~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年8月26日(水)9月2日(水) 
サラ系3歳以上 川崎1,600m
スパーキングサマーカップ(S3)

レース紹介

春夏マイル重賞戦線のクライマックス「スパーキングサマーカップ(S3)」!
春シーズンから続くマイル重賞戦線は「スパーキングサマーカップ」が最終戦!
激戦のマイル重賞戦線を戦ってきた馬が強いのか?それとも…!?

▼データ分析のポイント
・「川崎所属騎手」が連覇中
・「1番人気馬」は3着内率70.0%
・「マイルグランプリ(S2)」組は見逃せない

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 トキノパイレーツ 川崎 モンテロッソ 4人気
2018年 ウェイトアンドシー 浦和 オレハマッテルゼ 1人気
2017年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気
2016年 ブルーチッパー 大井 ボーナスフィーバー 2人気
2015年 ブルーチッパー 大井 ボーナスフィーバー 2人気
2014年 トーセンアレス 浦和 アドマイヤドン 6人気
2013年 トーセンアドミラル 船橋 キングカメハメハ 3人気
2012年 クラーベセクレタ 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2011年 ベルモントルパン 船橋 アジュディケーティング 9人気
2010年 ディアーウィッシュ 船橋 クロフネ 2人気

“元”JRA所属馬が好成績を残している重賞。
該当馬はクラーベセクレタを除く9頭で、うち6頭(※)はJRAオープンにまで出世している。
※ディアーウィッシュ、ウェイトアンドシー、トキノパイレーツ以外の6頭(2、3歳時を除く)

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

地元騎手が連覇中

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 町田 直希 的場 文男 川島 正太郎
2018年 今野 忠成 御神本 訓史 森 泰斗
2017年 的場 文男 岡部 誠 和田 譲治
2016年 森 泰斗 笹川 翼 山崎 誠士
2015年 真島 大輔 的場 文男 本田 正重
2014年 張田 京 左海 誠二 御神本 訓史
2013年 川島 正太郎 見澤 譲治 森 泰斗
2012年 戸崎 圭太 張田 京 石崎 駿
2011年 石崎 駿 坂井 英光 張田 京
2010年 今野 忠成 石崎 駿 川島 正太郎

地元所属の騎手では「今野忠成騎手」が2勝、「町田直希騎手」が1勝。
本競走は今年で17回目と歴史は浅めだが、川崎所属騎手で優勝しているのはこの両騎手のみだ。

好調の大井所属馬!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 3 1 15 9.5% 23.8%
船橋 4 3 5 22 11.8% 20.6%
大井 3 3 3 12 14.3% 28.6%
川崎 1 1 1 27 3.3% 6.7%
南関以外 0 0 0 19 0.0% 0.0%

「浦和」「船橋」「大井」がほぼ横一線。
ただし、近況では「大井所属馬」の成績が抜群に良く、過去5年だけで3勝、2着3回、3着3回の成績を残している。

一方、地元の「川崎所属馬」は過去10年で1勝、2着1回、3着1回。
昨年は「川崎所属」のトキノパイレーツ&町田直希騎手が奮闘したように、巻き返しに期待したいところだ。

また、「南関東以外の所属馬」は2009年マルヨフェニックス(笠松)の優勝を最後に3着内の実績がない。
南関東で行われている古馬マイル重賞(※)では唯一の“地方交流”となっているが、近況は苦戦を強いられている。
※ダートグレード競走、牝馬限定戦を除く

1番人気を軸に!?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 3 1 3 30.0% 60.0%
2人気 3 0 1 6 30.0% 30.0%
3人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
4人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
5人気 0 1 4 5 0.0% 10.0%
6人気以下 2 5 2 66 2.7% 9.3%

「1番人気馬」が安定。
過去10年で3勝、2着3回、3着1回の成績を残しており、連対率は60.0%、3着内率は70.0%にもなる。
昨年は「1番人気馬」が5着に敗れたものの、安定感は抜群といっていいだろう。
ちなみに、「1・2番人気馬」が上位2着を独占した回数は僅かに1回のみ。

また、「6番人気以下の馬」が2勝、2着5回、3着2回と結果を残している。
上位人気馬を軸にして「6番人気以下」をどう組み合わせるかがポイントになりそうだ。

大荒れは少ない傾向

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 660 2,360 147,820
2018年 290 910 4,580
2017年 190 1,330 11,410
2016年 350 4,370 33,020
2015年 540 470 8,830
2014年 2,060 2,420 37,550
2013年 510 770 9,810
2012年 130 2,290 28,470
2011年 6,340 31,650 864,720
2010年 240 4,180 18,810
平均 1,131 5,075 116,502

「単勝」は低配当、「馬複」は高配当となることが多い。
前項の「人気別成績」の通り、1・2番人気馬の計6勝と、6番人気以下の2勝、2着5回が影響しているのだろう。

また、「三連単」は10万円オーバーが2回出ているが、その他の年は比較的低めの配当。
「馬複」の配当を考えると低めに感じるが、これは1番人気馬の3着内率70.0%によるところが大きそうだ。

ちなみに、1番人気馬が馬券に絡まなかった年は2011年、2016年、2019年の3回。

連対率は互角だが…

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 2 8 0.0% 0.0%
2枠 0 2 0 8 0.0% 20.0%
3枠 2 0 0 13 13.3% 13.3%
4枠 2 1 2 13 11.1% 16.7%
5枠 0 3 2 13 0.0% 16.7%
6枠 2 1 3 13 10.5% 15.8%
7枠 2 2 1 13 11.1% 22.2%
8枠 2 1 0 14 11.8% 17.6%

川崎コースはフルゲート14頭。
「3枠以降」が複数頭となることもあり、内~外まで連対率はほぼ互角となっている。
ただし、勝率、連対率0.0%の「1枠」と、勝率0.0%の「2枠」は少し割引が必要かもしれない。

夏は牝馬!強い牝馬に注目!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 6 9 9 80 5.8% 14.4%
牝馬 3 1 0 14 16.7% 22.2%
セン馬 1 0 1 1 33.3% 33.3%

「牝馬」が3勝、2着1回と好成績。
出走数はのべ18頭と少ないものの、勝率16.7%、連対率22.2%は「牡馬」を上回っている。

牝馬で勝利した馬は「クラーベセクレタ(2012年)」と「ブルーチッパー(2015年&2016年)」の2頭。
ブルーチッパーは牝馬限定のダートグレード競走で勝ち負け、クラーベセクレタは南関東牡馬クラシック二冠などを制した実力馬だ。

若い牝馬に注目!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 2 0.0% 0.0%
4歳 2 0 1 6 22.2% 22.2%
5歳 1 2 1 15 5.3% 15.8%
6歳 3 3 2 21 10.3% 20.7%
7歳以上 4 5 6 51 6.1% 13.6%

経験が豊富な馬が結果を残している傾向。
出走頭数自体も年齢を重ねるほど多くなっており、「7歳以上馬」の計66頭は年齢別では最多だ。

「4歳馬」の優勝は2012年クラーベセクレタと2019年トキノパイレーツ。
「5歳馬」は2015年ブルーチッパーのみ。
牝馬の競走年齢は若い傾向にあるが、クラーベセクレタとブルーチッパーが年長馬相手に奮起したことになる。

同舞台のトライアル

【スパーキングサマーチャレンジ(SSチャレンジ)の着順別の成績】

SSチャレンジ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
SSチャレンジ1着 0 0 1 5 0.0% 0.0%
SSチャレンジ2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
SSチャレンジ3着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
SSチャレンジ4着以下 1 0 1 2 25.0% 25.0%

スパーキングサマーカップと同じ「川崎1,600m」で行われるトライアルレース。
出走できる馬は「A2以下」の格付馬となるので、重賞への挑戦権をかけた争いとなっている。

「スパーキングサマーチャレンジ」出走組からは、のべ13頭が出走して2勝、3着2回。
やや分が悪い成績だが、昨年のトキノパイレーツはトライアル3着から重賞初制覇へと繋げている。

2020年スパーキングサマーチャレンジの結果

今年は夏のマイル王決定戦

【マイルグランプリ】

南関マイル王決定戦!
例年は「サンタアニタトロフィー(S3)」が行われる時期だが、今年は「マイルグランプリ(S2)」が行われる。

過去の傾向は掴めないものの、有力馬が一堂に会す重賞だけに見逃せないところだろう。
なお、過去10年の「サンタアニタトロフィー」1~3着馬は1勝、2着4回、4着以下4回の成績を残している

2020年マイルグランプリの結果

上位勢は苦戦…

【京成盃グランドマイラーズ(京成盃GM)の着順別の成績】

京成盃GM着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京成盃GM1着 1 0 0 3 25.0% 25.0%
京成盃GM2着 0 0 2 3 0.0% 0.0%
京成盃GM3着 0 0 2 2 0.0% 0.0%
京成盃GM4着以下 2 2 0 11 13.3% 26.7%

6月に船橋で行われるマイル重賞「京成盃グランドマイラーズ(S3)」。

過去10年の「京成盃グランドマイラーズ」1~3着馬は、のべ13頭が参戦し、1勝、3着4回。
「京成盃グランドマイラーズ」優勝馬に限ると、4頭が参戦して1勝、4着以下3回とやや苦戦を強いられている印象だ。

2020年京成盃グランドマイラーズの結果

同条件もあまり直結しない…

【川崎マイラーズの着順別の成績】

川崎マイラーズ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎マイラーズ1着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
川崎マイラーズ2着 0 1 2 5 0.0% 12.5%
川崎マイラーズ3着 0 1 1 1 0.0% 33.3%
川崎マイラーズ4着以下 2 1 0 12 13.3% 20.0%

5月に川崎で行われるマイル重賞「川崎マイラーズ(S3)」。
スパーキングサマーカップと同舞台で行われるだけに、関連性が非常に気になるレースだ。

過去10年の「川崎マイラーズ」1~3着馬は13頭が出走して、1勝、2着2回、3着3回。
現在、2年連続で連対馬(1勝)を送り出しているように、該当馬が出走してくるようであれば注目したいところ。

2020年川崎マイラーズの結果

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は9月8日(火)に大井競馬場で行われる「アフター5スター賞(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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