~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2020年12月31日(木) 
サラ系2歳牝馬 大井1,600m
東京2歳優駿牝馬(S1)

レース紹介

大晦日に行われる2歳女王決戦!「東京2歳優駿牝馬(S1)」!
2歳女王の座を巡り全国各地から有力牝馬が参戦。
全国の競馬場を舞台とした世代別牝馬重賞シリーズ 「グランダム・ジャパン2020 2歳シーズン」の最終戦だ。

グランダム・ジャパン2020(KEIBA.GO.JP)

▼データ分析のポイント
・ホッカイドウ競馬デビュー馬が強い
・高配当続出!一筋縄ではいかない2歳牝馬戦
・ローレル賞優勝馬&エーデルワイス賞上位馬に注目

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2019年 レイチェルウーズ 船橋 ヘニーヒューズ 2人気
2018年 アークヴィグラス 大井 サウスヴィグラス 1人気
2017年 グラヴィオーラ 船橋 サウスヴィグラス 9人気
2016年 ピンクドッグウッド 愛知 サウスヴィグラス 6人気
2015年 モダンウーマン 川崎 サウスヴィグラス 1人気
2014年 ララベル 大井 ゴールドアリュール 2人気
2013年 ブルーセレブ 川崎 アサクサデンエン 8人気
2012年 カイカヨソウ 船橋 ティンバーカントリー 1人気
2011年 エンジェルツイート 大井 タイキシャトル 2人気
2010年 クラーベセクレタ 船橋 ワイルドラッシュ 2人気

サウスヴィグラス産駒が2015年~2018年まで4連覇を達成!
この4年間うち、2016年と2017年は2着も同産駒だったから驚きだ。

南関東リーディングサイアー(勝利数)は、2013年~2018年まで「サウスヴィグラス」と「ゴールドアリュール」が上位2位を独占。
2014年にはゴールドアリュール産駒のララベルが制しており、近年は“旬”の種牡馬の産駒が活躍している傾向にある。

残念ながら「サウスヴィグラス」と「ゴールドアリュール」はすでに亡くなっているので、次代を担う種牡馬たちに注目となる。
2020年のリーディングサイアー(12/16時点・勝利数)は「第3位パイロ」「第4位シニスターミニスター」「第5位ヘニーヒューズ」。
昨年の優勝馬レイチェルウーズの父はヘニーヒューズだ。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2020年リーディングサイアー(勝利数)はこちら

南関東地区以外の騎手が活躍!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2019年 本田 正重 森 泰斗 矢野 貴之
2018年 瀧川 寿希也 西 啓太 町田 直希
2017年 今野 忠成 阿部 龍 瀧川 寿希也
2016年 戸部 尚実 阿部 龍 森 泰斗
2015年 阿部 龍 桑村 真明 石崎 駿
2014年 真島 大輔 矢野 貴之 酒井 忍
2013年 森 泰斗 楢崎 功祐 山崎 誠士
2012年 戸崎 圭太 張田 京 坂井 英光
2011年 森 泰斗 戸崎 圭太 真島 大輔
2010年 戸崎 圭太 矢野 貴之 今野 忠成

南関東地区以外の所属騎手が過去5年で“5連対”!
特に、ホッカイドウ競馬所属の「阿部龍騎手(※)」が好相性で、1勝、2着2回の成績を残している。
※2016年の2着時は南関東地区で期間限定騎乗(川崎所属)

南関東所属騎手では「森泰斗騎手」が2勝、2着1回、3着1回と活躍。
ちなみに、「森泰斗騎手」の南関東S1競走初優勝は、2011年の東京2歳優駿牝馬(エンジェルツイート号)である。

2020年度に南関東地区で期間限定騎乗する他地区所属騎手はこちら

近年のトレンド?

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 1 6 0.0% 0.0%
船橋 4 2 0 27 12.1% 18.2%
大井 3 3 3 51 5.0% 10.0%
川崎 2 3 5 21 6.5% 16.1%
南関以外 1 2 1 24 3.6% 10.7%

過去10年で「船橋所属馬」が4勝、2着2回と好成績を挙げている。
これは勝率・連対率も同様で、勝率12.1%は全体でもダントツ、連対率18.2%も全体トップの成績だ。

次に注目したいのが「川崎所属馬」の2勝、2着3回、3着5回。
この中でも、近年のトレンドになりつつあるのが、「ローレル賞(川崎・S2)」3着内 ⇒ 「東京2歳優駿牝馬」3着内のパターン。
昨年はルイドフィーネとブロンディーヴァが該当していたが、惜しくも4着と5着に敗れている。

ホッカイドウ競馬デビュー馬が強い!

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 3 3 6 70 3.7% 7.3%
ホッカイドウ競馬 7 7 4 48 10.6% 21.2%
その他 0 0 0 11 0.0% 0.0%

続いて、デビューした競馬場別の成績。

「南関東」でデビューした馬の成績は3勝、2着3回、3着6回。
対して、「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬は7勝、2着7回、3着4回となり、南関東でデビューした馬を圧倒している。
さらに顕著なのは直近5年で、連対馬10頭中、9頭は「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬たちだった。

ただし、「ホッカイドウ競馬所属馬」としては優勝馬がいない。
ホッカイドウ競馬のシーズン終了前後(11月)に南関東へと移籍し、活躍する馬が多いようだ。

ちなみに、「南関東」でデビュー、いわゆる“南関生え抜き”の優勝は2013年ブルーセレブ、2014年ララベル、2019年レイチェルウーズの3頭。

1、2番人気が7勝!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 3 0 4 30.0% 60.0%
2人気 4 0 1 5 40.0% 40.0%
3人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
4人気 0 1 2 7 0.0% 10.0%
5人気 0 0 0 10 0.0% 0.0%
6人気以下 3 5 6 95 2.8% 7.3%

「1番人気馬」は過去10年で3勝、2着3回。
さらに「2番人気馬」は4勝を挙げており、「1、2番人気馬」を合計すると7勝、2着3回となる。
ただし、「1、2番人気馬」でのワンツーは2011年を最後に出ていない。

一方で「6番人気以下」も見逃せないところ。
該当馬は過去10年で3勝を挙げているが、連下に絡むケースも多く、2着は5回、3着も6回ある。

昨年の結果は1着から「2番人気」⇒「4番人気」⇒「12番人気」の順。
データどおりと言ってもいいだろう。

高配当の傾向!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2019年 310 1,570 87,330
2018年 170 5,380 108,900
2017年 2,450 2,460 26,630
2016年 1,870 1,450 28,530
2015年 190 620 13,180
2014年 370 4,230 86,450
2013年 6,400 28,030 683,340
2012年 160 1,150 11,140
2011年 610 400 14,740
2010年 540 114,110 1,800,940
平均 1,307 15,940 286,118

前項「人気別成績」の通り、6番人気以下の台頭に伴い、配当も高くなっている。
「単勝」は落ち着いた配当も多いが、「馬複」「三連単」は高配当が期待できそうだ。

直近では「2枠」が好成績!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 4 2 13 5.0% 25.0%
2枠 1 1 3 15 5.0% 10.0%
3枠 0 1 1 18 0.0% 5.0%
4枠 1 1 2 16 5.0% 10.0%
5枠 1 1 0 18 5.0% 10.0%
6枠 3 1 0 16 15.0% 20.0%
7枠 1 1 1 17 5.0% 10.0%
8枠 2 0 1 16 10.5% 10.5%

勝利数では「6枠」の3勝、連対率では「1枠」の25.0%がトップの成績。
直近3年に限ると「1枠」が2着2回、「2枠」が1勝、2着1回、3着2回と内側の枠がやや有利となっている。

ローレル賞優勝馬を狙え!

【ローレル賞の着順別の成績】

ローレル賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ローレル賞1着 3 1 2 4 30.0% 40.0%
ローレル賞2着 0 1 1 6 0.0% 12.5%
ローレル賞3着 0 2 1 4 0.0% 28.6%
ローレル賞4着以下 1 1 1 28 3.2% 6.5%

東京2歳優駿牝馬のトライアルとして行われる川崎マイル重賞。
南関東の2歳牝馬重賞は東京2歳優駿牝馬と「ローレル賞」しかないため、必然的に有力馬が集まってくる。

過去10年の「ローレル賞」優勝馬は10頭全てが東京2歳優駿牝馬に出走。
結果は3勝、2着1回、3着2回だが、これは全て2013年以降の7回で出した成績だ。

「ローレル賞」は2011年から地方交流となっており、年を追うごとにレースの質も向上しているのだろう。

2020年ローレル賞の結果

エーデルワイス賞上位馬は強い!

【エーデルワイス賞の着順別の成績】

エーデルワイス賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
エーデルワイス賞1着 1 1 0 2 25.0% 50.0%
エーデルワイス賞2着 2 1 1 2 33.3% 50.0%
エーデルワイス賞3着 1 0 0 4 20.0% 20.0%
エーデルワイス賞4着以下 1 1 2 13 5.9% 11.8%

ホッカイドウ競馬の2歳牝馬重賞戦線の頂点に位置する「エーデルワイス賞(Jpn3)」。
レベルの高いホッカイドウ競馬、さらにはJRA所属馬が出走してくるだけに、上位勢は実力馬揃いだ。

過去10年で「エーデルワイス賞」1~3着馬はのべ15頭が出走し、4勝、2着2回、3着1回。
さらに、過去5年に限ると、「エーデルワイス賞」で連対した6頭中、5頭が東京2歳優駿牝馬でも連対している。

2020年エーデルワイス賞の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2021年1月3日(日)に川崎競馬場で行われる「報知オールスターカップ(S3)」です!
それでは、東京2歳優駿牝馬を当てて、良いお年をお迎え下さい♪

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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