~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年12月23日(水) 
サラ系3歳以上 浦和1,400m
ゴールドカップ(S2)

レース紹介

クリスマスイブイブ決戦!「ゴールドカップ(S2)」!
2020年の南関東スプリント戦線を締めくくる重賞!
来年からはグレードが「S1」に昇格され、年末のスプリント総決算の位置付けがより一層深まる。

※2008年~2010年は6月から7月に実施、2011年以降は12月に実施
※2001年以前は2,000mで実施(2002年~2007年はレース休止(未実施))

▼データ分析のポイント
・浦和所属馬は小久保智厩舎に良績集中
・テレ玉杯オーバルスプリントの上位馬にチャンスあり
・浦和コース3着内の実績がある馬が好成績

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 ブルドッグボス 浦和 ダイワメジャー 2人気
2018年 キャプテンキング 大井 ファスリエフ 2人気
2017年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 3人気
2016年 トキノエクセレント 川崎 アッミラーレ 6人気
2015年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 1人気
2014年 リアライズリンクス 浦和 ダイタクリーヴァ 1人気
2013年 ジョーメテオ 浦和 ネオユニヴァース 2人気
2012年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2011年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2010年 ボランタス 川崎 ティンバーカントリー 4人気

南関東で一時代を築いたソルテ。
引退レースとなった2017年をはじめ、ゴールドカップでは3戦2勝、2着1回の成績を残している。

また、2019年は同年の「JBCスプリント(Jpn1)」覇者ブルドッグボスが勝利したように、スプリント総決算に相応しい実績馬が活躍している。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
ソルテの成績はこちら

左海誠二騎手が好成績!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 御神本 訓史 左海 誠二 今野 忠成
2018年 坂井 英光 森 泰斗 御神本 訓史
2017年 吉原 寛人 的場 文男 繁田 健一
2016年 見澤 譲治 左海 誠二 張田 昂
2015年 吉原 寛人 真島 大輔 左海 誠二
2014年 左海 誠二 吉原 寛人 今野 忠成
2013年 坂井 英光 見澤 譲治 佐藤 博紀
2012年 戸崎 圭太 見澤 譲治 和田 譲治
2011年 戸崎 圭太 服部 茂史 水野 貴史
2010年 山崎 誠士 左海 誠二 的場 文男

「左海誠二騎手」が1勝、2着3回、3着1回と好成績!

「左海誠二騎手」は2013年&2014年に浦和リーディング(勝利数)を獲得、2015年以降も同リーディング3位以内と浦和を得意にしている。
今年は11月終了時点で7位だが、100鞍以上(浦和)の騎乗がある騎手の中では、勝率17.5%(※)、連対率34.9%はともに2位の成績だ。

※勝率は2位タイ

2020年の浦和リーディング騎手はこちら

小久保厩舎が好成績!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 3 4 4 26 8.1% 18.9%
船橋 2 3 4 35 4.5% 11.4%
大井 3 2 2 19 11.5% 19.2%
川崎 2 1 0 10 15.4% 23.1%

地元の「浦和所属馬」が3勝、2着4回、3着4回。
うち、3着1回を除いた3勝、2着4回、3着3回は小久保智厩舎によるものだ。

南関東4場間では「船橋所属馬」がやや分が悪いものの、その他はほぼ互角の成績。
近況では過去5年で3勝、2着1回の「大井所属馬」が好調と言えるだろう。

1番人気馬の連対率は80.0%!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 4 1 1 40.0% 80.0%
2人気 3 1 2 4 30.0% 40.0%
3人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
4人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 1 2 4 63 1.4% 4.3%

過去10年で「1番人気馬」が4勝、2着4回、3着1回!
好走率で見ると凄さがさらに際立ち、勝率40.0%、連対率80.0%、3着内率に至っては90.0%と、驚異的な数字を残している。

「1番人気馬」の好成績に伴い、「2番人気以下」は2着、3着が多くなっている。
その中でも注目したいのが「6番人気以下」の2着2回、3着4回。
「1番人気馬」は堅軸となっている一方、馬券を的中させるには、人気薄まで手広く流したほうが良いのかもしれない。

単勝は堅めの配当!紐は広めに!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 300 190 3,460
2018年 330 1,040 4,710
2017年 480 680 4,360
2016年 2,160 1,520 45,830
2015年 150 770 4,300
2014年 160 570 8,210
2013年 320 2,560 23,360
2012年 140 250 8,600
2011年 160 12,600 182,320
2010年 1,510 1,100 21,820
平均 571 2,128 30,697

「単勝」は100円台が4回、200円~400円台が4回と堅い決着が多い。
「馬複」も低めの配当が多いものの、1・2番人気でのワンツー決着は2012年と2019年の2回のみとなっている。

同様に、「三連単」も平均30,697円とまずまずの配当。
前項の「人気別成績」でも記載したが、人気薄まで手広く抑えても良さそうだ。

浦和競馬は内枠有利!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 0 1 7 20.0% 20.0%
2枠 1 2 1 6 10.0% 30.0%
3枠 0 1 0 9 0.0% 10.0%
4枠 1 1 3 5 10.0% 20.0%
5枠 3 2 1 14 15.0% 25.0%
6枠 1 1 2 16 5.0% 10.0%
7枠 2 2 1 15 10.0% 20.0%
8枠 0 1 1 18 0.0% 5.0%

浦和競馬は1周1,200mの小回りコース。
となれば内枠勢(※)の成績が気になるところだが…「1~4枠」の4勝、2着4回に対して、「5~8枠」は6勝、2着6回。
「8枠」の成績はあまり振るわないものの、連対数は外枠の方が多くなっている。
(フルゲート12頭なので、フルゲートの際は「5枠」以降が2頭)

ゴールドカップは2017年から実施距離を「1,500m」⇒「1,400m」に変更。
変更初年度から1着「7枠」、2着「8枠」の決着となり、2019年は「8枠」が3着に滑り込んでいる。

ここでコース・距離別の「8枠」に焦点を当ててみると(2019年10月1日~2020年9月30日の成績)…

▼「浦和1,400m」:勝率9.3%、連対率17.9%、3着内率26.1%
▼「浦和1,500m」:勝率6.8%、連対率14.1%、3着内率20.8%

いずれの数字も「1,400m」の方が良く、ゴールドカップも距離を変更して傾向に変化が出てきた。
まだまだ「ゴールドカップ@1,400m」の実績は少なく、今後の推移を見守りたいところだろうか。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 10 10 82 8.9% 17.9%
牝馬 0 0 0 4 0.0% 0.0%
セン馬 0 0 0 4 0.0% 0.0%

「牝馬」では2010年テイエムヨカドーの4着が最高成績。
ただし、南関東の冬期は牝馬重賞が盛んな時期でもあり、出走頭数自体が少なくなっている。

7歳馬と4歳馬!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 3 0.0% 0.0%
4歳 2 2 1 13 11.1% 22.2%
5歳 2 1 1 13 11.8% 17.6%
6歳 2 1 4 18 8.0% 12.0%
7歳以上 4 6 4 43 7.0% 17.5%

連対数では数に勝る「7歳以上」がトップ、連対率では「4歳馬」の成績が良い。

「3歳馬」は2011年から出走可能となっているものの、過去9回で3頭が出走したのみ。
ゴールドカップの斤量は「クラス別定(※)」となり、年齢による減量がないため、3歳馬にはやや厳しい条件なのだろう。

※A1級58kg A2級56kg B級以下54kg 牝馬2kg減

ゴールドカップTRまがたま賞!

【まがたま賞の着順別の成績】

まがたま賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
まがたま賞1着 1 1 0 3 20.0% 40.0%
まがたま賞2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
まがたま賞3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
まがたま賞4着以下 0 0 0 6 0.0% 0.0%

2014年から実施されているゴールドカップTR「まがたま賞」。

過去6回の優勝馬のうち、2019年を除く5頭がゴールドカップに参戦して1勝、2着1回。
「A2以下」の条件馬で争われるトライアルなので、連対率40.0%は悪くない数字と言えそうだ。

ちなみに、連対した2頭はともに「小久保厩舎&左海誠二騎手」のコンビだった。

2020年まがたま賞の結果

JRA勢相手に好走していればチャンスは十分!

【テレ玉杯オーバルスプリント(オーバルS)の着順別の成績】

オーバルS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
オーバルS1着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
オーバルS2着 0 0 0 0 - -
オーバルS3着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
オーバルS4着以下 3 1 1 10 20.0% 26.7%

浦和1,400mで行われているダートグレード競走。
施行時期が2011年からゴールドカップの前に行われるようになったので、過去9回分のデータを抽出してみよう。

過去9回で「オーバルスプリント出走組」は4勝、2着2回、3着1回。
優勝した4頭中、3頭は「オーバルスプリント」で5着以内に好走、残りの1頭は同6着のブルドッグボスだ。

JRA勢が相手の「オーバルスプリント」で上位争いをしてきた馬は要チェックと言えるだろう。

2020年テレ玉杯オーバルスプリントの結果

マイルグランプリは4着以下に敗れた馬が…!?

【マイルグランプリ(マイルGP)の着順別の成績】

マイルGP着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
マイルGP1着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
マイルGP2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
マイルGP3着 0 1 0 2 0.0% 33.3%
マイルGP4着以下 2 2 4 10 11.1% 22.2%

例年、大井で行われている“秋の南関マイル王決定戦”(※)
冬場は牡馬が出走できるマイル前後の重賞が少ないこともあり、例年、多くの馬がゴールドカップに転戦してくる。
なお、こちらも施行時期が2011年からゴールドカップの前に行われるようになったので、過去9回分のデータとする。
※今年は夏に実施され、同じマイル重賞「サンタアニタトロフィー(S3)」が秋に実施されている

過去9回の優勝馬からは2頭が参戦して1勝。
逆に出走数が多いのは「4着以下」で、のべ18頭が参戦し、2勝、2着2回、3着4回、3着内率は44.4%だ

マイルグランプリ出走組は「4着以下」でも軽視は禁物となる。

2020年マイルグランプリの結果
2020年サンタアニタトロフィーの結果

浦和実績には要注目!!

【浦和コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 8 8 6 63 9.4% 18.8%
経験なし 2 2 4 27 5.7% 11.4%

浦和コースの「経験あり/なし」別の成績はご覧の通り。
「経験あり」は8勝、2着8回、3着6回に対して、「経験なし」は2勝、2着2回、3着4回となる。

では、浦和コースの“成績別”ではどうだろう。
「経験あり」の馬から、さらに浦和コースで「3着内の経験がある/なし」を条件に抽出した数字は以下の通り。

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3着内経験あり 8 6 4 43 13.1% 23.0%
3着内経験なし 0 2 2 20 0.0% 8.3%

「3着内経験あり」は8勝、2着6回、3着4回となり、勝った馬は全て浦和コースで3着内の実績があった。
対して、「3着内経験なし」は0勝、2着2回、3着2回。

小回りコースの浦和は経験の有無に加えて、“得手不得手”も重要な要素の1つとなりそうだ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は、12月30日(水)に大井競馬場で行われる「東京シンデレラマイル(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!

南関東4競馬場公式ウェブサイト nankankeiba.com

>重賞一覧