~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年7月23日(木祝) 
サラ系3歳以上 浦和1,400m
プラチナカップ(S3)

レース紹介

夏の浦和重賞!「プラチナカップ(S3)」!
重賞に昇格して3年目を迎える1,400m戦。
今年は「習志野きらっとスプリント(S1)」が前日(7/22)にあるので、2日連続の南関重賞となる。

※2017年までの“準重賞”を含めたデータ分析とする

▼データ分析のポイント
・張田昂騎手が浦和コースと好相性
・浦和所属馬が上昇中
・コース経験は重要

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 ノブワイルド 浦和 ヴァーミリアン 3人気
2018年 キタサンミカヅキ 船橋 キングヘイロー 1人気
2017年 フォクスホール 浦和 ホールウォーカー 3人気
2016年 タマモホルン 浦和 ワイルドラッシュ 1人気
2015年 インフォーマー 川崎 タイムパラドックス 3人気
2014年 ファイヤープリンス 浦和 オンファイア 6人気
2013年 ミラーコロ 川崎 ゴールドアリュール 1人気
2012年 センゲンコスモ 川崎 トーホウエンペラー 2人気
2011年 クリムゾンクエスト 船橋 コロナドズクエスト 4人気
2010年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 1人気

準重賞当時から「浦和1,400m」という条件は変わらないものの、出走できる格付け(クラス)はバラバラ。
2010年~2013年はA3以下、2014年~2017年はA2以下(※)だ。

重賞となった2018年からはもちろんオープン。
クラス別の別定となっており、「A1級58kg」、「A2級56kg」、「B級以下54kg」で牝馬は2kg減量される。
また、今年から3歳馬も1kg減となるが、番組賞金額や重賞勝ち鞍による加増がないので、実績馬も出走しやすいレースと言えるだろう。

※本分析の対象期間のみ記載
※2013年までは、A級が[A1~A3]の3クラスに分かれていた(現在のA級はA1とA2のみ)

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

浦和コースとの相性が良い騎手は?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 橋本 直哉 森 泰斗 笹川 翼
2018年 森 泰斗 今野 忠成 張田 昂
2017年 笹川 翼 中野 省吾 左海 誠二
2016年 張田 昂 赤岡 修次 本田 正重
2015年 張田 昂 石崎 隆之 本田 正重
2014年 左海 誠二 張田 京 金子 正彦
2013年 御神本 訓史 町田 直希 山崎 誠士
2012年 的場 文男 御神本 訓史 川島 正太郎
2011年 澤田 龍哉 御神本 訓史 張田 京
2010年 川島 正太郎 町田 直希 今野 忠成

過去5年で2勝、3着1回の「張田昂(アキラ)騎手」。
2013年6月にデビューした若手の有望株で、父は調教師でもある「張田京(タカシ)調教師」だ。

「張田京調教師」は騎手時代、数々のタイトルを獲得してきたが、プラチナカップは2、3着が1回ずつ。
騎手としては2015年3月末をもって引退しており、同年9月のプラチナカップで「張田昂騎手」がリベンジしたことになる。

「張田昂騎手」は浦和コースとの相性が抜群。
南関東4場の中では最も勝率・連対率が高く、7月3日終了時点の浦和リーディングでは2位につけている。

浦和所属の騎手では「橋本直哉騎手」。
小久保厩舎に所属している騎手で、ノブワイルドを優勝に導いた昨年のプラチナカップが、自身初の重賞タイトルだった。

張田昂騎手の成績はこちら
2020年浦和リーディングジョッキーはこちら

近年は浦和所属馬が絶好調!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 4 4 1 39 8.3% 16.7%
船橋 3 4 7 21 8.6% 20.0%
大井 0 1 0 8 0.0% 11.1%
川崎 3 1 2 11 17.6% 23.5%

地元の「浦和所属馬」が4勝、2着4回、3着1回と好成績。
特に近年の活躍は顕著となっており、直近5年で3勝、2着4回、3着1回と絶好調だ。

3着内に好走する確率が高いのは「船橋所属馬」で3勝、2着4回、3着7回。
さらに、「川崎所属馬」の3勝、2着1回、3着2回が続き、「大井所属馬」は2着が1回のみと苦戦している。

上位人気馬が強い!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 2 1 3 40.0% 60.0%
2人気 1 3 0 6 10.0% 40.0%
3人気 3 1 2 4 30.0% 40.0%
4人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 1 2 5 51 1.7% 5.1%

上位人気馬が順当に結果を出しているレース。
「1~3番人気馬」が全て3着内を外した回数は1回しかなく、逆に3着内に2頭以上来た回数は8回を数える。
この傾向は重賞昇格後も変わらず、2018年は「1番人気馬」⇒「2番人気馬」、2019年は「3番人気馬」⇒「1番人気馬」で1、2着が決している。

ただし、上位3頭を「1~3番人気馬」が独占したことは1回もない。

近年は落ち着いた配当

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 650 370 17,710
2018年 150 340 10,680
2017年 420 730 7,010
2016年 180 170 2,790
2015年 450 3,300 105,210
2014年 1,050 8,590 128,280
2013年 130 390 2,440
2012年 480 3,880 35,110
2011年 800 1,470 8,380
2010年 290 1,180 7,160
平均 460 2,042 32,477

「単勝」の平均配当は460円。
人気馬が順当に結果を残しているレースで、4桁配当は過去10年でも1回しかない。

「馬複」は高配当となるケースが多かったものの、近年は低配当の傾向に。
重賞に昇格した過去2年に限ると「馬複」の平均配当は355円だ。

内~外までチャンスあり!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 2 1 5 20.0% 40.0%
2枠 0 3 1 6 0.0% 30.0%
3枠 1 2 1 6 10.0% 30.0%
4枠 1 0 0 9 10.0% 10.0%
5枠 2 2 3 8 13.3% 26.7%
6枠 1 0 2 14 5.9% 5.9%
7枠 2 0 1 15 11.1% 11.1%
8枠 1 1 1 16 5.3% 10.5%

「内枠(※)」の連対率が全体的には高い傾向。
特に「1枠」は、勝率、連対率ともにNo.1の成績を残している。

一方、「5枠」~「8枠」も勝利実績があり、合計勝利数は「内枠」の合計より多い。
2019年4月1日~2020年3月31日に行われた「浦和1,400m」の枠番別成績を見てみると、
それほど大きな差は出ていないので、「外枠」だからといって軽視することは禁物だろう。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

重賞昇格後は牡馬が上位独占

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 8 6 5 52 11.3% 19.7%
牝馬 2 3 3 14 9.1% 22.7%
セン馬 0 1 2 13 0.0% 6.3%

勝利数、連対数では「牡馬」に分があるものの、勝率、連対率は「牝馬」も劣らない。
「牝馬」は過去10年でのべ22頭が参戦し、2勝、2着3回、3着3回だ。

ただし、重賞に昇格した2018年以降、3着内に好走した「牝馬」はいない(のべ出走頭数2頭)。

4歳&5歳が中心?

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 2 0 0 33.3% 100.0%
4歳 3 1 0 8 25.0% 33.3%
5歳 3 3 2 18 11.5% 23.1%
6歳 1 2 4 16 4.3% 13.0%
7歳以上 2 2 4 37 4.4% 8.9%

「4歳&5歳馬」が主役。
それぞれ、過去10年で3勝ずつを挙げており、合計すると6勝、2着4回、3着2回にもなる。

ただし、こちらの項目も重賞昇格とともに傾向が変わってきている。
2018年は1着から順に「8歳」⇒「7歳」⇒「7歳」、2019年は「7歳」⇒「9歳」⇒「9歳」での決着。
両年とも、出走馬の平均年齢そのものが「7歳超」と高めではあるが、高齢馬が活躍する傾向になりつつあるようだ。

経験は大事!

【浦和コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 9 9 7 65 10.0% 20.0%
経験なし 1 1 3 14 5.3% 10.5%

浦和コースの「経験あり/なし」別の成績は上記データの通り。
古馬戦なので浦和コースの経験がある馬は多いものの、「経験あり」の成績が圧倒的に良い。

唯一、「経験なし」で勝利を手にしている馬はナイキマドリード。
浦和重賞4勝、うちダートグレード競走1勝を誇る“浦和巧者”だが、2010年のプラチナカップが初めての浦和コースだった。

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は7月29日(水)に大井競馬場で行われる「マイルグランプリ(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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