最も低くなる。
それでも各世代の連対率はほぼ横一線となっており、経験の比較的少ない「3歳馬」も“斤量1kg減”の恩恵を生かせているようだ。

格の違いを見せつける!

【斤量別の成績】

斤量 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
56kg以上 7 5 7 31 14.0% 24.0%
54~55kg 3 5 2 53 4.8% 12.7%
53kg以下 0 0 1 44 0.0% 0.0%

東京シンデレラマイルの負担重量はクラス別定で以下の通りとなる。

▼A1級56kg A2級55kg B1級以下53kg 3歳馬1kg減
2019.12.25から2020.12.18までのダートグレード競走/JRA重賞勝ち馬2kg、南関重賞勝ち馬1kg加増
(2歳・3歳限定競走の成績を除く)

A1馬、いわゆるオープン馬は「56kg以上(※)」を背負うことになるが、「56kg以上」の成績は7勝、2着5回、3着7回。
昨年こそA1馬は総崩れしているが、勝率、連対率ともに「54~55kg」及び「53kg以下」を大きくリードしている。

なお、「53kg以下」での好走例は、2017年に斤量52kgで3着となったグラスサファイヤのみ。

※3歳馬は1kg減なので、3歳馬のA1級は「55kg以上」となる
(2014年の優勝馬ノットオーソリティが「55kg」に該当)

上位馬は要注目!

【ロジータ記念の着順別の成績】

ロジータ記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ロジータ記念1着 1 1 0 2 25.0% 50.0%
ロジータ記念2着 0 2 0 1 0.0% 66.7%
ロジータ記念3着 0 1 1 1 0.0% 33.3%
ロジータ記念4着以下 0 0 1 12 0.0% 0.0%

秋の3歳女王決定戦「ロジータ記念(S1)」。
3歳牝馬のトップクラスが集結するレースで、上位馬が東京シンデレラマイルに転戦してくるケースも多い。

「ロジータ記念」の1~3着馬はのべ10頭が参戦して1勝、2着4回、3着1回。
3着内率は60.0%にもなるだけに、上位馬が出走してくるようなら軽視はできない。

2020年ロジータ記念の結果

2018年から実施のトライアル

【シンデレラマイルトライアル(トライアル)の着順別の成績】

トライアル着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
トライアル1着 1 0 1 0 50.0% 50.0%
トライアル2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
トライアル3着 1 1 0 0 50.0% 100.0%
トライアル4着以下 0 0 0 4 0.0% 0.0%

2020年で3回目となる「シンデレラマイルトライアル競走」。
本番と同条件「大井1,600m」で行われているだけに、重要な参考レースと言っていいだろう。

それは結果を見ても明らか。
過去2年のトライアル3着内の馬は6頭全て出走して、2勝、2着1回、3着1回と抜群の成績を残している。

まだまだ実施回数の少ないトライアルではあるが、注目度ではNo.1と言っても良さそうだ。

2020年シンデレラマイルトライアルの結果

南関重賞の実績が!?

【クイーン賞の着順別の成績】

クイーン賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
クイーン賞1着 0 0 0 0 - -
クイーン賞2着 1 0 1 0 50.0% 50.0%
クイーン賞3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
クイーン賞4着以下 1 2 1 18 4.5% 13.6%

「クイーン賞(Jpn3)」は12月初旬に船橋1,800mで行われているダートグレード競走。

「クイーン賞」の優勝馬こそ出走していないものの、2着及び3着馬はのべ3頭が出走して1勝、3着1回。
また、「クイーン賞」で4着以下に敗れた馬も見逃せない。
該当馬はのべ22頭が出走し、1勝、2着2回、3着1回。
3着内に好走した4頭はいずれも南関重賞で3着内の実績があった実力馬だ。

2020年クイーン賞の結果

【JBCレディスクラシック(JBC)の着順別の成績】

JBC着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
JBC1着 0 0 0 0 - -
JBC2着 0 0 0 0 - -
JBC3着 1 1 0 2 25.0% 50.0%
JBC4着以下 2 0 0 14 12.5% 12.5%

ダート女王決定戦「JBCレディスクラシック(Jpn1)」。
本レースは2011年から実施されているので、データは過去9年分のものとなる。

上位勢では、「JBCレディスクラシック」3着馬が4頭参戦して、1勝、2着1回。
東京シンデレラマイルで連対した2頭は、ともに“川崎1,600m”で行われた「JBCレディスクラシック」の3着馬だった。
※4着以下に敗れた2頭は、大井1,800mと金沢1,500mのJBCレディスクラシックに出走

また、JBCレディスクラシックで4着以下に敗れた馬で、東京シンデレラマイルを制した馬は2頭。
こちらは、ともに“大井1,800m”のJBCレディスクラシックから巻き返している。

今年のJBCレディスクラシックは“大井1,800m”。
データ的には4着以下からの巻き返しが期待できるが、さて結果は?

2020年JBCレディスクラシックの結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2歳女王決定戦!12月31日(木)大晦日に大井競馬場で行われる「東京2歳優駿牝馬(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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