
3歳スプリント王決定戦「優駿スプリント(S2)」!
3歳限定としては南関東唯一のスプリント重賞。
それゆえ、3歳のスプリンターにとっては大目標となる一戦だ。
なお、優駿スプリントは6/23(火)に行われるのでご注意を(帝王賞前日)!
※優駿スプリントは今年で10回目となるので、過去9年分のデータとする
▼データ分析のポイント
・若手ジョッキーが活躍
・優駿スプリントトライアル優勝馬は連対率71.4%
・差し/追い込み馬に注目
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2019年 | ナガタブラック | 川崎 | クロフネ | 6人気 |
2018年 | クルセイズスピリツ | 大井 | サウスヴィグラス | 11人気 |
2017年 | バンドオンザラン | 川崎 | スズカコーズウェイ | 8人気 |
2016年 | エイシンヒート | 大井 | Street Sense | 2人気 |
2015年 | ルックスザットキル | 大井 | Wildcat Heir | 1人気 |
2014年 | アピア | 大井 | ファスリエフ | 1人気 | 2013年 | ハードデイズナイト | 川崎 | サウスヴィグラス | 2人気 | 2012年 | ゴールドキャヴィア | 船橋 | ゴールドアリュール | 4人気 | 2011年 | ミヤサンキューティ | 大井 | クロフネ | 2人気 |
現役屈指のスプリンター・アピアは2014年の優勝馬。
さらに、ハードデイズナイト、ルックスザットキルなど、南関東の短距離重賞を複数制している“スピードスター”を輩出している。
ちなみに、アメリカ出身のルックスザットキルは2018年から北海道のイーストスタッドで種牡馬入り(2021年に初年度産駒デビュー)。
地方出身馬の種牡馬入りは多くはないが、天性のスピードを受け継いだ産駒の登場が今から楽しみだ。
若手騎手が活躍!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2019年 | 伊藤 裕人 | 森 泰斗 | 川島 正太郎 |
2018年 | 西 啓太 | 赤岡 修次 | 本田 正重 |
2017年 | 赤岡 修次 | 的場 文男 | 左海 誠二 |
2016年 | 矢野 貴之 | 上田 健人 | 笹川 翼 |
2015年 | 早田 功駿 | 赤嶺 亮 | 的場 文男 |
2014年 | 御神本 訓史 | 本橋 孝太 | 瀧川 寿希也 |
2013年 | 山崎 誠士 | 見澤 譲治 | 森 泰斗 |
2012年 | 御神本 訓史 | 真島 大輔 | 的場 文男 |
2011年 | 真島 大輔 | 今野 忠成 | 森 泰斗 |
若手騎手の活躍に注目!
1990年生まれの「早田功駿騎手」は、2015年の優駿スプリントが初の重賞タイトル!
主戦を務めていたルックスザットキルとのコンビでは、合計3つのタイトルを獲得している。
1994年生まれの「西啓太騎手」も、2018年の優駿スプリントが初タイトル。
同騎手は2014年にデビューし、2018年3月29日に通算100勝、2020年4月28日には通算200勝を達成している。
さらに、1990年生まれの「伊藤裕人騎手」。
デビュー11年目となった2019年の優駿スプリントをナガタブラックで制し、嬉しい初タイトルを獲得している。
ちなみに、「西啓太騎手」と「早田功駿騎手」は“父も騎手”という共通点がある。
「西啓太騎手」の父は岩手で活躍していた「西康志元騎手」、「早田功駿騎手」の父は現役の大井ジョッキー「早田秀治騎手」だ。
大井所属馬が強い!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 0 | 0 | 2 | 9 | 0.0% | 0.0% |
船橋 | 1 | 0 | 3 | 26 | 3.3% | 3.3% |
大井 | 5 | 7 | 3 | 57 | 6.9% | 16.7% |
川崎 | 3 | 2 | 1 | 23 | 10.3% | 17.2% |
地元の「大井所属馬」は5勝、2着7回、3着3回。
過去9年で連対を外したのは1回しかないという堅実ぶり。
また、「川崎所属馬」の3勝、2着2回、3着1回にも注目したい。
出走数は「大井所属馬」の半分以下となるものの、勝率10.3%、連対率17.2%は全体トップの成績だ。
軸は人気馬だが…
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 2 | 2 | 0 | 5 | 22.2% | 44.4% |
2人気 | 3 | 3 | 0 | 3 | 33.3% | 66.7% |
3人気 | 0 | 1 | 2 | 6 | 0.0% | 11.1% |
4人気 | 1 | 1 | 1 | 6 | 11.1% | 22.2% |
5人気 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0.0% | 0.0% |
6人気以下 | 3 | 2 | 6 | 86 | 3.1% | 5.2% |
「1番人気馬」及び「2番人気馬」が順当に結果を残している。
過去9年のうち、8回は「1番人気馬」or「2番人気馬」が連対しており、この2頭によるワンツー決着も2回ある。
ただし、両人気馬とも「3着0回」なので、揃って馬券圏内に好走した回数もワンツーとなった2回しかないのだ。
となると、人気薄の激走に注意したい。
「6番人気以下」の成績はデータの通りだが、そのうち、3勝、2着1回、3着5回は過去5年でのもの。
直近3年はいずれも「6番人気以下」の馬が勝利しているほか、5年連続で「6番人気以下」が3着に好走している。
ちなみに、過去5年に「6番人気以下」で3着内に好走した馬は合計9頭いるが、うち6頭は「大井以外」に所属している馬だった。
高配当になってきた!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2019年 | 1,590 | 3,110 | 299,330 |
2018年 | 4,780 | 31,940 | 1,389,700 |
2017年 | 2,890 | 1,050 | 76,140 |
2016年 | 450 | 1,060 | 71,690 |
2015年 | 270 | 690 | 16,580 |
2014年 | 110 | 5,820 | 41,700 |
2013年 | 240 | 1,630 | 23,280 |
2012年 | 880 | 2,020 | 30,330 |
2011年 | 380 | 1,450 | 26,040 |
平均 | 1,288 | 5,419 | 219,421 |
「単勝」の平均配当は「1,288円」。
直近3年は高配当となったものの、上位人気馬が結果を出しているため、全体的には低めの配当が多い。
「馬複」は4桁配当が過去9年で7回、万馬券が1回。
1番人気と2番人気が揃って連対した時でも690円(2015年)と1,060円(2016年)なので、ガチガチの配当とはならない傾向だ。
同様に、「三連単」も高めの配当が期待できそう。
2018年の130万円オーバーこそ特殊なケースだが、近年は、年を追うごとに配当が高くなっている。
真ん中の枠が安定!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 0 | 0 | 16 | 11.1% | 11.1% |
2枠 | 1 | 0 | 1 | 16 | 5.6% | 5.6% |
3枠 | 2 | 2 | 0 | 12 | 12.5% | 25.0% |
4枠 | 1 | 4 | 2 | 11 | 5.6% | 27.8% |
5枠 | 1 | 1 | 2 | 14 | 5.6% | 11.1% |
6枠 | 2 | 2 | 2 | 12 | 11.1% | 22.2% |
7枠 | 0 | 0 | 0 | 18 | 0.0% | 0.0% |
8枠 | 0 | 0 | 2 | 16 | 0.0% | 0.0% |
枠番別の成績は「内枠有利」の傾向。
連対馬は全て「6枠以内」となっており、「7枠」「8枠」は連対実績が1回もない。
また、2着が「3~6枠」の真ん中に集中しているのも特徴的だろうか。
優駿スプリントは多頭数(※)となることが多いだけに、枠順の違いも重要なファクターとなりそうだ。
※2017年(除外2頭)以外は全てフルゲート16頭立て
牝馬だって速い!
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 6 | 4 | 8 | 71 | 6.7% | 11.2% |
牝馬 | 3 | 5 | 1 | 43 | 5.8% | 15.4% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
「牡馬」が6勝、2着4回に対して、「牝馬」は3勝、2着5回。
昨年も「牝馬」が2着に好走しているように、牡馬/牝馬で互角の戦いが演じられている。
3歳スプリント路線は牡馬/牝馬ともに「優駿スプリント」が大目標のレース。
“スピードスター”には性別など関係ない!ということだろう。
優駿スプリントを占う一戦
優駿STR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
優駿STR1着 | 2 | 3 | 0 | 2 | 28.6% | 71.4% |
優駿STR2着 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0.0% | 0.0% |
優駿STR3着 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0.0% | 0.0% |
優駿STR4着以下 | 2 | 0 | 0 | 33 | 5.7% | 5.7% |
※2012年から実施されているので、過去8年の成績
「優駿スプリント」と「同コース」「同距離」で行われる最重要トライアル。
過去8年のトライアル優勝馬は7頭が参戦して、2勝、2着3回。
上表を見ても明らかなように、トライアル敗戦から巻き返すケースはほとんど無いのが現状だ。
2020年優駿スプリントトライアルの結果
昨年から実施のトライアル!
若潮スプリント着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
若潮スプリント1着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
若潮スプリント2着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
若潮スプリント3着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
若潮スプリント4着以下 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% |
2019年から行われている優駿スプリントトライアル「若潮スプリント」。
船橋1,200mで争われる一戦で、1着馬には優駿スプリントへの優先出走権が付与される。
※昨年は1,000mでの実施
2020年若潮スプリントの結果
コース経験は重要なファクター!?
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
経験あり | 7 | 7 | 5 | 79 | 7.1% | 14.3% |
経験なし | 2 | 2 | 4 | 36 | 4.5% | 9.1% |
優駿スプリントの舞台である「大井1,200m」の経験があるか否か。
「経験あり」の出走頭数が多いため、率的には大差ないが、「経験あり」は過去9年で7勝、2着7回、3着5回。
“経験が生きている”ということが言えそうだ。
さらに、細かく見てみよう。
「大井1,200m」を3勝以上している馬の成績は以下の通り。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
3勝以上馬 | 3 | 2 | 1 | 10 | 18.8% | 31.3% |
「大井1,200m」を3勝以上している馬は3勝、2着2回、3着1回。
連対率は31.3%となっており、前述の大井1,200mの「経験あり(連対率14.3%)」よりも連対率が高くなっている。
大井1,200mが得意な馬は要チェックとなりそうだ。
ただし、直近2年の該当馬6頭が全て4着以下に敗れているのは気になるところ。
差し・追い込み馬が侮れない!
1着 | 2着 | 3着 | |
---|---|---|---|
1番手 | 2 | 0 | 1 |
2~5番手 | 5 | 7 | 0 |
6~10番手 | 2 | 2 | 5 |
11番手以降 | 0 | 0 | 3 |
過去9年の「1~3着馬」の「4コーナーでの位置取り」はご覧の通り。
着順別に綺麗な傾向が出ており、「1着馬」の位置取りは「2~5番手」がやや有利。
「2着馬」は「2~5番手」の7回、「6~10番手」の2回、「3着馬」は「6~10番手」の5回、「11番手以降」の3回となっている。
逃げ馬が活躍するイメージのある短距離戦だが、優駿スプリントに限っては「差し・追い込み馬」の活躍にも注目したい。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はスーパースプリントシリーズ2020ファイナル!7月22日(水)に船橋競馬場で行われる「習志野きらっとスプリント(S1)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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