
今年も秋決戦!「サンタアニタトロフィー(S3)」!
TCK(大井)とアメリカのサンタアニタパーク競馬場との友好交流提携を記念した重賞。
南関東重賞では珍しい"ハンデキャップ競走"として実施される一戦だ。
なお、今年も昨年に引き続き、夏から秋に実施時期を移して行われる。
▼データ分析のポイント
・快進撃の笹川翼騎手
・1番人気は連対率70.0%
・重賞をステップにした馬が好成績
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2020年 | ワークアンドラブ | 大井 | シニスターミニスター | 3人気 |
2019年 | ノンコノユメ | 大井 | トワイニング | 1人気 |
2018年 | ヒガシウィルウィン | 船橋 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2017年 | ゴーディー | 大井 | プレシャスカフェ | 4人気 |
2016年 | リアライズリンクス | 浦和 | ダイタクリーヴァ | 5人気 |
2015年 | ソルテ | 大井 | タイムパラドックス | 1人気 |
2014年 | セイントメモリー | 大井 | アフリート | 6人気 |
2013年 | セイントメモリー | 大井 | アフリート | 1人気 |
2012年 | ゴーディー | 大井 | プレシャスカフェ | 6人気 |
2011年 | カキツバタロイヤル | 船橋 | ロイヤルタッチ | 3人気 |
激戦必至のハンデ重賞。
若手から古豪、さらには連覇、サラ系の勝利とオールスター感もある一戦だ。
また、ダートグレード競走覇者も優勝馬に名を連ねる傾向にある。
G1級のタイトルホルダーではヒガシウィルウィン、ノンコノユメの2頭。
さらに、セイントメモリー、ソルテも南関東のダートグレード競走を勝利している。
大井の主役は笹川翼騎手!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2020年 | 笹川 翼 | 森 泰斗 | 矢野 貴之 |
2019年 | 真島 大輔 | 的場 文男 | 笹川 翼 |
2018年 | 森 泰斗 | 笹川 翼 | 瀧川 寿希也 |
2017年 | 的場 文男 | 柏木 健宏 | 左海 誠二 |
2016年 | 的場 文男 | 笹川 翼 | 中野 省吾 |
2015年 | 吉原 寛人 | 的場 文男 | 中野 省吾 |
2014年 | 本橋 孝太 | 御神本 訓史 | 坂井 英光 |
2013年 | 本橋 孝太 | 坂井 英光 | 石崎 隆之 |
2012年 | 赤嶺 亮 | 真島 大輔 | 山崎 誠士 |
2011年 | 石崎 駿 | 戸崎 圭太 | 的場 文男 |
「的場文男騎手」が抜群の相性!
過去10年で3着内に好走した回数は5回!2勝、2着2回、3着1回の成績は圧倒的だ。
地方重賞通算154勝を誇る“大井の帝王”が活躍する一方、TCKの現在~未来を担う「笹川翼騎手」も成績が上昇中。
昨年、ワークアンドラブで会心の逃げ切りを決めたほか、直近5年で1勝、2着2回、3着1回の成績を残している。
「笹川翼騎手」は大井リーディング争いの真っただ中!
今年は2020年を上回るペースで勝ち星を量産しているように、南関東では欠かすことのできないジョッキーだ。
2021年大井リーディングはこちら
地元勢が強い!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 2 | 2 | 20 | 4.0% | 12.0% |
船橋 | 2 | 2 | 2 | 32 | 5.3% | 10.5% |
大井 | 7 | 6 | 6 | 66 | 8.2% | 15.3% |
川崎 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
南関以外 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
地元の「大井所属馬」が7勝、2着6回、3着6回と好成績。
現在、2年連続で1~3着を独占しているように、地の利を最大限に生かしているようだ。
※荒山勝徳厩舎が連覇中
ただし、連対率では「浦和」「船橋」の各所属馬も遜色ない。
また、「南関以外の所属馬」は、「アメリカ」のレッドアラートデイが該当。
サンタアニタトロフィーは2011年のみ「国際招待競走」として実施されており、この時の招待馬がレッドアラートデイなのである。
1番人気の信頼度が高く、6番人気以下の激走にも要警戒!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 4 | 3 | 0 | 3 | 40.0% | 70.0% |
2人気 | 0 | 4 | 2 | 4 | 0.0% | 40.0% |
3人気 | 2 | 0 | 1 | 7 | 20.0% | 20.0% |
4人気 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% |
5人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% |
6人気以下 | 2 | 2 | 6 | 93 | 1.9% | 3.9% |
「1番人気馬」が4勝、2着3回で連対率は70.0%。
次いで「2番人気馬」が連対率40.0%で続くが、2着4回なので勝ち星が無い状況だ。
そして、見逃せないのが「6番人気以下」の馬たち。
過去10年で2勝、2着2回、3着6回なので、単純計算すると、毎年1頭は馬券に絡んでいることになる。
上記のデータを直近5年に照らし合わせてみると…
1着から順に「1番人気」⇒「2番人気」⇒「6番人気以下」での決着が2回も出現している。
※直近6年に広げると上記の組み合わせは3回
人気薄を絡めて高配当!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2020年 | 660 | 740 | 7,570 |
2019年 | 190 | 510 | 11,540 |
2018年 | 220 | 450 | 18,730 |
2017年 | 670 | 3,820 | 42,650 |
2016年 | 1,120 | 980 | 23,860 |
2015年 | 150 | 450 | 18,970 |
2014年 | 1,510 | 3,260 | 154,110 |
2013年 | 220 | 2,910 | 82,180 |
2012年 | 1,950 | 3,390 | 236,320 |
2011年 | 550 | 1,250 | 8,840 |
平均 | 724 | 1,776 | 60,477 |
1、2番人気の好走率が高いため、近年は配当も落ち着いた傾向にある。
ただし、「三連単」は万馬券となるケースも多く、人気馬を軸として高配当を狙いところだろう。
どの枠でもチャンスあり!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3 | 0 | 0 | 13 | 18.8% | 18.8% |
2枠 | 1 | 2 | 1 | 15 | 5.3% | 15.8% |
3枠 | 2 | 1 | 1 | 15 | 10.5% | 15.8% |
4枠 | 1 | 1 | 3 | 15 | 5.0% | 10.0% |
5枠 | 0 | 1 | 1 | 18 | 0.0% | 5.0% |
6枠 | 1 | 2 | 3 | 14 | 5.0% | 15.0% |
7枠 | 0 | 2 | 0 | 18 | 0.0% | 10.0% |
8枠 | 2 | 1 | 1 | 15 | 10.5% | 15.8% |
サンタアニタトロフィーは大井の内回りコースを使用するマイル戦。
したがって内枠勢有利のイメージはあるが、過去のデータからはそうとは言い切れないようだ。
確かに、最も勝利数が多いのは「1枠」の3勝だが、唯一、2着及び3着が1度も無い枠も「1枠」なのである。
いわゆる「勝つか負けるか」の状況。
一方、「2~8枠」は「5枠」「7枠」で勝利がないものの、全ての枠で2着ないし3着が1回以上ある。
この傾向は昨年も当てはまり、1着から順に「3枠」⇒「4枠」⇒「6枠」。
連対率を見てもほぼ横一線と言えるだけに、どの枠からスタートしてもマイナスということはなさそうだ。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 10 | 9 | 109 | 6.6% | 13.9% |
牝馬 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 1 | 0 | 0 | 7 | 12.5% | 12.5% |
「牝馬」で唯一、3着に好走したのは2018年のニシノラピート。
その他は全て「牡馬(セン馬)」が上位を占めている。
4歳馬と5歳馬!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
4歳 | 2 | 2 | 0 | 12 | 12.5% | 25.0% |
5歳 | 3 | 4 | 2 | 17 | 11.5% | 26.9% |
6歳 | 2 | 0 | 2 | 33 | 5.4% | 5.4% |
7歳以上 | 3 | 4 | 6 | 61 | 4.1% | 9.5% |
各世代の馬が活躍。
特に「4歳馬」と「5歳馬」は連対率25.0%超と高い数字を残している。
なお、例年は夏場の重賞なので「3歳馬」の出走数は少ないが、秋開催となれば傾向も変わってくるかもしれない。
※秋開催の2020年は「3歳馬」未出走
重ハンデを克服する実力馬!?
斤量 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
56.5kg以下 | 1 | 6 | 6 | 67 | 1.3% | 8.8% |
57.0kg | 4 | 2 | 3 | 36 | 8.9% | 13.3% |
57.5kg以上 | 4 | 1 | 0 | 7 | 33.3% | 41.7% |
※別定戦で行われた2011年を除いた9回分
南関東所属馬限定の重賞では唯一の“ハンデキャップ競走(※)”となる。
過去9回で斤量「57.5kg以上」のハンデを課せられた馬はのべ12頭。
うち、1着及び2着に好走した馬は5頭いるが、「重ハンデ=実力馬」と考えると、それほど目立つ数字でもない。
ただし、2019年は斤量58.5kgのノンコノユメ、2018年は斤量59.0kgのヒガシウィルウィンが勝利。
昨年、2020年も斤量58.0kgのグレンツェントが2着に好走しているように、飛び抜けた実力があれば克服可能と言えそうだ。
※南関東重賞におけるハンデキャップ競走は他に船橋の「クイーン賞(Jpn3)」がある
重賞からの転戦馬vs上がり馬
前走 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
重賞 | 8 | 5 | 6 | 59 | 10.3% | 16.7% |
重賞以外 | 2 | 5 | 4 | 64 | 2.7% | 9.3% |
※南関東地区以外の重賞を含む
こちらは、サンタアニタトロフィーの「前走」が「重賞か否か」に分類した成績。
「重賞転戦組」が8勝、2着5回、3着6回と貫禄を示している。
一方、「重賞以外」のレースをステップに参戦してきた馬にはある特長が…
前走が「重賞以外」のレースで、サンタアニタトロフィーを制した2回は“前走で勝利”を収めている(2回ともゴーディーが該当)。
また、2着馬5頭のうち4頭が、3着馬4頭のうち2頭が、同じく“前走で勝利”している馬たちなのだ。
夏開催では“夏の上がり馬”に注目となるが、さて今年は…!?
トライアル組は?
TR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
TR1着 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0.0% | 0.0% |
TR2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
TR3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
TR4着以下 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
2018年より実施されている「サンタアニタトロフィートライアル競走」。
「A2以下」の格付馬で争われており、1着馬にはサンタアニタトロフィーへの優先出走権が付与される。
まだ歴史の浅い競走だけに傾向は掴みにくいが、過去3年のトライアル覇者は3着1回、9着2回。
実質、格上挑戦という形になるが、データ的には重賞の壁に跳ね返されていると言えそうだ。
2021年サンタアニタトロフィートライアルの結果
サンタアニタトロフィーと同舞台で行われる重賞。
2020年、2021年と7月末~8月上旬に実施されたが、例年はサンタアニタトロフィーとマイルグランプリの実施時期は逆となっている。
これに伴い、データ傾向も抽出できないため、今年のレース結果のみご紹介する。
8月末に川崎で行われるマイル重賞。
こちらもレース結果のみのご紹介とさせて頂く。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は11月9日(火)に川崎競馬場で行われる「ローレル賞(S2)」、翌10日(水)の「ロジータ記念(S1)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!