
南関東牝馬クラシック第2戦「東京プリンセス賞(S1)」 !
東京プリンセス賞は、第1戦「桜花賞(S1)」から以下の通り、条件が大きく変わる。
▽コース【浦和(左回り)⇒大井(右回り)】
▽距離【1,600m⇒1,800m】
▽開催時間【昼間⇒ナイター】
過去の歴史の中でも「桜花賞&東京プリンセス賞」の二冠を達成した馬はわずかに4頭という
険しいクラシックロードを過去10年のデータから分析してみよう。
▼データ分析のポイント
・1番人気馬は3着内率80%!
・桜花賞組が全20連対中、15連対!
・2歳女王の巻き返しに要注目!
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2019年 | トーセンガーネット | 浦和 | アグネスデジタル | 1人気 |
2018年 | グラヴィオーラ | 船橋 | サウスヴィグラス | 2人気 |
2017年 | アンジュジョリー | 浦和 | タートルボウル | 5人気 |
2016年 | リンダリンダ | 大井 | フレンチデピュティ | 2人気 |
2015年 | ティーズアライズ | 大井 | ワイルドラッシュ | 7人気 |
2014年 | スマートバベル | 船橋 | サウスヴィグラス | 7人気 |
2013年 | カイカヨソウ | 船橋 | ティンバーカントリー | 1人気 |
2012年 | アスカリーブル | 船橋 | ブラックタキシード | 3人気 |
2011年 | マニエリスム | 船橋 | ゼンノロブロイ | 2人気 |
2010年 | トーセンウィッチ | 船橋 | キングカメハメハ | 6人気 |
東京プリンセス賞は「アメリカ出身の種牡馬」が活躍する傾向にある。
近年では2013年~2016年、2018年、2019年が該当する。
また、「ゴールドアリュール」の活躍も見逃せない。
優勝馬こそ輩出していないものの、2015年3着ララベル、2016年2着スアデラ、2017年3着ステップオブダンス、2018年3着ゴールドパテック。
ゴールドアリュール産駒も残り少なくなったが、今年こそはチャンスを掴むことが出来るだろうか?
今野騎手が歴代最多勝利数!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2019年 | 左海 誠二 | 森 泰斗 | 吉原 寛人 |
2018年 | 今野 忠成 | 御神本 訓史 | 山崎 誠士 |
2017年 | 笹川 翼 | 真島 大輔 | 森 泰斗 |
2016年 | 桑村 真明 | 本田 正重 | 山崎 誠士 |
2015年 | 矢野 貴之 | 山崎 誠士 | 真島 大輔 |
2014年 | 澤田 龍哉 | 石崎 駿 | 山田 信大 |
2013年 | 今野 忠成 | 的場 文男 | 石崎 駿 |
2012年 | 今野 忠成 | 森 泰斗 | 吉原 寛人 |
2011年 | 戸崎 圭太 | 森 泰斗 | 石崎 駿 |
2010年 | 張田 京 | 真島 大輔 | 戸崎 圭太 |
「今野忠成騎手」が3勝と好相性。
今年で34回目を迎える東京プリンセス賞だが、「今野忠成騎手」は歴代でも、最多の5勝を挙げている。
直近5年では、「山崎誠士騎手」が2着1回、3着2回、「森泰斗騎手」と「真島大輔騎手」が2着1回、3着1回。
いずれも重賞優勝歴のある馬で東京プリンセス賞に挑戦しているが、惜しくも勝利とはならなかった。
1番人気馬は堅実?
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 2 | 4 | 2 | 2 | 20.0% | 60.0% |
2人気 | 3 | 2 | 0 | 5 | 30.0% | 50.0% |
3人気 | 1 | 2 | 0 | 7 | 10.0% | 30.0% |
4人気 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0.0% | 0.0% |
5人気 | 1 | 1 | 1 | 7 | 10.0% | 20.0% |
6人気以下 | 3 | 1 | 5 | 88 | 3.1% | 4.1% |
「1番人気馬」の勝利が「2回」と少ないものの、“3着内”という条件になると信頼度は格段に向上。
過去10年では2勝、2着4回、3着2回となり、3着内率は80.0%にまで上昇する。
また、「2番人気馬」も好走率は高く、3勝、2着2回。
直近2年は「1番人気馬」と「2番人気馬」が、上位2着を独占している。
一方、「6番人気以下」も3勝を挙げ、2着も1回あるが、「6番人気以下同士」でのワンツー決着は1回もなく、
「人気上位馬&人気薄」の組み合わせに妙味があるかもしれない。
組み合わせ次第では!?
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2019年 | 140 | 190 | 4,350 |
2018年 | 750 | 280 | 10,890 |
2017年 | 1,310 | 4,940 | 82,550 |
2016年 | 490 | 3,370 | 11,490 |
2015年 | 2,630 | 11,480 | 71,620 |
2014年 | 2,560 | 4,970 | 163,230 |
2013年 | 180 | 320 | 21,390 |
2012年 | 720 | 840 | 145,870 |
2011年 | 340 | 3,720 | 32,690 |
2010年 | 1,340 | 1,450 | 51,700 |
平均 | 1,046 | 3,156 | 59,578 |
各賭式の平均配当は「単勝:1,046円」、「馬複:3,156円」、「三連単:59,578円」と高めの配当。
ただし、直近2年は上位人気馬が好走しているため、平均を大きく下回る配当となっている。
大井リーディングトレーナーに注目!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 2 | 0 | 0 | 7 | 22.2% | 22.2% |
船橋 | 6 | 3 | 2 | 32 | 14.0% | 20.9% |
大井 | 2 | 5 | 5 | 48 | 3.3% | 11.7% |
川崎 | 0 | 2 | 3 | 30 | 0.0% | 5.7% |
「船橋所属馬」が過去10年で6勝と大活躍。
この6勝のうち、3勝は故・川島正行氏、2勝は川島正一調教師が挙げている。
※2009年~2014年まで、川島親子が“6連覇”を達成!
ただし、直近5年に限ると「船橋所属馬」は1勝、2着2回とやや劣勢。
代わりに台頭してきたのが、地元でもある「大井所属馬」の2勝、2着2回、3着2回と「浦和所属馬」の2勝だ。
直近5年の「大井所属馬」を詳しく見てみると…
「荒山厩舎」が1勝、3着1回、「嶋田厩舎」が1勝、2着1回、「藤田厩舎」が2着1回、3着1回となる。
大井リーディングの上位厩舎をはじめ、特定の厩舎が活躍する傾向にあるようだ。
ちなみに、「嶋田調教師」が連対した2回は、ご自身の誕生日に東京プリンセス賞が行われている。
2019年大井リーディングトレーナーはこちら
2020年大井リーディングトレーナーはこちら
偶数枠が良い
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 0 | 0 | 14 | 6.7% | 6.7% |
2枠 | 2 | 1 | 2 | 12 | 11.8% | 17.6% |
3枠 | 1 | 0 | 1 | 15 | 5.9% | 5.9% |
4枠 | 2 | 3 | 1 | 13 | 10.5% | 26.3% |
5枠 | 1 | 1 | 1 | 17 | 5.0% | 10.0% |
6枠 | 2 | 1 | 3 | 13 | 10.5% | 15.8% |
7枠 | 0 | 2 | 1 | 17 | 0.0% | 10.0% |
8枠 | 1 | 2 | 1 | 16 | 5.0% | 15.0% |
「偶数枠」の成績が良い。
連対数が3回以上ある枠は「偶数枠」の4つのみとなり、2015年以降の優勝馬は全て「偶数枠」から出ている。
一方、「奇数枠」の勝率は全て10%未満。
特に「1枠」の相性が悪く、のべ15頭が出走して、1頭しか3着内(3着内率6.7%)に好走していない。
隣の「2枠」は3着内率29.4%なので、隣同士の枠でも明暗がはっきりと分かれている。
桜花賞で敗れた馬でもチャンスあり!
桜花賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
桜花賞1着 | 1 | 3 | 2 | 2 | 12.5% | 50.0% |
桜花賞2着 | 1 | 0 | 0 | 5 | 16.7% | 16.7% |
桜花賞3着 | 3 | 2 | 0 | 4 | 33.3% | 55.6% |
桜花賞4着以下 | 2 | 3 | 4 | 29 | 5.3% | 13.2% |
※2011年は桜花賞中止
南関東牝馬クラシック第1戦「桜花賞」。
過去10年で「桜花賞馬」は8頭が参戦し、1勝、2着3回、3着2回。
すなわち、「桜花賞」&「東京プリンセス賞」を勝った“二冠馬”は1頭しかいないということだ。
その1頭は昨年のトーセンガーネットとなるのだが、これは2009年のネフェルメモリー以来、10年ぶりの快挙だった。
となると、データ的に注目したいのは「桜花賞」で敗れた馬たち。
最も好成績を挙げているのが「桜花賞」3着馬で、該当馬はのべ9頭が出走して、3勝、2着2回だ。
さらに、「桜花賞」で4着以下に敗れた馬も巻き返しが期待できる。
該当馬はのべ38頭が出走し、2勝、2着3回、3着4回の成績を残している。
南関東で最もトリッキーな「浦和1,600m」で行われる「桜花賞」。
そして、「大井1,800m」の外回りコースで行われる「東京プリンセス賞」。
開催時間も昼から夜に替わるだけに、条件の「合う/合わない」は重要な要素となりそうだ。
ちなみに、5年連続で「桜花賞」に出走した馬(着順に関係なく)から、東京プリンセス賞1,2着馬が出ている。
2020年桜花賞の結果
2着馬がアツイ!
東京2歳優駿牝馬着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京2歳優駿牝馬1着 | 2 | 2 | 2 | 3 | 22.2% | 44.4% |
東京2歳優駿牝馬2着 | 2 | 1 | 0 | 3 | 33.3% | 50.0% |
東京2歳優駿牝馬3着 | 1 | 0 | 1 | 6 | 12.5% | 12.5% |
東京2歳優駿牝馬4着以下 | 1 | 2 | 1 | 27 | 3.2% | 9.7% |
「大井1,600m」で行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」。
2歳女王はのべ9頭が出走して、2勝、2着2回、3着2回。
さらに、2着馬は6頭が出走して、2勝、2着1回となっており、2歳女王決戦の連対馬からは4頭のプリンセスが生まれている。
この4頭の成績を抜き出してみると…
東京2歳優駿牝馬着順 | 桜花賞着順 | |
---|---|---|
2018年グラヴィオーラ | 1着 | 3着 |
2016年リンダリンダ | 2着 | 2着 |
2015年ティーズアライズ | 2着 | 8着 |
2013年カイカヨソウ | 1着 | 3着 |
上表で明らかなように、桜花賞で振るわなかった馬でも、東京プリンセス賞で巻き返すパターンがある。
「東京2歳優駿牝馬」1、2着馬が出走してきたら、要チェックとなるだろう。
2019年東京2歳優駿牝馬の結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は南関東クラシック第1戦!4月29日(水祝)に大井競馬場で行われる「羽田盃(S1)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!