~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2021年1月7日(木) 
サラ系3歳 浦和1,600m
ニューイヤーカップ(S3)

レース紹介

クラシック戦線開幕!「ニューイヤーカップ(S3)」!
新年最初の浦和開催を彩る3歳マイル重賞!
南関東クラシックにも繋がる大注目の一戦を、過去10年のデータから分析してみよう。

▼データ分析のポイント
・過去10年の連対馬20頭中、18頭は「4番人気以内」
・実力馬は外枠でも結果を残す
・全日本2歳優駿出走馬が好成績

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2020年 グリーンロード 川崎 パイロ 1人気
2019年 トーセンガーネット 浦和 アグネスデジタル 3人気
2018年 ヤマノファイト 船橋 エスポワールシチー 3人気
2017年 ヒガシウィルウィン 船橋 サウスヴィグラス 1人気
2016年 モリデンルンバ 船橋 マーベラスサンデー 3人気
2015年 ラッキープリンス 浦和 サイレントディール 4人気
2014年 ファイヤープリンス 浦和 オンファイア 8人気
2013年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 3人気
2012年 ゴールドメダル 大井 ゴールドヘイロー 1人気
2011年 ドラゴンウィスカー 船橋 スマートボーイ 4人気

南関東クラシックを占う重要な一戦!

直近10年の優勝馬から4頭のクラシックホース(太字)が誕生しているほか、
2018年の東京ダービー馬ハセノパイロ、2019年の同ヒカリオーソなど、敗れた馬からもクラシックで活躍する馬が出ている。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

南関リーディング森泰斗騎手!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2020年 森 泰斗 山崎 誠士 左海 誠二
2019年 五十嵐 冬樹 瀧川 寿希也 今野 忠成
2018年 本橋 孝太 柏木 健宏 中野 省吾
2017年 森 泰斗 的場 文男 吉原 寛人
2016年 矢野 貴之 森 泰斗 真島 大輔
2015年 吉原 寛人 繁田 健一 左海 誠二
2014年 見澤 譲治 左海 誠二 吉原 寛人
2013年 金子 正彦 御神本 訓史 戸崎 圭太
2012年 戸崎 圭太 本橋 孝太 吉原 寛人
2011年 水野 貴史 御神本 訓史 町田 直希

近年は「森泰斗騎手」の相性が良く、直近5年で2勝、2着1回。
2020年はニューイヤーカップを皮切りに重賞10勝を挙げ、自身最多の年間重賞勝利数を更新。
さらに、南関東リーディング、地方競馬全国リーディングを獲得するなど、大活躍の1年となった。

船橋所属馬が好成績だが…

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 3 3 2 27 8.6% 17.1%
船橋 4 3 4 17 14.3% 25.0%
大井 2 2 0 16 10.0% 20.0%
川崎 1 2 4 16 4.3% 13.0%

「船橋所属馬」が過去10年で4勝、2着3回、3着4回と好成績。
ただし、2019年、2020年と連対していないのは気になるところ。

その2020年は「川崎所属」のグリーンロードが勝利。
同所属馬としては2009年モエレエターナル以来の勝利となっている。

人気馬が期待に応える

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 3 2 2 30.0% 60.0%
2人気 0 3 1 6 0.0% 30.0%
3人気 4 1 1 4 40.0% 50.0%
4人気 2 2 1 5 20.0% 40.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 1 0 4 51 1.8% 1.8%

「1~4番人気馬」の連対率が「30.0%~60.0%」でほぼほぼ横並び。
過去10年の連対馬は全20頭となるが、そのうちの18頭を「1~4番人気馬」が占めているのだ。

これを3着内の全30頭に広げると「1~4番人気馬」は23頭を占め、「5番人気馬」まで含めると25頭となる。
「6番人気以下」は2014年にファイヤープリンスが「8番人気」で勝利しているが、データ上では3着が一杯といったところだろう。

堅くもなく、高配当でもなく…

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2020年 150 900 3,570
2019年 470 520 9,920
2018年 720 2,720 41,680
2017年 260 480 3,510
2016年 450 1,100 21,760
2015年 560 3,000 20,170
2014年 6,610 3,660 103,000
2013年 430 850 4,310
2012年 200 570 4,590
2011年 1,250 810 23,320
平均 1,110 1,461 23,583

4番人気以内の馬が9勝、5番人気以内の馬が2着10回。
データ的に超高額配当は少ないものの、上位人気馬同士の組み合わせの割には配当が期待できそう。
また、3着に人気薄が激走するシーンも少なくないため、「三連単」は高配当となるケースもあるようだ。

実力馬は外枠でも関係なし!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1枠 2 1 0 7 20.0% 30.0% 30.0%
2枠 3 3 0 4 30.0% 60.0% 60.0%
3枠 0 2 2 6 0.0% 20.0% 40.0%
4枠 0 1 1 7 0.0% 11.1% 22.2%
5枠 2 0 0 8 20.0% 20.0% 20.0%
6枠 1 0 2 15 5.6% 5.6% 16.7%
7枠 2 1 3 14 10.0% 15.0% 30.0%
8枠 0 2 2 15 0.0% 10.5% 21.1%

「浦和1,600m」は南関東で最も特殊なコース形態の1つで、下図のとおり、3、4コーナーの中間からスタートする。
コース図

2019年10月1日~2020年9月30日の期間中に行われた「浦和1,600m」の枠番別成績を見ると…
「1枠」の3着内率35.3%、「2枠」の同76.5%に対し、「8枠」の3着内率は15.6%しかなく、内/外で差が出ているのが分かる。

さて、これを過去10年のニューイヤーカップで見てみると、意外にも「外枠(※)」が健闘しているのだ。
「2枠」の3着内率60.0%は抜けているが、その他の枠の3着内率には大きな差は出ていない。

なお、過去5年で3着内に好走した「7枠」・「8枠」の馬は5頭いるが、
その内の3頭は、ニューイヤーカップ後に重賞タイトルを手にしている実力馬だった。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 10 9 61 10.1% 21.3%
牝馬 1 0 1 14 6.3% 6.3%
セン馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%

南関東牝馬クラシック「桜花賞(S1)」と同舞台だが、「牝馬」の優勝は2019年のトーセンガーネット1頭。
また、3着に好走したのは2012年のリカチャンスだ。

【2歳重賞の着順別の成績】

南関東で行われている2歳重賞は6つ。
そのうち、牡馬が出走できる5レースの成績をピックアップしてみよう。

ゴールドジュニア(大井1,400m・S3)

※2020年から重賞に昇格したので結果のみ

2020年ゴールドジュニアの結果

鎌倉記念(川崎1,500m・S2)

鎌倉記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
鎌倉記念1着 0 1 1 0 0.0% 50.0%
鎌倉記念2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
鎌倉記念3着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
鎌倉記念4着以下 0 1 0 17 0.0% 5.6%

2020年鎌倉記念の結果

平和賞(船橋1,600m・S3)

平和賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
平和賞1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
平和賞2着 3 2 0 2 42.9% 71.4%
平和賞3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
平和賞4着以下 0 0 1 9 0.0% 0.0%

2020年平和賞の結果

ハイセイコー記念(大井1,600m・S2)

ハイセイコー記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ハイセイコー記念1着 1 0 0 3 25.0% 25.0%
ハイセイコー記念2着 0 0 2 2 0.0% 0.0%
ハイセイコー記念3着 0 0 1 3 0.0% 0.0%
ハイセイコー記念4着以下 2 2 0 12 12.5% 25.0%

2020年ハイセイコー記念の結果

全日本2歳優駿(川崎1,600m・Jpn1)

全日本2歳優駿着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
全日本2歳優駿1着 0 0 0 0 - -
全日本2歳優駿2着 0 0 0 0 - -
全日本2歳優駿3着 0 1 0 2 0.0% 33.3%
全日本2歳優駿4着以下 5 2 1 9 29.4% 41.2%

2020年全日本2歳優駿の結果

2歳重賞で最も注目したいのは「全日本2歳優駿(Jpn1)」。
川崎1,600mで行われる一戦で、全国各地から“2歳ダート王”の称号をかけて有力馬が参戦してくる。

レベルの高いレースなので、「4着以下」からの転戦が多くなるが、この組の数字が特筆。
過去10年で該当馬はのべ17頭がニューイヤーカップに参戦し、5勝、2着2回、3着1回!勝率29.4%、連対率41.2%と好成績を残している。
さらに、5勝のうち、3勝はニューイヤーカップに出走してきた「全日本2歳優駿」出走組の中で“最先着”を果たした馬なのだ。

次に注目となるのは「左回りのマイル戦」という共通点がある「平和賞(S3)」。
船橋1,600mと浦和1,600mではコース形態が大きく異なるものの、「平和賞2着馬」は連対率71.4%と相性が良いようだ。

ちなみに、ニューイヤーカップは2022年から「1,500m」での実施となる。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は1月13日(水)に船橋競馬場で行われる「船橋記念(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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