~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2021年9月7日(火) 
サラ系3歳以上 大井1,200m
アフター5スター賞(S3)

レース紹介

JBCスプリントを見据えた「アフター5スター賞(S3)」!
夏季のスプリント戦線はいよいよクライマックス!
と、同時に、秋以降のビッグレースを占う重要な一戦だ。

▼データ分析のポイント
・1番人気馬は1着 or 4着以下
・3歳馬はやや劣勢
・トライアル連対馬は好走率高し

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2020年 サブノジュニア 大井 サウスヴィグラス 1人気
2019年 キタサンミカヅキ 船橋 キングヘイロー 1人気
2018年 キタサンミカヅキ 船橋 キングヘイロー 1人気
2017年 キタサンミカヅキ 船橋 キングヘイロー 8人気
2016年 ルックスザットキル 大井 Wildcat Heir 2人気
2015年 ジョーメテオ 浦和 ネオユニヴァース 6人気
2014年 サトノタイガー 浦和 キングカメハメハ 3人気
2013年 ハードデイズナイト 川崎 サウスヴィグラス 1人気
2012年 ジーエスライカー 大井 サウスヴィグラス 1人気
2011年 タカオセンチュリー 大井 テイエムオペラオー 6人気

南関東の有力スプリンターが集結する6ハロン戦!
アフター5スター賞後は、「東京盃(Jpn2)」 ⇒ 「JBCスプリント(Jpn1)」と、スプリント路線の“Road to JBC”が続いていく。

過去10年のアフター5スター賞優勝馬は7頭が「東京盃」に参戦。
なかなか連勝とはいかないものの、2017年&2018年覇者キタサンミカヅキが東京盃を連覇している。
※アフター5スター賞は2019年も勝利して3連覇(2019年の東京盃には未出走)

アフター5スター賞を制してJRA勢に挑戦!
南関東の代表を決める一戦としても今年も見逃せない。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

名手たちの競演!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2020年 矢野 貴之 御神本 訓史 今野 忠成
2019年 森 泰斗 赤岡 修次 矢野 貴之
2018年 森 泰斗 御神本 訓史 赤岡 修次
2017年 繁田 健一 的場 文男 御神本 訓史
2016年 早田 功駿 真島 大輔 坂井 英光
2015年 坂井 英光 本橋 孝太 森 泰斗
2014年 吉原 寛人 的場 文男 川島 正太郎
2013年 山崎 誠士 的場 文男 川島 正太郎
2012年 坂井 英光 戸崎 圭太 的場 文男
2011年 柏木 健宏 今野 忠成 真島 大輔

直近3年では「森泰斗騎手」が2勝の活躍。
さらに、昨年優勝の「矢野貴之騎手」は1勝、3着1回、同2着の「御神本訓史騎手」が2着2回だ。

大井&船橋所属馬が上位独占!?

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 0 0 15 11.8% 11.8%
船橋 3 5 3 26 8.1% 21.6%
大井 4 4 5 70 4.8% 9.6%
川崎 1 1 2 6 10.0% 20.0%

地元の「大井所属馬」が4勝、2着4回、3着5回と好成績。
これに「船橋所属馬」の3勝、2着5回、3着3回が続き、「大井」と「船橋」の各所属馬を合わせると、7勝、2着9回、3着8回にもなる。

また、特定の馬が連続して活躍するのもアフター5スター賞の特徴だ。
過去5年だと以下の馬たちが該当する。

▼キタサンミカヅキ(船橋):3勝
▼サブノジュニア(大井):1勝、3着1回(4着1回)
▼キャンドルグラス(船橋):2着2回、3着1回
▼アピア(大井):2着1回、3着1回(4着1回)

サブノジュニアとキャンドルグラスはバリバリの現役なので、今年も出走してくるようであれば注目となる。

1番人気は勝つか着外か

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 5 0 0 5 50.0% 50.0%
2人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
3人気 1 1 2 6 10.0% 20.0%
4人気 0 2 2 6 0.0% 20.0%
5人気 0 2 1 7 0.0% 20.0%
6人気以下 3 3 4 87 3.1% 6.2%

過去10年で「1番人気馬」は5勝、4着以下5回と両極端な結果になっている。
現在「1番人気馬」は3連覇中と人気に応えているが、さて今年はどうなるだろうか。

その他、目を引くところでは「6番人気以下」の3勝、2着3回、3着4回。
直近3年は上位人気馬が3着内を独占しているものの、ほぼ毎年のように好走馬を送り出しているだけに見逃せないところだ。

堅い重賞になってきた?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2020年 230 390 2,770
2019年 180 1,270 7,110
2018年 180 400 3,490
2017年 3,350 8,600 150,370
2016年 460 1,610 49,680
2015年 1,880 132,050 4,477,000
2014年 550 1,970 20,390
2013年 290 1,700 15,910
2012年 170 1,180 9,100
2011年 2,050 6,830 356,270
平均 934 15,600 509,209

前項「人気別の成績」の通り、直近3年は人気馬同士での決着。
ゆえに配当も低く、3年間の平均は「単勝197円」「馬複687円」「三連単4,457円」だ。

ただし、それ以前の傾向では高配当となるケースも少なくなかった。
人気馬次第ではあるものの、「1番人気」の取り捨て、かつ「6番人気以下」のマークは忘れないようにしたい。

鬼門の1枠を!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 0 1 12 7.1% 7.1%
2枠 0 2 1 14 0.0% 11.8%
3枠 2 1 1 14 11.1% 16.7%
4枠 3 1 2 13 15.8% 21.1%
5枠 1 1 2 16 5.0% 10.0%
6枠 1 1 1 17 5.0% 10.0%
7枠 2 3 1 14 10.0% 25.0%
8枠 0 1 1 17 0.0% 5.3%

真ん中寄りの「枠番」が勝利する傾向にある。
昨年こそ鬼門となっていた「1枠」が勝利したものの、2011年~2019年の9年間は「3枠」~「7枠」が勝利を手にしている。

ちなみに、昨年の優勝馬は後の「JBCスプリント(Jpn1)」覇者サブノジュニア。
過去、アフター5スター賞には3回挑戦しているが、いずれのレースも「1枠」からの出走となっていた(※)。
※1勝、3着1回、4着1回

こちらのデータは、2020年4月1日~2021年3月31日に行われた「大井1,200m」の枠番別成績だ。
「1枠」の勝率は全体で2番目に低く、連対率も下から数えた方が早いという傾向が出ている。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 7 7 90 8.0% 14.2%
牝馬 1 0 2 17 5.0% 5.0%
セン馬 0 3 1 10 0.0% 21.4%

「牝馬」の1勝は3歳馬ハードデイズナイト(2013年)。
3歳スプリント王決定戦「優駿スプリント(旧S3)」から重賞連勝を決めている。

また、昨年は優駿スプリント2着の3歳牝馬ブロンディーヴァが3着に好走したように、斤量が軽く、勢いのある牝馬には注目となるだろう。

3歳は通用?

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 0 1 7 11.1% 11.1%
4歳 1 0 2 11 7.1% 7.1%
5歳 1 1 3 21 3.8% 7.7%
6歳 2 4 2 27 5.7% 17.1%
7歳以上 5 5 2 51 7.9% 15.9%

各世代から優勝馬が出ているが、注目は「3歳馬」が通用するか否か。

「3歳馬」にとっては“初の古馬戦”となるケースも多く、経験の浅さを若さとスピードでカバーしたいところ。
加えて、重要となってくるのが「斤量」による恩恵。
アフター5スター賞の斤量はクラス別の別定で、以下のように規定されている。

----------------------------------
A1級57kg A2級55kg B1級以下53kg 3歳馬及び牝馬はそれぞれ2kg減
2020.9.7から2021.8.31までのダートグレード競走及びJRA重賞勝ち馬2kg、南関重賞勝ち馬1kg加増
(2歳・3歳限定競走の成績を除く)
----------------------------------

過去10年で「3歳馬」は9頭が参戦して1勝、3着1回。
前項の「牡馬牝馬別の成績」でも記載したが、優勝したハードデイズナイトは斤量50kg(※)での戴冠だった。
また、昨年3着のブロンディーヴァは斤量51kgだ。
※当時は3歳限定重賞を勝利していても+1kg

ただし、データ上では古馬が優勢となっており、とりわけ「7歳以上」は5勝、2着5回、3着2回と好成績。
2017年~2019年に3連覇を達成したキタサンミカヅキは7歳~9歳時の成績だ。

3歳世代屈指の快速馬が参戦!

【優駿スプリントの着順別の成績】

優駿スプリント着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
優駿スプリント1着 1 0 0 4 20.0% 20.0%
優駿スプリント2着 0 0 1 3 0.0% 0.0%
優駿スプリント3着 0 0 0 0 - -
優駿スプリント4着以下 0 0 0 0 - -

3歳スプリント王決定戦の「優駿スプリント(S2)」。

過去10回の「優駿スプリント」出走組からは、優勝馬5頭、2着馬4頭が参戦。
前項の「年齢別の成績」でご紹介した3歳馬は9頭なので、その全てが「優駿スプリント」で連対していたことになる。

世代で一二を争うような快速馬が参戦してくるだけに、ぜひとも注目したいレースだろう。

2021年優駿スプリントの結果

大井所属馬の巻き返しに注意!

【習志野きらっとスプリント(習志野きらっとS)の着順別の成績】

習志野きらっとS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
習志野きらっとS1着 0 1 0 2 0.0% 33.3%
習志野きらっとS2着 1 1 0 2 25.0% 50.0%
習志野きらっとS3着 0 1 0 4 0.0% 20.0%
習志野きらっとS4着以下 1 2 0 16 5.3% 15.8%

全国の地方競馬を舞台に行われる「スーパースプリントシリーズ」のファイナル決戦「習志野きらっとスプリント(S1)」。
「船橋1,000m」で争われるスプリント戦で、スピード自慢が全国から参戦している。

過去10回の「習志野きらっとスプリント」出走組からは、優勝馬2頭、2着馬5頭を輩出。
優勝した2頭はいずれも「習志野きらっとスプリント」で敗れた「大井所属馬」なので、地元コースで巻き返した形だ。

2021年習志野きらっとスプリントの結果

トライアル優勝馬に注目!

【アフター5スター賞トライアル(トライアル)の着順別の成績】

トライアル着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
トライアル1着 0 1 4 4 0.0% 11.1%
トライアル2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
トライアル3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
トライアル4着以下 0 0 1 10 0.0% 0.0%

「大井1,200m」で行われているトライアル競走。
2017年までは同条件の「シーサイドカップ(準重賞)」として実施されていた。

過去10年の優勝馬は9頭が参戦して2着1回、3着4回。
アフター5スター賞優勝馬こそ出ていないが、3着内率は55.6%と高くなっている。

その他の着順からは目立った成績を残せていないので、データ上では「トライアル優勝馬」に注目となるだろう。

2021年アフター5スター賞トライアル競走の結果

4着以下に敗れた馬の参戦が多い

【サンタアニタトロフィー&マイルグランプリ(S&M)の着順別の成績】

S&M着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
S&M1着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
S&M2着 0 0 0 0 - -
S&M3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
S&M4着以下 1 1 2 22 3.8% 7.7%

例年、7月下旬~8月上旬に大井で行われているマイル重賞「サンタアニタトロフィー(S3)」。
2020年は「マイルグランプリ(S2)」が同時期に行われた為、2020年のみマイルグランプリのデータを組み込んでいる。

上位勢の出走は少なく、好走馬も2017年2着のゴーディーのみ。
逆に「サンタアニタトロフィー(マイルグランプリ)」で4着以下に敗れた馬たちが多く参戦しているのが特徴だろう。

「サンタアニタトロフィー(同)」で4着以下に敗れた馬からは、のべ26頭が参戦し、1勝、2着1回、3着2回。
3着内に好走した4頭(※)の共通点を見出すのは難しいところだが、距離短縮などの条件替わりには注目したい。

※2013年サイオン(3着)、2014年サトノタイガー(1着)、ゴーディー(2着)、2019年サブノジュニア(3着)
 ()内はアフター5スター賞の成績

2021年も「マイルグランプリ」が同時期に行われているので、傾向的には同じようになるだろうか。

2021年マイルグランプリの結果

今回の「南関データ分析」はここまで!
南関東は2日連続の重賞!次回は9月8日(水)に大井競馬場で行われる「東京記念(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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