~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年10月28日(水) 
サラ系2歳 船橋1,600m
平和賞(S3)

レース紹介

2歳重賞「平和賞(S3)」
“名馬の宝庫”船橋競馬場で行われる2歳重賞!
地元馬か?それとも遠征馬か!?地方交流として行われる一戦を過去のデータから分析してみよう。

▼データ分析のポイント
・船橋所属馬vsホッカイドウ競馬
・6番人気以下が5勝
・牝馬の好走率が高い

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 ヴァケーション 川崎 エスポワールシチー 4人気
2018年 ヒカリオーソ 川崎 フリオーソ 6人気
2017年 リンノストーン 北海道 スマートロビン 5人気
2016年 スカイサーベル 船橋 ディープスカイ 7人気
2015年 アンサンブルライフ 浦和 アジュディケーティング 1人気
2014年 ストゥディウム 船橋 ルースリンド 8人気
2013年 ナイトバロン 船橋 Tiznow 2人気
2012年 インサイドザパーク 船橋 タイムパラドックス 1人気
2011年 エンジェルツイート 北海道 タイキシャトル 7人気
2010年 ヴァインバッハ 船橋 アグネスタキオン 6人気

非常にレベルの高い重賞!

歴代優勝馬からは、2019年の東京ダービー馬ヒカリオーソをはじめ、南関クラシックホースが3頭誕生(インサイドザパーク・ストゥディウム)。
さらに、2019年の「全日本2歳優駿(Jpn1)」を制したヴァケーション、2歳女王エンジェルツイートなどを輩出している。

また、南関東出身馬を父に持つ馬も活躍している。
ストゥディウムの父ルースリンドは、南関東で重賞4勝の実績。
さらに、2018年優勝ヒカリオーソの父フリオーソは、現役時代に南関東のJpn1競走を6勝し、現役引退後は種牡馬(※)として活躍中だ。

※2020年の南関リーディングサイアー第8位(10/7現在・収得賞金順)

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

どの騎手にもチャンスあり

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 吉原 寛人 山崎 誠士 的場 文男
2018年 瀧川 寿希也 笹川 翼 井上 俊彦
2017年 真島 大輔 和田 譲治 御神本 訓史
2016年 矢野 貴之 中野 省吾 山口 達弥
2015年 左海 誠二 矢野 貴之 笹川 翼
2014年 石崎 駿 的場 文男 繁田 健一
2013年 本田 正重 張田 京 五十嵐 冬樹
2012年 左海 誠二 御神本 訓史 岩田 康誠
2011年 森 泰斗 的場 文男 御神本 訓史
2010年 石崎 駿 水野 貴史 蛯名 正義

過去10年で複数回優勝している騎手は「石崎駿騎手」と「左海誠二騎手」で2勝ずつ。
ただし、特定の騎手が活躍している傾向はなく、若手からベテランまでチャンスは十分だろう。

なお、「森泰斗騎手」と「本田正重騎手」は平和賞が南関東初タイトル。
それぞれエンジェルツイート、ナイトバロンで勝利している。

船橋vsホッカイドウ競馬?

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 1 2 11 6.7% 13.3%
船橋 5 6 2 34 10.6% 23.4%
大井 0 1 1 9 0.0% 9.1%
川崎 2 1 0 13 12.5% 18.8%
南関以外 2 1 5 24 6.3% 9.4%

地元の「船橋所属馬」が5勝、2着6回、3着2回。
南関東4場では抜けた成績を残しているように、地元のタイトルをしっかりとキープしている。
ただし、直近2年に限ると「川崎所属馬」が連覇しており、「船橋所属馬」は3着にも好走していない。

そんな南関勢に“挑戦”する図式となる「南関以外」からの遠征馬。
過去10年で2勝、2着1回、3着5回となるが、これは全て「ホッカイドウ競馬所属馬」が該当する。
レベルの高さには定評のある同地区だが、長旅を感じさせない力強い走りには今年も注目となるだろう。

南関生え抜きvsホッカイドウ競馬デビュー馬!

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 7 7 5 60 8.9% 17.7%
ホッカイドウ競馬 3 3 5 26 8.1% 16.2%
その他 0 0 0 5 0.0% 0.0%

続いて、「デビューした地区別」の成績。
勝利数は「南関東デビュー馬」が7勝と勝っているが、勝率、連対率では互角の数字となっている。

また、「南関東デビュー馬」が3着内を独占した回数は3回。
一方、「ホッカイドウ競馬デビュー馬」は3着内を独占したことはなく、3着内に2頭好走した回数は4回ある。

ちなみに、ホッカイドウ競馬から南関東移籍後に平和賞を勝利した馬は2013年のナイトバロンのみ。

人気薄は頭勝負!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 3 2 3 20.0% 50.0%
2人気 1 3 1 5 10.0% 40.0%
3人気 0 0 3 7 0.0% 0.0%
4人気 1 3 0 6 10.0% 40.0%
5人気 1 0 0 9 10.0% 10.0%
6人気以下 5 1 4 61 7.0% 8.5%

人気薄の激走が目立つ競走。
過去10年の人気別勝利数では、なんと「6番人気以下」の馬が最多の5勝を挙げている。

上位人気では「1番人気馬」の信頼度が高く、過去10年で2勝、2着3回、3着2回。
勝率20.0%はやや低く感じるが、連対率50.0%、3着内率70.0%の安定感は魅力だろう。

1番人気馬が軸だが、着順次第で高配当に!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 520 1,140 63,280
2018年 860 1,380 163,910
2017年 1,080 910 11,700
2016年 4,980 14,350 162,660
2015年 230 1,610 6,640
2014年 1,640 8,680 598,440
2013年 530 590 23,730
2012年 190 310 1,720
2011年 1,380 4,420 45,350
2010年 1,400 4,410 88,010
平均 1,281 3,780 116,544

「単勝」は4桁配当が5回。
経験の浅い2歳馬、ホッカイドウ競馬からの遠征馬など、不確定要素が多いだけに一筋縄ではいかない。
ただし、ビックリ配当は2016年の「4,980円」のみで、“人気割れの一戦”となっているようだ。

「馬複」、「三連単」は両極端な結果に。
過去10年で1番人気馬が7回も3着内に好走していることを考えると、ボックス、マルチ馬券で“妙味あり”といったところだろうか。

真ん中の枠!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 0 0 9 10.0% 10.0%
2枠 0 1 1 7 0.0% 11.1%
3枠 1 1 2 8 8.3% 16.7%
4枠 3 1 0 11 20.0% 26.7%
5枠 2 2 2 11 11.8% 23.5%
6枠 2 1 1 15 10.5% 15.8%
7枠 1 1 1 16 5.3% 10.5%
8枠 0 3 3 14 0.0% 15.0%

「真ん中の枠」が好相性。
勝率20.0%、連対率26.7%でともに1位の「4枠」、勝率11.8%、連対率23.5%でともに2位の「5枠」。
さらに、「6枠」は過去5年で2勝を挙げている。

牝馬の好走率が高い!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 7 8 7 82 6.7% 14.4%
牝馬 3 2 3 9 17.6% 29.4%
セン馬 0 0 0 0 - -

出走頭数が少ない「牝馬」だが、“好走率”は総じて高い。

過去10年で「牝馬」はのべ17頭が出走し、8頭が3着内に好走。
勝率17.6%、連対率29.4%、3着内率47.1%は、いずれも「牡馬」を大きく上回っている。
また、2頭同時に好走することが多く、2010年、2011年、2017年は、2頭の「牝馬」が3着内に好走している。

なお、3着内に好走した「牝馬8頭」の平均人気は4.5番人気。
1番人気に支持されていた馬は2018年のトーセンガーネットのみなので、人気薄でも軽視は禁物となりそうだ。

重賞ウイナーには大注目!

【鎌倉記念の着順別の成績】

鎌倉記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
鎌倉記念1着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
鎌倉記念2着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
鎌倉記念3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
鎌倉記念4着以下 1 1 2 16 5.0% 10.0%

川崎1,500mで争われる2歳重賞「鎌倉記念(S2)」。

過去10年で2頭の鎌倉記念覇者が出走して、そのうちの1頭が平和賞も優勝している。
両レースの間隔が短い年も多く、転戦してきた馬は少ないが、出走してくるようなら注目を集めるだろう。
※2020年:鎌倉記念⇒平和賞は中1週

また、鎌倉記念で2着以下に敗れた馬を合計すると2勝、2着1回、3着2回。
2019年は鎌倉記念5着のチョウライリンが平和賞で3着に好走した。

2020年鎌倉記念の結果

【平和賞トライアル】

平和賞より100m短い「船橋1,500m」で行われているトライアルレース。
サンプル数が少ないため、今年の結果のみご紹介するが、ぜひとも参考にしたいレースだろう。

2020年マキバスナイパー・メモリアル(平和賞TR)の結果

【ゴールドジュニア】

2020年から重賞に昇格した大井1,400m戦。
こちらも結果のみのご紹介とするが、重賞昇格とともにレースレベルも向上したことだろう。

2020年ゴールドジュニアの結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2歳牝馬重賞♪11月10日(火)に川崎競馬場で行われる「ローレル賞(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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