~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年11月10日(火) 
サラ系2歳牝馬 川崎1,600m
ローレル賞(S2)

レース紹介

2歳牝馬重賞「ローレル賞(S2)」
南関東では最初の2歳牝馬重賞!
本競走の1~3着馬には、大晦日2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」の優先出走権が付与される。

▼データ分析のポイント
・サウスヴィグラス産駒vsゴールドアリュール産駒?
・御神本騎手&阿部騎手に注目
・ホッカイドウ競馬の重賞上位馬が活躍

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 ブロンディーヴァ 川崎 スマートファルコン 1人気
2018年 アークヴィグラス 川崎 サウスヴィグラス 2人気
2017年 ゴールドパテック 川崎 ゴールドアリュール 3人気
2016年 アップトゥユー 北海道 サウスヴィグラス 3人気
2015年 モダンウーマン 北海道 サウスヴィグラス 2人気
2014年 ララベル 大井 ゴールドアリュール 4人気
2013年 クライリング 北海道 ハーツクライ 1人気
2012年 デイジーギャル 大井 ブラックタイド 12人気
2011年 ドラゴンシップ 船橋 クロフネ 1人気
2010年 オリークック 大井 フィガロ 1人気

南関東リーディングサイアー(勝利数)の上位種牡馬が一騎打ち。
2014年、2017年はゴールドアリュール産駒が制し、2015年、2016年、2018年はサウスヴィグラス産駒が制している。

そして、2019年はスマートファルコン産駒のブロンディーヴァが勝利。
スマートファルコンはゴールドアリュール産駒なので、第2世代の種牡馬たちが父の想いを継いでいくことになりそうだ。

10/15時点の2020年南関東リーディングサイアーは「1位サウスヴィグラス」「2位ゴールドアリュール」「3位パイロ」。
2017年にゴールドアリュール、2018年にサウスヴィグラスが亡くなっているので、種牡馬傾向も過渡期と言えるだろう。
※サウスヴィグラス、ゴールドアリュールは2020年の2歳世代がラストクロップ
※南関東リーディングサイアー4位はスマートファルコン

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2020年リーディングサイアー(勝利数)はこちら

御神本騎手&阿部騎手に注目!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 御神本 訓史 笹川 翼 赤岡 修次
2018年 瀧川 寿希也 矢野 貴之 阿部 龍
2017年 瀧川 寿希也 森 泰斗 御神本 訓史
2016年 阿部 龍 赤岡 修次 森 泰斗
2015年 阿部 龍 本田 正重 井上 俊彦
2014年 真島 大輔 瀧川 寿希也 酒井 忍
2013年 御神本 訓史 山崎 誠士 真島 大輔
2012年 真島 大輔 張田 京 桑村 真明
2011年 御神本 訓史 真島 大輔 繁田 健一
2010年 坂井 英光 本多 正賢 川島 正太郎

過去10年で5名の騎手しか優勝していない。
特に際立つのは「御神本訓史騎手」の3勝、3着1回、異彩を放つのが「阿部龍騎手」の2勝、3着1回だろう。

「御神本訓史騎手」は言わずと知れた南関東のトップジョッキー。
地方重賞55勝、川崎コースでは9つのタイトルを獲得しているが、うち5勝は牝馬限定重賞によるものだ。

「阿部龍騎手」はホッカイドウ競馬所属のジョッキー。
13個のタイトルを獲得しているスーパーステションの主戦騎手としても有名なところだろう。
今年はソロユニットで「エーデルワイス賞(Jpn3)」を制しており、ローレル賞に出走してくるようであれば注目したい。

※成績は10/15時点

3連勝中の川崎!過去9年で3勝のホッカイドウ競馬!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 1 1 12 0.0% 7.1%
船橋 1 4 1 24 3.3% 16.7%
大井 3 1 1 16 14.3% 19.0%
川崎 3 4 3 36 6.5% 15.2%
南関以外 3 0 4 18 12.0% 12.0%

過去10年で「大井」「川崎」「南関以外」の各所属馬が3勝ずつ。
特に、2017年からは地元の「川崎所属馬」が3連勝中と勢いは抜群だ。

ローレル賞は2011年から全国に門戸が開かれている。
そういった意味では、過去9年で3勝を挙げる「南関以外の所属馬」は要注目だが、これは全て「ホッカイドウ競馬」が該当。
特に、「阿部龍騎手・角川秀樹厩舎・馬主グランド牧場」の組み合わせが相性良く、2015年&2016年に連覇を決めている。
(2018年は阿部龍騎手&角川秀樹厩舎のコンビで3着、生産牧場は稲原牧場)

質の高さには定評あり!

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 5 9 6 81 5.0% 13.9%
ホッカイドウ競馬 5 1 4 22 15.6% 18.8%
その他 0 0 0 3 0.0% 0.0%

続いて、デビューした競馬場別の成績。
あまり数字は変わらないが、ローレル賞は2011年から全国交流となっているので、2011年以降の9年間を以下にまとめてみた。

【デビューした地区別の成績(過去9年)】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 4 8 5 72 4.5% 13.5%
ホッカイドウ競馬 5 1 4 20 16.7% 20.0%
その他 0 0 0 3 0.0% 0.0%

出走数に勝る「南関東デビュー馬」だが、やはり「ホッカイドウ競馬デビュー馬」の質の高さは目を引く。
特に近年はその傾向が強く、過去5年に限定すると4勝、2着1回、3着3回。
ホッカイドウ競馬デビュー馬の出走頭数は過去5年で17頭なので、3着内率はなんと47.1%にもなるのだ。

1番人気馬の信頼度が最も高い

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 1 1 4 40.0% 50.0%
2人気 2 1 3 4 20.0% 30.0%
3人気 2 1 1 6 20.0% 30.0%
4人気 1 1 0 8 10.0% 20.0%
5人気 0 3 1 6 0.0% 30.0%
6人気以下 1 3 4 78 1.2% 4.7%

最も信頼度が高いのは「1番人気馬」で勝率40.0%、連対率50.0%。
その他の人気は横一線といったところか。

2歳牝馬重賞は難しい?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 370 2,930 19,560
2018年 440 3,480 45,390
2017年 750 3,280 28,410
2016年 440 1,750 11,900
2015年 430 330 2,840
2014年 480 3,140 110,380
2013年 320 2,140 129,030
2012年 7,730 46,910 3,561,630
2011年 200 570 2,350
2010年 300 710 13,390
平均 1,146 6,524 392,488

「単勝」は平均1,146円。
2012年にビッグ配当が飛び出しているが、2013年以降は落ち着いた配当となっている。
※2012年を除くと平均414円

一方、「馬複」、「三連単」はやや荒れ気味。
大荒れの2012年を除いても、「馬複」の平均は2,037円、「三連単」は同40,361円と高配当を提供している。

経験の浅い牝馬同士、加えて南関以外からの遠征馬も参戦してくるだけに、馬券検討も難しくなっているようだ。

「3枠」に注目!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1枠 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
2枠 1 1 1 7 10.0% 20.0% 30.0%
3枠 3 2 2 12 15.8% 26.3% 36.8%
4枠 0 1 2 16 0.0% 5.3% 15.8%
5枠 0 2 1 17 0.0% 10.0% 15.0%
6枠 3 0 0 15 16.7% 16.7% 16.7%
7枠 2 1 2 15 10.0% 15.0% 25.0%
8枠 1 3 2 14 5.0% 20.0% 30.0%

「3枠」の成績が良い。
過去10年では3勝、2着2回、3着2回と抜群の相性だ。

「6枠」も3勝を挙げているが、2着、3着がともに0回。
安定感では「2枠」と「8枠」の3着内率30.0%だろう。

ホッカイドウ競馬での重賞実績に注目!

【エーデルワイス賞の着順別の成績】

エーデルワイス賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
エーデルワイス賞1着 1 0 1 0 50.0% 50.0%
エーデルワイス賞2着 2 0 0 1 66.7% 66.7%
エーデルワイス賞3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
エーデルワイス賞4着以下 1 0 2 7 10.0% 10.0%

ホッカイドウ競馬の2歳牝馬重賞戦線のクライマックスとなるダートグレード競走。
ローレル賞が2011年から地方全国交流となっていることもあり、「エーデルワイス賞出走組」も2011年から参戦している。

「エーデルワイス賞出走組」はのべ16頭が参戦し、4勝、3着3回。
3着内率は43.8%と高いが、「エーデルワイス賞“連対馬”」となると、その確率は80.0%にまで跳ね上がる。

ちなみに、「エーデルワイス賞出走組」で3着内に好走した全7頭を見てみると…
7頭全てが“ホッカイドウ競馬の重賞で3着内”に好走した実績があるのだ。

「エーデルワイス賞」で3着内に好走した馬はもちろん、4着以下に敗れた馬でも“重賞実績”には注目したいところだ。

2020年エーデルワイス賞の結果

鎌倉記念3着馬が好相性!

【鎌倉記念の着順別の成績】

鎌倉記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
鎌倉記念1着 0 0 0 0 - -
鎌倉記念2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
鎌倉記念3着 1 0 2 0 33.3% 33.3%
鎌倉記念4着以下 1 0 0 13 7.1% 7.1%

川崎1,500mで行われる2歳重賞「鎌倉記念(S2)」。
この競走の1~3着の牝馬にはローレル賞への優先出走権が付与されている。

「鎌倉記念1~3着」の牝馬は過去10年でのべ5頭が参戦し、1勝、3着2回の成績。
昨年も「鎌倉記念」3着のミナミンが、ローレル賞でも3着に好走している。

2020年鎌倉記念の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はローレル賞の翌日、11月11日(水)に川崎競馬場で行われる「ロジータ記念(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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