
クラシック戦線開幕!「ニューイヤーカップ(S3)」!
新年最初の浦和開催を彩る3歳マイル重賞!
南関東クラシックにも繋がる大注目の一戦を、過去10年のデータから分析してみよう。
▼データ分析のポイント
・過去10年の連対馬20頭中、18頭は「4番人気以内」
・実力馬は外枠でも結果を残す
・全日本2歳優駿出走馬が好成績
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2020年 | グリーンロード | 川崎 | パイロ | 1人気 |
2019年 | トーセンガーネット | 浦和 | アグネスデジタル | 3人気 |
2018年 | ヤマノファイト | 船橋 | エスポワールシチー | 3人気 |
2017年 | ヒガシウィルウィン | 船橋 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2016年 | モリデンルンバ | 船橋 | マーベラスサンデー | 3人気 |
2015年 | ラッキープリンス | 浦和 | サイレントディール | 4人気 |
2014年 | ファイヤープリンス | 浦和 | オンファイア | 8人気 |
2013年 | ソルテ | 大井 | タイムパラドックス | 3人気 |
2012年 | ゴールドメダル | 大井 | ゴールドヘイロー | 1人気 |
2011年 | ドラゴンウィスカー | 船橋 | スマートボーイ | 4人気 |
南関東クラシックを占う重要な一戦!
直近10年の優勝馬から4頭のクラシックホース(太字)が誕生しているほか、
2018年の東京ダービー馬ハセノパイロ、2019年の同ヒカリオーソなど、敗れた馬からもクラシックで活躍する馬が出ている。
南関リーディング森泰斗騎手!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2020年 | 森 泰斗 | 山崎 誠士 | 左海 誠二 |
2019年 | 五十嵐 冬樹 | 瀧川 寿希也 | 今野 忠成 |
2018年 | 本橋 孝太 | 柏木 健宏 | 中野 省吾 |
2017年 | 森 泰斗 | 的場 文男 | 吉原 寛人 |
2016年 | 矢野 貴之 | 森 泰斗 | 真島 大輔 |
2015年 | 吉原 寛人 | 繁田 健一 | 左海 誠二 |
2014年 | 見澤 譲治 | 左海 誠二 | 吉原 寛人 |
2013年 | 金子 正彦 | 御神本 訓史 | 戸崎 圭太 |
2012年 | 戸崎 圭太 | 本橋 孝太 | 吉原 寛人 |
2011年 | 水野 貴史 | 御神本 訓史 | 町田 直希 |
近年は「森泰斗騎手」の相性が良く、直近5年で2勝、2着1回。
2020年はニューイヤーカップを皮切りに重賞10勝を挙げ、自身最多の年間重賞勝利数を更新。
さらに、南関東リーディング、地方競馬全国リーディングを獲得するなど、大活躍の1年となった。
船橋所属馬が好成績だが…
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 3 | 3 | 2 | 27 | 8.6% | 17.1% |
船橋 | 4 | 3 | 4 | 17 | 14.3% | 25.0% |
大井 | 2 | 2 | 0 | 16 | 10.0% | 20.0% |
川崎 | 1 | 2 | 4 | 16 | 4.3% | 13.0% |
「船橋所属馬」が過去10年で4勝、2着3回、3着4回と好成績。
ただし、2019年、2020年と連対していないのは気になるところ。
その2020年は「川崎所属」のグリーンロードが勝利。
同所属馬としては2009年モエレエターナル以来の勝利となっている。
人気馬が期待に応える
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 3 | 2 | 2 | 30.0% | 60.0% |
2人気 | 0 | 3 | 1 | 6 | 0.0% | 30.0% |
3人気 | 4 | 1 | 1 | 4 | 40.0% | 50.0% |
4人気 | 2 | 2 | 1 | 5 | 20.0% | 40.0% |
5人気 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0.0% | 10.0% |
6人気以下 | 1 | 0 | 4 | 51 | 1.8% | 1.8% |
「1~4番人気馬」の連対率が「30.0%~60.0%」でほぼほぼ横並び。
過去10年の連対馬は全20頭となるが、そのうちの18頭を「1~4番人気馬」が占めているのだ。
これを3着内の全30頭に広げると「1~4番人気馬」は23頭を占め、「5番人気馬」まで含めると25頭となる。
「6番人気以下」は2014年にファイヤープリンスが「8番人気」で勝利しているが、データ上では3着が一杯といったところだろう。
堅くもなく、高配当でもなく…
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2020年 | 150 | 900 | 3,570 |
2019年 | 470 | 520 | 9,920 |
2018年 | 720 | 2,720 | 41,680 |
2017年 | 260 | 480 | 3,510 |
2016年 | 450 | 1,100 | 21,760 |
2015年 | 560 | 3,000 | 20,170 |
2014年 | 6,610 | 3,660 | 103,000 |
2013年 | 430 | 850 | 4,310 |
2012年 | 200 | 570 | 4,590 |
2011年 | 1,250 | 810 | 23,320 |
平均 | 1,110 | 1,461 | 23,583 |
4番人気以内の馬が9勝、5番人気以内の馬が2着10回。
データ的に超高額配当は少ないものの、上位人気馬同士の組み合わせの割には配当が期待できそう。
また、3着に人気薄が激走するシーンも少なくないため、「三連単」は高配当となるケースもあるようだ。
実力馬は外枠でも関係なし!?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 1 | 0 | 7 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
2枠 | 3 | 3 | 0 | 4 | 30.0% | 60.0% | 60.0% |
3枠 | 0 | 2 | 2 | 6 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
4枠 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0.0% | 11.1% | 22.2% |
5枠 | 2 | 0 | 0 | 8 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
6枠 | 1 | 0 | 2 | 15 | 5.6% | 5.6% | 16.7% |
7枠 | 2 | 1 | 3 | 14 | 10.0% | 15.0% | 30.0% |
8枠 | 0 | 2 | 2 | 15 | 0.0% | 10.5% | 21.1% |
「浦和1,600m」は南関東で最も特殊なコース形態の1つで、下図のとおり、3、4コーナーの中間からスタートする。
2019年10月1日~2020年9月30日の期間中に行われた「浦和1,600m」の枠番別成績を見ると…
「1枠」の3着内率35.3%、「2枠」の同76.5%に対し、「8枠」の3着内率は15.6%しかなく、内/外で差が出ているのが分かる。
さて、これを過去10年のニューイヤーカップで見てみると、意外にも「外枠(※)」が健闘しているのだ。
「2枠」の3着内率60.0%は抜けているが、その他の枠の3着内率には大きな差は出ていない。
なお、過去5年で3着内に好走した「7枠」・「8枠」の馬は5頭いるが、
その内の3頭は、ニューイヤーカップ後に重賞タイトルを手にしている実力馬だった。
※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 10 | 9 | 61 | 10.1% | 21.3% |
牝馬 | 1 | 0 | 1 | 14 | 6.3% | 6.3% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
南関東牝馬クラシック「桜花賞(S1)」と同舞台だが、「牝馬」の優勝は2019年のトーセンガーネット1頭。
また、3着に好走したのは2012年のリカチャンスだ。
南関東で行われている2歳重賞は6つ。
そのうち、牡馬が出走できる5レースの成績をピックアップしてみよう。
ゴールドジュニア(大井1,400m・S3)
※2020年から重賞に昇格したので結果のみ
2020年ゴールドジュニアの結果
鎌倉記念(川崎1,500m・S2)
鎌倉記念着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
鎌倉記念1着 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0.0% | 50.0% |
鎌倉記念2着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
鎌倉記念3着 | 1 | 0 | 0 | 1 | 50.0% | 50.0% |
鎌倉記念4着以下 | 0 | 1 | 0 | 17 | 0.0% | 5.6% |
平和賞(船橋1,600m・S3)
平和賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
平和賞1着 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0.0% | 50.0% |
平和賞2着 | 3 | 2 | 0 | 2 | 42.9% | 71.4% |
平和賞3着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
平和賞4着以下 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0.0% | 0.0% |
ハイセイコー記念(大井1,600m・S2)
ハイセイコー記念着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ハイセイコー記念1着 | 1 | 0 | 0 | 3 | 25.0% | 25.0% |
ハイセイコー記念2着 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0.0% | 0.0% |
ハイセイコー記念3着 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0.0% | 0.0% |
ハイセイコー記念4着以下 | 2 | 2 | 0 | 12 | 12.5% | 25.0% |
全日本2歳優駿(川崎1,600m・Jpn1)
全日本2歳優駿着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
全日本2歳優駿1着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
全日本2歳優駿2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
全日本2歳優駿3着 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0.0% | 33.3% |
全日本2歳優駿4着以下 | 5 | 2 | 1 | 9 | 29.4% | 41.2% |
2020年全日本2歳優駿の結果
2歳重賞で最も注目したいのは「全日本2歳優駿(Jpn1)」。
川崎1,600mで行われる一戦で、全国各地から“2歳ダート王”の称号をかけて有力馬が参戦してくる。
レベルの高いレースなので、「4着以下」からの転戦が多くなるが、この組の数字が特筆。
過去10年で該当馬はのべ17頭がニューイヤーカップに参戦し、5勝、2着2回、3着1回!勝率29.4%、連対率41.2%と好成績を残している。
さらに、5勝のうち、3勝はニューイヤーカップに出走してきた「全日本2歳優駿」出走組の中で“最先着”を果たした馬なのだ。
次に注目となるのは「左回りのマイル戦」という共通点がある「平和賞(S3)」。
船橋1,600mと浦和1,600mではコース形態が大きく異なるものの、「平和賞2着馬」は連対率71.4%と相性が良いようだ。
ちなみに、ニューイヤーカップは2022年から「1,500m」での実施となる。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は1月13日(水)に船橋競馬場で行われる「船橋記念(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!