~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2021年11月2日(火) 
サラ系3歳以上 大井1,600m
サンタアニタトロフィー(S3)

レース紹介

今年も秋決戦!「サンタアニタトロフィー(S3)」!
TCK(大井)とアメリカのサンタアニタパーク競馬場との友好交流提携を記念した重賞。
南関東重賞では珍しい"ハンデキャップ競走"として実施される一戦だ。

なお、今年も昨年に引き続き、夏から秋に実施時期を移して行われる。

▼データ分析のポイント
・快進撃の笹川翼騎手
・1番人気は連対率70.0%
・重賞をステップにした馬が好成績

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2020年 ワークアンドラブ 大井 シニスターミニスター 3人気
2019年 ノンコノユメ 大井 トワイニング 1人気
2018年 ヒガシウィルウィン 船橋 サウスヴィグラス 1人気
2017年 ゴーディー 大井 プレシャスカフェ 4人気
2016年 リアライズリンクス 浦和 ダイタクリーヴァ 5人気
2015年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 1人気
2014年 セイントメモリー 大井 アフリート 6人気
2013年 セイントメモリー 大井 アフリート 1人気
2012年 ゴーディー 大井 プレシャスカフェ 6人気
2011年 カキツバタロイヤル 船橋 ロイヤルタッチ 3人気

激戦必至のハンデ重賞。
若手から古豪、さらには連覇、サラ系の勝利とオールスター感もある一戦だ。

また、ダートグレード競走覇者も優勝馬に名を連ねる傾向にある。
G1級のタイトルホルダーではヒガシウィルウィン、ノンコノユメの2頭。
さらに、セイントメモリー、ソルテも南関東のダートグレード競走を勝利している。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

大井の主役は笹川翼騎手!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2020年 笹川 翼 森 泰斗 矢野 貴之
2019年 真島 大輔 的場 文男 笹川 翼
2018年 森 泰斗 笹川 翼 瀧川 寿希也
2017年 的場 文男 柏木 健宏 左海 誠二
2016年 的場 文男 笹川 翼 中野 省吾
2015年 吉原 寛人 的場 文男 中野 省吾
2014年 本橋 孝太 御神本 訓史 坂井 英光
2013年 本橋 孝太 坂井 英光 石崎 隆之
2012年 赤嶺 亮 真島 大輔 山崎 誠士
2011年 石崎 駿 戸崎 圭太 的場 文男

「的場文男騎手」が抜群の相性!
過去10年で3着内に好走した回数は5回!2勝、2着2回、3着1回の成績は圧倒的だ。

地方重賞通算154勝を誇る“大井の帝王”が活躍する一方、TCKの現在~未来を担う「笹川翼騎手」も成績が上昇中。
昨年、ワークアンドラブで会心の逃げ切りを決めたほか、直近5年で1勝、2着2回、3着1回の成績を残している。

「笹川翼騎手」は大井リーディング争いの真っただ中!
今年は2020年を上回るペースで勝ち星を量産しているように、南関東では欠かすことのできないジョッキーだ。

2021年大井リーディングはこちら

地元勢が強い!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 2 2 20 4.0% 12.0%
船橋 2 2 2 32 5.3% 10.5%
大井 7 6 6 66 8.2% 15.3%
川崎 0 0 0 4 0.0% 0.0%
南関以外 0 0 0 1 0.0% 0.0%

地元の「大井所属馬」が7勝、2着6回、3着6回と好成績。
現在、2年連続で1~3着を独占しているように、地の利を最大限に生かしているようだ。
※荒山勝徳厩舎が連覇中

ただし、連対率では「浦和」「船橋」の各所属馬も遜色ない。
また、「南関以外の所属馬」は、「アメリカ」のレッドアラートデイが該当。
サンタアニタトロフィーは2011年のみ「国際招待競走」として実施されており、この時の招待馬がレッドアラートデイなのである。

1番人気の信頼度が高く、6番人気以下の激走にも要警戒!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 3 0 3 40.0% 70.0%
2人気 0 4 2 4 0.0% 40.0%
3人気 2 0 1 7 20.0% 20.0%
4人気 1 1 0 8 10.0% 20.0%
5人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
6人気以下 2 2 6 93 1.9% 3.9%

「1番人気馬」が4勝、2着3回で連対率は70.0%。
次いで「2番人気馬」が連対率40.0%で続くが、2着4回なので勝ち星が無い状況だ。

そして、見逃せないのが「6番人気以下」の馬たち。
過去10年で2勝、2着2回、3着6回なので、単純計算すると、毎年1頭は馬券に絡んでいることになる。

上記のデータを直近5年に照らし合わせてみると…
1着から順に「1番人気」⇒「2番人気」⇒「6番人気以下」での決着が2回も出現している。
※直近6年に広げると上記の組み合わせは3回

人気薄を絡めて高配当!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2020年 660 740 7,570
2019年 190 510 11,540
2018年 220 450 18,730
2017年 670 3,820 42,650
2016年 1,120 980 23,860
2015年 150 450 18,970
2014年 1,510 3,260 154,110
2013年 220 2,910 82,180
2012年 1,950 3,390 236,320
2011年 550 1,250 8,840
平均 724 1,776 60,477

1、2番人気の好走率が高いため、近年は配当も落ち着いた傾向にある。
ただし、「三連単」は万馬券となるケースも多く、人気馬を軸として高配当を狙いところだろう。

どの枠でもチャンスあり!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 3 0 0 13 18.8% 18.8%
2枠 1 2 1 15 5.3% 15.8%
3枠 2 1 1 15 10.5% 15.8%
4枠 1 1 3 15 5.0% 10.0%
5枠 0 1 1 18 0.0% 5.0%
6枠 1 2 3 14 5.0% 15.0%
7枠 0 2 0 18 0.0% 10.0%
8枠 2 1 1 15 10.5% 15.8%

サンタアニタトロフィーは大井の内回りコースを使用するマイル戦。
したがって内枠勢有利のイメージはあるが、過去のデータからはそうとは言い切れないようだ。

確かに、最も勝利数が多いのは「1枠」の3勝だが、唯一、2着及び3着が1度も無い枠も「1枠」なのである。
いわゆる「勝つか負けるか」の状況。

一方、「2~8枠」は「5枠」「7枠」で勝利がないものの、全ての枠で2着ないし3着が1回以上ある。
この傾向は昨年も当てはまり、1着から順に「3枠」⇒「4枠」⇒「6枠」。
連対率を見てもほぼ横一線と言えるだけに、どの枠からスタートしてもマイナスということはなさそうだ。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 10 9 109 6.6% 13.9%
牝馬 0 0 1 7 0.0% 0.0%
セン馬 1 0 0 7 12.5% 12.5%

「牝馬」で唯一、3着に好走したのは2018年のニシノラピート。
その他は全て「牡馬(セン馬)」が上位を占めている。

4歳馬と5歳馬!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 0 - -
4歳 2 2 0 12 12.5% 25.0%
5歳 3 4 2 17 11.5% 26.9%
6歳 2 0 2 33 5.4% 5.4%
7歳以上 3 4 6 61 4.1% 9.5%

各世代の馬が活躍。
特に「4歳馬」と「5歳馬」は連対率25.0%超と高い数字を残している。

なお、例年は夏場の重賞なので「3歳馬」の出走数は少ないが、秋開催となれば傾向も変わってくるかもしれない。
※秋開催の2020年は「3歳馬」未出走

重ハンデを克服する実力馬!?

【斤量別の成績】

斤量 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
56.5kg以下 1 6 6 67 1.3% 8.8%
57.0kg 4 2 3 36 8.9% 13.3%
57.5kg以上 4 1 0 7 33.3% 41.7%

※別定戦で行われた2011年を除いた9回分

南関東所属馬限定の重賞では唯一の“ハンデキャップ競走(※)”となる。

過去9回で斤量「57.5kg以上」のハンデを課せられた馬はのべ12頭。
うち、1着及び2着に好走した馬は5頭いるが、「重ハンデ=実力馬」と考えると、それほど目立つ数字でもない。

ただし、2019年は斤量58.5kgのノンコノユメ、2018年は斤量59.0kgのヒガシウィルウィンが勝利。
昨年、2020年も斤量58.0kgのグレンツェントが2着に好走しているように、飛び抜けた実力があれば克服可能と言えそうだ。

※南関東重賞におけるハンデキャップ競走は他に船橋の「クイーン賞(Jpn3)」がある

重賞からの転戦馬vs上がり馬

【前走レース別の着順別の成績】

前走 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
重賞 8 5 6 59 10.3% 16.7%
重賞以外 2 5 4 64 2.7% 9.3%

※南関東地区以外の重賞を含む

こちらは、サンタアニタトロフィーの「前走」が「重賞か否か」に分類した成績。

「重賞転戦組」が8勝、2着5回、3着6回と貫禄を示している。
一方、「重賞以外」のレースをステップに参戦してきた馬にはある特長が…

前走が「重賞以外」のレースで、サンタアニタトロフィーを制した2回は“前走で勝利”を収めている(2回ともゴーディーが該当)。
また、2着馬5頭のうち4頭が、3着馬4頭のうち2頭が、同じく“前走で勝利”している馬たちなのだ。

夏開催では“夏の上がり馬”に注目となるが、さて今年は…!?

トライアル組は?

【サンタアニタトロフィートライアル(TR)】

TR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
TR1着 0 0 1 2 0.0% 0.0%
TR2着 0 0 0 0 - -
TR3着 0 0 0 0 - -
TR4着以下 0 0 0 1 0.0% 0.0%

2018年より実施されている「サンタアニタトロフィートライアル競走」。
「A2以下」の格付馬で争われており、1着馬にはサンタアニタトロフィーへの優先出走権が付与される。

まだ歴史の浅い競走だけに傾向は掴みにくいが、過去3年のトライアル覇者は3着1回、9着2回。
実質、格上挑戦という形になるが、データ的には重賞の壁に跳ね返されていると言えそうだ。

2021年サンタアニタトロフィートライアルの結果

【マイルグランプリ】

サンタアニタトロフィーと同舞台で行われる重賞。
2020年、2021年と7月末~8月上旬に実施されたが、例年はサンタアニタトロフィーとマイルグランプリの実施時期は逆となっている。

これに伴い、データ傾向も抽出できないため、今年のレース結果のみご紹介する。

2021年マイルグランプリの結果

【スパーキングサマーカップ】

8月末に川崎で行われるマイル重賞。
こちらもレース結果のみのご紹介とさせて頂く。

2021年スパーキングサマーカップの結果

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は11月9日(火)に川崎競馬場で行われる「ローレル賞(S2)」、翌10日(水)の「ロジータ記念(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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