~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年9月21日(月祝) 
サラ系2歳 大井1,400m
ゴールドジュニア(S3)

レース紹介

新設2歳重賞「ゴールドジュニア(S3)」
2019年までは“準重賞”として実施されていた「ゴールドジュニアー」が“S3重賞”に昇格!
11月の「ハイセイコー記念(S1)」を占うレースとして、今まで以上に注目を集めるレースとなる。

余談だが、「ゴールドジュニアー」の末尾の「-」は重賞昇格とともに無くなっている。
※本データ分析は準重賞当時のデータなので「ゴールドジュニアー」表記

▼データ分析のポイント
・素質馬が多数参戦
・「1枠」は連対率0.0%と苦戦
・新馬戦で敗れた馬が勝利する傾向

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 ストーミーデイ 大井 サウスヴィグラス 2人気
2018年 シビックヴァーゴ 大井 バゴ 2人気
2017年 クリスタルシルバー 大井 サムライハート 6人気
2016年 セイントバトラー 大井 サマーバード 5人気
2015年 ラクテ 大井 ワイルドラッシュ 2人気
2014年 ブルーマイスキー 川崎 フサイチコンコルド 4人気
2013年 モデールノ 船橋 ゼンノロブロイ 1人気
2012年 オベロンホワイト 船橋 スウェプトオーヴァーボード 2人気
2011年 アイキャンデイ 大井 ゴールドヘイロー 4人気
2010年 リョウウン 船橋 バゴ 3人気

過去10年に限ると、「ゴールドジュニアー」優勝馬で後に重賞を勝った馬はクリスタルシルバーのみ。
ただし、重賞などで活躍している馬は多く、直近では2018年シビックヴァーゴ、2019年ストーミーデイがハイセイコー記念で2着に好走している。

また、「ゴールドジュニアー」で敗れた馬の中にも原石は多数存在。
2014年2着ジャジャウマナラシ、2017年5着クレイジーアクセル、2019年3着ヴァケーションは後にダートグレード競走を勝利している。

その他、南関重賞馬を多数輩出するなど、例年、レベルの高い争いが繰り広げられている。

連覇中の笹川翼騎手!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 笹川 翼 矢野 貴之 真島 大輔
2018年 笹川 翼 矢野 貴之 張田 昂
2017年 坂井 英光 真島 大輔 加藤 和博
2016年 森 泰斗 石崎 駿 柏木 健宏
2015年 上田 健人 的場 文男 繁田 健一
2014年 山崎 誠士 左海 誠二 矢野 貴之
2013年 石崎 駿 真島 大輔 御神本 訓史
2012年 高橋 利幸 坂井 英光 繁田 健一
2011年 的場 文男 坂井 英光 戸崎 圭太
2010年 山田 信大 赤嶺 亮 戸崎 圭太

地元の「笹川翼騎手」が連覇中!
「矢野貴之騎手」は2着が続いており、2年連続で1着「笹川翼騎手」⇒2着「矢野貴之騎手」の決着となっている。

また、「真島大輔騎手」は過去3年で2着1回、3着1回と活躍しているように、地元騎手には注目したいところだ。

重賞昇格でどうなる?

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 1 1 8 0.0% 10.0%
船橋 3 1 1 13 16.7% 22.2%
大井 6 8 6 62 7.3% 17.1%
川崎 1 0 2 8 9.1% 9.1%

地元の「大井所属馬」が6勝、2着8回、3着6回。
2歳の9月~10月開催とあって他場から遠征してくる馬は多くないものの、「大井所属馬」は5連覇中と抜群の成績を誇る。

次いで成績が良いのは「船橋所属馬」だが、直近5年では2着が1回のみ。
他の2場も苦戦を強いられている現状ではあるが、重賞昇格とともに大井以外からも有力馬が参戦してくることだろう。

人気馬と人気薄の組み合わせに妙味あり

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 1 3 1 5 10.0% 40.0%
2人気 4 0 2 4 40.0% 40.0%
3人気 1 2 2 5 10.0% 30.0%
4人気 2 1 1 6 20.0% 30.0%
5人気 1 1 0 8 10.0% 20.0%
6人気以下 1 3 4 63 1.4% 5.6%

勝利数では「2番人気馬」の4勝が最多。
「2番人気馬」は2018年、2019年と連勝するなど、直近5年で3勝の固め打ちだ。

連対率で見ると「1番人気馬」~「4番人気馬」までが横一線。
これは3着内率も同じ傾向となっており、過去10年で3着内に好走した「1番人気馬」~「4番人気馬」は20頭を数える。

ただし、「1番人気馬」~「4番人気馬」が上位3着内を独占した回数は2回のみ。
上位3着のうち「1番人気馬」~「4番人気馬」が2頭、「5番人気以下」が1頭のパターンは6回だ。

単勝式は堅く、連勝式は高配当

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 500 1,440 16,760
2018年 380 370 10,150
2017年 2,680 2,120 41,190
2016年 690 5,380 42,950
2015年 400 1,620 193,130
2014年 860 2,340 38,860
2013年 170 2,100 10,690
2012年 530 6,870 574,330
2011年 550 7,670 78,710
2010年 480 670 4,130
平均 724 3,058 101,090

「単勝」は平穏な決着が多いが、「馬複」は4桁配当が8回。
平均配当も「馬複」は3,058円となっており、やや高めの配当が期待できそうだ。

「1枠」だけ苦戦…

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 1 10 0.0% 0.0%
2枠 2 2 2 6 16.7% 33.3%
3枠 2 1 0 9 16.7% 25.0%
4枠 2 1 1 11 13.3% 20.0%
5枠 0 3 2 12 0.0% 17.6%
6枠 1 1 0 15 5.9% 11.8%
7枠 2 1 2 14 10.5% 15.8%
8枠 1 1 2 14 5.6% 11.1%

「1枠」のみ勝率、連対率ともに0.0%と不振。
2019年4月1日~2020年3月31日の「大井1,400m」の傾向を見ると内/外で大きな差は出ていないが、
経験の浅い2歳馬にとっては“揉まれる枠”の克服は課題となりそうだ。

牡馬/牝馬で同斤量

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 8 7 59 10.8% 20.5%
牝馬 1 2 3 32 2.6% 7.9%
セン馬 0 0 0 0 - -

基準重量(斤量)は「牡馬」「牝馬」ともに53kg54kg(※9/19訂正)。

近年は「牝馬」の出走が少なくなっているが、「牡馬」が9勝、2着8回、3着7回と大勢を占めている。
データ上では「牡馬有利」の傾向にあるようだ。

デビュー戦の敗戦を糧に!

【新馬戦の成績】

新馬戦成績 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
新馬戦1着 3 7 7 54 4.2% 14.1%
新馬戦2着以下 7 3 3 37 14.0% 20.0%

こちらのデータは、新馬戦に「勝利した馬」と「敗れた馬」別の「ゴールドジュニアー」での成績。

データを見ると明らかなように、新馬戦に「敗れた馬」が7勝と好成績。
「ゴールドジュニアー」を勝利する馬は、新馬戦での敗戦を糧にしていると言えそうだ。

一方、新馬戦に「勝利した馬」は全出走馬の約60%を占めているが、通算3勝、2着7回、3着7回と勝ち切れていない。
素質を秘める新馬戦ウイナーではあるものの、大井では世代最初の準重賞ということで、1つ壁に当たるタイミングなのかもしれない。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は10月14日(水)に川崎競馬場で行われる「鎌倉記念(S2)」です!

南関データ分析とは

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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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